お魚、大好きです。ヘルシーな感じがするのは私だけではないはず。
近所のスーパーには美味しい干物がおいてあるので、夕食には頻繁に食卓に登場します。冷蔵庫に干物があったら、それだけで一品料理になるので食事用意の手間が省けて嬉しいですよね。
今回は、干物についての疑問にお答えしていきます!
干物は洗うもの?洗わないもの?どちらが正解?
ずばり答えです、干物は洗いません。
きっと、食中毒などの安全面や、食材の風味・匂いに敏感な方の中には、こんな疑問を抱く方もいらっしゃるのでは、と思います。
干物の安全面について正しく知り、もっともっと手軽に干物を日々の食事に取り入れていきましょう。
干物を洗うかどうかは、干物の種類や個人の好みによるところもあります。塩分が強かったり、表面に塩の結晶が見られる場合は、
軽く水で洗い流して塩抜きをすることが一般的です。しかし、洗う際は優しく手早く行うことが大切です。
強く洗いすぎると、干物本来の風味や旨味が損なわれる恐れがあります。簡単に水をかける程度で済ませると、
干物の味わいをしっかり楽しめますよ。
干物を洗う必要がない理由について
干物は焼いて食べることを前提としているため
干物は焼いて食べることを前提としています。
干物は主に、腐敗しやすい内臓などを取り除いた状態の魚を塩漬けして乾燥させたものを言います。
「滅菌」されている状態、ではなく、細菌が繁殖しにくく腐敗が進みにくい、保存しやすい状態になっている、という理解が良いでしょう。
そのため、干物は加熱して食べる前提となります。
洗って何か菌を洗い流すのではなく、焼くことで滅菌するということです。
干物は仮に添加物があったとしても洗って取れることはない
仮に、干物の添加物が気になって洗う、という発想の場合ですが、一般的に「酸化防止剤」や「ph調整剤」が干物に使われる場合、塩水につける段階で一緒に漬け込まれます。
魚自体に染み込ませるもので、洗った程度で落ちるわけではありません。
スーパーの干物は洗うべきか?汚れや匂いが気になる場合の対処法
スーパーには、生魚(丸ごと)、切り身、刺身、干物、調理済の魚がならんでいますが、生魚、切り身に関しては血がついていたり、
ドリップ(解凍した魚から出た水分)がトレーに残っていたりするものです。
干物を水でさっと洗い流し後に、水分を軽く拭き取り調理しますよね。
干物については洗う必要がないとご説明をしましたが、表面の汚れや匂いが気になる方は、焼く前に以下の方法を試してみるのも
一つの方法です。
- キッチンペーパーで干物の表面をぬぐう
- 酒を染み込ませた布巾・キッチンペーパーで干物の表面を拭く
干物の干し網は洗うものなのか?
干し網の匂いが気になれば洗ってもOK
干物好きの中には、干物を手作りされる方もいらっしゃいます。
ちなみに、作った後の干物の干し網は、臭いが気になるようであれば、魚焼き網と同様に食用洗剤で洗えば十分です。
中には、漂白剤を使う方もいらっしゃるようですね。
干物を手作りしてみましょう!
販売されている干物のなかには、酸化防止剤などが添加されていることもあり、子供に食べさせる際など、ちょっと気になってしまいますよね。
健康被害がない程度で加工されているものの、もし添加物が気になるという場合は、干物を自宅で手作りしてみましょう。
鮮魚コーナーで新鮮な魚を見つけた時は、比較的簡単にできる一夜干しにトライしてみてはいかがでしょうか。
参考 京都府
干物は保存性が高い?賞味期限はあるの
干物の保存性・腐敗しにくい理由
一般的に干物が腐敗しにくい理由は、その加工方法にあります。干物は魚介類を乾燥させることによって、保存期間を長くするものです。
干物にかかせないものが「塩」ですが、ここで誤解しがちなのは、塩自体に殺菌作用や防腐効果があるわけではないという点です。
塩分濃度を高めることで「浸透圧」が高くなることで魚から水分が除去され、塩分の添加によって、微生物の活動を抑制することが可能となるのです。
一般的に食品が腐敗するのは、微生物の増殖が原因ですが、この微生物が増殖する環境に不可欠なのは、栄養素や適当な温度、そして適量の水の存在なのです。
つまり、塩分の添加で水分が減少することは微生物の生育を阻害し、食品の腐敗を防ぐことや保存性を高めることにつながるというわけです。
また、微生物の増殖を抑えるほか、塩水が魚の筋繊維に入り込むことで身を引き締め、水分が除去されることで味がギュッと濃縮されます。
また、魚に含まれるイノシン酸という旨味成分が増えることで、生魚を焼いたものとはまた違う食感と味を楽しめるのです。
干物の賞味期限について
ひとことに干物と言っても、塩漬けにしたものもあれば、保存料を添加した調味液につけたり、水洗いだけの場合もあります。
なお水洗いのみの場合は「ひらき(開き)」と呼ぶようです。干し方にも、一夜干し・天日干し・火陰干しなどあり、いずれも「生魚に比べて」長時間の保存がききます。
決して、賞味期限がないわけではありませんのでご注意を。
加工方法(保存料の添加や乾燥の度合い)によって大きく異なることはなく、多くは冷蔵庫での保存で3〜5日、冷凍して保存する場合は1ヶ月を目安にしましょう。
干物を美味しく食べる方法について
干物をコンロのグリルで焼く
一般的な調理方法ですね。コンロのグリルにキッチンペーパーで少量の油や酢を塗ることで、魚の皮や身が網にくっついたり、崩れることを防げます。
焼き過ぎるとパサつくものもあるので、焼き過ぎには注意しましょう。目安は、軽く焦げ目がつき、魚の身の中がしっかり熱くなったことを確認できればOKです。
また、アルミホイルで干物全体をくるんで、そのままグリルの網に乗せて両面を中火で焼くことでも、パサつきを防ぐことができます。こちらも、後片付けの手間がなく、おすすめの方法です。
干物をフライパンで焼く
干物や生魚はフライパンでも調理可能です。
フライパンにアルミホイルやクッキングシートをしき、両面を焼いていきましょう。焼き加減はグリルと同様です。
少し酒をふりかけて、蓋をして蒸し焼きにすると、ふっくら焼きあがるので、パサつきが気になる方はこの方法をお試しください。
干物を唐揚げにする
意外にも、干物は揚げて食べることもできます。ちょっといつもと違う食べ方をしたい時、時間に少し余裕がある時にぜひおすすめしたい方法です。
冷凍の干物は、必ず冷蔵庫で解凍した後に調理にとりかりましょう。
小麦粉やかたくり粉を干物の両面にうすくはたき、天ぷら鍋の油で揚げるだけ。揚げはじめは大粒の泡がたくさん出ますが、揚げて水分が少なくなるにつれ小粒の泡になってきます。
油はねには十分ご注意くださいね!
唐揚げと同様に、レモンやすだちをしぼっても美味しく食べられそうです。
干物を洗うのは間違い⁈手軽に美味しく干物を楽しもうについてのまとめ
- 干物は洗わなくて良い
- 十分焼いて食べること
- 添加物が気になる場合は、手作りもおすすめ
- 賞味期限は意外と短い。美味しいうちに食卓へ
いかがでしたでしょうか。美味しさはあくまで個人のモノサシではありますが、洗わずにそのまま調理できる気軽さと、ギュッと詰まった旨味で、十分満足できる食卓になると思いませんか。
スーパーで干物が目に止まったら、今日の晩ご飯は干物定食、というのもアリですね。