みなさん「乾燥大豆」をお料理に使うことはありますか?
実はそれ、すごくもったいないです!
大豆には、タンパク質をはじめ、ビタミン、ミネラルなどの栄養成分がたっぷり含まれています。
乾燥大豆は、一見扱いが難しそうに思えますが、コツをつかめば意外と簡単にお料理に使えるんです。
この記事では、乾燥大豆の簡単な戻し方と、保存方法、大豆を使ったおすすめのレシピを紹介します。
高たんぱく低カロリーな優秀食材、乾燥大豆をかしこく使って、献立レパートリーを増やしてみてくださいね。
乾燥大豆の戻し方とゆで方・基本と時短
乾燥大豆を料理に使うときは、まず乾いた豆に吸水させることが基本です。豆に吸水させることを、一般的に「戻す」といっています。
早速、乾燥大豆の戻し方と水煮大豆の作り方を見ていきましょう。
乾燥大豆の戻し方【基本】
乾燥大豆は戻すとびっくりするほど量が増えます。
戻すときには、2.5~3倍くらいに膨れることを想定して量を決めるようにしてくださいね。
また、つけておく水の美味しさがお料理の味を左右します。ケチらずに、美味しくて質の良いお水を使いましょう。
乾燥大豆の基本の戻し方
水につけたときに表面に浮いてくる豆は、未成熟粒など。品質がよくないので取り除きましょう。
手順はたったこれだけです!
ただ、十分な吸水時間は、気温や水温、乾燥大豆の状態によって変わります。
ひと晩にこだわらず、豆の状態を見ることが一番大切です。
しわがないくらいにふっくら大きくなったら、十分に吸水できた目安となります。
乾燥大豆のゆで方
乾燥大豆をひと晩水につけた大豆は、ゆでて水煮大豆にするのが一般的です。
ゆで時間の目安は約70分。
戻した大豆のゆで方
大豆の皮は破れやすいです。ゆで加減を確認する時なども丁寧に混ぜるようにしましょう。
乾燥大豆の戻し方【時短】
忙しい主婦のみなさんは、1秒でも早く食事のしたくを終えたいですよね。
そんなときの解決法はないのか調べてみたら、ありました!
つくれぽ600件超え。なんと1時間でできる乾燥大豆の戻し方です。
乾燥大豆をそのまま火にかけ、戻す工程とゆでる工程を一気に1時間で仕上げます。
1時間でできる!簡単!!大豆の戻し方
- 鍋にお湯を沸かす(大豆が浸るより多めの量くらいです)
- お湯が沸いたら火を止め洗った大豆を入れ、蓋を閉め40分待ちます
- 40分たったら加熱し沸騰させ、弱火で15分・・・
- 大豆が簡単に戻りますよ~
これなら、お子さんから「今日はお豆が食べたい!」と当日リクエストされても間に合いますね。
乾燥大豆の正しい選び方と保存方法
乾燥大豆って意外と使いやすそう!保存もききそうだし、今度買ってみようかな、と少し思っていただけたでしょうか。
でも、野菜や果物と違って、どんな乾燥大豆を選べばいいのか判断基準がよく分からないですよね。
乾燥大豆の選び方
乾燥大豆を選ぶポイントはたったの2つです。
野菜などを選ぶときと同じで、この袋に入っているものがキレイだな、美味しそう、という感覚で選んでおけば、基本的に問題ありません。
乾燥大豆の保存方法
乾燥大豆は、開封前であれば常温で2年ほど保存可能です。
ただし、直射日光が当たらない、湿度の低いところで保存してください。
開封後は、できるだけ空気に触れないように瓶や袋に入れ、冷蔵庫の野菜室での保管がおすすめです。
それでも長期間の保存は難しいので、できるだけ早めに食べましょう。
乾燥大豆の保存 | 開封前 | 開封後 |
温度 | 常温 | 冷蔵 |
保存場所 | 直射日光は避ける、湿度が低い場所 | 冷蔵庫の野菜室 |
賞味期限 | 約2年 | 早めに消費しましょう |
乾燥大豆を買ったら、1袋を一気に戻し、すぐに冷凍保存してしまう方が無駄なく食べられるかもしれませんね。
自分で茹でた場合の水煮大豆の保存方法
水煮大豆を冷凍保存するときは、料理に使いやすいよう100~150g程度の分量に小分けにし、ジップロックに入れて密封しましょう。
ゆで汁にも旨味が出ているので、一緒に保存しておくとスープや煮物にするときに便利です。
冷凍した大豆を使う時は、600Wの電子レンジで40~60秒ほど温めるだけでOK。
この方法で保存すると、1ヶ月程度時間をかけて大豆を使うことができます。
1ヶ月もあれば、余裕をもって色んな大豆料理を試せそうですね!
大豆に豊富に含まれる5つの栄養成分
ここまで、乾燥大豆を料理するうえで、ハードルとなりがちな戻し方やゆで方について詳しく説明しました。
でも、そもそも大豆は健康にいい、積極的に大豆を食べようと、よく言われるのはなぜなのでしょうか。
それには、大豆に含まれる豊富な栄養成分が関係しています。
大豆に含まれる栄養成分のうち、ここでは主な5つの栄養素について具体的に見てみましょう。
タンパク質
大豆は「畑の肉」とよばれるほど、タンパク質を多く含みます。
最近では、お肉の代替食品として大豆ミートが使われることも増えましたね。
大豆の約30%がタンパク質なのですが、これは鶏もも肉と同程度の割合です。
ですが、大豆のタンパク質は動物性のタンパク質と比べるとカロリーが低いので、ダイエット中にもおすすめのタンパク源と言えそうです。
ビタミン
大豆には、特にビタミンB群、ビタミンE、ビタミンKが豊富に含まれています。
それぞれの栄養素の役割はここでは割愛しますが、ビタミンEについては抗酸化物質として良く知られており、老化防止に繋がると言われています。
現代人に不足しがちなビタミンを摂取するうえで、大豆はとてもありがたい存在でしょう。
ミネラル
大豆には、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅など様々なミネラルが含まれています。
骨をつくるカルシウム、体内に酸素を供給してくれる鉄など、どれも人が身体の臓器や組織を円滑に働かせるために、大切な役割を担っています。
ですが、タンパク質などのように意識的に摂っている人が少ない栄養成分でもあります。
たくさんのミネラルが含まれる大豆は、もう食べないわけにはいきませんね。
食物繊維
大豆に含まれる食物繊維の量は、実はごぼうなどの野菜よりも多いから驚きです。
また、水溶性と不溶性の食物繊維が両方含まれているため、腸の調子を整えてくれます。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは、大豆に含まれるポリフェノールの一種です。
女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることが分かっており、お肌のハリや髪のツヤを保ってくれます。
加齢に伴うエストロゲンの減少が原因の「更年期障害」にも、大豆イソフラボンは効果があると言われています。
特に女性は積極的に摂りたい栄養成分ですね。
栄養をたくさん摂りたいお子さんから、いつまでも綺麗を保ちたいママたち、動物性食品が重たく感じるようになった中高年まで、大豆はどの世代にとっても嬉しい食材ですね。
おすすめの水煮大豆活用レシピ3選
大豆の栄養価の高さと乾燥大豆の調理はそこまでハードルが高くないことが分かったところで、早速大豆を使った料理を作ってみましょう!
まずは、水煮を使った人気レシピを3つ紹介します。
水煮大豆活用レシピ①ひじきと大豆の煮物
大豆の料理といったら、煮物を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
野菜と大豆だけで五目豆にしても美味しいですが、少し肉厚のひじきが入るとさらに満足感と栄養価がUPします。
昔ながらの惣菜メニューは、白ごはんとの相性も抜群。
家族の箸が止まらないこと、間違いなしのレシピです!
材料 (4人分)
・乾燥ひじき 18g
・大豆(水煮) 150g
・にんじん 1/4本
・油揚げ 1/2枚
・水 200㏄
・ほんだし(顆粒) 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・酒 大さじ1
・しょうゆ 大さじ2
・サラダ油 少々
・みりん 少々
水煮大豆活用レシピ②お弁当に✿とっても簡単なチリコンカン✿
大豆はほっこり和食のイメージが強い、という方もいるかもしれません。
そんな方には、メキシコの郷土料理チリコンカンがおすすめです。
大豆が、洋風のメニューにも美味しく活用できることが分かってもらえるはずです。
材料 (4~5人分)
・大豆水煮 200g
・トマト缶 350gの缶、ピューレ
・ベーコン 100g程度
・玉ねぎ 1/2個
・にんにく スライス、1かけ
■ 調味料
・コンソメ 顆粒、小さじ2
・醤油 大さじ1
・鷹の爪 輪切りか粉、お好みの量
・塩胡椒 適量
水煮大豆活用レシピ③大豆フムス ♬
中東諸国の伝統的な家庭料理フムス。本来はひよこ豆のペーストなのですが、大豆で作っても日本人好みの味になって美味しいです。
オイルやにんにくの量は、好みにあわせて変えてOK!
スパイスも、クミンがなければ、手元にあるハーブなどを使って楽しめそうです。
私も、冷凍した水煮大豆の使い道が決められないときは、フムスにすることが多いです。
クラッカーと一緒におつまみとして食べていたらあっという間になくなってしまいます。
材料
・蒸し大豆 200g
・金ゴマのすりごま(白) 大匙2~3
・オリーブオイル 大匙2以上
・にんにく(みじん切り) 一片
・レモン汁(ポッカレモン) 大匙1
・塩 小匙1/4位
・クミンシード 適宜
目からウロコ!乾燥大豆そのまま活用レシピ
時短でも、大豆を戻す時間がもったいない!という方には、乾燥大豆をそのまま使えるレシピもあります。
炒り大豆の炊き込みごはん
引用:ゆとりの空間公式HP
こちらのレシピでは、乾煎りした乾燥大豆とその他の食材をご飯と一緒に炊き込みます。
香ばしい大豆ときのこの香りで食欲が湧いてきそうですよね。最後に柑橘をしぼるのも、また憎いところです。
乾燥大豆を戻す必要がないので、時短にもなります。新米が出てきたら、私も絶対試してみたいレシピです。
材料(4人分)
米…2カップ
大豆(乾燥)…1/2カップ
油揚げ…1枚
まいたけ…1パック(100g)
[A]
しょうゆ…大さじ2
薄口しょうゆ…大さじ1
酒…大さじ1
みりん…大さじ1
砂糖…大さじ1/2
塩…少々
だし汁…適量
ちりめんじゃこ…適量
好みの漬けもの…適宜
すだち…適宜
乾燥大豆のかんたん戻し方とレシピ集!保存方法と選び方も【保存版】まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、乾燥大豆の戻し方や保存方法、大豆を使ったおすすめレシピまで、詳しくご紹介してきました。
大豆は、タンパク質をはじめ、ビタミン、ミネラルなど不足しがちな栄養成分を豊富に含んでおり、子どもから大人まで、積極的に摂りたい食品です。
乾燥大豆は、未開封なら約2年という長期間保存できるうえ、意外と簡単にお料理に使うことができます。
ぜひ、乾燥大豆を手に入れて、様々な料理を作ってみてくださいね。
最後に、この記事の内容をまとめてみたのでご参考になさってくださいませ。
- 乾燥大豆を戻すときは、軽く水洗いをした後、約4~5倍量の水にひと晩つける
- 戻した大豆は、そのまま厚手の鍋に移し、弱火で70分程ゆでると、料理に使える水煮大豆になる
- 乾燥大豆は、形や粒が整い、色ツヤがいいものを選ぶとよい
- 乾燥大豆は、未開封なら常温で約2年の間保存が可能
- 乾燥大豆は、開封後は冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに消費した方がよい
- 水煮大豆は、1ヶ月ほど冷凍保存が可能
- 大豆には、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、大豆イソフラボンなど、うれしい栄養成分がいっぱい
最後までお読みくださり、ありがとうございました!