ほったらかし調理ができる電気圧力鍋はとっても便利で、食事作りの強い味方になります。忙しい子育て世代たちにとって、メリット盛りだくさんの魅力的な調理アイテムです。
でも、実際導入するかどうかは迷いますよね。
保温やほったらかしてる間に腐らせないか心配。
電気圧力鍋ってたくさん種類があるけど、どれを買えばいいの…。
なんと、私は実際に電気圧力鍋を使って料理を腐らせた経験があります。そう、電気圧力鍋を使うと、料理を腐らせてしまうんです。
ただし、使い方次第では、です。
私は皆様に同じ失敗をしてほしくありません。
この記事では、子育て世代に電気圧力鍋がおすすめな理由から、電気圧力鍋の保温を上手に使うためのコツ、電気圧力鍋を選ぶにあたって注目するといいポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
子育て世代に電気圧力鍋がおすすめな理由3選
火をつかわなくていいから安全
ガスコンロはもちろんIHだとしても、熱源は熱くなりますよね。
慌ただしく調理をしていると火傷の危険もありますし、電気ではない圧力鍋の場合はコンロを一つ取ることになり、ガス台も手狭になってしまいます。
電車圧力鍋なら火を使うこともないですし、自分や子供が調理中にうっかり側面を触ってしまっても、大火傷の危険はかなり減ります。
とはいえ、蒸気口には注意しましょう。
また、電気圧力鍋は火を使わなくていいぶん、鍋の横に張り付いて見なくて済みます。
空いた時間で他の家事をやったり、ゆっくり休んだり、自由に過ごせます。
とくに小さなお子様をもつ子育て世代にとっては、食事の時間近くでもキッチンから離れて子どもと触れ合う時間が確保できるのが嬉しいですね。
調理や操作が簡単
よくある料理本をみると「調味料は、さしすせその順番で入れましょう」などと書いてあったりして、料理への苦手意識が高まりますよね。
電気圧力鍋なら、そのへんは心配無用。
材料をドバドバいれて、蓋をしてスイッチオンするだけで、美味しい料理が出来上がります。
多くの機種にレシピ本が付属していますし、ネットで探せば同じ機種を使っている人のレシピも出てきます。
「料理が苦手な私でも、こんなものが作れちゃうんだ!?」と感動すること間違いなし。
かくいう私も、ふたを開けたらトロトロの豚角煮が出てきて感動しました。機械操作も難しくないので、すぐ慣れますよ♪
煮崩れせず柔らかく調理できる
年齢が低いお子様がいたり、高齢の方と一緒に生活している方は、調理において食材を柔らかくすることはかなり重要ですよね。
しかし、柔らかくするためには長い時間を要したり、やりすぎて煮崩れしてしまったり、食べてみたら柔らかくなっていなかったり。
意外とむずかしい、食材を柔らかくすることに苦戦している方も多いのではないでしょうか。
その点、電気圧力鍋での調理は荷崩れしないのに柔らかくなり、食べやすくなるという、まさに私たちが望んでいた出来栄えになります。
それに、忙しい子育て世代の大人もたくさん野菜を食べられますね。野菜のビタミンは水溶性のものも多く、煮汁ごと食べれば溶け出た栄養素も摂取することができ、体の調子を整えるのにぴったりです。
電気圧力鍋の保温で腐らせないため知っておくべきこと・守るべきこと
調理後、いざ食べようとしたら異臭が・・・!
大人ならば多少あやしくても何とかなりますが、身体が未熟な子どもにとってはかなり危険ですよね。子育て世代の食事作りには、衛生面をより気を付ける使命があります。
では、ほったらかす時間の長い電気圧力鍋は、安全と言えるのでしょうか。
そもそも、なぜ料理が腐るのか
ざっくり言うと、食品についている細菌たちが食品のタンパク質を食べて、排泄をします。その排泄物によって食品の性質が変化する=腐るということになります。
時間経過とともに腐っていくのは細菌の仕業というわけです。
加熱した食品をそのまま冷却すると、細菌の増殖するおそれがあります。
細菌は 30~40℃で最も増殖しやすいため、細菌が増殖しない温度まで素早く冷却する必要があります。
引用:株式会社東邦微生物研究所
このことから、20~40℃の温度帯で食品を長時間放置するのは危険だとわかります。
作った料理をそのままにしておくと温度がゆっくり下がっていきます。腐りやすい温度帯になるとより腐りやすくなるので注意が必要です。
つまり、電気圧力鍋を使っても、使い方次第では腐らせてしまいます。
ここからは、電気圧力鍋を使った調理で腐らせない・保温機能を上手につかうポイントをお伝えします。
保温はあくまで、当日中まで
先程説明した通り、時間経過とともに食品は腐っていくものです。保温が24時間つかえる機種もありますが、時間が経てば経つほど安全とは言えません。
夕食で作ったものを翌日食べる予定でも、腐らせないためには食品を鍋からは取り出して冷蔵庫で保存した方が安全ですね!
ということは、保温ができるのは数時間ということになります。
調理した当日中で、帰宅時間がばらける家族の食事のために使用するにとどめるのが良いでしょう。
ちなみに、保温時間は機種によって異なります。
マニュアル保温は5時間、その後保温が解除されるもの。
24時間保温が続くもの。
保温時間は3時間だけのもの。
ライフスタイルに合わせて、上手に保温を使いましょう。
作り置きする場合は、小分けにする
多めに作って、作り置きにすると便利ですよね。
その際は、安全面からも保温機能を使うのは控えましょう。
保存する際に小分けにするといいのは、食べやすく便利だからだけではありません。
空気に触れる面が多くなるので早く冷めたり、衛生面も管理しやすく腐りにくくなるというメリットがあります。
少し面倒なのはわかりますが、ほんの数分の手間で、食品を腐らせないという大きな結果につながります。
「作り置きは小分け保存する」は、いっそのこと習慣にしてしまうのがおすすめです。
予約調理は腐敗防止機能つきの機種を買う
保温の注意点はわかったけど、予約調理のほうはどうでしょう。朝に肉などを電気圧力鍋にセットして、帰宅に合わせて調理するとなると、少し心配ですよね。
そんなときにおすすめなのは、腐敗防止機能。
庫内の温度をうまく調節して安全性を保ちつつ、好みの予約時間への調理を叶えてくれるすぐれものです。
こういった予約調理がメインになる方は、腐敗防止機能付きの電気圧力鍋を選ぶと安心ですね。
電気圧力鍋を選ぶにあたって注目するといいポイント
いざ「買おう!」となったとき、あまりの種類の多さに困ってしまいますよね。
実際に使っている私が、買う前に知りたかったことを踏まえて、これから選ぶ方にむけて注目すると良いポイントを5つまとめました。
自分の理想のライフスタイルと現在のライフスタイル
しょっぱなから製品ではなく自分のこと?
理想のライフスタイルはわかるけど、現在のライフスタイルも!?
と疑問に思った方もいると思いますが、落ち着いて聞いてください。
電気圧力鍋にはたくさんの機種や機能がありますが、自分に合ったものを探したいですよね。
自分に合うとはつまり、自分にとっての理想のライフスタイルを実現できることです。
家族構成や1日の流れ、置く場所など、人によって多種多様です。
友人やインフルエンサーがオススメしていたといっても、子供の年齢層が違うかもしれませんし、そもそも子育て世代ではないかもしれません。
そうなると、かならずしも自分にとって良いとはいえません。
まずは、自分が今どんな生活をしているかを確認します。
- 何人分の食事を作るのか。
- 調理など家事にさける時間はどれくらいあるのか。
- 困っていることはなにか。
その次に、電気圧力鍋を使ってどんな生活をしたいかを明確にしましょう。
- 自炊をもっと増やしたい。
- 大好きなトロトロの豚角煮を自作して好きなだけ食べたい。
- 忙しいため、予約調理を使いこなしたい。
などなど。
優先順位もつけられると、機種選びのクオリティがグッとあがります。
意外と見落としがちなのですが、理想を明確化するために、現在のライフスタイルにしっかり注目しましょう。
希望する機能があるかどうか
現在と理想のライフスタイルを確認しましたので、それに沿って考えていきます。
予約調理をメインにつかうなら、腐敗防止機能付きのものが有力候補にあがってきますね。
帰宅時間がバラバラな家族なら、保温時間がある程度確保できるものが良いかもしれません。
金額にも直結するので、予算と相談しながら考えてみましょう。
作りたい量が作れる容量かどうか
容量は一度に作れる量の限界値です。
実は大事なことですが、機種によって容量展開が様々なので注意が必要です。
欲しい機能を満たしていても、作りたい量より明らかに少ない容量しかない場合もあります。
その場合は残念ながらその機種は諦めるしかありません。
子育て世代は、希望の機種でより大きいサイズがあるなら大きいものを買うことをおすすめします。
子どもはどんどん成長するので、食べる量もどんどん増えていきます。
家電は数年、持ちが良ければ何年も続けて使うことになります。
まだ使えるのに買い換えの必要がでてくるのは、金銭的にも環境的にももったいないですよね。
それに、容量が小さいと食材があまり入らなくて苦労することがあるかもしれません。
実際に、私は小ぶりな電気圧力鍋を持っていますが、カボチャを蒸そうにもうまく入らなかったことがあります。
包丁も入らないので、結局電子レンジをつかうことになりました。まさしくサイズ選びの失敗例です。
ですが容量が大きければ、このような心配もありませんし、多めに作って作り置きを作るという選択肢も生まれます。
作り置きがあれば、温めるだけでお弁当に入れたり食卓に出したりすることができ、翌日以降が楽ちんです。
このことから、子育て世代が電気圧力鍋を買う場合は、大きい容量を選んだ方がいいといえます。
作りたい料理に対応しているか
電気圧力鍋を使ったレシピはネット上にたくさんありますし、購入した際についてくるレシピブックも大変参考になり、料理の幅は広がります。
ただし、予約調理で作りたい場合は注意が必要です。
電気圧力鍋での予約調理は基本的に米の炊飯器ならば問題ありません。
しかし、炊飯以外の予約調理は対応外の機種が存在するのです。
先述の内容と重なりますが、こういった場合に腐敗防止機能が必要となりますね。
もし自宅保育や在宅勤務で予約機能を使わない場合は、ここまで深刻になる必要はありません。
作ってみたい料理のことを考えるのが良いでしょう。
機種によっては無水調理や発酵までできるマルチなものがあります。
こういったものに挑戦できるのも魅力的ですね。
付属パーツ、洗い方などのお手れの複雑さ
ランニングコストの観点も買う前に抑えておきましょう。
設置パーツが多いと、パーツの入れ忘れによる故障・紛失などのトラブルにつながります。
本体台がお安めでも、付属パーツ代がけっこう高い場合もあるので注意が必要です。口コミなどをチェックし、参考にすると良いでしょう。
使用後の洗物の量・複雑さ・食洗機対応かどうかもそれぞれ違いがあります。
使う頻度が高くなる人はここをチェックしておくと、日々のストレスを軽減させられるでしょう。
電気圧力鍋は保温で腐るって本当?!失敗しない選び方と使い方のまとめ
子育て世代に電気圧力鍋がおすすめな理由
- 火をつかわなくていいから安全
- 調理や操作が簡単
- 煮崩れせず柔らかく調理できる
電気圧力鍋で絶対に腐らせない!保温を上手に使うため知っておくべきこと・守るべきこと
- 料理は時間経過で腐る
- 料理は20~30℃で腐りやすい
- 保温するなら当日中
- 作り置きは小分け保存
- 予約調理機能付きの機種を使用
電気圧力鍋を選ぶにあたって注目するといいポイント5つ
- 希望だけでなく、現在のライフスタイルを確認
- 希望する機能があるか
- 作りたい量が作れる容量か
- 作りたい料理が可能か
- 付属パーツ・洗い方などの複雑さ
以上の内容をお伝えしました。
電気圧力鍋は非常に便利な家電です。
忙しい子育て世代にとっては非常に頼もしい家電でもあります。
大切なのは、自分に合った機種を手に入れること、そして衛生的な使い方をすること。
これで電気圧力鍋を使っても腐ることなく調理も保温もすることができるのです。
ぜひ電気圧力鍋を導入し、使いこなしましょう。あなたの日々の食事作りがより安全に、簡単に、楽しくなることを祈っています。