ダイエット中の女性にとって、カロリーの低い食品への関心は高いでしょう。
私も万年ダイエッターで、いかに低カロリーで満腹感を得られるかを試行錯誤しています。私のように「たくさん食べたい。でも太りたくない。」そう思っている方もいるのではないでしょうか。
こんにゃくは低カロリーで噛み応えがあり満腹感を得られる食材の1つです。これから寒くなってくると、お鍋やおでんの具として大活躍しますね。
ですが、このダイエットの強い味方なこんにゃくは食べすぎると太ってしまうことをご存じですか?
今回はこんにゃくを食べ過ぎると太ってしまう、その原因や食べ方について見ていきましょう。
こんにゃくは食べ過ぎると太る!その原因とは?
こんにゃくは低カロリーで低糖質であることはご存知の方も多いかと思います。低カロリー、低糖質でダイエットに最適なこんにゃくですから、たくさん食べたくなってしまいますね。
ですが、実はこんにゃくは食べ過ぎると太ってしまうことを知っていますか?
低カロリーで低糖質なのに、こんにゃくは食べ過ぎると太ってしまう・・・。その原因はなんでしょうか?
豊富な食物繊維
こんにゃくを食べ過ぎると太ってしまう、その一番の原因は豊富な食物繊維にあります。
ダイエット中は食事制限をしたり、水分が不足しがちなので便秘になりやすくなります。ダイエットの大敵、便秘を解消してくれるはずの食物繊維ですが、摂取しすぎると逆に便秘を引き起こします。
こんにゃくの原料はこんにゃく芋です。もともと、こんにゃく芋は水溶性食物繊維なのですが、こんにゃくを作る過程で不溶性食物繊維に変化します。
この不溶性食物繊維は水に溶けないため、たくさん摂取すると、腸内に貯留して排泄を困難にしてしまうのです。
その結果、便秘になり、結果的に体重が増えてしまいます。重度な便秘になってしまうと、腸閉塞という状態になってしまい、入院や手術が必要になってしまうこともあります。
また、食物繊維を多く摂取することで、腹痛や下痢になってしまう人もいます。
さらに、不溶性食物繊維は胃に貯留しやすく、胃もたれや吐き気を引き起こすことがあります。
これは私も経験があります。「低カロリーだから」とこんにゃくをたくさん食べた日の夜は、胃もたれで気分が悪くて眠れないということがありました。
低カロリーだからといって、たくさん食べたら健康にも良くないんです。
濃い味付け
こんにゃくそのものには、味はほぼありません。
そのため、田楽や味噌煮といった濃い味付けの料理に利用されることがあります。低カロリーなこんにゃくですが、調味料を多く使うことで高カロリーな料理になってしまいます。
その結果、摂取カロリーが増えて、太ってしまうのです。
例えば、板こんにゃく【1枚300gで15Kcal】ですが、これに大匙1杯分のマヨネーズを付けた場合、マヨネーズのカロリーが【91Kcal】なので、合わせて【106Kcal】になります。
田楽味噌をつけた場合は板こんにゃくが【80gで4kcal】、田楽味噌が【8gで20kcal】で、合わせて【24kcal】になります。
味付けによって、低カロリーなこんにゃくは高カロリーに変わってしまうのです。
低カロリーなはずのこんにゃくを食べ過ぎると太ってしまう・・・。その原因は食物繊維と味付けにあるんです。
こんにゃくってどういうもの?
スーパーで当たり前のように陳列されているこんにゃく。板こんにゃく、糸こんにゃく、刺身こんにゃくやこんにゃくゼリーなど種類も様々です。
値段も手頃で手に入れやすい、身近な食材ですが、そもそもこんにゃくってどういうものなのでしょうか?
こんにゃくの原料は、こんにゃく芋です。じゃがいもと同じようにタネイモから増やします。このこんにゃく芋は、こんにゃく作りに適した大きさになるまで3年かかります。
こんにゃくの主な特徴は以下の4つになります。
食物繊維が多い
体内で消化されない不溶性食物繊維なので、消化されないまま腸に入ります。この不溶性食物繊維が腸内を移動する間に便を柔らかくしてスムーズな排泄を促します。ダイエットの大敵、便秘解消に役立ちます。
カリウムが含まれる
塩分の排泄を促します。塩分の取りすぎが問題とされる現代の日本人の食生活において、むくみの解消や高血圧の予防に役立ちます。
低カロリー、低糖質
弾力と歯ごたえがありますが、その成分の殆どが水分で出来ています。スーパーで売られている板こんにゃくは【300g程度で15Kcal前後】です。糖質は、こんにゃく【300gに対しわずか0.3g程度】となっています。かなりの低カロリー、低糖質な食品です。
セラミドが含まれる
セラミドは人間の皮膚の一番外側にある、角質層の細胞の隙間を満たしている水分です。セラミドを口から摂取することで体内でセラミドを作る力を促進し、体内から水分が蒸散するのを防いで肌の潤いを保ちます。
こんにゃくは食べ過ぎると太る!じゃあどのくらい食べてもいいの?
こんにゃくは食べ過ぎると太ってしまいます。ですが、カロリーや糖質が低くダイエットに向いている食材であることは事実です。
体重を増やさず、効果的に食物繊維を摂取してダイエットや美容に役立てるためには、いったいどのくらいのこんにゃくを摂取すれば良いのでしょうか。
こんにゃくの適量は?
こんにゃくの摂取の適量は、体質にもよりますが、板こんにゃく1枚程度となります。板こんにゃく【1枚200g~300g程度で、食物繊維は3~5g程度】含まれています。
厚生労働省の食品摂取基準においては、食物繊維の摂取量は、成人男性で21g/日以上、成人女性で18g/日以上です。
そのため、こんにゃくだけで1日の食物繊維摂取量を補おうとすると板こんにゃく4~5枚を食べないといけません。
こんにゃくだけをたくさん食べることは、便秘や濃い味付けにより太ってしまいます。さらに、胃もたれや吐き気を引き起こしたり、腹痛や下痢を起こします。
また、こんにゃくは栄養素自体は高くないため栄養不足にもなってしまいます。
こんにゃくは低カロリーなのに、適量を超えて食べ過ぎてしまうと、健康に害を及ぼしてしまうんです。ダイエットをして痩せることができたとしても、健康を害してしまっては元も子もありませんよね。
健康的に綺麗にダイエットするためには、こんにゃくだけをたくさん食べるのではなくて、適量を守って、他の食材と組み合わせて摂取しましょう。
こんにゃくはいつ食べると効果的?
ダイエット目的でこんにゃくを食べる場合、より太りにくい時間は1日のうち、いつなのでしょうか。
こんにゃくは夜に食べると、ダイエットに効果的になります。
人の体内には脂肪の合成を促進するたんぱく質があります。このたんぱく質は日中の時間に低下して、夜間にかけて増えていく特徴があるんです。
このたんぱく質の働きで、夜遅い時間に食事をすると日中に比べてエネルギーが脂肪に変わりやすくなります。
そのため、夜にこんにゃくを食べて、摂取エネルギー量を減らすことで脂肪の合成を抑制することが出来るんです。
また、こんにゃくダイエットの場合、食前にこんにゃくを食べて満腹感を増したりする方法が一般的です。
しかし、食前にこんにゃくを食べて、いつも通りの食事をしてしまうと、摂取カロリーが増えてしまいます。そのため、こんにゃくを単品で食べるのではなくて、おかずとして他の食材と一緒に食べましょう。
こんにゃくは食べ過ぎると太る?低カロリーなこんにゃくの素顔とは!のまとめ
- こんにゃくは食べ過ぎると太ってしまう。
- こんにゃくを食べ過ぎて太ってしまう原因は、豊富な食物繊維と味付けである。
- こんにゃくの適量は、板こんにゃく1枚程度。
- こんにゃくは夜に食べるとダイエットに効果的。
低カロリーでダイエットの強い味方になるこんにゃく。手ごろな値段であり、煮物やおでん、お鍋などで取り入れやすい食材です。食物繊維も豊富ですし、低カロリー低糖質で、ダイエット中であれば積極的に摂りたい食材の1つですよね。
ですが、こんにゃくは食べ過ぎてしまうと、便秘や濃い味付けにより太ってしまいます。また、腹痛や下痢、胃もたれや吐き気を引き起こすこともあり、健康を害してしまう可能性があるんです。ダイエット中なのに体重が増えるのは避けたいですし、健康的に綺麗に痩せたいですよね。
こんにゃくは適量を守って、他の食材と組み合わせたり、味付けを変えたりしてアレンジしながらダイエットや美容に役立てていきましょう。