天気予報を見てるとよく聞く「降水量〇㎜」という言葉。
なんで量を知りたいのに「㎜(ミリ」)で現してるのでしょうか。
そもそも雨の測り方ってどんなやり方をしているのか。
今回は、降水量の測り方について調査してきました。
降水量1㎜・測り方はこんな感じ
絵を描いてみました。クオリティが低いのはお許しくださいませ。
降水量1㎜とは、1時間に1㎡の正方形の中に降った雨の高さで、1㎡あたり1Ⅼの雨が降ったということになります。
100㎝×100㎝×0.1㎜=1000立方㎝=1Ⅼ
大した量ではありませんので、傘を差さなくても気にならないほどです。
3㎜~5㎜の量になると、地面に水たまりができるようになり、10㎜を超えると傘を差していても足が濡れるくらい、やや強い雨になります。
引用:気象庁
気象庁では、転倒ます型雨量計が使われています。
受水口を使って、転倒ますに雨が0.5㎜溜まると電気信号が流れ、転倒ますがシーソーのように動きます。
2回動けば1㎜の降水量を観測したということになります。
降水量1㎜だと傘なしで外出できる?
降水量1㎜なら、合羽や傘が無くても外出できます。
近くのコンビニに行くくらいなら問題ありません。
遊園地など外で遊ぶのであれば、雨具を持っていけば心配いらないでしょう。アトラクションも通常通り動いてくれるものが多いです。
スポーツの場合も、試合を中断することもなく、そのまま進行していくことが多いです。
ただ、大変滑りやすくなっているので、ケガをしないように気を付けましょう。
ゴルフはできる?
降水量1㎜なら、ゴルフもいつも通りプレイできます。
プレイヤーもそんなに雨を気にせずに楽しむことができるでしょう。それでも、雨が気になったり、自分のプレイスタイルに拘りがあるようなら、レインコートや傘を持ち歩くことをオススメします。
降水量が3㎜以上になってくると、雨具が必要になってきます。
グローブが滑ったり、ボールの飛距離が落ちたり、プレイにも影響が出てきます。
運動会はできる?
運動会の天気は特に気になりますね。
学校側の方針もありますが、降水量1㎜なら多くの場合は問題なく開催されるでしょう。
ただ、雨が降っていなくても雷が鳴っている場合は、学校側が一時中断させることもあります。
子供たちや保護者、参加者の安全が最優先なので協力しましょう。
降水量3㎜以上になると中止になる可能性も出てきます。
自転車には乗れる?
雨の日に自転車に乗る時は、合羽やレインコートを着用しましょう。
自転車に乗って傘を差すのは、道路交通法違反になります。絶対にやめましょう。
降水量1㎜でも、雨が顔に当たると前が見えづらくなったり寒さを感じます。
風に晒されて体温が下がり風邪を引きやすくなるので気を付けましょう。
スピードも落としてね
キャンプはできる?
今流行りのキャンプ、いろんなキャンプ場があって人気の所は3ヶ月先まで予約でいっぱいの所もあります。
しかし、予約が取れたのはいいけど気になるのは天気です。
せっかく、お目当てのキャンプ場の予約が取れたのに雨に降られては堪りません。
降水量1㎜なら問題なくキャンプを楽しめます。
濡れるのがイヤな人は、傘や合羽を用意しましょう。
焚き火も可能な場合が多いです。
ですが、降水量が3㎜を超えてくると難しくなってきます。
雨具が無ければ濡れてしまいますし、地面にも水たまりが出来るようになります。ぬかるみには注意しましょう。
他にも、テント下への浸水に、高低差による水の流れも出来る場所もあり、滑ってケガをしたり、何らかの被害に合わないように気を付ける必要があります。
降水量1㎜・雪に換算するとどのくらい?
1㎜の雨を雪に換算すると、どのくらいなのか考えてみました。
降水量1㎜の雪は、およそ1㎝を言われています。
ただ、気温が0℃より高いと積もる量が少なく、気温が0℃より低いと積もる量が多くなります。
なので、降水量1㎜でも3㎝の積雪になることもありますし、0.5㎝ほどしか積もらない時もあります。
降水量で雪を測るのはかなり難しい
こちらも絵を描きました。ヘタクソですが許してね。
降った雪の量を現す場合は「降雪量」と「積雪量」を使います。
降雪量・・・一定の時間に積もった雪の深さ
積雪量・・・地面から積もった雪の深さ
雪の単位は「㎝(センチメートル)」で現します。
最小単位は1㎝で、それには満たないものは「積雪0㎝」「積雪なし」に分類されます。
積雪0㎝・・・積雪計のある場所に降った雪の深さが0㎝或いは半分以上を雪が覆っている場合
積雪なし・・・積雪計のある場所に雪が全くない場合、或いはその場所を覆っている雪が半分以下の場合
勘違いしてたかもしれない降水確率
いつも何気なく見ている天気予報ですが、降水確率の本当の意味を知っていますか?
知ってる、雨の強さでしょ。
と、思っている人が時々いるのですが、降水確率は雨が降る確率のことです。
そのまんまですね…。
ここからは、降水確率のことを見ていきましょう。
降水確率○○%
降水確率のパーセンテージは過去の気象データからきています。
チェック
降水確率50%という時、過去に似たような気象条件の日のデータを100日分探して、その100日分のうち50日に1㎜以上の雨が降っていたら、降水確率50%になります。
ちょっと難しいですね。
もっと簡単に言うと、過去100回のうち50回雨が降ったら降水確率50%ということです。
因みに、降水確率は10%単位で表します。それ以下は四捨五入されます。
降水確率0%でも雨は降る?
確率は飽くまでも確率です。降水確率0%でも雨が降らないとは限りません。
降水確率0%は、降水確率1~4%ということですので、雨の降る可能性が極めて低いということです。
逆に、降水確率100%だから豪雨とも限りません。降水量が1㎜なら雨具はそんなに必要ないです。
どうしても数字に囚われがちですが、これで降水確率の見方が少し変わったのではないでしょうか。
降水量1㎜ってどんな測り方するの?実は勘違いしていた降水確率まとめ
まとめ
- 降水量は、1時間で1㎡の正方形の入れ物の中に降った雨の高さを測る
- 降水量1㎜とは、1㎡あたり1Ⅼの雨が降ったことになる
- 気象庁では、転倒ます型雨量計が使われている
- 降水量1㎜なら、そんなに雨具は必要ない
- 雪を測るときは、積雪量と降雪量の深さを測る
- 降水確率は雨の強さではなく、過去の気象データから算出した確率のこと
- 降水確率0%でも雨の降る可能性はある
いかがでしたか?
これから天気予報の見方が変わるかもしれないですね。
こんな風に測っているんだなぁ。と、思っていただけたら幸いです。