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コロナウィルスのクルーズ船が港についたり離れたりしているのは何故?

中国でのコロナウィルスの蔓延を受けて、クルーズ船ダイヤモンドプリンセスが横浜港に入港したり、出港したりしています。なんだかとっても変な動きなんですが、どうしてこんなことをしているのでしょう。事情について調べてみました。

クルーズ船がついたり離れたりしているのは何故?

入港したり、出港したりしているのには、いくつか理由があります。

お水の確保や処理についての問題

4000名近くの方が乗船している船ですので、飲料水の問題もあれば、下水の問題もあります。

飲料水の確保について

飲料水については、最近のクルーズ船では、減圧蒸留といって、海水を一度沸騰させて、再度水に戻すことによって、海水に含まれる塩分を分離する方法を取っています。

この際、利用する海水が少しでも綺麗である必要があり、港の近くで海水を汲み上げるのではなく、外洋に近い場所で海水を汲み上げるために、港から離れて作業を行っているようです。

下水の処理方法について

もちろん、最近の船は、下水の処理についてもそれなりの設備を準備しており、いわゆる汚物をそのまま、海洋に投棄するといったことはありえないのですが、

いくら、処理が終わった下水とは言え、多少なりとも影響が少ない、外洋に出て下水を処理するほうが影響が少ないため、こういった作業も外洋で行っているようです。

食料の確保やゴミの搬出作業について

繰り返しになりますが、4000名近い、乗員乗客です。食料の確保、ゴミの搬出といった作業においても、膨大な作業が必要になります。

通常、クルーズ中は、各寄港地で行うので、あまり目立たない作業なのですが、今回の場合は、横浜港の沖合に、長期間に渡って停泊を余儀なくされており、入港、出港を繰り返しています。

燃料の補給という側面も

流石に、船の航行に使う、ガソリンは、港の中を行ったり来たりしているだけですので、それほど消費はされていないはずですが、この寒い冬です、しかも沖合はとっても空気が冷えます。暖房も、陸上に比べるとたくさん利用されるはずです。

結局、生命を維持させるためにというか、環境を適切に保つために、一定の燃料を利用しているので、定期的な給油が当然必要になってきます。

接岸設備の体制という側面も

横浜港というのは、日本でも指折りの入港船舶数を誇る港です。

大桟橋を始め、最近は、大型客船が接岸できる岸壁が増えてきましたが、だいたい、どこもスケジュールが埋まっていて、急に、長期間に渡って接岸したいと言っても、停泊することが出来ません。

そのため、必要なときだけ接岸し、あとは外洋で待機といった動きをしているはずです。

隔離という側面も当然あるでしょう

今回の、コロナウィルスによる問題は、乗船されている方を、一定期間隔離するという側面も、当然あるでしょう。接岸された状態ですと、警備も難しいですし、マスコミ各社もどのように動くかわからない、かつ、不法に接触されるとか、脱出するような方も、絶対いないとは言い切れないと意味合いもあり、入港、出港を繰り返しているという側面もありそうです。

クルーズ船がついたり離れたりしていることについてのまとめ

今回の、ダイヤモンドプリンセスは、あまりにもお気の毒といった感じがします。覚えておられる方も多いと思いますが、このダイヤモンドプリンセスは、姉妹艦のサファイアプリンセスと同時期に建造され、長崎での建造中に火災に巻き込まれています。

ちょくちょく横浜港に出入りする船なので、ああ、あの火災にあった船も立派になったものだと思ってみておりましたが、今度はコロナウィルスですか?という感じです。

一刻も早く騒動が収まって、乗員乗客の方が、無事帰還されることを祈りたいと思います。

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