もつ鍋を食べようと思った時に、豆腐は“木綿?絹ごし?どっち?”と悩んだ経験はありませんか?
豆腐にも種類があるように、もつ鍋にもたくさん種類があるので、実はスープの味に合わせて選ぶのがいいんですよ!!
各専門店の他、市販のスープ、レシピサイトなども含めると、現在の『もつ鍋』のスープの種類は10種類以上もあるってご存じでしたか?
定番の醤油や味噌に加え、キムチ、チゲ風、塩、トマト、ピリ辛、ごま豆乳、カレー、さらにタレやポン酢に付けて食べるスタイルまであるんです。
ですので、もつ鍋に入れる豆腐を選ぶ際に“どっち”ということはないんです。
この先をさらに読み進めると、豆腐の特徴、スープとの関係や、もつ鍋にも詳しく知ることができますよ!!
もつ鍋の豆腐はどっちがいい?絹それとも木綿?豆腐の特徴と選び方!
ご存じの方も多いと思いますが、確認のために豆腐について説明します。
水に浸して柔らかくした大豆に、水を加えながらすりつぶしたものを『呉(ご)』といいます。
豆腐は、この『呉』を濾して絞り出した豆乳に、にがりなどの凝固剤を入れて固めたものです。
豆腐はもともと消化の良くない大豆を消化吸収しやすいように加工したので、一般の方はもちろん、赤ちゃんの離乳食や病人食、老人食まで幅広く適しています。
また健康の維持や増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められている『機能性食品』でもあることから、毎日でも積極的に取り入れたい食品ですね。
人の体の三大栄養素である『タンパク質、脂質、炭水化物』のタンパク質と脂質に優れた食品である豆腐。
豆腐の中で数ある種類の中でもトップ2である“木綿豆腐”と“絹ごし豆腐”に着目して、もう少し詳しくみていきましょう!
木綿豆腐を詳しく知ろう!
豆腐に凝固剤を入れて固めたものを一度崩し、木綿の布を敷いた、穴の空いた箱型に入れ圧力をかけて水分を搾り再度固めて作ります。
重しをして水分を抜き凝縮されているので、大豆の濃厚な旨味が味わえる、しっかりとした食感になります。
固まったものを一度崩してまた固めるため、中には細かい空間があります。そのため味が染み込みやすいのが特徴です。
絹ごし豆腐を詳しく知ろう!
木綿豆腐より濃い豆乳液に凝固剤を加え、穴のない箱型に入れてそのまま固めます。
実際に絹の布で濾しているわけではなく、重しを用いていないので、表面が絹の布で濾したように滑らかになります。
絹のように柔らかい喉越しから“絹ごし”と呼ばれるようになりました。
キメが細かく水分が残っている分ツルッとした喉越しが味わえ、食欲のない夏にも食べやすいです。
鍋に合う豆腐の選び方
鍋には欠かせない具材の『豆腐』、実は鍋の種類によって食べ分けるポイントがあるんです!
それは鍋のスープに合わせること!!
キムチ鍋やチゲ鍋、ちゃんこ鍋などしっかり濃いめの味付けの鍋には豆腐に味を染み込ませたいので木綿豆腐がおすすめ。
寄せ鍋、水炊き、鶏鍋にはツルッとした絹ごし豆腐で出汁の効いたスープも一緒に味わうとより一層温まりますね。
もつ鍋に合う豆腐はどっち?
後ほど詳しく話しますが、時代と共に進化を遂げてきたもつ鍋、今やスープの種類は選ぶのに迷ってしまうほど豊富です。
まずあなたのお好みでスープの味を決め、その上で木綿豆腐か絹ごし豆腐か選ぶとさらに自分好みのもつ鍋を見つけられると思います。
もつ鍋に入れる基本的な具材とお家レシピ
冬の定番料理の一つである鍋料理、割とお手軽に楽しめる&温まるため、これからの季節にもってこいですね。
数ある鍋料理の中で私が大好きでおすすめしたい『もつ鍋』に注目して見ようと思います!
もつ鍋とは?もつ鍋の起源
もつ鍋とは出汁に醤油や味噌で味を整え、牛や豚の『もつ』を主材料とした料理で、福岡県の郷土料理です。
諸説ありますが、戦後の食糧難で調理道具すら揃わない頃、炭鉱で働く朝鮮の人達がアルミ鍋に牛や豚の内臓とニラを炊いたスタミナ食が起源とされています。
当時は肉処理場の環境もそこまで整ってなかったことや、冷蔵トラックなども普及していませんでした。
そのため、劣化しやすいもつの強い臭みを味の濃いスープに合わせたり、ニンニクを多めに使用することで紛らわせていたと考えられます。
『もつ鍋』の最初の全国的なピークは1992年。というのも『もつ鍋』が流行語大賞新語部門で銅賞を受賞し認知され、日本各地で人気も広まりました。
もつ鍋のお店が爆発的に増えましたが、ブームと共に人気は衰えました。
その後2006年頃、二度目のピークを迎えました。
その頃は高タンパクで低カロリー、コラーゲンやビタミンを多く含み、美容や健康にも良いと女性の中で人気が高まりました。
このあたりから“お店で食べるもつ鍋”に加え“家で食べるもつ鍋”も広まり始めました。
もつ鍋基本の具材
ここからは“家で食べるもつ鍋”の、美味しい食べ方を紹介します。
まず基本の具材から。
- もつ(牛か豚はお好みで)
- にら
- キャベツ
- ニンニク
- お好みの豆腐
- 鷹の爪
その他おすすめ具材
- ごぼう(ささがきがオススメ)
- えのき(香りが強くないので合わせやすい)
- こんにゃく(切れ目を入れると味が染み込みやすい)
- ウィンナー(子供も喜ぶ)
- 玉ねぎ(入れるとスープに甘みとコクが出る)
もつは精肉店やスーパーなどで買うことができます。もつ鍋屋さんで一般的に使用されているのは『牛もつ』であり、豚に比べて柔らかく、クセも強くありません。
『もつ』と『ホルモン』
スーパーではもつの近くにホルモンが置かれているのを見かけたことはありませんか?
「何が違うの?」と思うかもしれませんが、どちらも“内臓系”の意味があり、呼び方が違うだけです。
厳密にいうと、もつは“内臓全般”、ホルモンは“牛や豚の腸”を指しますが、関東と関西で言い方が変わったり、焼肉の場合にも細かい呼び名があるのが現実です。
ですので、もつ鍋用のもつとしては『もつ鍋用』や『ホルモン』と書かれている商品を購入したら良いと思います。
迷う方は、お肉売り場の店員さんや精肉店で詳しく聞いてみると安心ですね。
もつ鍋おすすめレシピ
もつ鍋の鍋つゆはお家でも簡単に作ることができます。普段家にある調味料ばかりなので思い立ったらすぐに出来ちゃいますよ!
引用:クックパッド
レシピ本にも掲載されたというこのレシピ、実は私も参考にさせてもらい家でたまに作っているのですが、簡単でおすすめです。
美味しい上に、子供も野菜をたくさん食べてくれます。
ワンタンの皮やスライス餅を足してみても美味しいですよ!
もつ鍋を家で作るときのひと手間手順!
もつの臭みの原因となるのは付着した汚れや脂肪。これを取り除く下処理をしたとしないとでは味に大きな違いが出てきます。
先ほど紹介したレシピには“湯通しして”とありますが、私が行っている下処理方法を紹介したいと思います。
-
買ってきたもつを多めの塩で塩揉みし、そのままに立ったお湯に入れ1〜2分茹でる
-
茹で上がったら、流水でよく洗う*この時水で洗うと脂が白く固まるので、ぬるま湯を使うときれいに洗い流せます。
-
鍋に洗ったもつとネギの青い部分(1本分位)、生姜(スライスしたもの3〜5枚)、酒(大さじ2〜3)、もつが浸るくらいの水(お湯)を入れて10分ほど茹でる
こんな感じで手間はかかりますが、もつの味を左右するので、できればやってみてください。
これでも匂いが気になるという方は2番の流水で洗い流したもつを牛乳に浸けたり、小麦粉を揉み込んでおく方法もあるそうです。
この場合いずれも20〜30分ほどおき、流水で良く流して下さい。
ちなみにスーパーなどで売られている“ボイル済み”と書かれているものも、下処理は必要です。
色々面倒だと思うあなたに朗報!
ここまで読んで、「なんか面倒…」と思った方もいるでしょう。
私も、自分や家族が好きでなかったら、やっていません…。
でも大丈夫です!このご時世には『お取り寄せ』という素敵なシステムがあるんですね♪
こちらのもつは下処理の必要がなく、そのままお鍋に入れられます。
嬉しいシメのちゃんぽん麺付き!お好みの野菜やお豆腐だけご用意下さい。
もつ鍋食べた後のシメはどうする?
もつと野菜の旨味がギュッと詰まったスープ、ぜひシメまで楽しんでほしいです。
鍋のシメの定番、ご飯を入れて雑炊にしたり、ちゃんぽん麺、中華麺やうどんでももちろん合いますよ!
洋風にチーズを足したり、ニンニクが効いているのでパスタにも合います。
スープの味とその日の気分に合わせて変えると色々なバリエーションが楽しめますね。
もつ鍋の豆腐の切り方と入れるタイミング
もつ鍋の豆腐の切り方
何年か前に流行った、“豆腐を三角に切ると崩れにくい”というのをご存知でしたか?
やり方は簡単で豆腐を切る際、ピザをカットするのと同じように対角に切れ目を入れる切り方です。
三角柱にすると箸で取る時に崩れにくく持ちやすいんですね。この時三角の頂点の尖った部分を下にして持つのがポイントです。
もつ鍋に限らず、他の鍋にも応用できるので、知らなかったという方はぜひ試してみて下さい。
豆腐をもつ鍋に入れるタイミング
最後にもう一つ、豆腐を入れるタイミングがあることをお伝えしておきます。
最初にお話ししたように、木綿豆腐は味が染み込みやすいので最初に入れてじっくり味を染み込ませましょう。
逆に絹ごし豆腐はツルッと柔らかい食感を楽しみたいので軽く火を通す程度で十分です。
また豆腐を鍋に入れる際には、崩れないよう鍋の端の方にそっと入れましょうね。
もつ鍋の豆腐はどっち?どっちを選ぶかは数あるスープとあなた次第!まとめ
- もつ鍋のスープの種類はたくさんある
- 木綿豆腐と絹ごし豆腐、スープの味に合わせて選ぶのも楽しみ
- もつは下処理に手間がかかるが、その分食べた時の美味しさが全然違う
- 下処理が面倒ならお取り寄せで簡単に食べられる
- 木綿豆腐は味が染み込みやすいので濃いめのスープに合う
- 絹ごし豆腐は柔らかさ、ツルッとした食感を残すためにも鍋の最後に入れる
豆腐の特徴の他、豆腐ともつ鍋の相性、もつ鍋を食べる際の楽しみ方が伝わったでしょうか?
豆腐を選ぶ際、もつ鍋を食べる際に、参考にしていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。