年齢を重ねていくと、体のいろいろな箇所に違和感が出てきて「辛いなぁ」とか「若い頃はもっと体が動いていたのに」など感じる中高年の方、多いのではないでしょうか。
私もアラフィフが目の前の年代ですが、日々体の退化が進んでいるような気がしてなりません。
実際に年齢を重ねて気になってくる中でも、膝の痛みや違和感などもありますよね。私は膝の裏の痛みが気になった時期がありました。
そこで、膝の裏の痛みやぽっこり腫れについて調べてみました。
膝裏のぽっこりの直し方とは?原因は何か?
歩く時に膝の裏に痛みがあったり、なんだか違和感を感じて触ってみるとぽっこりしていることが見つかったら、それは「ベーカー嚢腫」が考えられますよ!
他にも座りっぱなしのデスクワークをしている人や、立ちっぱなしの姿勢でいる人は足のむくみますよね!?
その際、膝の曲げ伸ばしに違和感を感じた経験をお持ちの方もいるかと思います。
膝裏のぽっこりは「ベーカー嚢腫」の可能性
<ベーカー嚢腫とは?>
膝の周りには多くの滑液包(かつえきほう)というものがあり、膝の裏にもある滑液包に様々なことが原因で水が貯まってしまうとぽっこりと出てしまう病気です。
滑液包とは衝撃を吸収するクッションの役目をしている袋のような組織。
引用:ひざ関節症クリニック
<ベーカー嚢腫の特徴6つ>
- 膝裏がぽっこりとする
- 大きさは卵程度
- 押しても痛みがない
- 膝の違和感、圧迫感がある
- 膝が曲げにくい・しびれる
<ベーカー嚢腫になりやすい人>
- 40歳以上の女性
- ランニングや自転車をたくさんする人
- 太っている人
- 昔膝に怪我をしたことがある人
この疾患は60代以上から多く見られますが、以前からひざを酷使していたり、関節に負担のかかる生活だったりすると若い年齢でも発症します。
ベーカー嚢腫の原因は何?
ベーカー嚢腫になってしまうには複数の理由があります。その中でも代表的なものは、こちらの4つです。
変形性膝関節症
膝の関節は、太ももの骨とスネの骨を繋いでいる場所です。それぞれ軟骨に覆われていて、膝への衝撃からのクッションの役目をしています。
この軟骨がすり減ってしまうことで膝が痛くなることです。
60代以上の女性に多いことで知られています!
オーバーユース
激しい運動や急なランニングやサイクリングをすると膝に負担がかかります。運動をあまりしない方は特に注意しなければいけません。滑液包に炎症が起きてしまいベーカー嚢腫になってしまいます。
激しい運動によって膝裏がぽっこりした場合は、安静にして自然に良くなっていくことを待ちましょう。
関節リュウマチ
免疫機能の異常によって、体の関節に慢性的な炎症が起こってしまう病気です。女性が発症しやすいといわれています。
関節のこわばり・痛みを伴い、膝の関節に発症する事が多いです。
痛風
関節内に溜まった尿酸によって、関節の腫れや痛みが起こります。男性に発症しやすいといわれています。
痛風は足親指の第一関節に出やすいですが、膝の関節にも痛みが出るケースもあります。
暴飲暴食・運動不足・ストレス過剰などの生活習慣が原因とされます。
膝裏のぽっこりはリンパの詰まりの場合も!
立ちっぱなしや、デスクワークなど座りっぱなしなど同じ姿勢を長時間しているとリンパに老廃物が溜まりやすくなります。
リンパはその老廃物や水分を流す役割をもっております。
不要な老廃物が流れずに滞ってしまうと膝にあるリンパがぽっこりとなる場合もありますね。
リンパの詰まりが原因の時は、毎日の疲れをストレッチやマッサージで取ってあげるのも効果がありますよ!
<ストレッチの1例>
図のようにタオルを使って膝の裏を伸ばすストレッチです。
これだけでも膝裏が伸びて、リンパへの刺激になります。
膝裏のぽっこりは何科を受診したらいいの?
では、膝裏にできたぽっこりはどのくらいになったら病院を受診したら良いのでしょうか?また、何科を目指して行けばよいのでしょうか?
それは「整形外科」です!ベーカー嚢腫かもしれない?と思ったら病院を受診しましょう。
「ぽっこりの膨らみが急に大きくなった」、「痛みが強い」時は早めに受診したほうが良いです。
ベーカー嚢腫は大きくなると破裂することもあり、悪化してしまいます。
また、ベーカー嚢腫の他に、深部静脈血栓症などのような違う病気も隠れていることもあります。
自己判断せずにお医者様の診察を受けてくださいね!
膝裏のぽっこりの治療にはどんなものがあるか?
ベーカー嚢腫で病院に行ったとしても、特に痛みがない場合や膝裏のぽっこりが大きくない時は、経過観察となるケースも多いです。
症状が酷いと判断された場合の治療方法はこちらです。
- 湿布と飲み薬が処方される
- ステロイド注射
- 注射で水を抜く処置
- それでも改善されない、または再発を何度もする場合は手術となるケース
膝裏ぽっこりの直し方はどうするの?中高年女性に多いその正体とは?まとめ
- 膝裏のぽっこりの原因はベーカー嚢腫の可能性
- 膝裏のぽっこりはリンパの詰まりのときもある
- 関節症ベーカー嚢腫とは、膝の関節にある「滑液包」に水が貯まりぽっこりする。
- ベーカー嚢腫になる原因は、変形性膝関節症やオーバーユーズ、関節リュウマチや痛風
- 膝裏のぽっこりは、整形外科を受診
- 膝裏のぽっこりの直し方は、軽い症状順に湿布などで経過観察→注射で水をぬく→手術
いかがでしたでしょうか?
今回は膝の裏側にスポットを当てて調査致しました。が、膝のどの部分でも違和感や痛みがあるのはとても辛いかと思います。
私はたまたま放置してたら痛みはなくなり、膝裏のぽっこりした膨らみも気にならなくなりました。
ただ、今でも注意しているのは日々の浮腫みはセルフマッサージで血流を良くするように心がけております。
何歳になっても足腰は丈夫でいれるよういろいろ心がけていつまでも健康で過ごしていきたいですよね!
読んでいただきありがとうございました。