紫陽花は丈夫な植物なので、初心者でも育てやすいと言われています。
しかし害虫には注意が必要です。
葉が食べられたり変色したり害虫によって被害は様々。
紫陽花につきやすい害虫、その対策をご紹介します。対策をして綺麗な紫陽花を咲かせてくださいね。
※虫の画像がありますので、閲覧はご注意ください!
紫陽花は育てやすいが虫除けが必要な植物
紫陽花は6~7月の梅雨の時期に、紫・ピンク・青・白などの鮮やかな花を咲かせます。
原産国は日本ですが、海外で長い期間を経て品種改良され、現在では様々は形・色が楽しめます。
外国種の中でも最近ではとくにアナベルなどがとても人気で、洋風のガーデンによく植えられていますね。
初心者の方で、植物を植えてみたいと調べている方の候補にも挙がりやすい植物です。
実際、日光の少ない日陰でも生育でき、手入れも基本的には水やりだけでも育つ比較的初心者でも育てやすい植物です。
そんな紫陽花ですが、病気や害虫には注意が必要です。
紫陽花につく害虫はどこからやってくる?
ところで紫陽花につく害虫はどこからやってくるのでしょう?
まず紫陽花を購入する時は、植木や花に害虫が付いていないか、よくチェックしてから購入しましょう。
土の中で冬眠していた虫が孵化することもあります。害虫が付着していると、それが感染源となってほかの植物にまで病気が伝染するので、害虫を見かけたらこまめに駆除する必要があります。
ここからは紫陽花につく害虫はどんなものか、虫除けはどのようにすれば良いのかをご説明します。
紫陽花につく害虫は?有効な対策や駆除方法は?
紫陽花は丈夫なので比較的育てやすい植物です。
そんな紫陽花が弱っている場合は害虫などが原因の可能性が高いです。
紫陽花にはどんな害虫がつくのか、その害虫への対策や駆除方法を見ていきましょう。
アオバハゴロモ
どんな被害がある?
- 幼虫・成虫ともに植物の汁を吸う。
- ひどい被害になることはあまりない。
- 大量発生すると株の生育が悪くなる。
どういう環境で発生しやすい?
日当たりや風通しが悪い環境で発生しやすい。
見た目など特徴は?
幼虫の特徴
- 白い綿のようなもので覆われている。
- 体長約6mm。
- 刺激を与えると飛び跳ねる。
成虫の特徴
- 淡い緑色の羽を持つ。
- 体長約6~10mm。
- 幹に一列に並ぶ。
有効な対策は?
- 葉や枝が混みあっている箇所を選定する。
- 見つけたらすぐ駆除する。
駆除方法は?
- 見つけたら分泌物と共にティッシュなどでとって潰す。
- ほうきや刷毛のようなもので叩き落とし潰す。(落としたままにしておくと新芽や柔らかい茎に戻るので。)
- 成虫のアオバハゴロモは非常に素早いため、虫とり網などで捉える。
- 大量に発生したときは、成虫になる前に「ベニカXファインスプレー」、「家庭園芸用スミチオン乳剤」、「家庭園芸用GFオルトラン水和剤」などの薬剤で駆除。
引用 住友化学園芸ホームページ
アザミウマ
引用 住友化学園芸ホームページ
どんな被害がある?
- 葉などの汁を吸う。
- 葉に斑点が見られる。
- 葉や花が縮れたり、葉がねじれて奇形になったりする。
- 被害が進むと成長が鈍くなったり、花が咲かなくなったりする。
どういう環境で発生しやすい?
- 3~10月に活動するが、特に高温で乾燥している時期である梅雨明けから9月までが繁殖しやすい。
- 周辺に雑草が多いところに繁殖しやすい。
- 天敵となる虫が少ないところに繁殖しやすい。
- チッソ肥料を多用すると繁殖しやすい。
見た目など特徴は?
- 幼虫・成虫ともに体長約1cm。
- 黄色か薄黄色の細長い虫。
- 目につきにくいところに生息するため見つけにくい。
有効な対策は?
咲き終わった花がらが発生源になるので、こまめに摘み取って処分する。
駆除方法は?
完全変態(卵→幼虫→蛹→成虫)するため、長期間効果が持続する「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」や「家庭園芸用GFオルトラン水和剤」浸透移行性剤を使う。
浸透移行性剤とは根や葉が殺虫剤を吸収し植物全体に殺虫作用をもたらす薬剤です。
引用 住友化学園芸ホームページ
アジサイハバチ
どんな被害がある?
- 葉に円形状の穴があく。
- 葉脈を残して全て食べつくされる。
- 被害が進むと株が丸坊主になることがある。
どういう環境で発生しやすい?
- 春から梅雨頃に発生しやすい。
見た目など特徴は?
- 体長約1~2cm。
- アオムシのような見た目。
- 数匹や数十匹の集団で葉を食害するのでまとまった状態で見かけることが多い。
有効な対策は?
- 増殖を防ぐためには、茎に産卵あとがないかどうかを確認する。
- 卵を産み付けられた茎のところをハサミでカットして廃棄する。
- 産卵あとから細い棒状のもので卵(30~40個を縦に2列で産み付ける)を掻き出す。
- 孵化してしまったら、食害されている葉ごと切り取り幼虫を駆除する。
駆除方法は?
引用 住友化学園芸ホームページ
アブラムシ
どんな被害がある?
- 植物の新芽に寄生し、茎や根から汁を吸う。
- ウイルス病を媒介することがある。
- 分泌物でアリを誘引する。
どういう環境で発生しやすい?
- 4~6月に特に発生しやすい。
見た目など特徴は?
- ゴマのような見た目。
- 体長約1~3mm。
- 黄緑色のものや黒褐色のものなど多様。
- 黄緑色のものが多い。
有効な対策は?
- 紫陽花の新芽が出る時期(3月頃)から、酢が原料の特定防除資材を散布し予防する。
- 窒素肥料を多く与えると発生しやすいので、リン酸が高めの肥料を選ぶ。
駆除方法は?
- 数が少ない場合はセロハンテープなどで取り除く。
- 数が多い場合は薬剤を使用する。
- アブラムシ以外の害虫まで退治したい場合は「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」や「家庭園芸用GFオルトラン水和剤」などオルトラン類を使用。
- アブラムシ中心の防除の場合は約1~2カ月程度効果が続く「ベストガード粒剤」や「モスピラン粒剤」を使用。
- 病気の予防と治療も一度にしたい場合は殺虫殺菌剤の「ベニカXスプレー」「ベニカX乳剤」などのベニカXシリーズを使用。
アブラムシに有効な薬剤一例【ベストガード】
エカキムシ(ハモグリバエ)
引用 住友化学園芸ホームページ
どんな被害がある?
- 葉の中に小さな虫がもぐり、白っぽく絵を描くように葉が食害される。
- 大量発生すると、葉が真っ白になるほど食害され、葉が枯れる。
どういう環境で発生しやすい?
- 成虫は飛来して産卵するのでどこでも発生する。
- 4~11月の長期間に渡って発生する。
見た目など特徴は?
幼虫の特徴
- 名前の通り葉に潜って移動するため見つけにくい。
- 4月頃に葉に幅約1~2mmの白い線が出てくることで判断。
成虫の特徴
- エカキムシと通称で呼ばれていますが、成虫はハエとガがいて、ガは全く別物。
- 体長約1~2mmのハエ。
有効な対策は?
- 春先に葉が小さいうちにネットをかけて、産卵されないようにしておく。
- 鉢の場合は支柱を立ててネットをかけて、産卵されないようにしておく。
- エカキムシは黄色に引き寄せられる習性をもつので、黄色い粘着トラップを仕掛けて捕殺し産卵されないようにしておく。
駆除方法は?
- 葉に出来た幅約1~2mmの白い線の先端にいる幼虫を箸やピンセットなどで潰す。
- 被害の大きい葉は切り取って処分する。
- 葉の中にいる害虫のため「ベストガード粒剤」、「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」や「家庭園芸用GFオルトラン水和剤」を使用。
- 手軽で使いやすいスプレー剤では「ベニカJスプレー」などの浸透移行性剤が効果的。
引用 住友化学園芸ホームページ
カイガラムシ
引用 住友化学園芸ホームページ
どんな被害がある?
- 枝・幹・葉の裏に群生して汁を吸い、生育を妨げる。
- 排せつ物や分泌液がすす病を誘発することがある。
- 排せつ物や分泌液に含まれる糖分がアリやアブラムシを寄せ付ける。
種類が多いので被害の状態も種類によります。
どういう環境で発生しやすい?
- 5~7月の繁殖期に発生しやすい。
- 観葉植物だと年中発生する可能性がある。
- 暗くて埃っぽいところに発生しやすい。
見た目など特徴は?
一例:貝殻に似た殻や綿のようなものをかぶって、じっとしている。
一例:身体の表面に粉状のものがついていて、移動する。
種類が多いので見た目の特徴も種類によります。
体長も1~10mmと種類によって様々です。
有効な対策は?
- 風通しをよくする。
- 古い枝は剪定する。
- 一度発生したら翌年もほとんどの場合発生するので、休眠状態の冬に強めの薬剤を使用して予防する。
駆除方法は?
- 成虫は殻で覆われていたりするため薬剤による駆除が難しい。
- 成虫はブラシ等で葉や茎を傷めないようにこすり落とす。
- 成虫がたくさん付いている場合はその部分を剪定する。
- 卵からふ化した幼虫は薬剤による駆除が可能。
- 「家庭園芸用GFオルトラン水和剤」などを月2~3回程度の割合で散布すると、8月頃からいなくなる。
カイガラムシは「貝殻虫」ではなく「介殻虫」と書きます
カイガラムシに有効な薬剤一例【家庭園芸用GFオルトラン水和剤】
引用 住友化学園芸ホームページ
カミキリムシ
どんな被害がある?
- 茎の内部を食べるので、茎が折れてしまう。
- 枯れてしまうことがある。
どういう環境で発生しやすい?
5~7月頃に発生しやすい。
見た目など特徴は?
成虫は触角が長い甲虫。
幼虫は茎の内部にいることが多く見つけにくく、1~2年かけて内部を食べながら育つ。
食害されている部分からはおがくずのような糞が出ていて穴が開いている。
有効な対策は?
- 風通しをよくする。
- 成虫は弱っている幹に産卵するので、樹勢を強くする。
- 枯れ枝を放置しないで取り除く。
- 樹皮の荒れている枝などは取り除く。
- 「家庭園芸用スミチオン乳剤」などを定期的に散布し卵を産み付けられないようにする。
駆除方法は?
- 食害されると薬剤での駆除は難しい。
- 糞の出ている箇所の侵入口から針金などを入れ、つついて幼虫をほじくりだす。
引用 住友化学園芸ホームページ
グンバイムシ
引用 住友化学園芸ホームページ
どんな被害がある?
- 葉の裏に寄生し、黒っぽい排せつ物を付着させるので葉の裏が黒く汚れてくる。
- 葉の裏から汁を吸われ葉緑素が抜けるため、表面からは白くカスリ上に見える。
- 葉に生気がなくなる。
- 生育が悪くなる。
どういう環境で発生しやすい?
- 風通しが悪いと発生しやすい。
- 6月~8月にかけて発生しやすい。
見た目など特徴は?
- 成虫は体長約4mm~5mm。
- 羽が透明に近い色をしている。
- 上から見るとXのような形に見える。
有効な対策は?
- 風通しをよくするために枝を間引いて風通しを良くする。
駆除方法は?
相撲の行司さんが持っている軍配によく似ていることからこの名前がつきました。
引用 住友化学園芸ホームページ
コガネムシ(幼虫)
引用 住友化学園芸ホームページ
どんな被害がある?
- 土の中で根を食べつくされる。
- 生育が悪くなる。
- 被害がすすむと苗が枯死してしまう。
どういう環境で発生しやすい?
- 5月頃より成虫があらわれ土中に産卵され発生する。
見た目など特徴は?
- カブトムシの幼虫に似た見た目。
- 2色に分かれたイモムシで、頭が黒や茶色、身体が黄色っぽい白色。
- 普段は土の中にいるので見かけることは少ないが、植え替えの時などに見られる。
- 土がふかふかしている、株を揺らすとぐらつく、葉が変色し落ちている、肥料をあげても復活しないなど状況で判断。
有効な対策は?
- 被害に気付いたら、ダメージを受けた根を切り新しい土に植え替える。
- 真夏などでどうしても植え替えが難しい場合は、一時的に殺虫剤を使用して被害を抑え、なるべく早く植え替える。
- 成虫を発見したら網などで捕まえ駆除する。
- 防虫ネットをかける。
駆除方法は?
- 大きくなるにしたがって殺虫剤が効きにくくなるので、孵化したての初夏~秋に使用する。
- コガネムシ成虫の姿を見かけたら付近に卵を産み付けた可能性が大きいので、土に混ぜ込むタイプの殺虫剤「家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3」などを植物のまわりに使用。
- 成虫になったものには「家庭園芸用スミチオン乳剤」や「家庭園芸用GFオルトラン水和剤」を散布。
- 毎年発生している場合、春先に苗を植え付ける時に始めから土に「家庭園芸用スミチオン乳剤」や「家庭園芸用GFオルトラン水和剤」を混ぜておく。
引用 住友化学園芸ホームページ
コナジラミ
引用 住友化学園芸ホームページ
どんな被害がある?
- 葉裏に寄生して汁を吸われるため、葉の葉緑素が抜け白いカスリ状になる。
- 生育が悪くなる。
- 被害が進むと、枯死することもある。
- 排泄物の上にすす病が発生して葉が黒くなる。
- ウイルス病を媒介することもある。
どういう環境で発生しやすい?
- 周辺の雑草から飛んでくる。
- 気温が高くなる3月以降に発生しやすい。
- コナジラミは高温で乾燥した環境を好み、温度があれば繰り返し発生する。
見た目など特徴は?
- 成虫は2mm程度の白い細長い羽根を持つハエのような虫。
- 植物に触れると無数に飛び交う。
有効な対策は?
- 周辺の雑草除去を徹底する。
- まぶしい光を嫌うので株元にシルバーマルチを置く。
駆除方法は?
引用 住友化学園芸ホームページ
シャクトリムシ
どんな被害がある?
- 新芽や葉を夜間に食害する。
- 被害が進むと丸裸になる。
- シャクトリムシが出す糸にフンや小枝が絡まり見た目が損なわれる。
どういう環境で発生しやすい?
- 年間3~4回、4~10月に発生しやすい。
- 雑木林のようなところに発生しやすい。
見た目など特徴は?
- 卵は鮮やかな緑色をしており、葉脈や茎の分かれ目などに産み付けられる。
- たくさんの種類のガの幼虫の総称なので成虫は見た目も色々。
- 幼虫はイモムシの一種で緑や黒色をしていて、2023年現在毒を持つ種類は日本にはいない。
- 幼虫は身体を曲げ伸ばししながら歩く。
- 成虫は育つと体長4cmほどになる。
- フンや糸を出しながら移動するため、食害のあととフンと糸が残るのが特徴。
有効な対策は?
- フンが落ちている場合幼虫が潜んでいる可能性があるので木を揺らしてみる。
- 発生しやすい時期に植物全体を害虫から守る予防的効果のある「オルトランDX粒剤」を散布しておく。
駆除方法は?
- 成虫になると飛び回るので駆除が困難になるため、幼虫のうちに駆除する。
- フンの落ちている木を揺らしてみて、幼虫が糸を引いて落ちてきたら捕まえて潰すなど駆除する。
- 幼虫を見つけた場合には「家庭園芸用スミチオン乳剤」での駆除が即効性があり効果的。
引用 住友化学園芸ホームページ
ナメクジ
どんな被害がある?
花弁や若い葉が食べられる。
酷くなると苗が枯死することがある。
触ると寄生虫がいて最悪の場合死に至る感染症を引き起こす可能性がある。
どういう環境で発生しやすい?
3~10月頃に発生しやすい。
夜間や雨の日に出てきやすい。
見た目など特徴は?
体長10mmほどの茶色い見た目。
光沢のある白い粘液の這い跡が特徴。
有効な対策は?
コーヒー殻を撒いておく。
水で薄めた木酢液や竹酸液を撒いておく。
駆除方法は?
引用 住友化学園芸ホームページ
ハダニ
どんな被害がある?
- 葉の裏に吸着して汁を吸う。
- 葉が枯れ、樹勢が弱くなる。
- 葉の色が悪くなる。
どういう環境で発生しやすい?
- 梅雨時期から9月頃に発生しやすい。
見た目など特徴は?
- 体長0.5mmなのでハダニ自体は見えにくい。
- 葉が透けて見えるようになるのが特徴。
- 葉に針先でつついたような白い小斑点が見られるのが特徴。
有効な対策は?
- 水に弱いので、葉の裏にも水をかける。
予防方法は?
- ハダニの各生育段階で作用して効きめが持続する「ダニ太郎」のような専門薬を使用。
- 応急処置として使用するのであれば、「パイベニカVスプレー」や「ベニカXファインスプレー」が便利。
引用 住友化学園芸ホームページ
クワゴマダラヒトリ
どんな被害がある?
- 幼虫に葉を食べられる。
- 成虫が産む卵の数が大量なので孵化すると大量発生し、その後も2~3年続く。
どういう環境で発生しやすい?
- ケムシの発生しやすい時期は5~6月頃。
- 成虫の発生しやすい時期は7月下旬~9月中旬。
- 冬が温暖な地域に発生が多い。
見た目など特徴は?
- 成虫はオスとメスで見た目が変わります。
- オスは体長約20mmで暗褐色、メスは体長約28mmで白色。
- 幼虫は黒っぽく、背中に細長い白い紋があり、各節に黄色い紋がある。
- 幼虫は体長約50mmで、多数の突起と黒色の長い毛に覆われている。
- 毛虫で触るととげが固くて痛いが、毒はない。
有効な対策は?
- 箸やピンセットで捕まえ、踏みつぶすなどする。
- 成虫は葉に卵塊を産み付けるので、卵塊ごと枝を伐採する。
- 幼虫は産卵された植物上に巣網を張って集団で越冬するので、巣網ごと剥ぎ取り処分する。
駆除方法は?
- 葉の裏に小さな幼虫がびっしり付いているときには大きくなる前に「家庭園芸用スミチオン乳剤」などの殺虫剤で駆除する。
- 卵塊や巣網に殺虫剤をかけても効果がないので、該当箇所を取り除くなどして処分しましょう。
メスはオスに比べて数が少ないです。
引用 住友化学園芸ホームページ
ヨトウムシ
どんな被害がある?
- 葉脈を残して葉がほとんど食べられる。
- 生育・見た目が悪くなる。
- 被害がひどくなると枯れる。
どういう環境で発生しやすい?
- 成虫の種類によって活動時期も違うが、5~10月くらいに発生が多い。
- 高温乾燥していると発生しやすい。
見た目など特徴は?
- 夜間活動して葉を食害するガの幼虫の種類をまとめて『ヨトウムシ』と呼ぶので見た目も様々。
- 孵化直後はどれも淡い緑色のイモムシだが、大きくなってくると黄色や黒色のものや褐色のもの、紋があるものなど様々。
- 体長も成虫の種類によって幼虫期も様々で、30mm~50mmほど。
- 夜間に活動するので、食害部には昼間はおらず見つけにくい。
- 産卵が複数回あり、1匹あたり1000~3000個卵を産む。
有効な対策は?
- 幼虫の時期に、葉の裏にも薬液がかかるようにして薬剤を散布。
- 植物の様子をチェックし、できるだけ卵の状態で発見する。
- 防虫ネットをかける。
駆除方法は?
- 卵を見つけたら産み付けられた葉を取り除いて、卵を潰して処理する。
- 孵化直後の葉の裏に群生している時に「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」などの浸透移行性剤を使用すると効果がある。
- 大きくなった幼虫は日中は見つけにくいので「サンケイデナポン5%ベイト」など誘殺剤を植物の周りにまいておくと効果がある。
大量発生すると夜間に食害するガサガサという音が聞こえます。
引用 住友化学園芸ホームページ
紫陽花の虫除けの方法を害虫の種類別にご紹介!有効な対策はある?まとめ
- 紫陽花につく害虫【アオバハゴロモ】
- 紫陽花につく害虫【アザミウマ】
- 紫陽花につく害虫【アジサイハバチ】
- 紫陽花につく害虫【アブラムシ】
- 紫陽花につく害虫【エカキムシ(ハモグリバエ)】
- 紫陽花につく害虫【カイガラムシ】
- 紫陽花につく害虫【カミキリムシ】
- 紫陽花につく害虫【グンバイムシ】
- 紫陽花につく害虫【コガネムシ(幼虫)】
- 紫陽花につく害虫【コナジラミ】
- 紫陽花につく害虫【シャクトリムシ】
- 紫陽花につく害虫【ナメクジ】
- 紫陽花につく害虫【ハダニ】
- 紫陽花につく害虫【クワゴマダラヒトリ】
- 紫陽花につく害虫【ヨトウムシ】
紫陽花につく害虫とそれぞれの特徴や対策、駆除方法をご紹介しました。
害虫はこのようにたくさんいます。
そして、被害が拡大してからでは完全に駆除するのも難しくなります。
ですので、害虫が出はじめたときに駆除することがとても大切です。
液状の薬剤を散布をする際は、薬剤が皮膚につかないように帽子、ゴーグル、マスク、長靴、長そで、長ズボン、ゴム手袋を着用して行いましょう。
薬剤を散布をするのに適しているのは、風のない日の朝または夕方です。
風がある場合は風上に立ち、風下方向へノズルを向けるようにしましょう。
日中は上昇気流が起こりやすいので避けましょう。
風が強い日も薬剤が飛散してしまうので避けましょう。
雨の日もせっかく散布した薬剤が流れてしまうので避けましょう。
害虫を上手に駆除して、綺麗な紫陽花を咲かせてくださいね。