夏の暑さに「酷暑」という言葉を使うようになった現代。
一昔前では考えられない様な温度が続エアコンの真実。つけっぱなしのくようになりましたね。
エアコンはこの過酷な夏のサバイバルを生き抜くために必要なアイテムと考えている人も多い事でしょう。
近年は新型コロナウイルスの感染拡大を懸念しステイホームが推奨され、ますますその需要が高くなっていく事が考えられます。
この生活必需品とも言えるエアコン。世間にはたくさんの情報が溢れています。
皆さんが気になっている、つけっぱなしでも節電になる真実や、その安全性について解説していきます。
エアコンにまつわるウワサと真実。
正しい知識で安心・安全で快適なエアコンライフを送りましょう。
つけっぱなしの外出は危険?火事になるって本当?
一度は聞いた事があるエアコンを付けっぱなしにしたまま外出すると火事になる”という話ですが、エアコンから発火する可能性は「極めて低い」そうです。
電気を使用している機械である以上、可能性が全くないとは言い切れないものの、その可能性は極めて低いと言えます。
今の時代、火災に限らず何か不具合がおこった場合はセンサーが反応する等、使用者が察知できる様になっていますし、そもそも連続しようする事を前提に作られているのです。
一般人を含めた多くの人が使用するのに「連続使用=火災」という前提で作られている家電は、そう多くないですよね。
もちろん、過去にエアコンをつけっぱなしにしたまま外出していまった事による火事の事例が0ではありません。
下記の様な原因での事例があります。
- コンセントの接続部分に多量のホコリが溜ってた
- 電気コードを自己流で切断、接続した
- 製品自体に不備があった(この場合は製造会社による自己回収が行なわれています)
そもそも考えて見てると、毎日24時間エアコンを使用していても火事になっていないお店は沢山あります。
私達が日常的に利用するコンビニエンスストアはその代表的な例と言えるでしょう。
逆に身近なところで、365日24時間営業をしている中、エアコンを連続使用した事による火事。というニュースをあなたは聞いた事がありますか?
恐らくないですよね?
つまり説明書に書かれて使い方を守り、定期的なメンテナンスとお手入れして使用した場合、上記の様なエアコンからの発火が原因の火事にはなる可能性は低いという事が解ります。
エアコンを付けっぱなしにして外出してしまったという事が原因となって、火事になったという話は”稀=珍しい”のです。
電気代の節約になる?まめなスイッチのON・OFF
この件に関しても、多くの説が巷に溢れていると思います。
エアコンに限らず、電器製品を扱う事に際して、”使ってない時は消す”これが節電になると信じている人は多いのではないでしょうか?
特に、人生の大半をエアコンを使わずに過ごしてきた世代や、北海道の様に元々は猛暑と言われる期間が首都圏に比べて少なく、エアコンの普及率が著しく低かった地域では今も頑なに信じられているのです。
この話の由来はエアコン以外の電化製品にあると考えられます。
使ってない部屋の電気は消す。使ってない家電のプラグは抜く。
など、家電製品全般に対する節電や漏電防止として有効と言われる方法をそのままエアコンに当てはめたにすぎません。
では実際はどうでしょうか?
そもそもエアコンを使用している中で電気代が一番高くなるのはどのタイミングだと思いますか?
実は、部屋を設定された温度にしようとして動いている時が一番、電気代がかかっているのです。
つまり、設定した温度と実際の温度に差があればある程に、電気代がかかるという事になります。
エアコンの電気代を節約する方法
エアコンにかかる電気代を節約する方法は、スイッチのON・OFだけではありません。
例えばフィルターの掃除をして、ホコリで目詰まりしないようにする事や、エアコンと平行して、扇風機やサーキュレーターを使用する事でも電気代は節約出来ます。
ホコリで目詰まりしたフィルターでは冷気の放出量が少なくなり、なかなか設定温度にならず、エアコンは一生懸命稼働しなければならず、その為のエネルギーを使います。
又、エアコンから出た冷気を循環させたり、必要な部屋に送気する事で効果的に自分の求める室温を作り出す事が出来るのです。
そもそも電気代の基本料金がライフスタイルと合っているか見直す事や、今よりもっとお得なプランのある会社と契約するだけでも金額が大きく変動する場合もあります。
さらに、使用しているエアコンが年代物で、購入してからある程度の年数がたっているなら、最新の物に買い換える事でも節電になるでしょう。
エアコンのつけっぱなしのメリットとデメリット
ここまで、エアコンをつけっぱなしにして外出する事で火事になる可能性が限りなく低い事と、電気代について説明してきました。
「・・・とは、いってもなー。つけっぱなしには抵抗あるんだよね」
という方も少なくない事でしょう。
実際にエアコンをつけっぱなしにするメリット・デメリットについてまとめてみたいと思います。
エアコンのつけっぱなしのメリット
- いつでも自分の適温を保てるため、帰宅後に部屋の中が熱帯雨林!!暑くて休まらない!という事が無くなります。
- 常時部屋にいる大切なペットや、熱に弱い電気製品を守れるます。
- 真夏の場合、食べ物の腐敗が進みやすくなります。
- 冷気を保つ事により、真夏でも食品の腐食が早まる事が減ります。
(もちろん、適切な管理は必要) - 熱中症や脱水症になりにくく、夏バテによる体調不良を悪化させない事が出来ます。
- エアコンのスイッチを入れた時に起こる電力消費を起こすことが無くなります。
エアコンのつけっぱなしのデメリット
- 寝る時に温度の調節をしないと、起きた時に体がだるくなる事がある
- 古いタイプのエアコンだと、電気代が高くなる可能性がある。
- 空気が乾燥するので対策が必要
- エアコンのお手入れが必要
医療費か?電気代か?
猛暑の時期になると、毎年「脱水で倒れた」「熱中症で亡くなった」という痛ましいニュースを聞きます。
高齢の方の場合、体温調整が上手く出来ない事や暑さを感じにくい事もあり脱水や熱中症になりやすい状態と言えます。
そもそもエアコンという家電に親しみが無い人も多く、たとえエアコンが設置されていても、使用していない。
又はエアコンの必要性を感じていない事もあるのです。
高齢であれば有る程、熱中症で医療機関にかかり、そのままその後の人生をベッド上で過ごす事になるケースも少なくありません。
何がきっかっけで寝たきりと呼ばれる状態になるか解らないのが現実です。
昨今の猛暑は、「災害級」とも言われる程です。
電気代を気にする事ももちろん大切ですが、命を守る行動の一つとして、エアコンの正しい使用方法を知る事は、人生を左右する大きな選択の一つかも知れません。
エアコンをつけっぱなしで外出すると火事になるのかのまとめ
では、冒頭でお話した「つけっぱなし」の方がいいのは、具体的にどんな時なのでしょう?
それは外と室内の温度差が大きいときです。
なぜなら、前述の通り、電気代が一番かかるのは、設定した温度になろうとエアコンが急ピッチで動いている時です。
猛暑の日に外出するからといってエアコンを消した場合、当然あなたの外出中に室温は一気に上がります。
帰宅後「あー!暑い!!早く涼しくしたい~」と、スイッチを入れた瞬間、今度は一気に下げようとする。この時にエアコンは多くのエネルギーを使っています。
- 短時間で帰宅する事が明確な場合は、付けっぱなしにして外出する→節電になる
- 外の気温がそれほど高く無い時、長時間出かける場合→都度スイッチをON・OFした方が節電になる
用途や状況に合わせた使い方で、安全で快適なエアコンライフを送りましょう。