17歳で補導されると、ほとんどの人が驚きとショックを受けると思います。
SNSにより、ちょっとした情報でも、すぐに広まってしまう現在の社会です。
補導されてしまうと、周りの人から注目を浴びたり、批判されることがあるため、精神的に辛い思いをすることがあるかもしれません。
17歳が夜遅くに外出していると補導されることがあるということは、よく知られています。
では、一体何時から何時までが補導される時間なのでしょうか?
今回は、17歳が補導される時間や補導される行為について解説していきます。
この記事を読めば、未然に補導されることを防ぐために、今からできることを知ることができるでしょう。
17歳が補導される時間とは具体的に何時からなの?
実は「時間制限はない」というのが答えです。
「えっ!? じゃあ、なんで夜遅くに出歩いていると、怒られるの?」と思いますよね。
そんな疑問を順番に説明していきます。
補導とは?
まず「補導とは、何なのか?」から説明していきます。
補導とは、逮捕とは違い「少年警察活動規則」というルールにより行われる警察活動のことです。
そのため事情を聞かれるために警察署への同行を求められることはありますが、任意同行であるため強制的に身体を拘束されることはありません。
これを聞いて、少しホッとした人もいるのではないでしょうか。
では、具体的に補導される年齢や時間などについて説明していきます。
補導される年齢とは?
基本的に補導される年齢は、青少年と言われる0歳〜18歳未満が補導の対象です。
そのため17歳は補導の対象になります。
しかしながら、18歳以上であっても20歳未満で、法律で禁止されている飲酒や喫煙が見つかれば、補導の対象となるため注意が必要です。
補導される時間とは?
最初にも言ったように、補導される時間については、何時から何時までといった制限はありません。
非行や不良行為などが発見されれば、補導される可能性があります。
そのため、昼間であっても非行や不良行為などが見つかれば補導され、夜間であっても非行や不良行為などが見つからなければ補導されないということになります。
ただし、各自治体ごとの条例により、18歳未満の深夜外出制限時間が設けられているため注意が必要です。
例えば、東京都では午後11時から午前4時までといった深夜外出制限時間があります。
この時間は、各自治体ごとに違うため、自治体のホームページで青少年健全育成もしくは青少年保護育成といった内容で検索してみてください。
17歳であっても補導される行為とは?
それでは、具体的に補導される行為とは何なのでしょうか。
以下の17個の項目が補導の対象になるため注意してください。
1 | 飲酒 | 2 | 喫煙 | 3 | 薬物乱用 |
4 | 暴力行為 | 5 | 刃物等所持 | 6 | 金品不正要求 |
7 | 金品持ち出し | 8 | 性的いたずら | 9 | 暴走行為 |
10 | 家出 | 11 | 無断外泊 | 12 | 深夜徘徊 |
13 | 怠学 | 14 | 不健全性的行為 | 15 | 不良交友 |
16 | 不健全娯楽 | 17 | 1〜16以外で非行になりそうな行為 |
補導は、夜間に出歩いている時にされるものと思われがちですが、上記の行為を日中に行っていると、時間は関係なく、補導されてしまうのです。
正当な理由があれば補導されない
逆に夜間であっても保護者の許可があり、外出している場合は補導されないのです。
例えば、学習塾に通っており帰りが遅くなった時や、急病により夜間救急外来を受診した時などが当てはまります。
補導のため、警察に声をかけられたとしても、きちんと理由が説明でき、正当なものであれば補導されないということです。
私自身の体験談
私自身、高校生の頃、警察に声をかけられたことがあります。
その日は部活動の合宿最終日で、学校から自宅までは電車で片道2時間かけて通っていたこともあり、自宅近くに着く頃には23時頃となっていました。
電車を降りて、駅から自宅まで帰っていると、警察官に止められ、声をかけられました。
「こんな時間まで学校?」と聞かれたため「合宿で帰りが遅くなったので。」と答えました。
すると「大変だね。気をつけて帰ってね。」と言われただけで、警察官は去っていきました。
嘘をつかず、きちんと答えていたことが良かったのか、特に注意されることもなく、終わりました。
夜遅くに、高校生が制服を着て一人で歩いていると、何をしていたのだろうと思うことがあります。
当時の私にとっては「一体なんだったんだ…」と思うような出来事でしたが、大人になった今思い返すと、夜道を一人で歩いていたのは危なかったなと思います。
きっと警察官も危ないと思ったから、声をかけてくれたのでしょう。そのような大人たちに守られて成長してきたのだと思いました。
補導されると一体どうなるの?
補導されると、自分自身の名前や保護者の名前、連絡先や学校名などを聞かれます。
また、その場所で何をしていたのか、その時間に外出していた理由を聞かれます。
補導の場合、警察は保護者に連絡する義務はありますが、学校への連絡義務はありません。
ただし、学校へ事情を聞く必要性があると警察が判断した場合は、連絡されることがあります。
補導されると、補導歴として「少年補導票」として記録が残されます。
警察に声をかけられたとしても、保護者や学校などに連絡されず、注意や助言で終わった場合は、補導歴にはなりません。
少年補導票は警察署で保管され、補導歴として記録されますが、これは20歳になると破棄されます。
17歳はどの時間帯で補導される?知らなきゃ損する警官回避方法まとめ
- 補導される時間に、制限はありません。
- 深夜徘徊に該当する時間は、各自治体によって違うため確認が必要です。
補導とは少年の非行を防止する目的として行われています。特別なことがない限りは、夜間に外出しない方が良いでしょう。
また、非行に繋がるような場所や行為をしないことも大切になります。自分を守るためにも気をつけましょう。