お菓子作りや普段の料理、喉が痛い時など色々なシーンで活躍してくれる「はちみつ」。
ですが、色々な使い道があるにも関わらず、気が付けば固まって(=結晶化)しまっていることはありませんか?
正しい保存方法を知って、そんなお悩みから解放されましょう!!
はちみつの保存方法のおすすめは冷凍庫
さて、はちみつの保存をする時、どんな方法をとっているでしょうか。
例えばキッチンなどで常温保存をしたり、冷蔵庫に入れたままにしているなんてことはありませんか?
もちろん、それでもはちみつの栄養価が損なわれたり、賞味期限が短くなってしまうなどの心配はありません。
ですが、そうした保存方法だと結晶化して固まってしまいやすくなります。
せっかく買ったはちみつを結晶化させずに保存するには、なんと冷凍庫を活用すると良いんです!
なぜ冷凍庫保存が良いのか、理由を見ていきましょう!!
冷凍庫保存しても固まらない!?
まず思うのは「冷凍庫保存なんかしたら、固まってしまうんじゃないの?」ということですよね。
たしかに冷凍庫で保存すると、結晶化どころではなく、カチカチになってしまいそうですよね。ですが、はちみつは冷凍庫では固まらないんです。
はちみつが凍るのは-20℃~-25℃。家庭で使われている冷凍庫は-18℃なので、完全に凍ってしまうことはありません。
少し硬めにはなりますが、一定時間冷蔵庫に入れておくことで元通りの硬さになります。
あまり急激な温度変化をさせると良くないため、まずは冷蔵庫にいれましょう。また、湯煎で元に戻すこともできます。50℃程度のお湯にはちみつの容器ごと入れてください。
はちみつを冷凍庫に入れる際は、小分けにしておくと、使う分だけ解凍できるので便利ですよ。
冷蔵庫保存がNGな理由
さて冷凍庫保存が良くて、冷蔵庫保存がNGな理由は「結晶化しやすくなる」からです。
ここまででも説明したように、冷蔵庫で保存しても品質が落ちてしまったり、賞味期限が短くなるなんてことはありません。
ですが、冷蔵庫がはちみつの保存に向かない理由は、この2つです。
- 開け閉めの際の温度差
- 振動
冷蔵庫を開け閉めする際に起こってしまう庫内の温度の上がり下がりや、開け閉めの際の振動は、はちみつを結晶化させる要因になってしまいます。
はちみつにはブドウ糖が含まれているため、こうした温度差や振動によって、ブドウ糖の結晶化を引き起こしてしまいます。
そのため早く使いきれるなら、冷蔵庫保存も良いですが、長期で使用したい場合の冷蔵庫保存は避けたほうが良いでしょう。
はちみつを保存する時の注意点
はちみつを保存する時に気を付けたいのが、この点。
- 温度差の激しいところに置かない
- 振動を与えない
- 湿度
- 温度
- 直射日光
1と2については、さっきの項目で説明したので省略しますね。この2点のほかにも、気を付けるべき点は3つあります。
3の湿度は、はちみつの性質と関係があります。はちみつは水分を吸いやすい性質のため、品質が落ちてしまうという危険性があります。常温で保存するのであれば、湿度の低い場所を選ぶ必要があります。
また4に挙げた温度にも注意が必要です。はちみつを保存するのに適切な温度は、18~24℃とされています。この温度を保てる場所に保存することが重要なんです。温度に差があると結晶化するため、一定の温度が保たれる場所を探してみましょう。
5の直射日光は、どの食品にも言えることかもしれませんが、品質劣化を防ぐために、なるべく日の当たらない場所で保存してくださいね。
はちみつの賞味期限を決めるもの
はちみつの賞味期限は2~3年と、かなり長いです。また「賞味」期限であるため、期限を超えても一定期間は食べることができます。
すぐに使い切らないという人にとっては、賞味期限が長いのはありがたいですよね。
ですが、なぜこんなに賞味期限が長いのか気になりませんか?
賞味期限が長い理由は"糖分"
はちみつの賞味期限が長い理由は、成分の8割を糖分が占めていることによります。
糖分は8割を占め、残りの2割が水分になっています。水分が少ないことにより、はちみつは細菌が繁殖しづらくなるんです。
このことにより、腐敗の原因となる細菌が増えないため、はちみつは賞味期限が長いというわけなんですね。
品質が劣化する原因
ですが、いくら賞味期限が長く、腐敗しづらいといっても気を付けないといけない点はあります。
はちみつが品質劣化する原因として、こんなことが挙げられます。
- 何度も固めたり溶かしたりを繰り返す
- 不純物が入ってしまう
容器に入ったままのはちみつ。固まってしまう度に、ついつい湯煎などで溶かしてしまいがちですよね。で、しばらくしたらまた固まってしまう。
これを繰り返してしまうことで、風味が落ちてしまいます。美味しさを保つためには、溶かしたり固めたりを繰り返さないようにしてくださいね。
また、不純物が入らないように注意することも重要です!!特に瓶に入ったはちみつの場合は要注意です。
たとえば、パンに塗ったり、他のジャムをすくったスプーンをそのまま瓶に入れて使っていませんか?もし、それをしている人はすぐにやめましょう!
はちみつに不純物は入ってしまうと、カビが生えたり、風味が落ちる原因となってしまいます。
瓶に入れる前に、スプーンに他のものがついていないか確認しましょうね!
瓶だと不安だという人は、こんな容器に入っているものがオススメです。
引用:杉養蜂園
結晶化したはちみつを美味しく食べる方法
さて、結晶化しない方法をここまで見てきましたが、実は結晶化したはちみつだからこその食べ方があるんです。
結晶化した時に、すぐに溶かしてしまうのも良いですが、結晶化したはちみつを楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。
ちなみに、花の種類によって結晶の状態は異なります。ザラザラ・クリーミー・つぶつぶ・固まる、など様々な状態があるので、それぞれの食感を楽しんでみるのも良さそうですね。
トーストに塗る
トーストには、固まっていないはちみつを塗る人の方が多いでしょう。
ですが、結晶化したはちみつを塗るのも、とても美味しいんです!!トーストに結晶化したはちみつを少し塗ると、独特のざくざくとした食感がなんともやみつきになります。
少し意外に思うかもしれませんが、いつものトーストに飽きているのであれば、ぜひ試してみてはいかがでしょうか!!
バターと混ぜる
結晶化したはちみつをバターと混ぜて使うのも、とてもオススメです!
トーストはもちろん、バケットやクラッカーに付けて食べてみるのも良いですよ。はちみつの食感と、バターのクリーミーさは虜になってしまいます。
ヨーグルトに混ぜる
こちらも、とっても美味しそうな食べ方ですよね。特に無糖ヨーグルトに甘味を足す時に使ってみると良さそうです。
結晶化したはちみつのレシピは、まだまだたくさんあります。(参考:クックパッド)
固まったはちみつならではの楽しみ方、ぜひ一度試してみてください!!
結晶化しやすい・しにくいはちみつ
はちみつと一言に言っても、「結晶化しやすいもの」と「結晶化しにくいもの」があります。
それにはある違いがあるんです。はちみつの専門店に行くと、本当にたくさんのはちみつが売っていますよね。
結晶化しやすいものと、しにくいものの違いについて見ていきましょう!!
ブドウ糖が多いと結晶化しやすい
ブドウ糖を多く含むはちみつは、結晶化しやすいと言われています。
ついついはちみつを結晶化させてしまいがちな人は、結晶化させないように気をつけないといけないですね。
ブドウ糖を多く含む種類は、ナタネやクローバーが代表的です。
果糖が多いと結晶化しにくい
実は果糖の多いものは、結晶化しにくいんです。果糖の多いはちみつの代表はアカシアはちみつです。
アカシアの花の蜜から作られており、ブドウ糖に比べて果糖が多く含まれています。
結晶化しにくいはちみつが欲しい場合は、アカシアはちみつがオススメですよ!!
はちみつの保存方法と冷凍庫の関係を徹底究明【意外な事実が判明!】のまとめ
はちみつと結晶化の関係や、保存方法などについて見ていきました。
家にはちみつを買って置いたままになっている人は、固まっていないか一度確認してみてくださいね。
では、ここまでのポイントを押さえましょう!!
- はちみつを保存するのは、冷蔵庫よりも冷凍庫が良い。
- 冷凍庫に入れても完全に凍ることはなく保存できるが、冷蔵庫は結晶化しやすくなる原因が多い。
- はちみつを保存する時の注意点は5つある。
- はちみつは賞味期限が長いが、不純物などが入ることにより品質劣化につながる。
- 結晶化してしまった場合も、美味しく食べる方法はある。
- アカシアなど、果糖の多いものは結晶化しにくい。
私もはちみつは大好きで、常に家に買って置いてあります。
結晶化しても美味しく食べる方法はありますが、どうしても結晶化させたくない!という人は、冷凍庫で保存してみてくださいね!!