油は料理には欠かせない存在ですよね。
何かを炒めるときや揚げ物をするときなど
必ずと言っていいほど使うアイテムです。
そんな油、実は気化するんです。
油も液体なのである一定の温度に達すると
なんと蒸発してしまいます。
今回は油の気化する温度について
お教えしていきたいと思います。
気化する温度やそれによる影響など
貴方の心配事を解決していきます!
サラダ油が気化する温度はなんと300度~500度!
サラダ油の場合、気化する温度は
商品によって変わってきますが
300度~500度の間と言われています。
普段の調理では気化することはありません。
しかし安易に気化させようとすると
とても危険ですので絶対にやらないでください。
それはなぜか。
実は大抵のサラダ油は発火点というものがあり
気化する沸点よりも低い温度になっています。
そのため気化する前に油が燃えてしまいます。
火事になりかねませんので
実験は絶対にしないでくださいね。
エンジンオイルなどの工業用油は気化するのか
それではエンジンオイルなどの工業用油も
同じように気化するのでしょうか。
結論から言いますと気化します。
ですがサラダ油とは違い混合物となりますので
一概にここで気化するという温度がありません。
300度で気化する成分もあれば
400度になってから気化する成分もある…。
水のようにいかないのが面白いですね。
どちらにせよ高温になりますので
安易な実験は絶対にしないでください。
油が気化すると台所周りが汚れる?噂は本当なのか!?
揚げ物や油が多い炒め物をすると
コンロ周りなどが油汚れで
ベタベタになったりしますよね。
サラダ油が気化して汚れていると
思っている人もいますが
サラダ油自体が気化することは
普通に調理している限りはありません。
ではなぜコンロ周りが汚れるのか。
順を追って解説したいと思います!
原因①水分と共に飛び散る
揚げ物をしたときに白い煙が出ますよね。
その煙は油が気化したものではなく
食べ物の水分が蒸発したものです。
その水分に油の分子がくっついて
いたるところに飛び散る
という仕組みになっています。
換気扇などにつく油汚れは
これが主な原因とされています。
油自体が気化して汚れているわけでは
なかったんですね。
原因②油跳ねによるもの
この原因が大きな汚れの元となっています。
揚げ物は比較的目に見えて油跳ねが多いので
汚れやすいのがすぐわかるのですが
炒め物などでも油が跳ねているんです。
みなさん知っていましたか?
目には見えないような小さい油が
実はコンロ周りにたくさん飛び散っています。
サラダ油だけではなくお肉などの脂も
混じってしまいしつこい油汚れと
なってしまっています。
これらは防ぐことは不可能なので
しっかり掃除して綺麗な台所を保ちましょう!
油汚れを落とすコツとは?
油汚れを落とすコツとしては
温かいうちにコンロ周りを拭くのが
掃除を楽にするコツとなります。
大きな油汚れはこのひと手間で
取ることができるので後が楽になります。
「油汚れはその日のうちに」
というのを心がけておくと
掃除が楽になると思います!
油汚れはアルカリ性で落ちる!
実際の掃除はアルカリ性の重曹を
使うと綺麗になります。
重曹といっても粉やスプレーなど色々ありますが
ひどい汚れの場合はペーストがおすすめです。
ただし、粉やペーストで使用した場合
排水溝に流してはいけません。
詰まる恐れがありますので注意してください。
重曹は刺激が強くないので肌が弱い方や
小さな子どものいる家庭では安心して使えます。
油の捨て方は新聞紙に吸わせるだけじゃない!正しい油の捨て方とは
油は水のように気化しませんし
排水溝に捨てることができません。
ですが油は必ずと言っていいほど
料理に使いますよね。
そんな油の処分の仕方を
あなたは知っていますでしょうか?
そこで油の処分の仕方について
ここではまとめてみました!
案外知らなかった方法が
ここで見つかるかもしれませんね。
①ペーパーや新聞紙に吸わせる
量が少ない場合はこの方法が手っ取り早く
ごみに捨てやすいかと思います。
手順は簡単で冷めた油を紙に吸わせるだけで
あとはごみ箱にポイっ!
これで簡単に油の処理ができます。
②ポリ袋を使う
量が多い場合は紙では追いつきません。
そこでポリ袋の登場です。
ポリ袋に新聞紙を敷き詰め
そこに冷めた油を流し込みます。
発火しないように水も染み込ませておくと
安心して捨てることができます。
ポリ袋は2重にして油が漏れないよう
工夫をしてから捨てましょう。
③紙のパックを使う
紙のパックを使って油を捨てることができます。
紙パックの中に新聞紙などを敷き詰め
そこに冷ました油を流し込みます。
こちらも発火を防ぐために
水を入れておきましょう。
最後は口をテープなどで止めて捨てます。
ポリ袋より丈夫で安心して捨てることができるので
紙パックがある人は
こちらのほうがいいと思います。
④凝固剤を使う
お金が少しかかりますが
凝固剤を使うのも一つの手です。
使い方は簡単で、凝固剤によって
多少ちがってくるものの
基本的には油が熱いうちに
凝固剤を入れて溶かします。
油が冷めると凝固剤によって油が固まるので
フライ返しですくい取り袋などに移して捨てます。
大量の油を捨てたい場合は
凝固剤を使うほうが楽に捨てられます。
油は基本的に可燃ごみで捨てることができますが
自治体や地域によっては
資源ごみなどになる可能性があります。
ぜひ捨てる前にごみの捨て方を確認して
ルールに従って捨ててください。
油の気化についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
油について色々まとめてみましたが
油の知識が深まったでしょうか。
- 食用油は300~500度で気化する
- 油汚れは飛び散りや油跳ねで汚れる
- 油の捨て方は色々ある
サラダ油自体は気化しませんが
食べ物の水分に乗って油が飛んでいくので
蓋ができる料理はなるべく蓋をしたほうが
油汚れが少なく掃除が楽かもしれませんね。
それでは貴方の生活を応援しています。