きび砂糖が危険ということは聞いたことありますか?
健康ブームである中、体にいいと聞いてきび砂糖に変えた方もいるのではないでしょうか。
そんな方も、ちょっと待ってください。
本当にそれで大丈夫ですか?
良いと言われる面しか見ていなくて、危険な部分に気が付いていないかもしれません。
そんなきび砂糖の危険な面についてお話しますので読んでみてください。
きび砂糖について詳しく知れば、今までよりも上手に使うことができるようになりますよ。
健康に良いというイメージもあるきび砂糖は本当に危険なの?
きび砂糖が危険であると言われているのは、事実です。
それは一体なぜなのでしょう?
その理由は主に2つあります。
1つは、ボツリヌス菌が含まれている可能性が0ではない事。
もう1つは、ミネラルが含まれるからと言って、取り過ぎには良くない事。
この2つになります。
1つずつ詳しく説明していきます。
1.ボツリヌス菌が含まれているとなぜ危険なの?
2.きび砂糖の取り過ぎは体にどんな影響を与えるの?
ボツリヌス菌が含まれているとなぜ危険なの?
まず、ボツリヌス菌について知っていますか?
ビン詰めや缶詰などの空気に触れない物に発生することが多い食中毒です。
特に自家製のビン詰めなどは特に注意が必要となります。
ボツリヌス菌を含む食品を食べた場合、8~36時間で吐き気、嘔吐、視力障害、言語障害、嚥下困難などを引き起こす可能性があります。
このボツリヌス菌が死滅するには、
・120℃で4分間の加熱処理
・100℃で6時間以上の加熱処理
が必要であると言われています。
市販で売られているきび砂糖は、120℃4分以上の加熱処理がされているため、心配する必要はありません。
ですが、ボツリヌス菌が入っている可能性があると言うことは、理解しておくべきだと思います。
きび砂糖を使う際には、メーカーの説明や、ホームページなどを確認すると、安心して使えますね。
気になる方はぜひ一度調べてみてはいかがでしょうか。
きび砂糖の取り過ぎは体にどんな影響を与えるの?
砂糖の取り過ぎは体に良くないというのは、よく聞く事だと思います。
きび砂糖にはミネラルが入っているから多く摂取しても大丈夫と思っている方はいませんか?
それは、間違いなので注意してください。
白砂糖よりは確かに、ミネラルは含まれていますが、黒糖ほどは含まれていません。
また、ミネラルを取りたいと考えているなら、他の食べ物から摂取したほうが効率的、かつ健康的にも良いです。
特に、海藻やドライフルーツなどには多くのミネラルが含まれていますよ。
砂糖の取りすぎは、肥満や高血圧、糖尿病といった生活習慣病を引き起こす原因になります。
どの種類の砂糖も、取りすぎは良くないので気をつけるようにしましょう。
きび砂糖ってなに?栄養素やカロリーまで一挙解説‼
では、きび砂糖の危険性について理解したところで、
もう少し詳しくきび砂糖について知っていきましょう。
分かりやすくするために、皆さんもよく使う上白糖と比べていきたいと思います。
1.きび砂糖の特徴とは?
2.きび砂糖のカロリーは?
きび砂糖の特徴とは?
きび砂糖は、サトウキビを原料として作られている砂糖です。
精製途中の砂糖液を煮詰めて作るので、サトウキビ本来の風味を含んでいます。
上白糖と比べると、
- カルシウムやカリウムといったミネラル成分が多い
- 仕上がりの色が濃くなる
- 焦げやすくなる
という特徴があります。
煮物やお菓子、パンなどコクのある仕上がりにしたい場合はきび砂糖が向きます。
逆に、シロップ煮などの繊細な味わいを残したい場合は、きび砂糖はおすすめ出来ません。上白糖やグラニュー糖を使いましょう。
ぜひ料理によって上手に使い分けて見てください。
きび砂糖のカロリーは?
きび砂糖は体にいいと思われていることが多いですが、実はカロリーは上白糖とあまり変わりません。
100g当たりのカロリー量を比べると、
- きび砂糖 369kcal
- 上白糖 384kcal です。
ほとんど違いがないという事に驚きませんでしたか?
上白糖よりもミネラルが多いため、体にいいと思われているようです。
カロリーを見て分かったと思いますが、取り過ぎはやはり良くないので気を付ける必要があります。
砂糖の代わりに甘みの強い野菜を使ったり、ドライフルーツを使ったりすると、砂糖の量を減らすことができますよ。
今日から意識してみませんか?
赤ちゃんにきび砂糖をあげても問題ない?
最初に「きび砂糖にはボツリヌス菌が含まれている可能性がある」というお話をしました。
ボツリヌス菌と聞いて、赤ちゃんは大丈夫なのと思った方もいるかと思います。
赤ちゃんに蜂蜜をあげてはいけないというのは有名ですね。これもボツリヌス菌が理由です。
結論として、市販で売られているきび砂糖はあげても問題ありません。
各メーカーさんの情報によると、ボツリヌス菌が死滅する処理をしている為問題ないとのことでした。
それでも心配という方はあげるタイミングや量に気を付けてください。
次に、注意点をまとめていきます。
1.赤ちゃんには、いつからきび砂糖を与えていい?
2.赤ちゃんに、与えていい1回当たりのきび砂糖の量は?
3.赤ちゃんにはどうやって与えたらいい?
赤ちゃんには、いつからきび砂糖を与えていい?
きび砂糖は、7ヵ月頃から少量ずつ取り入れてOKです。
しかし、最初のうちは自然の甘みで十分なのであまり使わないようにしましょう。
赤ちゃんに、与えていい一日当たりのきび砂糖の量は?
与え始めた7ヵ月頃は、1回の食事で2~2.5g。
10か月頃は、1回の食事で3gまでを目安として使っていくのが良いです。
赤ちゃんにはどうやって与えたらいい?
自然の甘みがある、南瓜やさつまいもはそのままの甘みを生かしてください。
白身魚などの淡泊な味の食材に少量だけ使うのが良いです。
小さい時から味を濃いものにしてしまうと、体に良くないので使う量には注意しましょう。
きび砂糖は本当に危険なのかについてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
- きび砂糖には、ボツリヌス菌が含まれている可能性がある。
- きび砂糖だけでなく、砂糖全般で取り過ぎには良くない。
- きび砂糖には、ミネラルが多いからと言って、たくさん使っていいわけではない。
- きび砂糖と上白糖のカロリーはあまり変わらない。
- 市販で売られているきび砂糖は、赤ちゃんに与えても問題ない。
以上が今回のまとめとなります。
きび砂糖の危険な部分について理解して頂けたでしょうか。
危険について知っていれば、使用するのに問題はありません。
きび砂糖を使うことで、料理にコクが出たり、綺麗なつやが付いたりします。
上手く使い分けて見てください。
今回のきび砂糖のように良いことだけが広まり、悪い面について知られていない事実もたくさんあります。
ネットでの情報を見て鵜呑みにせずに、良い面、悪い面などそれぞれを知ったうえで利用していく様にしましょう。