チョコレートは心の安定に良いと聞き、こまめに食べていたことがあります。
イライラを鎮めるとか、聞きましたね。
成分のことは何も考えていませんでしたが、「カカオ」が身体にも心にも良いようです。
せっかくなら「高カカオ」が良いですね。
なぜ良いのか、どのくらい食べて良いのか、いつ食べたら良いのか、気をつけることはあるのか、などまとめてみました。
食事の30分前に食べるのが良いといわれます。
上手に取り入れて楽しい毎日を過ごしましょう。
高カカオチョコレートは食前何分前に食べたらいい?答えは30分前です!
なぜ高カカオチョコレートは食事の30分前に食べるのが良いの??
食事の30分前に食べると、食事による「血糖値の急上昇」を抑えられるからです。
カカオには食物繊維がたくさん含まれています。
「べジファースト」といいますが野菜を食事の始めに食べることと同じです。
急激に血糖値が上がると、インスリンが分泌されます。
すると急に血糖値が下がり、空腹感や眠気、だるさ、といった症状が出ます。
さらに、血糖値を下げるために脂肪細胞への取りこみが増え、脂肪をつくる働きが大きくなります。
だから、食事の前に高カカオチョコレートを食べると良いそうです。
特に、空腹のときや糖質の多い食事をする前はおススメです。
カカオに含まれる「カカオポリフェノール」は食後2時間で血液中の濃度が最も高くなります。
ですので、いっぺんにたくさん食べるのではなく、何回かに分けて食べるほうが良いですよ。
ポイント
高カカオって何ですか??
カカオの含有量が70パーセント以上のものを「高カカオ」「ハイカカオ」といいます。
チョコレートはカカオ豆、カカオバター、砂糖、粉乳などを混ぜて固めたものです。
カカオの量が多いほど砂糖が少なく、苦みが多いです。
ふつうのチョコよりカカオが多いのね!
高カカオチョコレートが健康に良いといわれる理由!!
カカオには「カカオポリフェノール」という、聞いたことあるものが含まれています。
「ポリフェノール」は多くの植物に含まれています。
そういえば「赤ワイン」にポリフェノールが多い、と聞いたことがあります。
ブドウに含まれているのですね!
植物が光合成をするときにできる化合物ですって!!
ポリフェノールは抗酸化作用が強いので、生活習慣病予防に役立ちます。
「カカオポリフェノール」はカカオ豆に多く含まれるものです。
抗酸化作用ってよく聞きますね♪
高カカオチョコレートに含まれる「ポリフェノール」の抗酸化作用がステキに働きます!
活性酸素は悪いもの、と思いがちですが本当は細菌やウィルスから体を守るものです。
ですが、増えすぎると臓器・皮膚・骨を酸化させます。
酸化って、錆びることですよね??
抗酸化作用のあるカカオポリフェノールを摂って活性酸素を抑え、動脈硬化・心臓病を予防します。
しかも、抗酸化作用は肝機能の改善にも役立つそうです。中性脂肪が多く溜まった脂肪肝にも良いといわれます。
その上に細胞を若くする働きもあるというのです!!
肌の老化から守ってくれるかも!!
カカオポリフェノールは血管を広げる作用もあるので血圧低下に役立ちます。
高血圧の人ほど効果が出るそうです。
まだありますよ。神経細胞の動きを良くするので認知機能を高める効果まであるというからすごいです!!
良いことずくめですね!!
高カカオチョコレートの「テオブロミン」も良い働きをします!
カカオに含まれている「テオブロミン」は血管を広げて体温を上げたり、食欲の抑制・リラックスをさせる働きをします。
集中力も高める作用があるといいます。
しかもカカオ豆以外にはほとんど含まれていない、というのです。
良いこと聞いた!!カカオチョコを食べよう♪
高カカオチョコレートには「カカオプロテイン」もありますよ!!
カカオプロテインは整腸作用があり、便秘解消が期待されます。
なぜかというと、カカオプロテインは小腸ではなく大腸まで届いて吸収されるからです。
そこで便のもとになり、腸を刺激して便通を良くします。
良いことしかないよ!!
高カカオチョコレートで口臭予防??
えっ??と思いますよね。
ポリフェノールは口の中の殺菌をしてくれるのだそうです。もう、びっくり!!
殺菌してくれるから、歯周病を防いだり口臭予防になるのです。
もう、食べるしかない!!
高カカオチョコレートとホワイトチョコレートは違いますよ!
ホワイトチョコレートにはカカオの有効な成分が含まれている「カカオマス」が使われていません。
ですので「高カカオチョコレート」というのは茶色のチョコレートです。念のため。
高カカオチョコレートはどのくらい食べて良いの??
食事の30分前に食べると良い、といってもどのくらいの量が良いのでしょう?
メモ
「1日25グラム程度、チョコレートを食べることを習慣にしたらどうだろう」という研究があります。
愛知県蒲郡市(がまごおりし)では「蒲郡市ヘルスケア計画」を産学官連携事業で行っています。
高齢化や生活習慣病予防について研究しているのです。
そこで「チョコレートの機能性」に注目しています。
板チョコレートは「1枚50グラム」というものが多いようです。
ということは1日に食べるのは「1枚の半分」ですね。
1日三食の食前30分前に食べると考えて、1回に25グラムの3分の1です。
1回につき8グラムと考えてみましょう。
例えば明治の板チョコレートは1枚50グラム、1かけら4グラムくらいです。
1回の食事30分前に2かけら食べる計算になります。
もっとこまめに分けて良い、という人もいます。1日5回を推奨する説もあります。
チョコレートを買ったら全体の重さと1かけらの重さを確認したら良いでしょうね。
1日25グラム!個包装のチョコも良いかも
しかし!!朝食の30分も前に食べるのはあまり現実的ではないような気がします。少なくとも私にはきびしいかな?
その分を「午後のおやつ」に回すことにしました。
私は「高カカオチョコレート」を食べるようになってから、ご飯の量が減りました。
おかずはちゃんと食べるけど、「ご飯」が少量で満足できています。
この習慣を続けたら良いことありそうで、楽しみです。
高カカオチョコレートを食べ続けると善玉コレステロールが増加する!?
1日25グラムの「高カカオチョコレート」を数回に分けて食べ続けたら「善玉コレステロール(HDL)」が増えた、という話があります。
血液中には「LDL(悪玉コレステロール)」と「HDL(善玉コレステロール)」があります。
「LDL(悪玉コレステロール)」は肝臓から体中の器官にコレステロールを運びます。
「HDL(善玉コレステロール)」は増えすぎたコレステロールを回収して肝臓に戻します。
血液検査で「LDL」が多いと注意されますね。
要するにバランスの問題でしょう。
少々「LDL(悪玉コレステロール)」があっても「HDL(善玉コレステロール)」が多ければ大丈夫なのです。
「カカオ」は良いものだけど気を付けることは?
食べ過ぎに気をつけよう
昔から「チョコレートを食べすぎると鼻血を出す」と言われますね。
そうでなくても「食べ過ぎ」は良くありません。
何でもそうですけど「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですね。
「1日に25グラム程度が良い」といわれます。
大幅に超えて食べると、カロリーの取りすぎになるでしょう。
チョコレートはカカオだけでなく砂糖も入っているので、太ってしまうかもしれません。
糖質を摂りすぎると血糖値が上がり、脂肪がたまります。
それが続くと糖尿病につながるおそれも出てきます。
本末転倒ですね!
カフェインの取りすぎに注意
また、チョコレートには「カフェイン」も含まれるので、食べ過ぎは注意が必要です。
「高カカオチョコレート」には「ミルクチョコレート」より多くカフェインが含まれています。
コーヒーをよく飲む人はカフェインの取りすぎに気を付けましょう。
妊婦さんは特に気をつけよう
特に、妊婦さんはカフェインの取りすぎが「胎児の発育を妨げる可能性」があるので要注意です。
妊娠中は血液中からカフェインが消えるまでの時間が、通常より遅くなるのだそうですよ。
食べ過ぎはアレルギーを起こすかも
妊婦さんでなくてもあまりにも食べすぎるとカカオアレルギーを発症するおそれもあるのだとか。
「吐き気」や「体の痒み」「じんましん」「嘔吐」などの症状が出たら病院へ行きましょう。
食べ過ぎはいけません!
寝る前は食べないほうが良いかも!?
消化するのに時間がかかるので、寝る前は避けたほうが良いでしょう。
寝ている間は,食べたものを脂肪として溜めやすいです。
また、消化に時間がかかることで睡眠の質が下がる可能性もあります。
ここに注意
ですが!!面白い話があります。
欧米では「ナイトチョコレート」という習慣があるというのです。
夜に少量のチョコレートサービスをするホテルも存在するとか。
チョコレートに含まれる「テオブロミン」には「リラックス効果」がありますからね。
これはごく少量なら大丈夫だそうです。
食べてから歯磨きしようね!
高カカオチョコレートのカカオ豆はどこで穫れるの??
カカオの産地は?
チョコレートはカカオ豆で作ることはわかりますが、カカオ豆を見たことはありません。
「カカオ」は熱帯植物です。アオギリ科テオブロマ属に分類され、スーパーフードといわれます。
テオブロマ属は「神様のたべもの」という意味だそうですよ。
メキシコはアステカ族の神話から名前が来ています。
カカオの産地としては「ガーナ」「エクアドル」「ベネズエラ」が有名ですね。
赤道から南北20度以内の熱帯地域でしか育つことができません。
現在、カカオの栽培は「コートジボワール」「ガーナ」「ナイジェリア」が世界のカカオ生産量の約7割を占めています。
日本で見たことがないわけですね!
カカオとココアは同じ?
「カカオ」はマヤ、アステカの言葉が語源です。
カカオがヨーロッパに広まったときイギリスで「ココア」という発音になりました。
今では「カカオ」は植物(カカオ豆)、「ココア」は食品名になっています。
高カカオチョコレートはどこで買える?
高カカオチョコレートはたくさんのメーカーから出ています!
スーパー、コンビニ、ドラッグストア、通販…多くのお店で扱っています。
各メーカーからおいしそうな高カカオチョコレートが出ていますね。
引用明治製菓
個包装14個入りで1個5グラムです。1日5袋食べて良いかな?
引用楽天
引用アスクル
砂糖不使用の高カカオチョコレートもあります!
引用コパン工房
フェアトレードチョコレートもあります!
チョコレートの原料「カカオ豆」は赤道を中心に約20度以内の熱帯地域で栽培されています。
「カカオベルト」とよばれます。
そこではびっくりするほど安い価格で取引がされています。
仲買人が価格を決めるのです。
そして生産者は立場が弱いので、適正な価格が支払われずに収入がとても低い現実があります。
そのことで貧困や児童労働の問題が浮き彫りになりました。
そこで、原料生産者から直接、適正な価格でカカオ豆を購入し、支援するのが「フェアトレード(公正な貿易)」です。
生産者を支え、貧困問題の解決に取り組んでいます。
また、農薬を使わないことや、環境に配慮した栽培をしています。
日本でも「国際フェアトレード認証製品」が増えています。
チョコレートに限らずさまざまな製品があるので探してみませんか?
引用ピープルツリー
お買い物することで支援できるのね!
「高カカオチョコレートは食前何分前に食べたら良い??30分前!!」のまとめ
- 高カカオチョコレートは食前30分前に食べるのが良い
- 1日数回に分けて食べると良い
- カカオ含有量70%以上のものを「高カカオチョコレート」という
- 高カカオチョコレートに含まれる栄養によって良いことがたくさんある①ポリフェノールが身体の酸化を防ぐ②カカオ豆にしか含まれていない「テオブロミン」が食欲を抑制する③「カカオプロテイン」が腸を整える④口の中のトラブルを防いでくれる
- 1日25グラム程度を食べると良い
- 善玉コレステロールが増える説もある
- 食べ過ぎは良くないので摂取量を守る
- カカオ豆の産地は「ココアベルト」という赤道中心の熱帯地方で栽培されている
- 「高カカオチョコレート」は多くのメーカーから出ていて、手に入りやすい
- 砂糖不使用のチョコレートもある
- フェアトレードのチョコレートもある
いかがでしたか。
テレビの番組でも取り上げられ、「高カカオチョコレート」の認知度は高いと思います。
お店の「菓子コーナー」にも並んでいますしね。
「食べ方」や「食べる量」を知れば「美味しく健康に」なれそうです。
くれぐれも「食べすぎに注意」です。
フェアトレードチョコレートのことも知っていきたいです。