ニュース、買い物、ビジネスの身近な話題をここに

これちょっと気になる

玄関ドアの傾き・歪みの直し方を知りたい!原因を見極めて対処しよう!

日常で、ご自宅の玄関ドアに違和感を感じたことはありませんか?

玄関ドアは、毎日、頻繁に使うため、知らないうちに傾いていたり、開け閉めがしづらくなっていたりと少しづつトラブルが進行しているかもしれません。

何かおかしいなと思ったときこそ、どんな原因があるのかを調べて対処していくことで大きなトラブルを防ぐことにつながっていきます。

そんな玄関ドアのトラブルの一つでもある傾きには、さまざまな原因があります。

玄関ドアの傾きの原因と自分でできる直し方をご紹介していきます!

 

 

玄関ドアの傾きの直し方【丁番の不具合が原因】

玄関ドアの傾きの原因

玄関ドアの傾きの原因として、最も多いのがドアにある「丁番」のネジの緩みです!

蝶々のような形をした部品なので「蝶番」とも表記されますが、こちらでは、「丁番」と表記します!

「丁番」は、開き戸や開きぶたなど開く建具を支えて開け閉めできるようにする部品のことです。

ドアの開け閉めをする際にドアを支えている金具になります。

この丁番が緩んでいたり、不具合があると、ドア自体のバランスも悪くなってしまい、傾いたり開け閉めがしづらい状態になります。

 

玄関ドアの傾きの直し方【丁番の調整方法】

原因がわかったら、早速玄関ドアの傾きを直してみましょう!

自分で出来る、丁番の調整方法をご紹介します。

引用:株式会社LIXIL お客様サポート

前後左右方向の調整

※スペーサーはあらかじめ本体に取り付けてあります。

  1. スペーサー取付ねじを外します。
  2. 丁番取付ねじを緩めます。
  3. スペーサーを引き抜いて外します(または追加します)。
  4. 丁番ねじを締め付けます。
  5. スペーサー取付ねじを締め付けます。
    ※スペーサーを1枚はずすと1.5mm、2枚はずすと3mmドア本体が吊元側へ寄ります。
    ※スペーサーを追加すると、戸先側へ寄ります。

引用:株式会社LIXIL お客様サポート

上下方向の調整

  1. ドアを枠から外し、丁番の軸に付属のワッシャー(丁番に同梱)を入れます。
    ※1枚入れると1.5mm、2枚入れると3mmドアが上に上がります。
    ※なるべく丁番に隙間がないようにワッシャーを入れてください。
    調整には、ワッシャー・スペーサーが必要になります。調整部品がない場合は、修理になります。

LIXILでは足りなかったり、交換が必要なパーツを購入することもできます。

引用:株式会社LIXIL パーツショップ

ただしパーツによっては、建築関係者様向けとなっていたりします。

パーツ交換が必要な場合や自分で調整をしてみて、これ以上は難しいと感じたら、躊躇なく専門業者さんに相談することをおすすめします!

 

 

玄関ドアの傾きがドア自体の歪みや反りが原因なら?!

玄関ドア自のゆがみや反りによってもドアが傾いてしまうこともあります。

主に長年使用している玄関ドアの場合は、劣化や乾燥などが原因となり、玄関ドア本体がゆがんだり反ってしまうことがあります。

残念ながら、玄関ドアの反りや変形は、直すことはできません。

特に木製ドアの場合、直射日光の当たりやすいところ、雨が直接吹き付けるところなどは、傷みや損傷も大きくなりがちです。

玄関ドアの交換に合わせて、玄関ドアに対する環境を整えることも長持ちさせる方法のひとつとなってきます。

雨ざらしの玄関であれば、ひさしを取付けるなど、玄関ドアの環境を見直すことで、汚れも劣化も予防する効果が高まります。

 

 

玄関ドア以外の傾きが原因の場合もある?!

玄関ドアだけではなく、家を工事した際の建付けの状態が悪く、ドア枠がゆがんでしまう。

また、建物自体がゆがんだり傾いたりしているなど、玄関ドア以外の傾きが原因の場合もあります。

玄関ドア以外の原因はどんなものがあるのでしょうか?

 

玄関ドアの傾きの原因【建具の建て付けが悪い!?】

家の工事をした際の不具合の場合は、家の引き渡し前の内覧会の際に念入りにチェックし、施工業者や売り主に補修工事をお願いすることが原則です。

しかしながら、使っている内に建て付けの不具合などに気づいてしまう場合もありますよね。

その場合は、遠慮なく現地担当者に連絡し相談しましょう!

不具合箇所の写真や、担当者とのやり取りは録音や書面など後々にも残るようにしておくと、トラブルを防ぐことができます。

 

工事の不具合で対応してくれるのはいつまで?

引き渡しからいつまでの期間であれば、工事の不具合として対応して貰えるのでしょうか?

住宅の品質を確保し、住宅購入者が安心して住宅を購入できることを目的とした法律で「住宅の品質確保の促進等に関する法律」があります。

宅を購入したあと10年間は、瑕疵(欠陥)があった場合は、住宅会社が保証しなければならないと義務付けられています。

しかしながら「造耐力上主要な部分」および「雨水の浸入」を防止する部分が対象とされています。

それ以外の部分は契約の際に各箇所定められているので、注意しましょう。

引用:一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会

例えば、建具の建て付けの場合はどうなのでしょう?

住まいるダイヤルにおける相談事案をご紹介します。

木造2階建注文住宅を建築中で、引渡し間近です。

保証期間について施工会社に尋ねたところ、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分については、10年間と言われました。

しかし、契約書にはそれ以外についての保証期間は半年か1年になっています。

民法では5年間とあるらしいですが、例えば建具の建て付けが悪いなどの不具合について、契約書の保証期間が1年間となっている場合には、1年間だけなのでしょうか。

民法第638条第1項においては、木造住宅の瑕疵担保責任期間が5年間と規定されていますが、新築住宅については、住宅品確法により、

「構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分」の瑕疵については、強制的に施工業者が10年間の瑕疵担保責任を負うことになります。

このように新築住宅の「構造体力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分」については強制的に10年間の瑕疵担保責任が義務付けられるのですが、それ以外の瑕疵については、

民法に規定した内容が特約によって変更されていれば、特約において規定された瑕疵担保期間となります。

例えば、建具は「構造体力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分」に該当しませんから、住宅品確法の適用はなく、契約書によって特約で1年と規定されているのであれば、瑕疵担保期間は1年間ということになります。

この保証期間は比較的短いので、よく様子を見ておき、気になることがあれば、時間を置かず施工会社に伝えることをおすすめします。

また、施工会社とのやりとりは記録にとっておいた方がよいでしょう

なお、保証期間内に不具合が発生し補修を行った部分に保証期間を過ぎてまた同じ不具合が起こった場合は、前回の補修が不完全であったことを理由として、補修を要求できる可能性はあります。

引用:住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)

玄関ドアの傾きが、建具の建て付けなのかそれ以外が原因なのかによって、保証期間の長さが変わってきてしまうので、見極めが必要になってきます。

 

玄関ドアの傾きの原因【家が傾いてる?!】

玄関ドアに次のような状態が見られる場合は、地震などの災害や地盤沈下によって家自体が傾いている可能性も考えられます。

チェックリスト

  • 開閉時にドアとドア枠の擦れやぶつかりがある
  • 錠がかかりにくい、若しくはかからない
  • ドアを閉めた状態で上下に隙間が生じる
  • ドアの開閉がスムーズでない

特に地震や近隣で何かしらの工事があった後などに玄関ドアの傾きや、上記のように調子が悪くなった場合は、注意が必要です。

 

家が傾いていても欠陥住宅とは限らない?!

どの程度の家の傾きが欠陥住宅となり、どのような健康被害があるのでしょうか?

【家の傾き度合い】

引用:株式会社ティーエム産業

家が0.17度まで傾いていても、自覚症状はなく、傾きの許容範囲とされるのですね!

つまり、その程度の傾きであれば欠陥住宅とはなりません!

玄関ドアの傾きの原因が、家の傾きによるものと疑わしい時は、スマートフォンのアプリなどでも傾きを調べられるので、試してみるのも良いでしょう!

 

 

玄関ドアの傾きの直し方を知りたい!原因を見極めて対処しよう!のまとめ

まとめ

  • 玄関ドアの傾きの原因として、最も多いのがドアにある「丁番」のネジの緩み
  • 玄関ドアの傾きの直し方として、先ず「丁番」の調整を!自分でも出来る!
  • 玄関ドア傾きの原因の1つである、ドア自体の反りや変形は直すことは出来ない!交換が必要
  • 建て付けなどの不具合による玄関ドアの傾きは、引き渡し後でも遠慮なく現地担当者へ相談すること!
  • 相談時は、必ず後日確認が出来るように書面に残すか録音を!
  • 家の傾きなどが原因の場合、引き渡し後でも10年間は住宅会社から保証される
  • 家の傾きには許容範囲がある

ここでは、紹介しきれませんでしたが、地震による家の傾きによる玄関ドアの傾きであれば、程度に依っては地震保険による保証が可能な場合もあります。

玄関ドアが傾いてしまったら、「丁番」の緩みを先ず確認し、自分で直してみるのが一番手っ取り早いです。

しかし、修理に慣れてない場合は専門業者へ相談したり、他の原因も見極めつつ、最適な直し方を選択していくとよいでしょう。