1970年に誕生し50年以上の歴史がある花王のヘアケアブランド『メリット』。
弱酸性で家族みんなで使え、値段も低価格なのが魅力ですよね。
当初は『フケ・かゆみを抑える』を特長としていたメリットですが、今ネットで『メリット』と検索してみるとAmazonのレビューや知恵袋には辛辣な声が…
「尋常じゃないフケとかゆみが出た」「頭皮が炎症を起こして皮膚科に行くハメになった」というコメントが多く目立ちました。
どれだけ身だしなみに気を遣っていても、頭にフケが目立てば不潔な印象になってしまいますよね。
フケを放っておくと抜け毛や薄毛になるリスクも高くなります。
今回は元美容師の私が、メリットでフケが出ると言う噂の真相と対処方法などを徹底解説します!
メリットでフケが出るって本当?酷評の真相とは
かつては『フケ・かゆみ対策=メリット』と言っても過言ではない程、そのイメージが定着していたメリットが、なぜ今このような真逆の酷評が多数あるのでしょうか。
理由①強い洗浄力
洗浄力が強いと聞くと「汚れが落ちて良いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、強過ぎる洗浄力は必要な水分や皮脂まで奪ってしまいます。
それによって頭皮が乾燥してフケやかゆみを引き起こしてしまうのです。
潤いや美容成分などを省き、洗浄力を優先する安いシャンプーに多く、いわば食器用洗剤で頭を洗っているようなものです。
メリットに限らず洗浄力が強過ぎるシャンプーは、頭皮だけではなく髪の毛までギシギシになってしまいます。
理由②リニューアルによる成分変更
先述したとおり、メリットは元々『フケ・かゆみ対策』として販売されていました。
しかし実は10年ほど前にリニューアルされ、成分の内容が変わってしまったのです。
リニューアル前のメイン成分にはジンクピリチオンと言うフケを抑制する抗菌成分が配合されていました。
リニューアル後にはジンクピリチオンは使用されず、それまでパッケージに記載されていた「フケ・かゆみを防ぐ」の文字も無くなってしまいました。
しかし、もちろん全員が全員低評価ではなく個人差があり、メリットを評価する声も多くあるので一概に『メリット=フケが出るシャンプー』という訳ではありません。
そもそもフケって何?できる要因は?
フケとは古くなった頭皮の角質がターンオーバーによって剥がれ落ちたものです。
実はフケの質にも種類があり、年齢や性別関係なく誰の頭皮にも多少は存在しますが、頭皮の状態や周りの環境によって増えてしまう事があります。
それぞれのフケの要因がどんなものなのか紹介します。
乾性フケ
頭皮の乾燥によるフケで、元々乾燥肌の人や成長期の子供に多く見られ、冬の乾燥や紫外線、ドライヤーのし過ぎなども原因となります。
- 白色
- 細かくパラパラしている
- 衣服に落ちやすい
という特徴があります。
また、乾燥により頭皮が炎症し、強いかゆみが出る事もあります。
脂性フケ
皮脂の分泌過多によるフケで、比較的男性に多くホルモンバランスの乱れやビタミンB群不足などが原因に挙げられます。
- 黄色っぽい
- 大きくて湿り気やベタつきがある
- 頭皮や髪に引っ付いて取れにくい
と言う特徴があります。
また頭皮の毛穴に詰まりやすく、抜け毛の原因になります。
フケ対策!清潔な頭皮を保つ5つのポイント
フケの種類と要因がわかったところで、次にフケを予防・改善するポイントを解説していきます!
洗髪前に髪をブラッシング
髪を流す前に、軽くブラシやくしで髪をとく事で髪や頭皮についた汚れを浮かします。
こうする事でシャワーだけである程度の汚れを流す事ができます。
シャンプー前にしっかり濡らす
シャンプーの前にお湯で流すこの作業ですが、実は頭を洗う中で1番大事なポイントです!
『プレーンリンス』と呼ばれるこの予洗いだけで頭の汚れの約80%は取れると言われています。
お湯でしっかり洗い流すことでシャンプーもしっかり泡立ちやすくなります。
私も美容師を始めた頃のシャンプーのレッスンでは、このプレーンリンスを先輩に厳しく指導された記憶があります(笑)
シャンプーは"地肌"を洗うもの
"洗髪"と言ってもシャンプーは頭皮を洗うものです。
プレーンリンスで約80%の汚れを落とし、残りの20%の汚れをシャンプーで洗い流すイメージです。
しっかり泡立て爪を立てず、地肌を指でマッサージする感覚で、耳周りや襟足も洗い残さずシャンプーしましょう。
シャンプーのし過ぎで頭皮が乾燥しフケが出ることもあれば、古くなった皮脂が取りきれずフケになることもあります。
シャンプーは基本的に1日1回・頭皮全体を洗うこと・しっかりすすぐことが重要です。
トリートメントは"髪"につけるもの
トリートメントはシャンプーの逆で頭皮には付けず、ダメージの多い髪の毛先から中間に付けるものです。
頭皮についてもしっかり洗い流せば問題ありませんが、洗い流さず毛穴に詰まるとフケや抜け毛の原因になります。
ドライヤーは根本を意識
髪が濡れたままで放置すると、蒸れて雑菌が繁殖しやすくフケの原因になります。
根本から指を通しながら乾かすことを意識してドライヤーを当ててください。
ドライヤーのし過ぎでも乾燥でフケが出る場合があり、毛先をドライし過ぎるとダメージにもなるので難しいですよね。
髪は8割程乾かすのが良く、目安は冷風に切り替えた際に髪が冷たく感じなければOKです。
冷たく感じるようであれば、まだ乾きが甘いサインです。
ドライヤーの最後に冷風を使うことでキューティクルが閉じられ、髪がツヤツヤにもなり一石二鳥なので是非覚えておいてくださいね!
メリットでフケが出る⁉︎酷評の要因と対策方法5つを徹底解説!のまとめ
今回は
- メリットでフケが出る理由は強い洗浄力と成分変更が原因
- フケには乾性フケと脂性フケがあり要因もそれぞれ違う
- フケ対策に清潔な頭皮を保つ方法を5つ説明
についてまとめました!
メリットに限らず自分に合わないシャンプーを使っていたり間違ったシャンプーの仕方をしていると、フケやかゆみなどの異常が現れる場合があります。
また偏った食事や不眠などの生活習慣がフケの要因になります。
日頃から意識してフケ・かゆみ対策をしていきましょう!