「怪我をしてしまったのにガーゼがない!」ということ、ありませんか?
私もこの間指を切ってしまったのですが、まさにガーゼがなくて困ってしまったんです。
ガーゼは普段からたくさん使うものではないので、常備していませんでした。
私のように家に常備していない方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
普段はあるけどたまたま切らしてしまっていた、なんてこともあると思います。
ただ、ガーゼが家になかったとしても、焦って買いに行かなくて大丈夫です!
ハンカチやキッチンペーパーなど、他のもので代用することができますよ。
この記事では、ガーゼの代用になるものや傷の応急処置の方法などをご紹介していますので、ぜひご参考ください!
ガーゼの代用品【傷の応急処置】
ガーゼの代用には、いろいろなものが使えます!
どれも家にひとつは置いてありそうなものばかりなので、止血をする時などの参考になれば嬉しいです。
※傷口に当てるものなので、清潔なものを使うようにしてくださいね!
ガーゼの代わりにキッチンペーパーは使えるのか?
キッチンペーパーもガーゼの代用になります。
ティッシュペーパーなどに比べると分厚いので、出血が多い時に便利です。
ただし、キッチンペーパーを使用する場合は、傷口にくっつきやすいというデメリットがあります。
もし止血後も傷口に当てておきたいのであれば、傷口に薬やワセリンなどを塗って、くっつかないように気をつけましょう。
ガーゼの代わりにティッシュペーパーは使えるのか?
ティッシュペーパーもガーゼの代用になります。
キッチンペーパーに比べると破れやすく、傷にもくっつきやすいので、少し使いづらいかもしれません。
ですが、他の代用品に比べて1番手に取りやすい場所に置いてありますよね。
そのため、すぐに止血したい場合はティッシュペーパーを使うと良いと思います。
ただし、やはり傷にくっつきやすいので、止血後も傷口に当てておきたい場合は、傷口に薬やワセリンを塗っておきましょう。
ハンカチ
ハンカチやガーゼハンカチは、ガーゼの代用になります。
ハンカチは必ず家にひとつはありますよね。
外出時に持ち歩いている人も多いと思います。
もし外出先で怪我をしてしまった場合は、ハンカチを使いましょう。
タオル
タオルもガーゼの代用になります。
タオルも家にひとつは絶対にあると思うので、代用品として使いやすいと思います。
出血が多い時は大きめのタオルを使えば、何枚もタオルを出さなくて良いので楽ですね。
三角巾
引用:Amazon
上の画像のような、医療用・救急用の三角巾をガーゼの代用として使うこともできます。
ガーゼが売り切れていた場合、代わりに三角巾を探してみましょう。
また、最近は防災セットを家に置いている人もいると思います。
防災セットの中に三角巾が入っている場合があるので、それを使っても良いでしょう。
(後で補充するのを忘れずに!)
ガーゼの代用品で応急処置をする方法を解説します!
あなたはかすり傷などの正しい応急処置の方法をご存知ですか?
私は「応急処置の方法なんて知っていて当たり前」と思っていました。
ですが調べてみると、私が正しいと思っていた方法は少し間違っていたんです!
間違った応急処置をしてしまうと、傷の治りが遅くなる原因に。
傷を早く、そして綺麗に治すために、正しい応急処置について解説します!
正しい応急処置の方法とは?
かすり傷などの軽い怪我をしてしまった時の応急処置の方法をご紹介します。
①傷口を水道水でしっかり洗い流す。
②清潔なガーゼなどを傷口に当てる。
③手のひらで傷口を圧迫して止血する。
④出血がひどい場合、傷口より心臓に近い動脈を圧迫する。
(手足の場合は、心臓より高い位置を保つと止血しやすい。)
⑤血が止まったら傷パッドなどで傷を保護する。
こちらは多くの医療機関のホームページで紹介されている応急処置の方法です。
私はずっと「消毒液で消毒するのが当たり前」だと思っていました。
ですが、多くの医療機関が「消毒液は必要ない」と書いていて衝撃を受けました!
なぜ消毒液を使わなくても良いのか、詳しく解説していきますね。
消毒液を使うのは間違い!?
怪我をしてしまった時によく使うのが消毒液ですが、実は消毒液は使用しなくても良いと言われているんです。
消毒液で傷を消毒すると、一時的に傷口を殺菌することはできます。
ですが、同時に傷を治すのに必要な「浸出液(しんしゅつえき)」というものを取り除いてしまうのです。
浸出液とは、傷口から出るじゅくじゅくした液のことを言い、透明かやや黄色っぽい色をしています。
(「浸出液」は「滲出液」とも書きます。)
浸出液には傷が治るための細胞成長因子がたくさん含まれていて、傷を早く治す役割があるのです。
傷口を消毒してしまうと、浸出液やせっかく増えた細胞も殺してしまうことになります。
そうすると、傷の治りが遅くなってしまうのです。
また、消毒液には界面活性剤が含まれていることがあり、正常な皮膚の細胞を傷つけてしまうこともあるそうです。
そのため、傷を応急処置をする時に消毒液は必要ないと言われているのです。
さらに、傷の保護のためにガーゼや普通の絆創膏を貼るのも注意です。
ガーゼや絆創膏を貼ると、浸出液を吸い取り傷の治りが遅くなることがあります。
かすり傷などの保護には、ガーゼや絆創膏ではなく、キズパワーパッドなどのハイドロコロイド製剤を使用すると、早く綺麗に治りますよ。
ハイドロコロイド製剤については、この後詳しく解説していきますね。
ガーゼの代用!?ハイドロコロイド製剤で傷を早く綺麗に治せます!
昔は傷ができたら消毒と止血をして、ガーゼや絆創膏を貼っておくのが普通でしたよね。
実はこの方法だと、「傷の治りが遅い」「綺麗に治らない」などのデメリットがあるんです。
かすり傷などの軽い怪我を早く綺麗に傷を治すためには、「ハイドロコロイド製剤」を貼るのがおすすめです!
ハイドロコロイド製剤とは?湿潤療法ってなに?
私たちの身近なものでは「キズパワーパッド」などの商品がハイドロコロイド製剤に当たります。
ハイドロコロイド製剤は、皮膚にくっつくための粘着剤(疎水性ポリマー)と、水分を吸収・保護するハイドロコロイド粒子(親水性ポリマー)でできていて、医療現場でも使われています。
ハイドロコロイド粒子は、傷口から出た浸出液を吸収すると膨らんでゲル状になります。
ゲル状になったハイドロコロイド粒子が傷口を覆うことで、傷口が空気に触れるのを防ぎます。
傷口が空気に触れないため、刺激が少なくなり痛みが和らぐようです。
また、ゲル状になることで湿潤状態を保ち、浸出液を傷口にとどめておくことができます。
浸出液をとどめておくことで傷の治りが早くなり、綺麗に治すことができるのです。
この治療法を「湿潤療法」と言います。
「うるおい療法」「モイストヒーリング」とも言われます。
湿潤療法では「消毒しない」「乾かさない」「水道水でよく洗う」を3原則として行います。
傷口を乾燥させないことで痛みを軽減し、早く綺麗に傷を治すことができるのです。
湿潤療法は、日本皮膚科学会が出している「創傷・褥瘡(じょくそう)・熱傷ガイドライン」にも記載されていて、科学的根拠のある治療法と言えます。
家庭で湿潤療法を行う場合には、ハイドロコロイド製剤を使うのが簡単でおすすめです。
ハイドロコロイド製剤がなくても、傷口にワセリンを塗ってラップなどを巻くだけでもOK。
湿潤療法を行う時は、最低1日に1回は傷口を洗い、ハイドロコロイド製剤やラップを取り替えるようにしましょう。
化膿してしまわないように、傷口を清潔に保つことが大切です。
ただし、ハイドロコロイド製剤を使わない方が良い場合もあります。
それは、以下の場合です。
・化膿している傷
・出血が激しい傷
・傷口がぱっかり開いている傷
・すでにかさぶたができている傷
上記の場合は、ハイドロコロイド製剤の中で菌が繁殖するリスクが高いです。
自己判断で治療せずに、医療機関を受診した方が安心です。
また、ハイドロコロイド製剤を使っていて、「赤く腫れあがった」「痛みが強くなった」という場合は、菌が繁殖している可能性が高いです。
その場合は、ただちにハイドロコロイド製剤の使用を中止し、心配であれば医療機関を受診してくださいね。
ハイドロコロイド製剤のおすすめは?キズパワーパッドなどがおすすめです!
「ハイドロコロイド製剤が良いのはわかったけど、どれを買えばいいの?」という人のために、おすすめの商品をご紹介します。
キズパワーパッド(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
引用:Amazon
こちらの商品はCMでよく見かけますよね。
有名なので、使ったことがある人も多いと思います。
キズパワーパッドのメリットは、サイズや種類が豊富にあるところです!
指用、顔用、靴ずれ用など、貼る部位によって使いやすい形になっているので、とても便利です。
私も何種類か家に常備してあります。
水仕事用もあるので、主婦の方にもおすすめですよ。
ケアリーヴ治す力(ニチバン)
引用:Amazon
こちらも有名な商品ですよね。
CMでもよく見ます。
こちらは普通の絆創膏のような形で、普通の絆創膏であれば真ん中がガーゼになっているところが、ハイドロコロイド素材になっています。
キズパワーパッドに比べると形状に特徴はないですが、粘着部分が広いのでしっかりフィットしそうです。
通気性の良い通常タイプと、透明フィルムの防水タイプで選べるのも良いですね。
どの部位でも使いやすいようにできているので、「家に一応置いておきたい」という人には良さそうです。
キズクイック(東洋化学)
引用:Amazon
こちらは超薄型のハイドロコロイド製剤です。
なんとUVカット機能があり、紫外線による色素沈着を抑える効果があるそうです。
指用や、顔にも使える小さいサイズのものなど、使う部位によって好きなものを選べます。
超薄型なので目立ちにくいですし、UVカット機能があるということで、顔に使いたい人にはおすすめの商品です。
ハイドロコロイド絆創膏(東洋化学)
引用:Amazon
こちらはご紹介した他の商品とは違い、自分で切って使えるハイドロコロイド製剤です!
自分の好きなサイズに切ることができるのがとても良いですよね。
キズパワーパッドなどは少々お高めなので、「試しに使ってみたい」という人にもおすすめです。
ガーゼの代用品は?傷の応急処置に使えるものをご紹介します!のまとめ
まとめ
・ガーゼの代用には、ハンカチ・タオル・三角巾・キッチンペーパー・ティッシュペーパーなどが使える。
・傷から出る浸出液には傷を治す役割がある。
・消毒液で浸出液を取り除いてしまうと、傷の治りが遅くなってしまう。
・傷の保護のためにガーゼや絆創膏を使うと、浸出液を吸い取ってしまい、傷の治りが遅くなってしまう。
・傷の保護にはハイドロコロイド製剤を貼るのがおすすめ。
・ハイドロコロイド製剤を使うことで痛みが軽減され、傷が早く綺麗に治る。
・ハイドロコロイド製剤での治療が向いているのは、かすり傷などの軽い怪我。
・化膿した傷や大きい傷にはハイドロコロイド製剤での治療は向かないので注意する。
・ハイドロコロイド製剤には、「キズパワーパッド」や「ケアリーヴ治す力」などがある。
傷の保護にガーゼや絆創膏を使うと、傷の治りが遅くなるということに驚きました。
ですが、止血にはやはりガーゼは必要になるので、ガーゼは家に常備しておきたいですよね。
もしたまたまガーゼを切らしてしまったとしても、代用品がわかれば落ち着いて応急処置ができるので、ぜひご参考くださいね!