コロンとしたドーム型が可愛らしいマフィンを作ったことがあるでしょうか。
実は材料を混ぜて焼くだけの簡単な工程なのですが、上手に作り上げるにはいくつかのコツをしっかりと抑えておく必要があるんです。
マフィンがいつもしぼんでしまう、と悩んでいた方は必見です。
ぜひしぼまないコツをマスターして、いつでも美味しいふんわりとしたマフィンを作れるようになりましょう。
マフィンがしぼむのはどうして?
冷たい材料が室温に戻っていない
マフィンには色々な材料を使用します。中でもバターや卵は、冷蔵庫で保管していることが多いですが、マフィンを作る際には、常温に戻しておくことが必要です。
バターが冷えて固まったままの状態だったり、卵が冷えた状態のままだと、他の材料とうまく混ざり合わずに均一な焼き上がりになりません。
必ず調理を開始する数時間前には冷蔵庫から出して常温に戻しておくようにしましょう。
粉類のふるいが足りていない
マフィンを作る際には、薄力粉とベーキングパウダーを使用します。ふっくらとしたマフィンに仕上げるためには、空気を含ませる目的で2~3回に分けてふるいにかけることが大切です。
ふるいにかけていないと、他の材料と混ぜたときにダマになってしまったりして、なめらかでふんわりとしたマフィンを作れなくなってしまいます。
ここの手間は惜しまずに丁寧に行いましょう。
材料を一度に全部混ぜてしまった
マフィンは材料を混ぜて焼くだけの比較的簡単に作れるお菓子の一つです。
しかし、簡単な工程だからこそ、丁寧に進めていくことが、美味しくふんわりとしたマフィンを作るコツとも言えます。
材料は一度に一気に混ぜずに、少しずつ数回に分けて混ぜることがポイントです。
一度に混ぜてしまうと、卵が分離してしまったり、粉類が固まってダマになってしまったりするので、必ず数回に分けて混ぜていくようにしましょう。
バターが硬いままになっていた?
バターを使用する際は、まず常温で程よく柔らかくなるまで待ちます。
固すぎると生地になじまずに粒状の残留物が生じ、焼成した際にきれいな仕上がりを得られません。
一方で、微波(レンジ)で過剰に加熱し溶かしすぎてしまったバターを冷やし固めても、
生地の食感が落ち、舌触りが良くないケーキができてしまうことがあります。
実は多い!マフィンがしぼむ失敗例
焼いているときに生地がカップから流れ出る
オーブンを覗いたら、マフィンの型から生地が流れ出てしまっている、なんてことを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
実はこれは型に対する生地量が適切ではなかったことや材料の混ぜ方が不足していることが原因です。
型から生地が流れ出ないようにするためには、ベーキングパウダーの量を減らしてみる、オーブンの下火の温度を低く設定してみるといった焼き方に工夫が必要です。
膨らみ方が不十分で固い
お店で売られているマフィンのように丸くドーム型に膨らんでほしいですよね。
斜めに膨らんでしまったり、膨らみ方が不十分な場合は、オーブンに原因があるかもしれません。
斜めに膨らんでしまう場合は、オーブンの熱が均等に行き渡っていないことを意味しています。
焼いている途中で天板の向きを入れ替えるだけでも解決することがあるので実践してみましょう。
膨らみ方が不十分な場合は、上火が強すぎるのかもしれません。
先にマフィンの上部がしっかりと焼けてしまって、ふんわりと膨らむ余地がなくなってしまうことで、表面が固いマフィンに仕上がってしまっている可能性が考えられます。
マフィンがしぼまないようにするコツ
生地をしっかりと乳化させる
ふっくらとふくらむマフィンは生地が大切です。
バターが持つクリーミング性と言われる特性でふっくらとふくらむのがマフィンです。
この特性を最大限に活かすためには、材料をしっかりと混ぜてバターを乳化させることがポイントです。
プレーンのマフィンならバターと砂糖をしっかりと混ぜ合わせることが大切になりますが、チョコチップ入りなどのマフィンを作る場合は、油分が多くなるためバターの分量を減らすなどの調整が必要になるので注意しましょう。
焼けたら型から外して冷ます
マフィンが焼き上がったら、そのままの状態で冷ましていませんか。
実はこれがしぼむ原因になることもあるのです。
オーブンの中に入れっぱなしもおすすめできません。
水分がうまく抜けずに、冷めたあとにしぼんでしまう可能性があります。
マフィンが焼き上がったら、型からはずして冷ますようにしましょう。
これからはしぼまないマフィンを作れる!
マフィンは使用する材料を混ぜて焼くだけの簡単なお菓子です。
だからこそ、一つ一つの工程を丁寧に進めていくことが、しぼまないマフィンを作るコツです。
常温に戻した材料を数回に分けてしっかりと混ぜる、均一の量をマフィンの型に入れる、焼き上がったら型から外して冷ます、この3つのポイントをしっかりと抑えれば、しぼまないマフィンを作ることができますよ。