ハイターとキッチンハイターの違い、説明できますか?
キッチンとついているから台所でしか使えない?
そんなことありません!
キッチンとキッチンハイターの違いを知っているだけで、お掃除上手になれるかも!?
先入観も一度漂白して、ハイターを使いこなそう♪
ハイターとキッチンハイターの違いとは?大きく違うのは一つだけ
お家のお掃除にハイターは必要不可欠ですよね。
一口にハイターと言っても、たくさんの種類が存在しています。
特に出番が多いのが、「キッチンハイター」ではないでしょうか。
私も一人暮らしを始めて漂白剤の中でもまず、キッチンハイターを選びました。
名前にキッチンとついているけど何が違う…?
実はハイターとキッチンハイターの違いは、界面活性剤(洗浄成分)が含まれているか、だけです。
ハイターは主に衣料用の漂白剤
キッチンハイターは台所用の漂白剤
キッチンハイターにだけ「界面活性剤」が含まれています。
界面活性剤による洗浄能力が期待できるので、キッチンハイターは汚れも落とすことができます。
ハイターとキッチンハイターの違いは使う場所や、洗浄成分のが含まれているかどうか。
それぞれ用途に応じて、使い分けるように販売されています。
ハイターとキッチンハイターの共通点は塩素系漂白剤
そもそもハイターシリーズは、塩素系漂白剤というものに分類されます。
次亜塩素酸ナトリウムという成分が主成分で、この成分が持っている、強力な漂白力や除菌力を利用しています。
共通点
- 強力な漂白力や除菌力を持つ塩素系漂白剤
- 次亜塩素酸ナトリウムの濃度は6%
どちらのハイターも濃度が同じで、強力な漂白力!
ハイターは主に衣料用とされていますが、強力な漂白力ゆえに使用できるのは白い衣類のみ。
色や柄付きの衣類は漂白されてしまうので、使うことができません。
キッチンハイターも使用する時に誤って着ている服につくと、同じように漂白されてしまいます。
ハイターは強力な塩素系漂白剤であることを理解しよう!どのような時に使える?
衣類の色や柄も漂白してしまうハイター。
しっかりと注意点を把握していないと、大切な衣類が取り返しのつかないことに…。
それは是非避けたいですね。
ハイターで漂白できる衣類
- 白い無地の衣類
- 塩素系漂白剤使用可能の表示がある衣類
- 木綿や麻、ポリエステル、アクリルなどの素材の衣類
ハイターを使用する前に、色柄はもちろん確認すると思いますが、まだまだ見てほしいポイントがあります。
衣類の取り扱い表示を確認!
普段、衣類の取り扱い表示を見てから洗濯していますか?
まず、ご家庭で洗濯しても良いのか、漂白剤が使用できても、漂白剤の種類によって使用が限られる場合があります。
「ハイター」を使用して漂白する際は、塩素系漂白剤ですので、「△」の表示がある場合に使用できます。
少し前の衣類で、表示方法が異なる場合は「エンソサラシ」と表記されています。
衣類を傷めてしまわないか
衣類に使われる繊維によっても、注意が必要です。
一般的な木綿や麻の繊維、ポリエステル、アクリル等の化学繊維には使うことができます。
一方、絹や、毛を使ったものや、ポリウレタンには使用できません。
ファスナーやボタンの金属の部分も使用不可です。
また、洗剤の種類によっては一緒に使うと、洗剤の効果を発揮できない場合があります。
「ハイター」に洗浄成分は含まれていませんでした。
同時には使用せず、ハイターで一度漂白を行ってから、洗濯することで汚れを落とすことができます。
ハイターは代用できる?洗浄成分のあるキッチンハイターだけで良い?!
ハイターとキッチンハイターは同じく強力な漂白効果を期待できます。
ですが、どうせなら洗浄成分が入っている方がお得な気もします。
ハイターがキッチンハイターで代用できるなら、使う物ごとに分けてハイターを買う必要はありません。
汚れも落とせる、キッチンハイターだけで十分?
ハイターはキッチンハイターで代用できる
しかし、メーカーでは代用することは推奨していません。
ハイターは強力な成分で作られているため、使用上注意すべき点が多いです。
一歩間違えれば危険な状態に陥ることもあり得ます。
十分に理解したうえで代用することを徹底しましょう。
ハイターとキッチンハイターの使用上の注意点!安全に使うために
ハイターとキッチンハイターでは使用上の目的が違うことを踏まえ、パッケージの注意書きに違いがあります。
お互いの注意事項を知らずに代用してしまい、取り返しのつかない失敗をしてしまうことが無いようにしたいです。
ハイター
漂白液に長時間つけると、襟袖などが黄色く変色する可能性があります。
特にワイシャツの襟や、袖口にはメラニン系の素材を使った芯地があり、塩素と反応してしまうことがあるためです。
キッチンハイター
酸性のものと混ぜると有毒ガスが発生して危険。
キッチンで使う場合は、クエン酸や生ごみ、アルコール、お酢に注意が必要です。
注意
特に怖いのが、有毒ガスが発生することを知らずに、ハイターに代用し、酸性洗剤と混ぜてしまうこと。
有毒ガスを吸収してしまえば、目や皮膚、気道を痛める原因や、それ以上の最悪の事態が起こりうることを知っておきましょう。
ハイターとキッチンハイター代用クイズ!あなたもハイターマスター!
ハイターとキッチンハイターの代用ができることが分かっても、実はあまり効果が無い使い方も。
どのように代用して使えば効果的なのか、クイズを出していきます。
一緒に考えてみてくださいね!
代用クイズ①
ハイターでキッチンの油汚れを綺麗にできる?
キッチンハイターが無く、衣料用のハイターで代用した場合、油汚れを落とせるのでしょうか。
答え
ハイターには洗浄成分が含まれていないため、汚れが落ちないことがある。
界面活性剤が含まれてないことで、キッチンハイター程汚れを落とすことができません。
ただし、元々漂白する力は十分あるので、全く落ちないわけではありません。
代用はできるが、ハイターをキッチンハイターの代わりにするのは不向き。
代用クイズ②
ハイターが落とすのが得意な汚れはどれ?(複数選択)
①果汁 ②皮脂 ③ミートソース ④便 ⑤泥
うっかり服についてしまったミートソース。悩みの原因ですね。
ハイターで漂白できたら嬉しいなあ。
答え
①果汁 ③ミートソース ③便
ハイターなど漂白材が得意とするのは、色素による汚れです。
皮脂や泥などは粒子汚れというものに分類されます。
こういった汚れを落とすのに最適なのは洗剤です。
食品に含まれる油も洗剤でよく落とすことができます。
その為、カレーやミートソースなどの色素と油を含む汚れには、洗浄成分も含んだキッチンハイターの方が効果があるかもしれません。
実際にハイターだと漂白しきれなかった汚れが、キッチンハイターで綺麗になったという経験談も。
トイレ専用のハイターも販売されているように、便などの汚れを落とすのも得意です。
代用クイズ③
キッチンハイターが使えない素材はある?(複数選択)
①シリコン製品 ②漆器 ③メラニン食器 ④木・竹製品 ⑤ステンレス以外の金属
ハイターにも使えない素材があったように、キッチンハイターも使うと傷めてしまう素材が。
なんでもかんでもキッチンハイターで綺麗にすることはできないのです。
答え
②漆器 ③メラニン食器 ⑤ステンレス以外の金属
代用時に注意書きを知らずに、大切なものを傷めてしまうことが無いようにしたいです。
代用クイズ④
キッチンハイターでカビの掃除はできる?
浴室のカビなどもキッチンハイターで漂白できれば怖いもの無しな気がします!
答え
浴室のカビ落としにも有効です。
成分上は同じなので、お風呂のカビ掃除にも使うことができます。
ですがこちらにも、カビハイター特有の強みがあります。
特に天井や、壁、シャワーホースなど、より密着して汚れを落とすために、粘度が高いというのが特徴です。
キッチンハイターで洗濯槽の掃除ができる?!
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使えば、洗濯槽の掃除もできます。
洗濯槽の裏側は、私たちの目に見えない部分には洗剤の残りカスなどで汚れています。
汚れはカビの栄養分となってしまい、繁殖させる原因です。
洗濯槽のキッチンハイターを用いた掃除方法
- ゴミ取りネットやフィルターなど、取り外せるものを全て外す。
- 洗剤の投入口など、洗剤がこべりついた汚れは雑巾で拭き取る。
お湯を使うと、頑固な洗剤汚れも溶かせます!
- 準備を終えたら、洗濯槽に水を溜めます。
- 10ℓあたり50ccのキッチンハイターを入れてください。
- 5分ほど洗濯槽を回して、キッチンハイターを浸透させたら2~3時間置いておきましょう。
もし汚れが浮いてきたらネットなどで掬い取ってくださいね。
標準コースで洗えば洗濯槽掃除の完了です!
キッチンハイターで洗濯槽のお掃除もできるのは画期的です。
私も洗濯槽の掃除を買ってからしたことが無かったので、洗濯槽のクリーナーを買わないと…と思っていたところです。
キッチンハイターで気になる掃除ができるなら、時間がある時にやってみたいと思いました!
注意ポイント
代用する時でも、ハイターを使用する場合は必ず換気を行ってください。
注意点は変わらず、洗濯槽に塩素系漂白剤を使っても良いか、普段使用している洗剤が酸性でないかは必ず確認してください。
万が一酸性の洗剤が残っていて漂白材と混ざれば危険です。
洗濯槽用のハイターとでは効果が違う?
洗濯槽ハイターとして販売されているものには、防腐剤などが含まれています。
しっかりとした除菌効果があるのは洗濯槽専用のハイターですし、やはりメーカーも代用は推奨していません。
防サビ材含有で、洗濯槽を傷つけずに掃除できたり、つけ置き時間が不要な洗濯槽専用のクリーナーも販売されています。
また、キッチンハイターでは塩素の匂いが残ってしまう可能性があります。
キッチンハイターだけじゃない!きっと活躍する「ワイドハイター」の魅力
様々な場所の漂白に使えることが分かったキッチンハイターですが、まだまだ魅力あるハイターが存在します。
ワイドハイターです。
キッチンハイターだけでは少し不便な場合でも、ワイドハイターがあればきっと重宝しますよ。
ワイドハイターの魅力は何といっても使用できる幅が広いことです。
色や柄付きの衣類に使用できる
ワイドハイターは酸素系漂白剤!
ハイターやキッチンハイターは強い漂白力を持つ塩素系漂白剤だったのに対し、ワイドハイターは酸素系漂白剤というものに分類されます。
ハイター程の強力な漂白は期待できないのが逆にポイントです。
衣類の染料を脱色することなく、シミや汚れ、匂いを落とすことができるんです。
使用できる素材も多い
塩素系漂白剤だと使えなかった衣類も、酸素系漂白剤であるワイドハイターであれば使うことができます。
衣類の取り扱い表示を見て、漂白剤不可でなければ、水洗いできる全ての衣類の漂白を行うことが可能に!
使い方はとても簡単!
洗剤と一緒にいつものお洗濯に入れるだけ!
キッチンハイターだと、酸素系の洗剤と混ぜると危険を及ぼす可能性がありました。
ワイドハイターは洗剤と一緒に投入口に入れるだけで、安全かつ簡単に汚れを落とせます。
汚れが落ちきるか不安な場合は、つけ置きしてから洗濯するのも有効です。
【30分程】ワイドハイターを溶かしたぬるま湯でつけ置きし、後はいつも通り洗濯するだけ。
ただし、漂白剤であることに変わりありませんので、2時間以上は生地を傷める原因になります。
おしっこやうんちの汚れにも
赤ちゃんの衣類にもつかえます!
漂白剤は適切に使用すれば危険なものではありません。
もちろん赤ちゃんの服にも使用できます。
除菌もできるので、赤ちゃんの肌着などを清潔に保つためにワイドハイターを使うのは良い方法です。
ワイドハイターは気になる塩素系の匂いもしません。
より安心して赤ちゃんの身の周りのものに使えます。
ハイターとキッチンハイターでは、代用できるため常備するのはキッチンハイターだけで良いかもしれません。
プラスアルファで幅広く使えるワイドハイターを持っておけば、キッチンハイターでできないことを上手に補ってくれます!
キッチン【泡】ハイターもあります!こんな人には向いているかも?!
キッチンハイターにも、薄めて使用する液体タイプと、直接泡を吹きかけて使用するスプレータイプが販売されています。
成分的には液体タイプのキッチンハイターと変わりなく、泡ハイターだけに純石鹸分というのが含まれています。
キッチンハイターとキッチン泡ハイター、どっちを買おうかな?
キッチンハイターとキッチン泡ハイターは、使い方が違います。
それに伴い、得意とする漂白物や便利さにも少し違いがでてきます。
あなたが使いやすいのはどちらのキッチンハイター?
キッチンハイターはつけ置きが得意です!大掃除などにはオススメ?!
ムラなく漂白できます!
原液を希釈して使う
キッチンハイターはそのままの液体を使用せず、使用したいものに合わせて、水で濃度を調整し使用します。
得意とするのは、ふきんやおしぼりなどの漂白や除菌。
つけ置きすれば、まんべんなく綺麗にできますよ。
- ふきんやおしぼり 【水5ℓに対し30㎖】
→混ぜ液は拭き掃除にも使用できます。
- まな板やお弁当箱 【水5ℓに対し50㎖】
どちらもしっかりと漂白したい場合には、つけ置き時間が【30分程】必要です。
除菌や消臭だけであれば2分ほどで十分ですが、混ぜ液を作る手間や、漂白には時間が掛かります。
作った混ぜ液は拭き掃除などにも活用できますので、掃除をするぞ!と気合を入れていると時や、大掃除など幅広く使う場面がある時には重宝するかもしれません。
しかし、普段のちょっとしたお掃除には面倒くさいと感じる人もいるのでは?
そんなあなたにはキッチン泡ハイターではないでしょうか。
キッチン泡ハイターは普段の気になるちょっとした汚れにも大活躍?!
排水溝やマグカップに使いやすい
漂白したい所に泡をダイレクトに吹きかけるだけ!
筒状のもの、水筒などにも使いやすいスプレータイプは、濃度が既に調整されているので水で薄める必要がありません。
汚れは溜めると掃除するのがどんどん大変になっていきます。
日頃から気になるところにシュッとするだけで、除菌や消臭効果も得られますから、液体タイプより手軽と言えます。
漂白に必要な時間も【5分程】。除菌や消臭だけなら【30秒程】で十分です。
また、液体タイプだと、肌に触れてしまう可能性も高くなります。
しっかりと手袋等を着用し使用してください。
キッチン泡ハイターであれば、スプレータイプで肌に触れる危険性は少なくなります。
成分が強くて取り扱いに不安がある人にもキッチン泡ハイターはおすすめです。
注意
もちろん換気や手袋の着用は必要です。
また、スプレーであることから飛沫を浴びる可能性があります。
特に目などに入らないように注意が必要です。
ハイターとキッチンハイターの違いって知ってる?!使い分けは必要?まとめ
ハイターとキッチンハイターの違い
- ハイターとキッチンハイターの違いは、洗浄成分が含まれるかどうか。
- ハイターとキッチンハイターはどちらも強力な漂白力を持つ塩素系漂白剤。
- キッチンハイターは注意事項をしっかりと確認の上、衣料用のハイターにも代用できる。
- ハイターとキッチンハイターには使用できない素材がある。
ワイドハイター
- 酸素系漂白剤であるワイドハイターは、漂白力は劣るが、幅広く活躍する。
- 洗剤と一緒に洗濯機に入れ、赤ちゃんの衣類にも使うことができる。
- ハイターの気になる塩素系の匂いも無い。
キッチン泡ハイター
- キッチンハイターには直接吹きかけて使える、キッチン泡ハイターもある。
- 日々のちょっとしたお掃除や、除菌などにはキッチン泡ハイターが手軽。
ハイターとキッチンハイターの違いをこの記事では紹介してきました。
更にハイターシリーズにはお風呂や、トイレ、パイプ専用など様々存在します。
代用することもできますが、やはり少しずつその場所に適した配合や、細やかな調整が行われています。
自分の掃除スタイルや漂白したい場所に適したハイターを選んで、掃除がもっと楽しくなれば幸いです!