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新規事業を検討する経営者、プロジェクトリーダーへ ちょっと待って欲しいと訴えたい!!

新規事業・・・何かこれをやると、明るい未来が開けてくる、現在の苦境が

改善される、そういった思いを持っておられる経営者もしくはプロジェクトリーダーと

呼ばれる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、個人的に新規事業に対するあり方について記載していきます。

新規事業に、バラ色の夢を持っておられる方は、あんまり読まないほうが良いかもしれません。

でも、読まずにとりくみならばあ、まあ、Good Luckという感じです。

日本の会社の行う新規事業の95%は失敗に終わっている。

これは、ビジネスコンサルタントの大前研一氏による、有名な言葉です。

大前氏によると、日本の会社の行う新規事業の実に95%は失敗に終わっていると

説明されています。

なぜ、失敗するのでしょう。

これには、外部環境、内部環境を始めとした、様々な要因が考えられると思いますが、

個人的には、その新規事業、本当に必要なの?というレベルでなんとなく始めてしまっている

からに思えます。

新規事業を企画する際の背景は、多くは、既存の事業がうまくいかない、もしくは、伸びが鈍化してきてしまい、

このままでは、他の事業を始めないと会社の業績が右肩下がりになってしまうから、といったことが

考えられるでしょう。

さて、その、既存の事業がうまくいかない原因、伸びが鈍化する原因、そう、その原因はなんなんでしょうか?

 

そう、その辺りの原因を分析することが必要でしょ?

結構、そのあたりの分析って、みんなしたがらないんですよね。。。

なんで分析したがらないって、自分を冷静に見つめ直さないと行けないからなんだと思います。

ビジネスも、学校の勉強も同じです。間違えた問題を、間違えたままにすると、次に同じ問題にぶつかったときに

また、同じ間違えをする。模擬試験で間違えたら、間違えた原因を良く復習しないといけないですよね。

筆者は大学を浪人して入学しておりますが、いやあ、浪人時代は、毎週だか、毎月だか、テストがあり、

テストの度に、間違ったところを復習して、次に備える。そんな活動をする訳です。

でも、多くの経営者の方って、振り返りしないですよねえ。

「認めたくないものだな、おのれの若さゆえの過ちというものは」というのは、かの、シャア・アズナブルの

有名なセリフですが。まあ、有能な経営者というのは、事実に基づいて、現実を冷静に見つめ、

改善策を立案し、実行していく。そういったことができる人なんじゃないかと個人的には思っています。

新規事業って新規事業である必要あるの?

さて、上記の振り返りをすると、既存の事業の問題点が浮かび上がってくるはずです。

どうやって振り返りをするかですが、パワーポイントに項目だけ箇条書き・・・

こういうのはやめた方がいいですね。最終的にパワーポイントになるのは、まあ、問題ないのですが、

最初にパワーポイントにしてしまう場合、本当に考えているの?というか、考えた過程が

見えないので、どこまで、真剣に振り返りを行ったかよくわからなくなるんです。

で、どうするかですが。

ワードでたくさん文書を書いてください。質の良いレポートを書くためには、一定の量が必要不可欠です。

というのは、どこかの大学教授がおっしゃっていたことですが。

いろいろな切り口から、たくさん書くと、何が問題だか浮かび上がってくるものです。

昔、上司に言われたものです、ちょっと、書いてみな、何がわかっていないか、よく分かるから。

振り返ると、名言だったなと思います。

さて、その振り返りが終わって、何が問題かが、多少なりとも明らかになったら、

次は浮かび上がった問題に対する改善策の立案です。

ベースは浮かび上がった問題点でなければならんのです!

問題点が浮かび上がった後の、解決策は、ひょっとしたら、サービスの改善かもしれない、

ひょっとしたら、新たなサービスの立案なのかもしれない。

そう、いきなり、新規事業を立ち上げなくっちゃ駄目だ!なんて話には、決してならないんです。

かのアップルのI-phoneも、最初のバージョンから、今はバージョンはいくつになったんでしたっけ。

言いたいことは、改善点の無い、製品、サービスなんて、ありゃしませんよ、ということです。

もし、改善点がないとしたら、それは、製品、サービスに対する自己分析が足りないと

考えたほうが良いのではないかと思います。

まだ、新規事業やりたいですか?仕方がないですね。。。

新規事業は既存の事業をサポートするものでなければならない、では何から考えたらよいか。

どうしても新規事業をやりたい、ということであれば、せめて、現状分析はきちんと実施したほうが

良いでしょう。何が問題点なのかを、きちんと整理しましょう。

方法としては、

1.現在の問題点についてレポートをまとめる。最低10,000文字。

レポート用紙に箇条書きとか、パワーポイントにキレイにまとめる。そんなものは、ナンセンスですね。

現状取り組んでいる事業について、良いとこ、悪いとこ、いろいろな切り口で、文字にしたほうが良いです。

まずは、難しく考えないで、どんどん書いていくことが重要だと思います。

誰ですか、10,000文字なんて書けないなんて言ってる人は。いろいろな切り口で分析すれば、10,000文字なんて

あっという間ですよ。

有名なSWOT分析を使えば、各項目ごとに2000文字でしょ。これぐらい書けないで、分析って言えますかっての。

 

2.問題点をもとに、改善策を考えましょう。

めでたく、問題点をまとめたレポートが書けたとしましょう。そうしたら、次は、その問題点を解決するための

レポートを書きましょう。問題点の改善方法は、現状のサービスの改善か、足りないサービスの開発か、はたまた

新規事業になるのか。

問題点の大きさによって、改善策が大掛かりになったり、ちょっとした、改善になるかといったことが

決まって来るんじゃないでしょうか。

そう、この改善策を元に、次の手を決めるんです。必ずしも、新規事業を行う、といった話には絶対にならないはずです。

 

新規事業は成功させなければならない。

最初の方で、新規事業の95%は失敗するという、大前研一氏の言葉を記載しました。

逆説的ですが、新規事業は、だからこそ成功させなければならない、という考えもあります。

新規事業に取り組もうとすると、企画の段階、実行段階と、かなりの負荷がかかります。

めでたく、新規事業が立ち上がれば問題はありませんが、

そんなに上手く行くことは、滅多にありません。

売上が上がってこなければ、既存の事業を取り組んでいる部門から、どうして、あんな

利益にならない新規事業をやっているんだと、やっかみが入るでしょう。

新規事業に取り組んでいるグループからは、俺達はこんなに一生懸命やっているのに

どうして、新規事業を悪く言うんだと、

会社を真っ二つに割った争いが始まるでしょう。そして、新規事業が失敗した際に

多くの新規事業に携わった社員が、満身創痍にて、会社から去っていくでしょう。

だから、新規事業を始める際には、現状を十分に分析し、既存の事業とシナジーを生むように

組み立てて行かないと行けないんです。

あなたにその知見はありますか?

学ばなくてはいけないことが沢山ありませんか?

何も学ばずに、新規事業が必要だ!などと叫んでいる方は、ただの裸の王様ですね。

そうならないように、日々、研鑽していきましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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