子犬をお迎えした方が必ず悩むのが夜泣き問題ですよね。
夜泣きをしない子犬もいれば、何日も夜泣きをして飼い主は睡眠不足を経験したこともあるのではないでしょうか?
そこで、夜泣きをする理由、しない理由や対策方法はあるのか調べてみました。
子犬は夜泣きをする?しない?その理由を知ろう!
結論から言うと、夜泣きをする子犬もいればしない子犬もいます。
私自身、子犬から二度飼ったことがあります。
先代の犬は、何日も夜泣きをする子犬でした。
しかし今飼っている犬は、先代犬と真反対で全く夜泣きをしませんでした。
夜泣きをしないかわりにメンタル的に不安定だったようで、お腹が緩く日中何度も下痢をして、何度も病院に行き点滴していました…。
夜泣きはしないけど、メンタルにくるタイプだったんだなと思います。
そして夜中も下痢をしていたので掃除するのに、何日間かは寝不足が続きました。
本当にこればかりは、犬の性格によるのかなと考えています。
なので、子犬を迎えるときに夜はぐっすり寝たいから
「夜泣きしない子犬がいい!」
という考えはなくしましょう。
子犬だって産まれて二、三ヶ月で新しい環境で過ごすことになると、
「寂しい」「ここはどこ?」「一人で不安だよ」「誰かに甘えたい」
という気持ちを持つはずです。
今までずっと一緒にいた母犬や兄弟犬から離されてしまったり、ペットショップだとにぎやかな環境にいた子犬です。
私達大人も新しい環境になるとドキドキしますよね?
子犬は生まれて二か月でも、人間で例えるとまだまだ三歳の年齢です。
初日の夜にひとりぼっちになるのは、子犬にとってどれほど心細いでしょうか。
寂しくて鳴いてしまう、精神的に不安定になるのは当たり前のことと思いましょう。
犬はもともと群れで暮らす動物です。
基本的にはひとりぼっちが苦手な生き物になります。
その習性をよく理解してあげることが、子犬を迎えるための第一歩でしょう。
子犬が夜泣きをする理由はなに?子犬の気持ちを知ろう
夜泣きの原因は、一つだけではありません。
子犬は次のような理由から、夜泣きをしていることが多いと言われています。
一人でいるのが寂しい
リビングに設置されたケージ(クレート)やサークル内に、夜だけ一人で入れられてしまい、飼い主さんたちが寝室に行って姿が見えなくなると、子犬はさびしく不安になります。
そのため、飼い主さんを呼ぶために鳴くことがあります。
ストレスが溜まっている
寂しさや不安もストレスの一種になりますが、日中に子犬が十分な運動やストレス発散ができずに、エネルギーが余っているために眠れない場合もあります。
「遊ぼうよ!」「構ってよ!」という気持ちを夜泣きでアピールしているのです。
トイレをしたorトイレに行きたい
子犬をサークルやケージ(クレート)に入れて寝かせていて、排泄物で寝床の近くが汚れると子犬は不快に感じるため、トイレをキレイにしてもらいたくて飼い主さんを呼ぶことがあります。
トイレに、子犬が自由に行けない場所で寝ていると、トイレに行きたくて鳴く可能性もあります。
お腹がすいたから
夜ご飯が早過ぎてしまい、子犬は夜中にお腹がすいてしまうこともあります。
飼い主さんに「ご飯がほしいよ!」と鳴いているのかもしれません。
体調が悪いから
子犬は体調がよくないと、鳴くことがあります。
お腹が痛い、脚や腰が痛い、体が痒いなどが原因で、鳴いてい教えていることも考えられます。
子犬を迎えて初日の夜泣きはどうすればいい?
初めて子犬を迎える人はここが第一の鬼門となります。
子犬を育てるには、初日から重要です。
泣いても決して負けて、サークルやケージ(クレート)から出さないでください。
心を鬼にして我慢しましょう。
子犬って本当に悲しそうに「ク~ン、ク~ン…」と鳴きます。
悲しい声で鳴いていると、とても心が揺らぐと思いますが、そこはぐっと我慢です。耐えるのです。
ここで出してしまうと「鳴くと出してもらえる」と子犬は学習してしまいます。
子犬って実は私たちが思っている以上に賢いのです…(笑)
子犬は本能的に親犬や兄弟たちとの生活を思い出し、独りぼっちになっていることが不安になり寂しがっているのです。
いわばホームシック状態です…。
しかし、今日からは子犬が迎えられたお家が、この子の新しいお家になるのです。
そしてこれからは、あなたが家族でもあり親でもあるのです。
新しい環境に早く慣れてもらうために、心を鬼にして何もしないことも大切です。
子犬が夜泣きをするときに叱るのはいいの?
子犬のしつけにおいて、たくさんの意見があります。
夜泣きを叱ることはタブーだとも言われています。
あまりに叱り方がひどいと、子犬は恐怖心で鳴かなくなるかもしれませんが、人間とのコミュニケーションを避けてしまい、社会性に問題がでてくる可能性が出てきます。
叱られ続けることによって子犬に、トラウマを植え付けることもあるでしょう。
そしてかえって子犬を不安にさせてしまい、夜泣きが悪化することもあります。
また叱りが浅いと子犬は、構ってくれていると勘違いをしてしまい何度叱っても鳴き続けてしまう可能性もあります。
子犬の夜泣きは対策できる?対策方法を4つ紹介します!
まず1~3のことを実践してみてください。
それでも夜泣きがあった場合は、最終手段として4を実践しましょう。
子犬が落ち着ける空間づくりをする
まだお家に来たばかりで、ケージ(クレート)やサークルの中に慣れずに戸惑って鳴いているケースも多くみられます。
ケージ(クレート)やサークルの中の空間を子犬にとって安らげる、快適な空間にしてあげることで、中に入ることを好きになってもらいましょう。
注意ポイント
- ケージ(クレート)やサークルに直射日光があたっていないか
- エアコンなどの風が直接あたっていないか
- ケージ(クレート)やサークルは清潔な状態かどうか、サイズは適切なのか
- トイレの位置はどこが良いか
- ベッドはどのような形が良いか
など、愛犬の大きさに合わせて快適なスペースづくりをするといいですね!
また、
「早くケージ(クレート)やサークルに慣らさなくちゃ!」
と思って、留守番や夜間だけサークルやクレートに子犬を入れていませんか?
それでは、
「寂しさや不安な気持ち=ケージ(クレート)やサークル」
が関連付けられてしまいます。
嫌なイメージを抱くケージ(クレート)やサークルに入れられたら
「独りぼっちにしないで、出して!」
と逆に鳴いてしまうことになるでしょう。
サークルやケージ(クレート)が安心できる寝床になるようには、飼い主さんが在宅のときにも、サークルやケージ(クレート)に知育玩具や長時間楽しめるガムなどのおやつを入れてあげましょう。
そして「ここは楽しいところなんだ!」と良いイメージを子犬が思うような工夫が必要です。
子犬が「出して!」というアピールで鳴いたり吠えたりしても、サークルやケージ(クレート)の扉は決して開けないようにしましょう。
何度も書いていますが、鳴けば出してもらえると学習させないのがポイントです。
扉を開けるときは、静かにしているときにだけにしましょう。
おとなしくしているときには、まるで天から降ってきたかのように、ごほうびの小さなフードやおやつを与えるのもおすすめです。
サークル内で静かにしていれば、良いことが起こると学習させることが大事です。
思いっきり遊んだあとはケージ(クレート)やサークルで休ませる
子犬は一日に約18~20時間の睡眠をとると言われています。
ケージ(クレート)の中に入れると寝てくれるはずなのに、寝ないでずっと鳴いているということも多くあります。
この場合は、子犬の遊ぶ時間と休む時間の区別をきっちりと分けることを徹底する必要があります。
子犬がパッチリと目が起きている時間は思いっきり遊んであげましょう!
チワワやポメラニアンなどの小型犬でも、散歩は「体の運動」だけではなく、「頭の運動」も必要です。
心身ともに満足な運動させるだけで、夜泣きがなくなることも少なくありません。
子犬のワクチンプログラム終了前であれば、感染症の原因になる他の犬の排泄物に接することのないように、子犬を抱っこして散歩に出かけるのもいいでしょう。
外の環境に触れることで視覚、聴覚、嗅覚をフルに使えるため、脳が刺激されます。
夜泣き対策には、夜間に散歩に連れて行くことで疲れさせるのもひとつの手段です。
室内では、隠したおやつを探させて嗅覚を使わせたり、滑らない床でおもちゃで遊び、トレーニングをしたり脳トレをしたりして、就寝前に子犬を心身ともに心地よい疲労感に導いてあげてください。
赤ちゃんと一緒で、子犬は遊んで疲れるとパタリと寝てしまいます。
そのタイミングをしっかり見極めてケージ(クレート)に入れてあげると、スムーズに寝てくれるでしょう。
お気に入りのおもちゃや飼い主のにおいがするものを入れておく
子犬はケージ(クレート)にひとりぼっちで寂しくて鳴いていることが多いです。
そこでお気に入りのおもちゃや飼い主のにおいがついたものを一緒に中に入れてあげると、ケージの中で落ち着くようになるかもしれません。
メモ
出来るのであれば子犬を迎える時にブリーダーさんやペットショップから、それまで一緒に過ごしていたぬいぐるみやタオルなどをもらい、子犬を寝かせる場所に置いておくのも一つの手です。
また、夜には飼い主さんのにおいのついた衣服などをベッドに置いてあげるのも良いでしょう。
サークル内で寝かせたい時は、中にケージやクレートを入れ扉を取り除くと、子犬を安心させるひとつの方法です。
最終手段は無視をする
よく犬が鳴いたときや吠えた時の対処法として言われているのが「無視」をすることです。
無視するのは、するのもされるのも辛いことです。
しかし子犬が鳴いたときや鳴き止まない時は無視するのが、最も効果的であると言われているのです。
上の方にも書きましたが、子犬は特に覚えが良いので鳴いた時に誰かに構ってもらえると、「鳴く=構ってくれる!」と学習し、要求鳴きや要求吠えの癖がついてしまうこともあります。
辛いですが、心を鬼にして子犬が鳴いているときは「無視」をしてみて、静かになって落ち着きしばらくしてから様子を見る、ということを続けるのが良い方法といえるでしょう。
気を付けなければいけないのが、一緒に寝る行為です。
子犬が飼い主さんのそばにいることで安心して夜泣きがなくなるのであれば、同室で寝ても大丈夫です。
ただし、子犬を迎えた日から一緒に寝ていると、飼い主さんと離れることで不安を感じやすい犬に育つ危険性もあります。
これを不安分離といいます。
一緒に寝るのであればケージやクレートをベッドの横に置くなどにして、「同じ部屋にいるよ」という安心感を持たせるだけでも違います。
ポイント
将来ペットホテルや動物病院に預けたときのストレスが少しでも減らせられるように、子犬が一人でサークルやケージ(クレート)内で過ごせるトレーニングは必ずしておきましょう。
もし災害が起きた時も、ケージやクレートで寝る事に慣れていると犬自身も寝床があることで安心するよと、パピー教室で教えてもらいました。
ベッドで犬と一緒に寝る…私も夢でした。
しかし、もしものことを考えて我が家はクレートをベッドの横に置いています。
今では家族の誰かがベッドに行けば、必ず自分からクレートに入って寝るようになりました。
私が在宅しているときは、クレートの扉を開けてどこでも過ごせるようにしていますが、お気に入りのようで一日の大半はクレートの中で人形に囲まれて過ごしています(笑)
子犬は夜泣きをしない!?夜泣きをする原因と対策を調べてみた!のまとめ
- 子犬は夜泣きをする子もいれば、しない子もいる
- 夜泣きをする理由を探り、子犬の気持ちを知る
- 子犬を迎えて初日の夜泣きは心を鬼にして、耐える
- 子犬が夜泣きをするときに叱るのは良くない
- 子犬の夜泣き対策して、子犬の気持ちを落ち着かせよう
新しく迎える家族、とても楽しみですよね。
そして楽しみとともに命を預かる覚悟、最期の時までお世話をする覚悟が絶対に必要です。
手がかからないことって一つもないんです。
子犬を飼うときは、子どもが一人増えると考えてください。
そのくらい子犬を育てることは大変なのです。
人間の赤ちゃんでもそうですが、子犬の赤ちゃんの時期も一瞬で過ぎるので、その一瞬を楽しみながら育ててあげてくださいね!