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子犬にブドウ糖はいつまで必要なの?あげ方や量も知りたい‼

子犬をお迎えするとき、ショップやブリーダーさんから1日に4~5回ブドウ糖をあげてくださいと言われることがあります。

子犬はまだ成長過程でたくさんのエネルギーを必要としており、ちょっとしたことで低血糖症を起こしやすいためです。

栄養が必要なのはなんとなくわかりますが、実際にいつまであげる必要があるのか、ブドウ糖をあげるタイミングなどに迷ったことはありませんか?

せっかく家族になったのだから、いつまでも元気で長生きしてほしいですよね。

子犬にブドウ糖がいつまで必要なのか、量やあげ方、ブドウ糖が必要な理由についても解説します‼

 

 

子犬にブドウ糖はいつまで必要なの?

子犬にブドウ糖を与えるのは、体がまだ未成熟で低血糖を起こしやすいためです。子犬にブドウ糖が必要な時期とその理由について、詳しく解説します。

 

子犬にブドウ糖はいつまで必要なのか

子犬にブドウ糖が必要な時期は、生後約3~5か月ごろとされています。

子犬は生後約3~4か月あたりで、ふやかしたやわらかいフードからドライフードへの切り替えを始めることが多く、完全にドライフードに切り替わるのが生後5か月前後となることが多いためです。

ただし、個体差があるので注意が必要です。よく食べて順調に成長している場合は5か月が目安となります。

しかし、食べる量が少なかったり月齢の割に体重が増えていなかったりする場合や、体調をくずしがちな場合などはもう少し長い期間、ブドウ糖が必要なことがあるので注意しましょう。

 

子犬にブドウ糖をあげなくてはいけない理由

子犬にブドウ糖をあげなくてはいけない理由はなんでしょうか。

ブドウ糖は、体内に入ると肝臓でグリコーゲンに変わって蓄えられます。そして必要な時にまたブドウ糖に作り変えて、肝臓から体内へ戻されることで血糖値を一定に保つという仕組みになっています。

生後約3~5か月ごろの子犬は、この糖を蓄えたり戻したりする機能がまだ未成熟なので、外からブドウ糖をあたえる必要があるというわけです。

ドライフードを食べられるようになるのは、生後約5か月前後です。

この頃には肝臓をはじめとした子犬の消化器官も成長しており、きちんとフードから栄養を蓄えてエネルギーにすることができるようになっています。

それまでは、子犬の食事量や体調を観察しながらブドウ糖もあげるようにしてくださいね。

 

 

子犬へのブドウ糖のあげ方を知りたい

さて!それでは、子犬にブドウ糖をあげる時にどうすれば良いのかを、タイミングや量も含めて解説します。

 

子犬へのブドウ糖のあげ方や量、回数について

ブリーダーやショップによって多少差はありますが、1回あたり1mlを与えるのが一般的です。

【ブドウ糖のあげ方】

①パッケージの分量通りに溶かしたブドウ糖を1mlシリンジで吸い上げ、子犬の口の横側、犬歯のあたりから差し込みます。
②差し込んだら、子犬の歯のすきまからゆっくりと押し出して飲ませてあげてください。


正面でなく横からシリンジをあてるのは、溶かしたブドウ糖が子犬の気管に入ってむせるのを防ぐためです。

怖い思いをすると、成長してからもブドウ糖やシリンジを拒絶するようになってしまいます。

この先、体調が悪いときに薬を飲ませるのにもシリンジは有効です。子犬が怖い思いをせずに済むように口の横からシリンジをいれて、様子を見ながらゆっくり丁寧に飲ませてあげてくださいね。

ただし、飼い主がシリンジに慣れておらず一度に大量のブドウ糖が出てしまう場合や、子犬があまりに嫌がる場合は、無理にシリンジで飲ませるのは逆効果です。

そんな時は、ご飯にまぜてあげましょう。ご飯の回数は1日に4~5回とし、できるだけ空腹になる時間が短くなるようにしてあげてください。

 

子犬へブドウ糖をあげるタイミング

子犬にブドウ糖を上げるタイミングですが、大きく分けて3つあります。

 

半日以上何も食べていない時

目安としては半日ですが、もし、食欲がなくあまりご飯を食べていない状態が続いている場合などは、半日待たずにブドウ糖をあげてください。

食欲がない状態が続いている場合は、早めに獣医さんに相談しましょう。

 

ストレスを感じた時

子犬は環境の変化に敏感です。定期健診やワクチン接種で病院へ行くことや、近所の工事の音や部屋の模様替え、急激な気温の変化なども子犬にとってはストレスとなります。

そんな時は様子を見て、こまめにブドウ糖をあげましょう。

特に、子犬を迎えてから2~3週間は注意してあげてください。今まで過ごしてきた場所から急に移動させられることで、大きなストレスを感じてしまう子犬もいます。

そのストレスで、胃腸炎を起こして食欲が落ちることもあるため「おうちに来て数日は食べていたのに、その後食欲が落ちている」という場合は早めに獣医さんへ相談してみてくださいね。

 

興奮した時

たくさん遊んで楽しくなった時やトイレの時、お客様がきた時なども刺激となって子犬が興奮します。こういった時にも、ブドウ糖をあげてください。

基本的な考え方として、ブドウ糖は子犬が身体を動かすために必要なガソリンのようなものです。

長時間ご飯を食べていなかったり、興奮やストレスを感じる環境は子犬の体にとってはエネルギーが消費され続ける状態だと思ってください。それを助けるために、ブドウ糖をあげる必要があります。

 

ブドウ糖を扱うお店

ホームセンターなどでも扱いはありますが、近くにない場合は、AmazonやYahoo!ショッピングなどの通販サイトでも購入できます。

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子犬がブドウ糖不足の時におこる低血糖症について

子犬の身体の機能が整う生後約5か月あたりまでブドウ糖が必要な理由について、お話してきました。ここでは、子犬の低血糖症の原因や低血糖症でおこる症状などについても解説します。

 

子犬の低血糖症の原因

低血糖自体は、子犬でも大人の犬でも起こる可能性がある症状です。子犬が低血糖症になる場合、大きく分けて2つのケースがあります。

1つは、子犬の身体の機能が未成熟で、ブドウ糖をうまくエネルギーとして蓄えて足りない時に変換ができていない場合です。

体内のブドウ糖の量を一定に保つために、重要な役割をはたしているのが肝臓です。ご飯から吸収し、分解されたブドウ糖は肝臓でグリコーゲンに変えられて貯蔵されます。

そして、血液中のブドウ糖が少なくなると、肝臓がグリコーゲンをブドウ糖へ変えて体中にエネルギーを届ける働きをしています。

この肝臓の働きで血糖値が保たれるので、大人の犬なら数日食べなくても、命の危険にさらされるほど血糖値が落ちることはありません。

しかし、子犬はまだ肝臓でブドウ糖の量をうまく調整することができないため、低血糖症がおこりやすいです。

そしてもう1つは、重度の感染症や先天性の肝臓疾患、ストレスからくる胃腸炎など、病気が原因の場合です。

 

子犬の低血糖症と身体への影響

低血糖症は、血液の中のブドウ糖が極端に下がった状態のことです。

前述のとおり低血糖症は、身体を動かすためのエネルギー源となるブドウ糖が不足している状態のため、身体が正常な活動をできなくなります。

目に見える症状としては、散歩に連れ出してもあまり喜ばなかったり、ぐったりして元気がなくなったりします。子犬にそんな症状が見られたら、まず低血糖症を疑ってください。

更に症状が進むと、後ろ足の麻痺やけいれんの発作、嘔吐や失禁、下痢、身体の震えなどが起こることもあります。

また、脈拍や呼吸が早くなったり、体温が低くなったりするのも低血糖症で現れる症状なので、いつもと違う様子が見られたら脈拍や体温を測って確認しましょう。

 

子犬の低血糖症を予防するには

子犬は、ごはんを食べられなかったり、消化管からの吸収がうまくできない時などに低血糖症になりやすく、特に小型犬の子犬には注意が必要です。

また、環境の変化やちょっとした刺激に敏感で、それが身体にも影響しやすいため、普段から食事の量や食べている様子と一緒に、下痢や嘔吐などをしていないかもよく見てあげてください。

できるだけ一緒に遊んであげる時間を作ることで、ちょっとした変化にも気づきやすくなります。早めに発見して軽い症状のうちに対処してあげてくださいね。

 

 

子犬にブドウ糖はいつまで必要なの?あげ方や量も知りたい‼のまとめ

ポイント

  • 子犬にブドウ糖をあげる必要があるのは生後約3~5か月ごろまでの期間。
  • 子犬は肝臓の機能が未成熟なので、ブドウ糖を身体に蓄えることができず、糖が足りない時に体内で変換することもできない。
  • 子犬は、気温の変化や少しの刺激に体が反応して、低血糖症を起こしやすい。
  • 子犬にブドウ糖をあげる時は1回あたり1mlが目安。
  • 子犬にブドウ糖をあげる時はシリンジを使うが、誤嚥してむせるのを防ぐため口の横からシリンジを入れて少しずつ流しこむ。
  • 子犬にシリンジでブドウ糖を上手くあげられない時は、食事に混ぜてあげると良い。
  • 低血糖症をおこしている時は元気が亡くなったり、嘔吐、下痢、失禁、身体の震えやけいれん、体温の低下などを起こすことがある。

子犬にブドウ糖がいつまで必要なのか、また必要な理由である子犬の低血糖症について解説しました。

子犬はまだ体が未成熟なので、気温以外のちょっとした刺激にも影響を受けやすく、そこから起こる体調の変化が命取りになることもあります。

普段からよく遊んであげたり、食事の様子をしっかり見てあげたりすることで、小さな変化にも気づくことができます。

日常的に気をつけていれば早めに発見して対応することもできるので、気になることがあったら、すぐに獣医さんへ相談しましょう。