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降水量1mmはどれくらい雪が積もる?少ない雪でも危険な冬の道!

今年も本格的な冬のシーズン到来です。

冬といえば、スキーやスケートなどのスポーツや、イルミネーションや雪まつりのイベントなどなど

寒いとはいえ、屋外のイベントも満載で楽しみですよね♪

しかし、屋外のイベントというものは、どうしても天候に左右されてしまいがち。

そこで欠かせないのが天気予報のチェックです!

さて、天気予報でよく耳にする「降水量」という言葉がありますが、どんなイメージがありますか?

うーん、雨や雪がどれくらい降るのかを表す量のイメージかな?

今回はこの「降水量」に注目して、

具体的に降水量1mmって一体どのくらいの雨や雪の量が降るものなのか

さらに降水量1mmの雪の場合、私たちにどのような影響があるのかをお伝え致します。

 

 

降水量1mmはどれくらい雪が積もるの?

降水量1mmで降り積もる雪ってこんなイメージでしょうか?

 

降水量1mmってどれくらいの量なの?

最初に「降水量」という言葉についてご説明します。

ポイント

降水量とは?

一定期間に降った雨や雪がどこにも流れずそのまま溜まった場合の水の深さの事をいい、mm(ミリメートル)で表します。

よくテレビの天気予報などでは「降水量◯◯ミリメートル」まで言わず、「降水量◯◯ミリ」と略しているのを耳にしますよね!

なので、私はなんとなく同じ「ミリ」でも、「ミリリットル(液体の質量)」のイメージがありました。

ちなみにテレビの天気予報などで「ミリ」と略すのは、やはり簡略化したほうが情報を伝えやすく、専門家と相談の上決定しているそうですよ

 

では次にもっと具体的な数字で考えてみましょう。

「降水量1mmって、どれくらいの量なのか」

例えば「1時間に1mmの降水量」といった場合は、

1時間で雨が1mmの深さになるということです!

 

さて、ここで少しだけ算数の問題です。

1㎡の箱の中に、1時間1mmの雨が降ったとします。箱の中には何l(リットル)の雨が溜るでしょうか?

正解は

1リットルです

※リットルは記号の「l」だと読みづらいので本文では「リットル」と表記します

ポイント

【1㎡=1m×1m】なので、

箱の中には【1m×1m×1mm】の雨が溜まるということ。

単位をcmに直して、【100cm×100cm×0.1cm=1000㎤】とすると

【1000㎤=1リットル】と分かります。

なんとなく遠い昔、算数の授業で習ったようなないような。

数式が出てくると逆に難しくなってしまう方もいるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。

 

こんな感じに外に1㎡の箱を1時間置いておくと、降水量1mmであれば、1リットルの雨が溜まるということです。

 

降水量1mmの雪はどれくらい積もるの?

それでは、雪の場合の「降水量」はどうなるのでしょうか?

雪の場合「降水量」とは?

降った雪を水に溶かした時の量のことを指します

実際に雪の降雨量を計る時には雪を雨量計についているヒーターで溶かして計測するそうです。

なるほど、雪も水の状態にして降水量を計るわけですね!

 

また、雪の場合は「降水量」の他に、雪がどのくらい積もるのかを表す「降雪量」という言葉があります。

ポイント

降雪量とは?

一定期間に降った雪の深さの事をいい、cm(センチメートル)で表します

「降水量」も「降雪量」もどちらも高さを表す単位で表されるのですね!

そうです。雪の場合の「降水量」は降った雪を水に溶かした場合の水の高さ「降雪量」は降った雪そのものの高さ

似たような言葉ですが、計る物質の形状が異なるのです。

 

さて、これらを踏まえた上で、降雨量1mmとされたとき、どれくらいの雪が積もるのかというと、おおまかなイメージとして、

降水量1mm=降雪量1cm(雪が1cm積もる)

と、認識してよいそうです。

 

ただ、雪の場合は気温や水分量によって降雪量が左右されるので要注意なんです!

 

降雨量1mmの雪は気温と水分量で降雪量が変わる

先ほどざっくりと

降水量1mm=降雪量1cm(雪が1cm積もる)

と、お伝えしましたが、これはあくまで気温が0度前後の時の状態です。

気温が0度より高い場合、雪は溶けながら積もるため、降雪量は少なくなります。

 

一方で、気温が0度より低い場合、雪は溶けないまま積もるため、降雪量は多くなります。

このように、「降水量1mm」といっても、気温によって、雪が積もる「降雪量」が変化するのです。

とはいっても、降水量1mmなら、雪が降ったとしてもたかが知れているだろう。

と、油断するのは危険です!

どうして危険なのか、その理由をこれからお伝えします。

 

 

降水量1mmの雪でも油断してはいけない理由とは?

こんな状態の凍結した路面はとてもキケン!

 

気温が低いと路面が凍結する

お伝えしているとおり、雪というのは気温によって積もる量が変わるだけでなく、その形態も変化します。

例えば、日中気温が上がり、降っていた雪も溶けてしまった!

なんてこともよくあると思います。

そのまま、路面が乾いてくれるといいのですが、

路面が乾かないまま、夜になり一気に気温が下がるとどうなるでしょう。

一見雪は溶けているように見えるけれど

 

路面は一気にスケートリンク状態になります。(しかも夜なので暗闇の中のスケートリンクです)

それだけでも恐怖なのに、そこにふわふわとした雪が降り積もると、

もはやどこに滑る氷があるのかわからない、罠だらけの地獄のスケートリンクと化します。

 

余談になりますが、冬の間に雪で数センチ〜数十センチまでの厚みに降り固められた道路の雪が

春先の気温上昇でぐちゃぐちゃに溶けてしまうことがあります。

まさにシャーベットの上を歩く状況なのですが、これもまた夜に急激に冷え込むとどうなるでしょう。

まるでテレビゲームの氷ダンジョンに出てくるような、尖った氷が突き出しまくる恐怖の路面が出来上がるのです。

この状態で冷え固まるので恐ろしいことに

 

これ、雪国では本当にあるんです。

 

それこそ降水量1mmであればもしかしたら、ここまで大げさな状況は珍しいのかもしれませんし、

日中の気温差が激しくない地域では心配ないのかもしれません。

しかし、昨今の異常気象を考えるとこういった事象が起こり得ることも知っておいて損ではないかもしれません!

 

風が強いと視界が遮られる

さて、お次は風です。

降水量1mmといえば、約1cm雪が積もる程度。

路面に積もる雪はそれほど多くはありませんが、もし風が強いとどうなるでしょう。

視界が真っ白に!

 

例え降水量が多くなくても、気温が低かったり、道路脇に高く積雪された雪堤(雪山)があったりすると、

強風で雪が舞い上げられ視界が真っ白で前が見えなくなることがあります。

あまりに酷い場合はホワイトアウトになり、命の危険まで!

車の運転中だけでなく、平地を歩いていても起こり得ることです。

このように降水量が少なくてもその他の気象条件や地形によって、被害に合う可能性もなきにしもあらず。

天気予報で雪の予報がある場合は、降水量や降雪量の情報だけで判断するのではなく、

気温や風の状態なども合わせて確認したほうが安心です!

 

 

降水量1mmの雪道での歩き方

 

降水量1mmの雪であれ、場合によっては危険か伴う場合があることをお伝えいたしました。

そうはいっても、どうしても外出しなければならない日ってありますよね!

そうなると、もう行動する側が身を守るしかありません。

というわけで、生まれも育ちも雪国の私が、転ばない雪道の歩き方をお伝えいたします!

と、自信あり気に言ってみましたが

やはりどんなに気をつけていても転ぶ時は転びます(笑)

ですので、あくまで参考までに読んでみて下さいね!

 

気温が高い時は普通に歩いてほぼ問題なし

降水量1mmの雪であれば、先にもお伝えしたとおり気温が高ければさほど危険な事は起きないと想定されます。

ですので、普通に歩いてもほぼ問題はないかもしれませんが、

やはり朝から夜まで外出しているようであれば、急な路面凍結の心配もありますので、

雪道用の冬靴を履いて出かけるなどの準備はしておいたほうがよいでしょう。

また、気温が高いということは雪が積もっていた場合、一気に溶け出す可能性が高いということです。

そうなると、屋根からの落雪などの心配もあるので、足元ばかりではなく、屋根の下を歩かないようにするなど、頭上への注意も忘れずに!

 

気温が低い時は要注意! ー転ばない歩き方-

降水量1mmであっても、気温が低い時は特に注意です。

お伝えしたとおり、想像以上に路面が凍結している可能性があります。

それでは、路面凍結時や通常の雪道を歩く時のポイントをお伝えします。

ココがポイント1

靴は絶対に雪道用の滑りにくい冬靴を履く

これは必須です!雪の少ない地域に住んでいる方はもしかしたら必要ないと思われる方もいるかもしれませんが、

夏にも履くスニーカーや革靴で雪道を歩くのは、わざわざ転びに行っていると言っても過言ではないくらい危ないと思っています!

少なくとも私は歩けません!

最近は日本もところ構わず雪が積もったりすることがありますよね!

住む地域によっては、ワンシーズンで登場する機会が少ないかもしれませんが、

一足用意しておいて損はないと思います!

 

ココがポイント2

最初の一歩で路面状態を見極める

これも大事です。雪が積もった道路って、見た目だけでどんな状況か判断できないことが多いです。

先にもお伝えしましたが、ふわふわの雪の中に凍結した路面が潜んでいる可能性もありますし、

まずはこれから歩く路面がどんな状況なのかを把握しておくだけで、歩き方の心構えができます!

2、3歩スケートのように軽く滑る感じで歩いて、路面の滑り具合を確かめてみてもいいかもしれません。

 

ココがポイント3

歩く時はかかとから足を下ろさない

これはもしかしたら私独自の歩き方かもしれませんので、こんな風に雪道歩く人もいるんだ〜くらいに思って頂いても結構です。

普通の道路を歩く時、皆さんもかかとから足を付いてつま先で蹴って歩くと思いますが、

雪道、特に滑りやすい道の場合は足の裏全体で、路面状況を一歩一歩確かめるような感じで歩きます。

一歩ごとに滑りやすい場所だったり、そうでもないところだったり変化が激しい場合もあるからです。

本当に、冬は雪道を歩くだけで神経を使って疲れるのです!

 

ココがポイント4

できればリュックなど両手が空くバックにする

これはバランスの問題です。

両手が塞がっていると万が一転倒したときにとても危険です。

とは言え、なかなか雪道のためにリュックを準備するのも難しいと思うので、

今日はいっぱい外歩きしなくちゃならないのに、路面状態悪そうだな〜と、思った時の

気合を入れるためのアイテムとして備えておくくらいでいいでしょう。

 

ちなみに、歩きスマホなんてもってのほかです!

雪道ではなくてもちょっとおすすめできない歩きスマホですが、凍結路面を歩きながらのスマホ操作なんて大変危険です!

転倒して怪我だけでなく、スマホの故障までしてしまったら残念すぎますよね。

 

さらにこんな場面も要注意!

こうして一生懸命寒い雪の中を、神経をとがらせながら歩き、やっとの思いで目的地の建物に到着したとします。

は〜!ツルツル路面から開放された〜!

暖かい建物の中にやっと入れるわ〜!

と、一安心してしまうところですが。

ちょっと待ったです!

その雪の水分がたっぷり付いた靴で、ワックスがキレイにかかった建物に足を踏み入れた瞬間、

滑って転びます。

私もよく油断して転びそうになることが何度もありました!

雪道を歩いた後で、建物に入る際は気を抜かず、

建物の入口にマットなどが敷いてある場合はそちらで水分をしっかり拭き取ってから入るようにしましょう。

 

 

降水量1mmはどれくらい雪が積もる?少ない雪でも危険な冬の道! ーまとめー

  • 降水量1mm=降雪量1cm。ただし、気温などによって降雪量は変化する
  • 降雪量1cmでも気象条件によって路面状況や視界が悪くなる場合があるため油断してはいけない
  • もう転ばない雪道の歩き方!滑りにくい靴をしっかり履いて、足元に集中して歩こう

例え降水量1mm(=降雪量1cm)とはいえ、気象条件によっては危険さえも伴う冬の雪道。

歩くだけで気疲れしてしまうことも多いですし、

寒いし雪かき大変だし、もういやだーと毎年思うのですが。

ふと目線を上げると真っ白な雪の世界。

この冷たく澄んだ空気を吸うと、すーっと気持ちが整って、清々しい気持ちになることもあります。

そしてこの季節は冬ならではの楽しいイベントも盛り沢山!

雪の事故などには十分気をつけて、暖かい服装、滑りにくい靴を履いて

そして天気予報での降水量チェックも忘れずに!

冬を楽しく乗り越えましょう!