グラタンチーズなしの場合に使えるお勧め代用品4点をご紹介!

グラタンが食べたい！と思い、料理を開始した時に、冷蔵庫を見てみると、「あ!チーズを買ってくるのを忘れた、、、これからまた買いにいくのは面倒だし、どうしよ・・。」、また、「家族の中で、子どもはチーズが苦手だけどもグラタンを食べたい!どうしよ・・。」といった場面に出くわしている方はいらっしゃいますでしょうか。

今回の記事では、グラタンを作る際に、チーズがない場合の代用品として使えるものを4点（マヨネーズ、卵黄、長いも、餅）ご紹介します。

加えて、その代用品を使ったレシピや代用品の栄養素についても記載しております。4種類の代用品のうち、この栄養素を取りたいから、これを使ってみよう～という風に、是非みなさんのそれぞれの状況に応じて使ってみてください。

グラタンチーズの代用品1点目:マヨネーズ

マヨネーズを使った場合、焼き目を付けことが出来ます。また、マヨネーズならではのマイルド感を楽しむことが出来るのもポイントです。チーズが苦手な友人は、よくマヨネーズを代用品として使っていますよね。

詳細なレシピは、Rakuten レシピを参考になさっていただければと思いますが、オーブントースターで焼く前に、具材の上にマヨネーズをかけください。

なお、マヨネーズの栄養については、シルバーライフによると次のように解説されていました。

脂質
植物油がマヨネーズの材料として使われています。この植物油には、リノール酸、α-リノレン酸が含まれており、これらは体内で合成できないため、食品から摂る必要のある必須脂肪酸です。その他、オレイン酸といった脂肪酸も含まれています。

なお、体内に入った後代謝されて、EPA（エイコサペンタエン酸）やDHA(ドコサヘキサエン酸)になるのが、α-リノレン酸です。これは、血圧の調整やLDLコレステロール値を下げる、動脈硬化や血栓の生成を予防するといった効果があるといわれています。

ビタミンE
ビタミンEは、血液循環を促進させ、アンチエイジングの効果の働きがあります。また、細胞を酸化から守る働きがある、抗酸化ビタミンです。

ビタミンK
ビタミンKは、骨粗しょう症の予防効果や、血管の健康維持に必要不可欠で、骨にあるタンパク質を活性化させ、骨の形成を促進する働きがあります。また、血液凝固因子を活性化する働きもあり、出血時に血液を固めて止血する機能も果たしています。

薬膳の効果
マヨネーズの材料である卵のうち特に卵黄は、栄養価が高く、発熱時や虚弱体質の人などに適している食材です。作用としては、体に不足している体液や血液を補い、体を潤す効果、また養血安胎作用があり安産にもよい食材となっています。加えて、精神不安定や不眠のほか、声がれや咳にも効果があるといわれます。

グラタンチーズの代用品2点目:卵黄

パンやパイを焼く際に、焼き目をつけるために、卵黄を使いますよね。

そのため、グラタンでも焼き目を付けたい場合には、卵黄でも代用ができます。適度な照りや焼き目をつけることができますよ。

参考となるレシピは、オレンジページnetを参考になさってください。こちらのレシピの通り、卵黄を流しいれるタイミングは、オーブンで焼く前です。なお、こちらのレシピにはチーズが記載されていますが、ないものとして考えていただいて大丈夫です。

また、卵黄の栄養については、マヨネーズの箇所でも一部述べましたがより詳細にお伝えすると、ロコガイドより次のようになります。

脂質
卵黄には、卵の脂質がほとんど含まれています。そして、その中に、悪玉コレステロールを下げる働きがあるといわれている、オレイン酸といわれる脂肪酸が含まれています。

ビタミン
特にビタミンAやビタミンDが卵黄には含まれています。ビタミンAは、卵黄1つ（20g）で30~64歳の男性の1日に必要な量の約21.5%、女性の場合は約28%が含まれています。粘膜や皮膚の健康維持に働く栄養素として機能しています。

また、ビタミンDは、カルシウムの吸収をサポートし、骨を強くする作用があります。成人の1日に必要な量の約28.2%が卵黄1つに含まれています。

ミネラル
卵黄には、亜鉛と鉄が多く含まれています。

亜鉛は、卵黄1つ（20g）に対して、30代男性が1日に必要な量の約7.8%、女性の場合は10%が含まれています。また、亜鉛が不足すると味覚障害をおこす可能性があり、たんぱく質の再合成やDNAの合成に必要な栄養素です。

鉄は、卵黄1つ（20g）に対して、鉄の含有量は約1.0mgとなっています。この量は、30歳男性において1日に必要な量の約15.4%、女性の場合は11.1%に相当になります。この鉄は、赤血球を作る上で必要となる栄養素です。特に女性は不足しがちな傾向にあります。

グラタンチーズの代用品3点目:長いも

すりおろした長芋を使って、とろとろ食感のグラタンを作ることが出来ます。お好み焼きにすりおろした長いもを入れる場合がありますが、その時と同じようなふんわりとした食感を楽しめます。

詳細なレシピは、クックパッドをご参考になさってください。長いもをすり、グラタン皿へいれるよう記載されています。

また、長いもの栄養素としては、クラシルによると、次のように解説されています。

ムチン
ムチンには胃腸を保護する機能があり、消化にも優れています。このムチンの成分が、オクラや納豆と同じく長芋の粘りやぬめりになっています。

ビタミンB1
水溶性ビタミンのひとつであるビタミンB1は、神経の働きを調整したり、糖質がエネルギーに変わるのをサポートしたりする働きがあります。

食物繊維
長いもには、便通を整えたり、血糖値上昇の抑制などの働きがある食物繊維が含まれています。

ジアスターゼ
長いもには、主成分であるでんぷんを消化するのを助けてくれる、消化酵素のジアスターゼが豊富に含まれています。そのため、長いもや大和いもは生で食べることができますが、一方でさつまいもやじゃがいもなどのいも類は生で食べることができません。

グラタンチーズの代用品4点目:餅

餅は、チーズが伸びるような感覚を出すことができます。また、焼餅のように、焼くと焼き目がつく点も、チーズの代用品としてお勧めのポイントです。

なお、餅はそのまま焼くよりかは、包丁で切ったり、削ったりして上からかける方が、食べやすいです。

クラシルでは、餅グラタンとして13選紹介していますので、ご参考になさってください。

また、餅の栄養素としては、シルバーライフ　によると次のようになっています。

炭水化物
餅の主要な栄養素は、炭水化物です。この炭水化物は、2つに分けることができ、1つ目は体内に吸収されてエネルギー源になる糖質、2つ目は消化吸収されずエネルギー源にはならない食物繊維です。

糖質は、体の主要なエネルギー源であり、脂質やタンパク質等よりも消化・吸収が速く、素早くエネルギーに変えることができます。また、もちに含まれる糖質は、アミロペクチンと呼ばれるもので、もちの粘り気はアミロペクチンによって生成されています。

糖質が不足した場合には、エネルギーが十分に供給されないため、集中力の低下や疲れやすくなるといった症状を招くことがあります。また、エネルギーとして利用されなかった場合、過剰な糖質分は、体脂肪として体に蓄えられます。

薬膳の効果
消化がよく元気を補う役割があります。そのため、倦怠感や食欲がないとき、気力が出ないときなどに適した食材です。また、軟便や消化不良にも効果があり、脾の働きを高ることができます。加えて、頻尿や多汗にも有効です。

総じて、餅はご飯と比較するとグラム当たりのカロリーは高く、スポーツをするときや食欲がないときのエネルギー源として摂取するのに効果的な食品となっています。

ただし、餅の主成分は炭水化物であるため、カロリーを気にされている方は入れる量をご注意なさってください。

また、餅はGI値が高いため、血糖値が上がりやすい傾向にあります。そのため、糖尿病を含め血糖値のコントロールが必要な場合は、食べ過ぎには注意しましょう。

グラタンチーズの代用品:注意点

もちろん、上記ご紹介した4点はチーズと全く同じ訳ではないので、活用する際には注意が必要です。

代用品を使いすぎないようにしよう

代用品自体に味がついているものに関しては、使いすぎた場合、その味になってしまいます。そのため、少量を意識して、使いすぎないことがポイントです。

代用品はチーズのように伸ばすことが難しい

チーズの場合、グラタンをスプーンですくう時に、長～く伸び、気持ちが上がる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただし、残念ながら代用品はあくまで代用品なので、なかなかチーズのように伸ばすことが難しい点にはご注意ください。

代用品はチーズのような香ばしさや風味を感じるのが難しい

チーズといえば、その独特の香ばしさや風味が特徴ですよね。ただし、代用品に関しては、チーズと全く同じ香りや味を出すことは難しいのも事前に理解しておきましょう。