誰でも気軽に売り買いが楽しめる、日本最大のフリマサービスであるメルカリ。とても便利なサービスですが、利用者が多いからこそ問題が発生することも多いのも現実。
例えば、メルカリで出品した商品が売れた場合、購入者の代金支払いを待ちます。
多くの場合、すぐに支払いがされて取引は完了しますが、なかなか支払われないまま放置されてしまい、支払い期限が過ぎてしまった…なんてことも。
私自身、メルカリの出品者として多くの商品を出品させて頂いているのですが、初心者の頃は、そんなときどう対処していいか分からず不安な気持ちになりました。
この記事では、メルカリで発生する問題の中でも、「出品した商品が売れたのに支払われないまま放置されてしまった!」というケースの対処法について解説致します。
メルカリで代金が支払われないまま放置するとどうなるのか?
引用:メルカリ
代金が支払われないまま放置しても、自動で取引はキャンセルされません。
取引のキャンセルをしたい場合は、メルカリ事務局にキャンセルの依頼を行う必要があります。
以前は購入後、長期間未払いになっている取引は、自動でキャンセルされていました。
つまり、出品者がキャンセル申請をしない限り、自動でキャンセルされず取引は継続された状態です。
なお、出品者には、支払い期限が過ぎたその日の朝9時頃に通知が届きますが、こちらの通知が届いても自動キャンセルにはなりません。
取引を継続するか、キャンセル手続きに移行をするかを自分で決めることになります。
商品代金の支払い期限について
購入者がコンビニ/ATM払いの支払い方法を選択して購入した場合、出品者は支払い完了まで商品の発送を待つことになります。 支払い完了となると、プッシュ通知、メールで連絡がきます。
代金のお支払い期限は、 購入手続きから3日(購入日を含む3日目の23:59:59)です。
購入者には、支払いを完了するよう通知がされます。
代金を支払わず放置する人とはどんな人なのか?
メルカリには購入手続きから3日という支払い期限があり、購入者にはメルカリから支払いを完了するよう通知がされるので、通知に気づいて支払いをする人がほとんどです。
では、支払いをせずに放置する人とはどのような人なのでしょうか。以下で想定されるケースをご紹介致します。
後で支払う予定の人
購入者がコンビニ/ATM払いの支払い方法を選択して購入した場合、その場に行かないと支払いができません(ATM払いはパソコンやスマホからでも可能です)。なので、コンビニに行けない理由があると、支払いまで時間がかかることがあります。
または、単純に、給料が数日後に支払われる、手持ちの現金がない、などの理由で、支払いを後回しにしてしまっているケースがあります。
このようなケースの場合、購入者に支払いの意思はあるので、後に紹介する適切な対応をすれば、問題なく取引を継続できます。
キャンセルまで放置する人
購入間違いやスマホの故障、そして、「やっぱりいらない」と気が変わってしまった、などの理由で、代金を支払わないまま放置してしまっているケースがあります。
このようなケースの場合、出品者が購入者にどんな対応をとったとしても、取引完了に至ることは期待できませんので、なるべく早く取引のキャンセルに進み、再出品することをおすすめします。
売上金が入るのを待っている人
メルペイ残高で支払いをしたい購入者は、売上金が入るのを待っている、という可能性もあります。
メルペイ残高はコンビニやスーパーなど普段の買い物で使うこともできますが、メルカリでの買い物でも使うこともできます。
あと少しで売上金が入る、というタイミングならば、支払いを遅らせてしまうことも考えられます。
このようなケースの場合、購入者に支払いの意思はあるので、後に紹介する適切な対応をすれば、問題なく取引を継続できます。
メルペイスマート払いのリセットを待っている人
メルペイスマート払いは、その月の購入代金を翌月にまとめて支払うことのできる、後払いの仕組みです。上限金額はユーザーが自分で設定し、月末にリセットされます。
月末に購入をして、利用額が設定した上限金額に近づいていてこれ以上使えないとなってしまい、リセットされるタイミングを待っている、というケースが考えられます。
このようなケースの場合も、購入者に支払いの意思はあるので、後に紹介する適切な対応をすれば、問題なく取引を継続できます。
代金が支払われないまま放置されている状況で、いつまで待つ?
購入された商品が未払いの状態になっていると、不安ですよね。だからといって、すぐに取引のキャンセルをしてしまってもいいのかな…いつまで待てばいいのかな…と考えてしまうところです。
この点、商品が購入された後、1週間前程度、支払いを待つ人が多数派になっているようです。
しかし、全くコンタクトが取れないような場合は、すぐに取引をキャンセルして再出品に移行するというような、効率重視の出品者の方も、いらっしゃいます。
あくまでも、1週間というのは目安で、1週間前後は待たなくてはいけない、というようなルールはありませんので、それぞれのタイミングで取引を進めていきましょう。
未払いを防止する方法
そもそも、未払いという状況を事前に防ぐことができれば1番良いですよね。
そこで、未払いを予防する方法をご紹介致します。実際のところ、以下の方法で、9割以上の取引は、未払いの状況を回避することができます。
もし、既に、購入者の方からの返答がない場合や、代金が支払われないまま支払期限が過ぎているような場合は、次項の「支払い期限が過ぎた場合の出品者の対処法」に進んでください。
入金予定日を確認する
商品が購入され、コンビニ/ATM決済が選択された場合、以下のような例文を使って、前もって入金予定日を確認しましょう。
この度は購入頂き、誠にありがとうございます。ご入金の予定日はお決まりでしょうか?
このようなメッセージを送れば、9割の購入者の方からは以下のような返答があります。
明日までに入金予定です!
○月○日になりそうなんですが、いいですか?
ここで、稀にですが、支払期限を超えた後の日付を指定する購入者の方がいらっしゃいます。
そんな場合には、以下のようなメッセージを送りましょう。
承知いたしました。ご指定の日付は支払期限を過ぎていますので、ご指定の日付にお支払いがなければキャンセルの手続きに移行させて頂く可能性がございます。ご理解の程よろしくお願い致します。
支払期限を伝える
入金予定日を確認しても、購入者の方からの返答がない場合、商品購入後1~2日後に、以下のような例文を使って、支払期限を伝えましょう。
お世話になっております。支払期限が○月○日の23:59となっております。ご入金の予定日がお決まりでしたらご連絡いただけると助かります。どうぞよろしくお願い致します。
購入者の方から支払い、および返答がない場合、無視している、もしくは何か問題が発生した可能性が考えられます。
待たされているような状況の中、不安な気持ちやイライラする気持ちが出てくるかと思いますが、購入者側にも何か事情があるかもしれないので、冷静に、丁寧な対応をするよう心がけましょう。
メルカリで代金が支払われないまま放置されている場合の出品者の対処法
ここからは、既に支払い期限が過ぎてしまっている場合の、出品者側の適切な対処方法をご説明します。
支払い期限が過ぎてしまっているとしても、商品の取引の機会を失うのは、惜しいですよね。
そこで、私が推奨する方法は、購入者の方とのコンタクトを試みる方法です。
具体的には、取引画面から、支払いを促すメッセージを送ります。未払いの状況が続くと不安な気持ちになりますが、取引をキャンセルする前に、支払意思の有無を確認するメッセージを送ってみましょう。
購入者に悪意があるわけではなく、支払い自体を忘れてしまって未払いになっているケースや、急な体調不良でコンビニやATMに行けないケースも考えられます。
相手の状況を知るためにも、まずは、確認のメッセージを送ってみましょう。多くの場合、この時点で問題は解決します。
ポイント メッセージを送るときは日付指定をしましょう(日付指定をすることでお互いにキャンセルのタイミングが明確になります)
それでも、購入者の方から、何の返答もない場合には、最終手段として取引をキャンセルする・メルカリ事務局に通報するという手段をとった上で、再出品をして次の購入者を探しましょう。
以下で、より具体的に、対処法について解説致します。
対処法①「支払期限日が過ぎていること」を丁寧に伝えた上で、支払い予定日を聞く
相手に支払いを催促する時は、メッセージの内容に注意しましょう。「今すぐ支払ってください」というような、直接的な内容は、トラブルの元になりかねません。
まずは、以下のような例文を使って、支払期限日が過ぎていることを伝えた上で、支払予定日を確認しましょう。
「支払期限日から○日が経過しましたが、ご入金の予定はお決まりでしょうか?」
「商品の発送準備が完了しております。お支払い予定日のご連絡をお待ちしておりますので宜しくお願い致します。」
「お約束いただいたお支払期限日が過ぎておりますが、ご都合はいかがでしょうか?」
対処法②「他の購入希望者がいること」を伝える
1の対処法を実践しても、返答がない場合、以下のような例文を使って、他の購入希望者がいることを伝えてみましょう。
少し強引な方法ではありますが、他の購入希望者の存在を出すことで、自分が迷惑をかけているという罪悪感を感じさせられるので、効果的といえます。
お世話になっております。本商品の購入をご希望されているお客さまが他にいらっしゃいますので、本日23:59までにご入金いただけない場合はお取引をキャンセルさせていただきます。本日中のお支払い、または支払予定日をご連絡いただけると助かります。どうぞよろしくお願い致します。
このようなメッセージを送ると、何らかの返答が返ってくることが多いです。商品購入後、反応のない方に、ぜひ使ってみて下さい。
対処法③「メルカリ事務局に連絡する」と伝える
支払期限日が過ぎていることや、他の購入希望者がいることを伝えても、相手から反応がない場合は、以下のような例文を使って、メルカリ事務局に通報する可能性があることを伝えてみましょう。
○日までにご返答が頂けない場合、メルカリ事務局に通報させて頂く可能性がありますので、ご理解のほど宜しくお願い致します。
メルカリ事務局に商品代金の未払いを通報することで、相手にペナルティが発生します。ペナルティによっては、メルカリを利用することができなくなるので、通報されることを避けたい人がほとんどです。
なので、通報する意思がないとしても、「メルカリ事務局に通報する」と相手に伝えることが、未払いを解決する1つの手段になります。
対処法④「お問い合わせ」一覧から、メルカリ事務局に通報する
1~3の対処法を実践しても購入者の方から反応がなく、取引が進まない場合は、最終手段として、メルカリ事務局に通報してみましょう。
通報が完了すると、後日、メルカリ事務局から購入者の方の元に、確認のメールが届きます。
通報までの流れは以下の通りです。
step.1 マイページから、「お問い合わせ」をタップ
step.2 「お問い合わせ」の項目を選択
step.3 「取引中の商品について」一覧から、未払いの商品を選択
step.4 「お問合せ項目を選ぶ」の一番下にある、「その他」を選択
step.5 「お問い合わせをする」を選択
step.6 「お問い合わせ内容」の空欄に取引相手との状況を記入する
step.7 記入が終わったら、「送信」をクリック
ポイント 「お問合わせ内容」の空欄には取引相手との状況を詳しく書く(購入から〇日経っても代金が支払われないこと、取引相手から返答がないことなど、未払いの状況について、詳しく記入しましょう)
対処法⑤取引のキャンセルを申請する
1~3で取引の完了を目指す方策をご紹介しましたが、それでも、購入者の方からの反応がなかったり、支払が期待できないと判断されるような場合には、取引を諦める他ありません。
メルカリでの取引をキャンセルをする場合、出品者と購入者の合意が必要になるのが原則です。しかし支払いがされないことを理由に取引のキャンセルをする場合、合意なしでキャンセルの申請が可能です。
取引キャンセルの流れは以下の通りです。
step.1 取引画面の一番下にある「この取引をキャンセルする」を押す
step.2 キャンセル申請のページに切り替わった後は、キャンセル理由の一番上の「支払いが確認できない」にチェックを入れる
「支払いが確認できない」という項目は、支払い期限が過ぎないと表示されません。
step.3 「理由の詳細」を入力する
step.4 キャンセル時の注意点にチェックを入れ、「キャンセルを申請する」をクリックする
step.5 最終確認としてメッセージが表示されますが、「はい」を押す
以上のステップを踏むと、キャンセル申請をしましたという表示と同時に、メルカリから「取引キャンセルが完了しました」と通知が届き、取引のキャンセルが完了します。
取引のキャンセルが完了したら、商品の再出品ができます。取引をキャンセルした商品は削除されるわけではなく、公開停止の状態になります。
普段行っている商品と同じように、出品を再開しましょう。以前に付いていた「いいね!」も保存されているので安心です。
メルカリには「ブロック」という機能があります。 購入者をブロックすると、そのユーザーとの関わりは今後なくなります。同じトラブルを防ぐことを目的にするならば、ブロックしておくという選択もありでしょう。
取引がキャンセルされると、お互いに評価ができなくなります。つまり、支払いをしない購入者にマイナスの評価が付けることができないということです。 この点、出品者としては納得できませんよね。ただ、何度も未払いを繰り返すとアカウント停止になるなど、メルカリからのペナルティが課せられる場合もあります。
メルカリで代金を支払わないまま放置してしまった場合の購入者の対処法
まず、代金を支払わないまま放置してしまっていたのですから、「購入者側に非がある」ということを常に意識してください。
また、支払期限が過ぎてしまっている場合には、「合意なしのキャンセルをいつされても仕方ない」という覚悟も必要です。
ここで紹介するのは、まだキャンセル申請がされていない状態での対処法です。
以下では、購入者側に代金の支払いをする意思がある場合(取引の継続を望む場合)と、支払いをする意思がない場合(取引のキャンセルを望む場合)とに分けて、対処法をご紹介致します。
支払いをする意思がある場合(取引の継続を望む場合)
クリック1つでお手軽に商品を購入できる、という便利さから、「うっかり代金の支払いを忘れてしまっていた!」「忙しくて支払いが遅れてしまった!」なんてこともあるかと思います。
しかし、どんな事情があろうとも、未払いの状態が継続している限り、出品者はその商品について取引を停止することになり、迷惑を被っています。
そこで、支払いをする意思があり、取引の継続を望む場合には、出品者がキャンセルの申請をするまでに、取引メッセージで、以下の3点を必ず伝えましょう。
ポイント 支払予定日は当日や翌日中に設定しましょう。これ以上後の日程を設定すると、不誠実だと思われてしまいます。
以下の例文を参考に、支払いをする意思があることを伝えてみましょう。
お支払いが遅れてしまい、大変申し訳ございません。仕事が忙しく、支払いを失念しており、期日までにお支払いができませんでした。本日中に必ずお支払い致しますので、今しばらくキャンセルを待って頂けませんでしょうか。こちらの都合で恐縮ですが、よろしくお願い致しします。
支払いをする意思がない(キャンセルを希望する)
商品購入後、「気が変わってしまった…」「他の商品を購入したので不要になってしまった…」なんてこともあるかと思います。
だからといって、代金を支払わないまま放置する、というようなことは絶対にしてはいけません。
出品者に対しても失礼ですし、放置行為を繰り返すと購入者自身にペナルティが課される可能性もあります。
そこで、支払いをする意思がない場合には、なるべく早い段階で、出品者に取引メッセージを送りましょう。なぜなら、出品者がキャンセル申請をしないと、いつまでも取引が継続してしまうからです。
取引メッセージでは、以下の3点を必ず伝えましょう。
以下の例文を参考に、キャンセル申請をお願いしてみましょう。
支払期日までに支払いができなかったことに加え、ご連絡が遅れてしまい、大変申し訳ございません。購入したにもかかわらず大変恐縮ですが、取引を継続し難い事情があり、キャンセル手続きをお願いしたいです。こちらの都合で、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
出品者がキャンセル申請をしてくれない場合の対処法
出品者がキャンセル申請を行う気配がないときは、メルカリ事務局に相談しましょう。
問い合わせ文を送る時は、以下の事項を記載してください。内容は、なるべく詳しく、正直に書きましょう。
以下の例文を参考に、メルカリ事務局に相談してみましょう。
いつもお世話になっております。取引のキャンセルについてご相談があります。自分が購入しておきながら大変恐縮ですが、取引を継続する意思がございませんので、取引のキャンセルを希望しています。出品者には既にキャンセルの手続きをお願いしているのですが、手続きに移行してもらえず困っています。もし、事務局で対処していただけることがありましたら、宜しくお願いします。
問い合わせを送信した後は、事務局の返答が来るまで待ちましょう。
メルカリ事務局の問い合わせ先:https://jp.mercari.com/support/inquiry/2 問い合わせの流れ:マイページ→お問い合わせ→お問い合わせ項目を選ぶ→取引中の商品について→トラブルが起きている商品を選択→その他→お問い合わせする
未払いの回数が多いと、ペナルティ受けることも
出品者によって未払いを通報されると、メルカリ事務局から、支払いを催促するメッセージが届きます。
未払いの通報が多いアカウントは、メルカリの取引を制限されるというペナルティが課されることもありますので、未払いを繰り返さないように、気をつけましょう。
利用制限の期間は、通報された数や今までの取引評価などを合わせて、メルカリの運営側が決定します。
数時間~1日程度の短期間で利用制限が終わる人もいれば、数週間〜無期限という長期間利用停止になる場合もありますので、要注意です。
メルカリで代金が支払われない!放置するとどうなる!?対処法は!?のまとめ
今回ご紹介した対処方法をマスターすれば、今後、代金が支払われないまま放置された場合、もしくは、代金を支払わないまま放置してしまった場合、どちらの側に立ってしまったとしても、冷静に対処できるようになります。
しかし、このような事態に陥らないよう、取引できるのが1番なので、出品者・購入者共に責任をもって取引に臨んでいきたいものですね。
本記事の内容を最後にまとめてみました。