仮免許試験の合格、それは免許を取る上でどうしても避けられないことですが、そんな仮免試験には落ちてしまったらどうしたらいいのでしょう?
合宿で行った人は延泊を避けられないし、通学していた人も仮免に落ちたとなると少し萎えてしまって行きたくなくなって来ちゃいますよね。
仮免許試験も毎日やっている訳では無いですし、補講や再試験で時間もお金もかかります。
ですが、落ち込んでても何も始まりません!
次の仮免許試験に合格するために、今できることをしましょう。
今できることと言うのはズバリ、なぜ落ちたのか原因を考えることです。
原因が分かれば、それさえ改善してしまえば次回の仮免許試験は絶対に受かることが出来るはずです。
なぜ自分は落ちてしまったのか、なぜダメだったのか一緒に考えていきましょう。
仮免で落ちた!落ちたのはなぜ?
まず、仮免許試験でなんの試験があるかから見ていきましょう。
仮免許試験は主に3つの試験からなっています。
この3つです。
この3つをクリアしなければ仮免許は取れません。
ですが、人によっては修了検定などは合格基準に達していても仮免許学科試験が合格基準に達していなかったり、逆に学科はいけるけど修了検定がダメだったり、仮免許がとれない理由は人によってさまざまです。
まずは、自分が何で落ちてしまうのか知ることが大事ですね。
適正審査
車を運転できる運動能力があるかどうかや、事故を起こしやすいかなどの性格診断、視力検査などがこれです。
検査なので、特に落ちることはありません。
ただ、急激な視力の低下などはたまに落ちる場合がありますので、もし視力が大幅に低下した場合などはコンタクトやメガネをちゃんと準備しておくようにしましょう。
修了検定
検定担当の講師が決めたコースに沿って運転する試験です。S字クランクや坂道発進、直線、カーブ、交差点や踏切、信号など、今まで学んだことをちゃんとできているか10〜15分をかけて見られます。
採点の方法は減点方式で、持ち点が100点ある状態からスタートし、徐々に減点されていきます。合格点は免許の種類によりますが、大体60〜80点です。
減点していき最終的な点数が合格点数を下回ったり、検定中止(脱輪してそれが戻せないなど)になってしまうと不合格になります。
仮免許学科試験
問題文に対して◯か×かで答える試験です。
問題数は50問あって、30分で90%、つまり45問正解すれば合格です。
問題内容は難しくはありませんが、今まで習ったところ全てから出されるので範囲は広いですし、よく問題文を読まないと見落としていて間違えてしまうこともあります。
5問しか間違えてはいけないということだけあって十分な準備が必要ですね。
上に書いた通り、仮免許試験は3つの試験からなっていますが、仮免許に落ちてしまう主な要因は修了検定か仮免許学科試験いずれかに落ちてしまうことです。
では、その2つでどちらに自分が落ちてしまったのか踏まえた上で、対策を考えていきましょう。
仮免で落ちた!修了検定で試験官に見られている点とその対策は?
仮免許試験でどちらかというとつまずきやすいのはこちらの修了検定だと思います。
仮免許学科試験は自分で勉強する時間が取れますし、そもそも修了検定に合格しないと学科試験も受けられないですよね。
修了検定でするコースも今まで講師の方に教えてもらったコースとはいえ、何回練習できるか回数は決まっていて自分で練習の時間を取るということができませんし、本番になると緊張で思うように行かなかったりします。
では、どう対策すればいいのでしょうか?
それも、自分の落ちてしまった原因を考えるところから始まります。
コースを回るといっても全ての技能が苦手!全部できない!なんて方は少ないと思います。
直線はいけるけど…カーブが苦手、曲がるときにどうしてももたついてしまう、駐車が苦手、など自分ができること、できないことがあると思います。
その苦手なことを中心にイメージトレーニングや、普段する練習の時や検定に落ちた際に受けられる補習などで意識することが大切です。
補習や普段の練習などでは講師の人に「◯◯が苦手なので練習したい」や「この操作のポイントは何か」など聞くととても丁寧に教えてくれると思います。
私の方からは、検定を受ける上で試験官が見て減点しているところで特にありがちなこと、気をつけなければいけないことをご紹介させていただきます。
安全装置の確認
安全装置の確認には
- ドアを閉めないで走行
- ルームミラーを合わせていない
- ギアを入れたままでクラッチを踏まずにエンジンをかける
- サイドブレーキを入れたまま発進する
- ブレーキ、サイドブレーキをかけずにエンジンをかける
- シートベルトしていない
などの項目があります。
車を走らせる上で安全装置の確認は1番最初に行うことですが、1番大事で特に忘れがちなことです。
ルームミラーを合わせる際も、もし最初から合っていて、合わせる必要がなくてもとりあえず触って合わせる素振りをすることが大切です。
合っているからといってそのまま進めてしまうと、合わせる意思がないとして減点されてしまいます。
乗ってすぐは検定への緊張で忘れがちな項目ばかりですが、そんな時ほど落ち着いて最初の安全装置の確認をし、序盤の減点をなくしたいですね。
運転姿勢の正しさ
運転姿勢の正しさには
- ハンドルに対してまっすぐに座っていない
- 直進中ハンドルをちゃんと持っていない(片手操作、ハンドルの下側だけを持つなど)
- カーブ中に両腕を持ち替えたりして操作していない
- ハンドル操作の際に体が傾いたりする
- ブレーキをかけるときの足が違う
などの項目があります。
緊張してハンドルを握ってしまうとガチガチに固まってしまい、正しいハンドル操作が行えない場合もあるので、ハンドルを握るときはリラックスしてこれらの項目を意識することが大切です。
体が傾いたりしてしまうのは、私もよくマリオカートなどで傾いて遊んでいてそれが癖になってしまっていたので大いにわかるのですが、同じような方もここはグッと堪えて正しい姿勢で運転しましょう。
アクセル
アクセルの項目には
- 急発進をする
- 3000回以上の空ぶかしをする
- ノッキングをする
という項目があります。
急発進は結構ありがちなことなので、少しずつ加速していくことを運転するときに常に心がけるといいですよ♪
ノッキングとはゆっくり車が走っている状態で、急に加速したりすると車がガガガ、もしくはカラカラなど音を立てたり、エンジンが大きく揺れることです。
ノッキングをしないためにも急発進と同じように少しずつ加速すること、を常に意識しましょう。
エンストや逆走
エンストや逆走には
- エンスト(踏切内などですると試験自体が中止)
- 逆走
という項目があります。
エンストは慣れてないうちは仕方ありませんが、一回くらいであればそんなに減点されませんし、踏切内でしないことさえ意識していれば大丈夫だと思います。
逆走についてはあまりないだろうと思われるかもしれませんが、坂などで正しい手順を踏まなかったために後ろに下がってしまったり、バックしなければいけない状況の時に間違えて前進してしまったり、慌てているときには実はありがちなことなのです。
逆走といっても逆走して距離によって減点される点数が決まっていて、停止してから0.3m以上0.5m未満の場合は-10点、0.5m以上1m未満で-20点、1m以上逆走すると試験中止と言ったように、逆走だけでかなりの点数が引かれてしまいます。
ですので、バックする際や坂道運転の際は逆走に特に気をつけて運転をしましょう。
発信手間取り
発信手間取りには
- 発進できるのに発進しない
- 前の車が発進して15m以上離れた後も発進しない
- エンストしてから5秒以内にエンジンを再び始動させない
などがあります。
だいたい緊張や慌てたりが原因だと思うので、こちらの項目もやはりリラックスすることが大切ですね。
発進不能
発進不能は全てした時点で試験中止になってしまう対象です。発進不能には
- 5mの間にエンストを4回してしまう
- 信号が青になっているのにエンストで青の間に発進できないまたはその恐れがある
- 優先車、信号の判断不良で周囲に迷惑がかかるまたはその恐れがある
- 技量不足で1分以上発進することができない
などの項目があります。
こちらの項目に関しては技量不足、判断不良が原因ですので、今一度そうなってしまったときの対処などを確認する必要があります。
補習などでちゃんと講師が教え直してくれますのでできなかったからといって落ち込まずに次できるようにがんばりましょう!
速度維持
速度維持には
- 加速不良と通常出し切るはずの速度を維持していない
- 速度を指定されている区間で指定速度よりも5km /h以上遅く走る
などの項目があります。
速度維持などは最初の方は難しいと思うのですが、同じ速度を意識すること、40キロ出さなければいけない場所ではその速度を出すことを意識しましょう!
合図不履行(ウインカー、指示キーを正しく使っていない)
合図不履行には
- 発進するときに合図を出さない、合図が途切れてしまったのにもう一度出さない
- 進路変更が終わったのに合図を消さない、合図を出すのが早いもしくは遅い
- 右左折時に合図を出さない、合図が途切れてしまったのにもう一度出さない、右左折が終わったのに合図を消さない
などがあります。
ウインカーは車の進路を周りへ伝える大切なものですし、路上に出た際も周りの車とのコミュニケーションを円滑にしてくれるものなので何をするにも合図をしっかりすることを意識してください!
安全不確認
安全不確認の項目は一つだけで、
- 炉端から発進するときに全方向の確認をしない、バックの時に後方確認をしない、左折時に左、左後方の確認をしない、交差点に入る時に歩行者や車両の確認をしない、走行中にバックミラーを見ない、踏切で窓を開け音を聞いたり左右の確認をしない、走行中に関係のないものを見ている、降りるときに目視をせずドアを開ける
などがあります。
一つだけなのに項目の中身が多いですね…
こちらの項目は最初の安全の確認と同じように結構忘れがちなものです。
車で行う行動全てには安全の確認という大切なことがついて回るので、この項目内にないことでも常に安全の確認は怠ってはいけません。
試験を受ける上でありがちな減点対象はこのくらいでしょうか。
他の項目は運転者技術面によるものが多いです。
特にS字クランクや駐車などが苦手な方が多いと思うのですが、貴方だけではなくみんな苦手なことだと思います。
私も何度脱輪を繰り返したことか…(涙)
ですが、何度か練習を重ねているうちに車体の大きさや脱輪した際の対処、クランク内でどのようなハンドルの操作をすれば抜けやすいかなどだんだんわかってくるようになりますよ!
昔合宿中に同じ部屋の子がS字クランクで脱輪し2回修了検定に落ちてしまい大号泣していましたが、修了検定に受かった頃は「スピードちょっと出し過ぎじゃないか?」と試験官に言わせる速度でクランクをスイスイ〜といけるようになってました!
誰でも練習すればできるようになるものなので、落ち込んで本番で緊張しないように練習あるのみです!
修了検定が終われば学科試験です。
次は、学科試験がダメだった場合の対策を紹介します。
仮免で落ちた!学科試験がダメだった場合は?
修了検定で合格した!と喜んだのも束の間、90%正解しないと不合格という厳しい学科試験が待っています。
免許を取る上で高校卒業後すぐに取りに行った人などはこの学科試験はクリアしやすい人が多いのですが、やはり学生を卒業してしばらく経ってから免許を取りに行くと学科試験でつまずいてしまう方が多いようです。
しばらく勉強から離れると勉強方法がわからなくなり、そもそも学科試験のために何をしたらいいのか分かりませんよね。
私も今学科試験を受けたら絶対に不合格の自信があります…。
そこで、私が免許を取ったときにやっていた勉強法や、友達がやっていていいなと思った勉強法をご紹介します。
私は合宿でとったので仮免許試験を受ける日程が決まっており、勉強する時間は限られていたのでより効率的に覚えることを意識していました。ですので、参考になるかと思います。
教科書を読み込んでおく
やはり問題内容は全て今まで習ったことから出るのでまずは教科書をよく読むことが大切です。
授業で講師が言ったことなどに赤線を引いておいたりすると見やすいですし、教科書を読む上でもただ読むのではなく授業内容を思い出しながら読んでいました。
講師が言った些細なことでも教科書の隅にメモをしておけば教科書を見返すときに授業内容を思い出しやすいですよ♪
もちろん最終的には暗記になってしまうのですが、教科書に書いてあることを暗記するよりも授業でこう言っていたなあ、などそれをセットで覚えることで、試験の時に思い出しやすい気がします。
効果測定を受ける
効果測定はみんな受けなければいけないものだと思うのですが、効果測定は仮免許学科試験の模擬試験みたいなものなので自分がいま学科試験を受けてどれだけの点数を取れるのかが目に見えてわかっていいと思います。
もし合格点に達していないなら勉強不足だし、複数回受けて合格不合格にばらつきがあるならもう少し勉強をしておきたいですね。
何にせよ自分の今の力を知ることが大切です。
問題集を解きまくる
他の自動車学校ではどうか分かりませんが、私のところでは教科書に沿った問題集を渡されていました。
ですので、合間合間に問題集を解いてましたね。
もし、間違えた問題があればそこの部分を教科書で確認し、もう一回覚え直します。
問題集は項目ごとに分かれているものが多いので、段階を踏んで復習するのがやりやすいかと思います!
一気に全範囲をやるよりも、少しずつ覚えていくことが大切です。
携帯やパソコン用のサイトを使う
学科試験の問題を効果測定のような形で受けられるサイトなどがあります。
調べても何個か出てくると思いますが、おすすめはこちらです。
一問一答などで何回か問題を解いて、間違った問題を復習しながら、自分がどれだけ試験で点数が取れるか気になったときに模擬試験で自分の力を知ることができます。
本免許試験にも対応してくれているので、仮免許試験が終わった後も使うことができます◎
あとは、問題集の時もそうですが問題を解くときに自分が間違った問題、間違えやすい問題をチェックしておくことはとても大事です。
どの系統の問題が苦手かわかりやすいからです。
私は標識の問題が苦手だったので暇さえあれば教科書で標識を眺めたり、標識の問題を解いてました。
これまでもずっと書いてきましたが、自分の苦手やなぜそうなったか原因を探ることは仮免許試験を受ける上で非常に重要なことです。
仮免で落ちたらどうする?ショックを受ける前にするべきことのまとめ
ここまで、仮免許試験に落ちた時は自分がなぜ落ちたのかその原因を知ることだとご紹介しました。
仮免の試験は3種類あり、どれで落ちたのかによって対処法が違うからです。
修了検定で落ちてしまった場合に対処することは
- 補習で自分の苦手な技能を練習すること
- 安全の確認、運転姿勢の正しさ、アクセル、エンストや逆走、発進手間取り、発進不能、速度維持、合図不履行、安全不確認などの項目を意識すること
学科試験で落ちてしまった場合は、その勉強ですることは
- 教科書を読み込んでおくこと
- 効果測定を受けること
- 問題集を解きまくること
- 携帯やパソコン用のサイトを使うこと
どちらの対処法も、自分の苦手を理解するという点は全く同じです!
確かに仮免で落ちる人は多くはないですが、少なくもありません。
落ち込む前に、自分がなぜ落ちてしまったのか原因を見直して、次に繋げていきましょう♪