お寿司屋さんに行くと、かならずある「ガリ」。
なんとも妙な名前ですが、なんで「ガリ」なんて妙な名前になったのでしょう。
低カロリーでダイエットにも向いているなんて話もあり、その辺りについて
調べました。
ガリの由来はガリっていう音から来ています。
もともとは、生姜をかじる時の音がガリガリと言うところから、
ガリと呼ばれています。
ちょっと拍子抜けしてしまうような由来です。
噛んだ時の音が「ガリガリ」、包丁で切るときも「ガリガリ」といったところから
「ガリ」と呼ばれるようになったと言われています。
お寿司屋さんでは、魚の臭みをとったり、殺菌効果があったり、大変重宝する
食材です。一般的には生姜を甘酢につける事によって作ります。
同じ生姜の食材に、紅生姜がありますが、作り方は大変良く似ていて、
ガリが、生姜を甘酢に漬けるのに対して、紅生姜は甘酢に梅酢を加えて作ります。
梅酢を使うからと言って、一般的な紅生姜のように、真っ赤になることはなく、
紅生姜を加えて、赤く染めています。
ガリのカロリーについて
ガリのカロリーは、概ね100gあたり、51kcal程度と言われています。
決してカロリーは高い方ではありません。どちらかというと低いほうでしょう。
これは、いわゆる白いガリでも、紅生姜でもほとんど変わりはありません。
それよりも注目されているのは、ガリがダイエットに効果的という話です。
ガリの材料は、もちろん生姜ですが、生姜にはなんと内蔵脂肪を減らす効果があるんです。
最近は、メタボにお悩みの方も多いですから、大変注目されている食品でもあります。
生姜の中には「ジンゲロール」という成分が含まれていて、この
ガリの原料である生姜には、内臓脂肪を減らす効果があります。生姜の主成分は「ジンゲロール」です。ジンゲロールを加熱したり乾燥したりすると「ジンゲロン」という成分が生成されます。ジンゲロンには、脂肪燃焼の促進作用があるのです。
生姜には体を温める効果もあります。体温が上がれば、基礎代謝が高まります。体温が1℃上がると、基礎代謝は12~13%も上がると、いわれています。ダイエット中の方には嬉しい効果です。
また、ガリを作るのに使われているお酢にも、ダイエット効果があります。お酢には「内臓脂肪が減る」「脂肪燃焼の効率を上げる」「血糖値の上昇を緩やかにする」というような効果があり、こちらもダイエットにうってつけです。
私たちの体を温めてくれるショウガのパワーの秘密は、辛味成分「ジンゲロール」と「ショウガオール」にあります。「ジンゲロール」は生のショウガに多く含まれている成分で、これを加熱すると「ショウガオール」に変化します。
ジンゲロールは生のショウガに多く含まれており、強い殺菌力があります。例えば、カツオの叩きには薬味としてショウガをよく使います。これは生臭さを消すだけではなく、ジンゲロールの強い殺菌力により食中毒の予防効果が期待できるためです。かぜやインフルエンザの感染症についても、ジンゲロールは体内に入ってきた細菌やウイルスを退治します。さらにジンゲロールには解熱作用や鎮痛作用、抗炎症作用など、感染症のさまざまな症状に効果があるとされています。
ショウガオールも、冷えによって滞りがちになった血液の流れをよくして、体のすみずみまで血液を行き渡らせ、ポカポカと温めるとされています。さらに血行を促すことによる鎮痛作用も注目されており、かぜを引いた時に起こる節々の痛みや、冷えからくる関節炎などにも効果があるようです。