独特の風味、香りが癖になるという方もいれば香りがするだけでムリ~💦という方もいるブルーチーズ。
「青カビのはえたチーズ」というイメージから体に悪いのでは?と思ったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのイメージは正解なのか?真相に迫ります✨
ブルーチーズは体に悪い?カビが生えているのに食べられる?ズバリ答えはこちら!!
味も見た目もなかなか衝撃的なブルーチーズ。
私は初めて食べた時、これは体に入れても大丈夫なのかなぁと思った記憶があります(笑)
好きな人は大好きで癖になるようですから、好みによって受け取り方も変わってきますよね。
そんなブルーチーズといえば「青カビの生えたチーズ」と認識されている方が多いと思います。
食べ物にカビなんて絶対にダメでしょう‼常識的に考えるとそうなりますよね。
では、ブルーチーズは体に悪いのか❓
ズバリ答えは・・・ブルーチーズは体に悪くない✨
ブルーチーズに生えている青カビは食べられる青カビなのです。
むしろブルーチーズには健康効果も期待できるのです😊
ただし、どんな健康に良い食品にも言えることですが、食べ過ぎは良くありませんし、食べるのに注意が必要な方もいます。
ブルーチーズについて一緒にお勉強していきましょう!!
ブルーチーズの体に悪いイメージの原因!カビの正体とは⁉
カビがはえているのに体に悪くないの?ブルーチーズに対してこんな疑問を持つのは私だけではないはず・・・
そこで、まず、ブルーチーズが体に悪いのでは?という疑問の根源である青カビの正体を知るべく、ブルーチーズとはそもそもどんなチーズなのか調べていきたいと思います!
ブルーチーズとは?
ブルーチーズとは、皆さんのイメージの通り大理石状に青カビの生えたチーズのことを言います。
牛乳もしくは羊乳をもとに作られるチーズの一種で、青カビによって熟成を行うナチュラルチーズです。
ナチュラルチーズとは、牛や羊などの乳を乳酸菌や酵素の働きで発酵させたもので、ブルーチーズもその中に一つです。
カマンベールチーズなどの白カビは酸素が好きなので表面に生えますが、青カビは酸素の少ないところが好きで、チーズの中の方から熟成していくのが特徴です。
また、強烈な風味と香り、濃厚な味、そして塩味がかなり強いこともブルーチーズの大きな特徴です。
作られる際は、固めて水を切った乳(カード)にチーズ専用に培養された青カビ菌をまぶしてから形作ります。こうすることでチーズの内部に隙間ができ、青カビがその隙間に入って繁殖していきます。
それで切り口がまるで大理石のようにマーブル状になっているのですね。
ヨーロッパでは自然に生える青カビを用いてブルーチーズを作る地域も一部残っているそうです。
語源は青を表すフランク語のblaoという説と、凝固させるという意味のプロヴァンス語のbroussaという説があります。
ちなみに、ご存じの方も多いゴルゴンゾーラはイタリアのブルーチーズで、フランスのロックフォール、イギリス(イングランド)のスティルトンと並ぶ世界三大ブルーチーズの内の一つなのです🎶
ブルーチーズの青カビの正体はこれ!!
体に悪いイメージを持たれる原因となっている青カビの生えたブルーチーズ。
ミカンやパンの表面に生える青カビとは何が違うのでしょうか?
端的に言うと、種類が違います!!
青カビの正式名称はぺニシリウムといい、およそ300種類もの仲間がいます。
ミカンに生えるのもブルーチーズに生えるのも同じ「アオカビ属」の仲間ですが、ブルーチーズに生えているカビは
- ぺニシリウム・ロックフォルティ
- ぺニシリウム・グラーカム
この2種類だけです。
青カビの中には強い毒性を持つものもあります。
ブルーチーズに生えるぺニシリウム・ロックフォルティとぺニシリウム・グラーカムは、毒性は高くないものの、人にとって全く無害というわけではありません。
繁殖する際にロックフォルティン、PRトキシンという人体に害のある物質を作り出すことがわかっています。
しかし、温度・湿度が徹底管理された環境で熟成されるチーズの中で、この毒性が分解され、ブルーチーズに生える青カビは体に悪くないものへと変化を遂げるのです。
つ・ま・り・・・
ブルーチーズに生えた青カビなら食べても害がないという事。
他の食品に勝手に生えてしまった青カビは決して食べてはいけません❌
また、ブルーチーズにこの2種類以外の青カビや表面にフワフワした白カビが生えた場合も、他の食品に生えた場合と同様、危険ですので絶対に食べないでください。
青カビと白カビ両方を繁殖させたチーズもあるそうですが、これはどちらのカビもしっかりとした管理下で生えさせたもの。
「置いておいたら勝手に生えた」というカビとは全く別物と理解してください‼
ただ、ナチュラルチーズであるブルーチーズの中の青カビは生きているため、冷蔵保管している最中も繁殖が進むことがあります。
こうして熟成が進んで増えた青カビはブルーチーズの風味を増すことにも一役買っていますので食べることができます。
あまり青カビが増えすぎると味が変わってしまうそうなので気をつけてくださいね。
カビと一言で言っても多くの種類があり、しかも生える食品と環境によって毒性が左右されるなんて、菌の世界って奥深いのかもしれません・・・
ブルーチーズの起源には美しい物語が
確証はないそうですが、ブルーチーズの起源についての逸話があります。
時は紀元前2000年前のローマ時代。
フランスのロックフォールという村の羊飼いの青年が洞窟で休憩中に昼食をとろうとしたところ、洞窟の前を美しい娘が通り過ぎました。
青年は一目で恋に落ち、昼食などそっちのけで娘を追いかけていきました。
数日後、恋が実ったのか、その娘と洞窟に戻った青年は、そこに自分が残していった昼食のパンとチーズを見つけました。
この時自然と青カビが生えてしまっていたのですが、青年が恐る恐るチーズを口に運んだところ、驚くようなおいしさだったのだとか✨
本当かどうかわかりませんが、今現在フランスで一番有名なブルーチーズはこの逸話に登場するロックフォール村のものなのだそうです。
恋が生んだ奇跡の味⁉衝撃的な味の裏にこんな美しく清らかなお話が隠されていたとは驚きです💕
ブルーチーズは体に良い効果も!!衝撃の味に隠された素晴らしいポイントとは?
ブルーチーズは体に悪い説が払しょくされ、これで安心してブルーチーズを楽しめる🎶
だけじゃないんです!
実は、ブルーチーズには以下のような体に良い効果をもたらすことが期待できるのです!
ブルーチーズの良い効果
- 血管の若返り
- アンチエイジング
- 認知症予防
- 美容効果
- 肥満予防
ここからさらにブルーチーズに対する知識を深めていきましょう💨
血管の若返り
ブルーチーズに含まれるラクトトリペプチドという成分には、血管を柔らかくして血管を若返らせ、血圧を下げる効果があります。
このラクトトリペプチドは加熱すると壊れてしまうので、血管の若返りを求める方はブルーチーズをクラッカーに乗せたりして加熱せずに食べることをおすすめします。
アンチエイジング
ブルーチーズには、抗酸化力を持つパルチミン酸が他のチーズより多く含まれていることがわかっています。
パルチミン酸は強い抗酸化力を持つ成分で、体内の脂肪を酸化させて老化を引き起こす活性酸素の働きを抑えてくれます。
そんなパルチミン酸を多く含むブルーチーズを食べることで、老化を抑え、アンチエイジング効果が期待できるというわけです。
認知症予防
カビの生えたチーズを摂取すると、カビのチーズに含まれるβラクトリンという成分が脳内の老廃物を除去するミクログリアという細胞を活性化させます。
この作用によって、老廃物が減少して認知機能が向上すると言われています。
青カビに限らず、カマンベールなどに生える白カビにもこの効果は期待できるそうです。
美容効果
ブルーチーズには美容効果が期待できる成分もたくさん!!
美肌効果が期待できる成分
- ビタミンB2:肌の新陳代謝を促進
- パルチミン酸:抗酸化作用で老化防止 シワやニキビ予防
- セレン:抗酸化作用で老化や乾燥を防ぎ、体内の毒素を排出する
美髪効果
- たんぱく質:髪の毛の原料 ツヤとコシのある髪
- カルシウム:イライラやストレスを抑える 抜け毛予防
丈夫な白い歯を保つ効果
- たんぱく質:歯の土台となる象牙質・歯の内側に欠かせない
- カルシウム:石灰化部分・歯の外側に欠かせない
これらの成分を含むブルーチーズは、美容面に期待できる栄養の宝庫なのです✨
肥満予防
チーズは低GI食品、つまり食事に取り入れることで血糖値の上昇を抑えることができます。
また、ブルーチーズの青カビが持つリパーゼという酵素は、脂肪分解力がとても高く、乳脂肪を分解して脂肪酸に変えることで脂肪のたまりにくい体にしてくれて、尚且つ脂肪の栄養素を効率的に吸収することができます。
ブルーチーズに多く含まれる脂肪酸の中のリノール酸やオレイン酸は、コレステロールを低下させる遊離脂肪酸でもあります。
ブルーチーズに含まれる良質なタンパク質は筋肉のもととなり、作られた筋肉は脂肪を燃焼させてくれます。
以上のことから、ブルーチーズは肥満予防にも効果的であるといえます👍
ブルーチーズの気になるカロリーは?
チーズは体に良い!
カルシウムや乳酸菌などの健康効果は知っている方も多いのではないでしょうか?
しかし同時に「チーズってカロリー高いんじゃないの⁉」という疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。
上記のような体に良い効果があっても食べるのに躊躇してしまう方のために、ブルーチーズの気になるカロリーや脂質について参考になるものを挙げておきます。
引用 カロリーSlism
カロリーは100gあたり約349kcalと高めです。
ですが、ブルーチーズに含まれる炭水化物1g、そのうち糖質が1gと糖質量に関してはかなり少ないのです。
食べ過ぎはもちろん良くありませんが、体に良い効果があることや糖質が少ないことを考えると、適量を食べる際にはあまりカロリーの心配はしなくていいのではないかと思います✨
【注意】こんな方にはブルーチーズが体に悪い影響を与える⁉
ブルーチーズの体への良い効果について見てきましたが、実はブルーチーズが体に悪い影響を与える可能性がある方がいらっしゃいます。
食べる際の注意点とともにご説明します。
妊婦さん
ブルーチーズに限らず、妊娠中の方の禁止食品としてチーズが挙げられることがあります。
これは、チーズが原因食品となるリステリア菌食中毒を避けるためです。
妊娠中は免疫力が下がりやすいため、この食中毒にかかるリスクが一般の方の約20倍になるとも言われています。
生ハムやスモークサーモンなども同じ危険性があるとされています。
リステリア菌に感染すると流産や早産、死産、赤ちゃんの障害につながるとされ、胎盤を通して胎児も感染してしまいます。
ただ、チーズ全般にリステリア菌食中毒のリスクが高いというわけではありません。
リステリア菌は熱に弱く、約60℃で死滅するとされています。
過熱加工をしないナチュラルチーズはリステリア菌食中毒のリスクが高く妊娠中は避けた方がいいとされ、ナチュラルチーズの一種であるブルーチーズもそれに該当します。
対して製造過程に加熱処理を含むスライスチーズ等のプロセスチーズは、リステリア菌食中毒のリスクが低く、妊娠中も安心して食べられます。
ナチュラルチーズであっても、国産のもので殺菌された乳製品を原材料としていると記載されているものに関しては、その製品のホームページ等にも安心して食べられることが記されています。
気になる方はメーカーに直接問い合わせるとすぐに回答してくださるそうです✨
妊娠中、良質なタンパク質やカルシウムなどは栄養源としてとても重要です。
製品の安全性を見極めながら上手く取り入れていきたいですね😊
カビアレルギーの方
ご説明したように、ブルーチーズに生えた青カビは食べても体に悪くないものです。
しかし、元々カビアレルギーを持っている方の中には、ブルーチーズを食べることで咳き込んだり発疹が出るなどのアレルギー症状が現れる場合があるとのことです。
ただ、カビアレルギーでもブルーチーズを食べて問題ない方もいるようで、食べてみないとわからないというのが本当のところのようです・・・
アレルギーに関しては加熱どうこうの問題ではないため、避けた方が無難かもしれませんね。
ブルーチーズは体に悪いの?そのイメージの原因青カビの正体とは⁉のまとめ
青カビが生えているという事で体に悪いイメージが付きまとうブルーチーズの真相をお判りいただけたでしょうか⁇
ブルーチーズのまとめ
- ブルーチーズは食べても体に悪くない青カビの生えたチーズ
- 温度・湿度が徹底管理された環境で熟成されるチーズの中で、ブルーチーズに繁殖する青カビの毒性が分解され、体に悪くないものへと変化を遂げる
- 他の食品に生えた青カビや、ブルーチーズに勝手に生えた熟成段階での青カビとは違うカビは絶対に食べてはいけない
- ブルーチーズには血管の若返りを始めとする体に良い効果がたくさん
- カロリーは高いが低糖質の優秀食品 適量を食すことで健康効果に期待ができる
- 妊婦さん、カビアレルギーの方は要注意!!
カビと言っても安心して食べられることがわかりましたね✨
ブルーチーズの良さを知ることができたので、、私もまた挑戦してみようかなぁ・・・
食卓にワインとともに並べたら、おうち時間も優雅にワンランクアップできるかも⁉
好みの分かれるブルーチーズですが、食べず嫌いしている方はこれを機にぜひ挑戦してみてください🎶