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年賀状に一言添えて友達に送りたい学生必見!年賀状の準備をしよう

親に言われてなんとなく毎年書いている年賀状。
一言メッセージのネタが尽きた」「何を書けばいいのかわからない」「印刷されている年賀はがきを使うから手書きのメッセージなんて必要ないのでは?」と、考えている方はいらっしゃいませんか?

今回はそんな学生のみなさんに向けて、一言メッセージの例文や年賀状を送る意味などをまとめてみました!

 

 

年賀状に一言添えて友達に送りたい学生必見!年賀状を送る意味や歴史、書き方について

私も子どもの頃、親に言われて年賀状を書いていました。
私の家では芋版(芋に絵や文字を掘って作るハンコ)や消しゴムハンコを手作りして、白紙の年賀はがきに押してオリジナルの年賀状を作っていたことを思い出します。

毎年の習慣で高校生くらいまで年賀状を書いていましたが、年賀状を送る意味ってあんまり意識したことがなかったです。
恥ずかしながら大人になった今もなぜ年賀状を送るのか?をはっきりと説明することができません。

そこで、まずは年賀状を送る意味について一緒に学びましょう!

 

年賀状を送る意味とは?

年賀状とは、新年を祝う挨拶状のことです。
旧年中の交流への感謝や、新しい年もよろしくお願いしますと伝えるために送ります。
現代では一般的に年賀はがきが用いられています。

また、近年ではDX推進により2021年に日本郵政がLINEで年賀状が送れるサービス「スマートねんが」の展開を発表しました。

年賀状の形は様々ですが、新年を祝う言葉で挨拶し、旧年中の交際の感謝と新しい年も変わらぬお付き合いを願う気持ちを伝える日本特有の文化です。

 

年賀状の歴史

日本の郵便制度の発足が明治初期であるため、その頃から年賀状文化が始まったと考える人も多いと思います。
また、お年玉付き年賀はがきが昭和24年から始まったため、その頃からではないかと考える人もいるでしょう。
しかし、実はもっと古くから年賀状は日本に根付いていました。

平安時代後期、藤原明衡(ふじわらのあきひら)によって年賀状の例文が書き残されています。

藤原明衡とは

平安時代中期の貴族・儒学者・文人。

藤原明衡が晩年に著わした「雲州消息」という往来物※で、この「雲州消息」に年始の挨拶を含む例文がいくつか収められています。
このことから、年賀状が始まった明確な時期はわからないものの、平安時代後期には年賀の挨拶状が形式としてあったのではないかとされています。

※往来物:平安後期から明治初期にかけての初等教科書の総称

 

年始状の例文

1740年(元文5年、将軍:徳川吉宗)成立「書札重宝記」年始之書状の部より抜粋
改暦、新春、新年、新甫、新暦、年始、春初、歳旦、御吉兆、幸甚 他

 

「新春」「新年」「年始」など、今でも使われる言葉がいくつもあることがわかります。
普段聞き慣れた言葉が江戸時代から続いていると思うと感慨深いですね。

明治時代になると、年の初めに親族やお世話になった人、ご近所の家々を回り、新年の挨拶を直接訪問して伝える回礼(かいれい)という習慣がありました。
そのため、行き来で賑わう人々の様子は大正時代頃までの元旦の風物詩だったそうです。

回礼は近隣社会や職場社会の心のつながりを強める効果がありますが、人間関係や地域の範囲が社会の発展で急激に広がり、次第に回礼を行うことが難しくなりました。

そこで、他に方法はないかと考えた人々は、明治6年に発行された郵便はがきが簡単で便利に気持ちを伝える方法としてふさわしいと思い、親密な人間関係を維持するため回礼の代わりとして郵便はがきが広く利用されるようになりました。

もともとは直接年始の挨拶を伝えに行っていたことや、回礼が難しいならせめて郵便はがきで真心を伝えようという考えが、礼儀を重んじる日本らしさを感じさせます。

 

年賀状の書き方

大人が書いている年賀状の見よう見まねで書いている方も多いと思います。
でも、大人でも間違えている可能性もあります。
せっかくなのでこの機会に一緒に書き方を学びましょう。

 

年賀状のマナー

縦書きで漢数字を用いる

友達に送る場合は横書きでも問題ありませんが、基本的な書き方は縦書きです。
そして縦書きの場合は数字は漢数字にします。
万が一先生などの目上の方へ送る場合は、縦書きにするのが好ましいです。

書き損じたら新しいはがきを使う

もし書き間違えたり、誤字脱字してしまった場合は、二重線を引いたり修正ペンでの訂正はしません。新しいはがきで書き直しましょう。
ちなみに書き損じた年賀はがきは郵便局へ持参すると新しい年賀はがきや通常はがきに交換することができるので、捨てずにとっておくといいですよ。

句読点は使わない

文章の読みやすさを考えてつい句読点をつけてしまいたくなる気持ちとってもよくわかります。しかし、年賀状の場合は句読点は縁起のいいことに区切りをつけるという意味を持ってしまうため、使わないのことがマナーとされています。

太字で書く

例えばボールペンなどの細字になってしまうものは避けた方がいいです。
諸説ありますが、細字よりも太字の方がより縁起がいいという説があるため、年賀状は筆ペンや万年筆などの芯先が太く、また、色は黒いインクのもので書きます。

 

表面(宛名面側)の書き方

住所

年賀はがきの右端からおよそ1行分のスペースを空けて書き始めるのが一般的です。
必ず宛名よりも小さい字で住所を書きます。
都道府県、市町村、番地、建物名、部屋番号の順に書き、省略しないのがマナーです。
番地や部屋番号の数字は、縦書きなら漢数字、横書きなら算用数字を使います。

宛名

年賀はがきの中央に住所より大きい字で書きます。
同じ住所の複数の方に送る際は、宛名を連名にして送ります。
連名の場合、縦書きなら右から左に、横書きなら上から下の順に世帯主、配偶者、子どもの名前を書きます。配偶者や子どもの名前は姓を省いて名前のみ書き、必ず全員の名前に敬称をつけます。

差出人

料額印面※下のスペースに収まるよう小さく書きます。
宛名よりも大きく書いてはいけません。
裏面に差出人名を記載している場合は表面には記載しなくて問題ありません。
※料額印面:はがきなどの表面に印刷されている郵便料金を示す証票のこと。年賀はがきなら表面の左上に印字されている切手のようなマークのこと。

 

裏面(通信面側)の書き方

賀詞を書く

賀詞とはお祝いの言葉のことです。
「賀正」「迎春」「新春」など、2文字の賀詞などが一般的です。
現在はあらかじめ賀詞がプリントされている年賀はがきを見かけますよね。
ただし注意点として、2文字の賀詞は簡略化した表現であるため、目上の人に対して使うのは避けた方がよさそうです。
友達に送る年賀状の場合は、2文字の賀詞を使うことは問題ありません。

本文

賀詞の後に挨拶・感謝・お祈り・お願いなどを書き添えたものを本文と呼びます。
例えば、「迎春(賀詞) 皆様の健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます(本文)」という感じです。

日付

本文の最後に年号または西暦、日付を記載することが一般的とされています。
例)
・令和〇年 元旦
・令和〇年 吉日
・令和〇年 新春
・20〇〇年 1月1日 等

ちなみに、元旦は1月1日の朝という意味であるのため、年賀状を1月1日の朝に届けられない可能性がある場合は「吉日」などの表現にしておくのが無難です。
ちなみに元日に届けるには、12月25日までに投函しておく必要があるので注意しましょう!

添え書き

裏面の余白部分に手書きで一言添えるメッセージのことを添え書きと呼びます。
年賀状を送る相手に合わせた内容にすると喜ばれます。
ポイントは、短い文章で簡潔に書くことです。

 

 

年賀状に一言添えて友達に送る時、学生なら何を書けばいい?【例文あり】

年賀状に一言メッセージを添える、すなわち添え書きには、どんなことを書けばいいのでしょうか?
学生の場合、まずは誰に送るかを考えてみましょう。

 

まずは誰に送るか決めよう

大人の場合、取引先や会社の人、親族など送る相手は大体決まっていますが、学生の場合は誰に送るか悩みますよね。
そんな時は、友達と年賀状を送りあうかどうか話しておくといいですよ。事前に年賀状の話をしておけば、住所を共有することができます。

また、年賀状リストを作っておくと、年賀状を送った人/年賀状を送ってくれた人がすぐに把握でき、もし自分が送り忘れていた友達から来た場合にも、すぐに対処することができます。

年賀状は大人になってからも続くことなので、学生のうちに日本の文化に触れる&練習のつもりで書いておくと、大人になってから必ず役立つはずです。

では、具体的にどんなことを書くといいか例文を見てみましょう。

 

クラスの友達へ送る場合の例文

●今年もよろしく!〇〇(共通の授業や取り組み)がんばろうね!
●〇〇ちゃんのおかげでいつも楽しく過ごせてるよ!ありがとう。
●今年も休み時間は〇〇して遊ぼう!

 

部活の仲間へ送る場合の例文

●昨年の〇〇くんのプレー最高だったよ!
●大変なメニューもあるけど一緒にがんばろう!
●〇月の試合絶対勝つぞー!

 

同じ塾に通っている友達へ送る場合の例文

●お互い受験がんばろう!
●試験が落ち着いたら遊びに行こう♪

 

友達に年賀状を送る時の注意点

基本的には、相手のことを思いやる言葉やポジティブな言葉を書くようにしましょう。
また、以下のことに気を付けながら書くと、自然と前向きな一言を書けるはずです。

忌み言葉を使わない

忌み言葉とは、縁起が悪い表現のことです。
【忌み言葉の例】
・切る
・失う
・去る
・終わる
・病む
・離れる
・倒れる
・破れる
・暗い
・痛い 等

上記の忌み言葉で気づいた方がいるかもしれませんが、年賀状には去年は使いません。
去年の言い換えとして、「昨年」や「旧年」を使いましょう。

重複表現を使わない

重複表現もできれば避けた方がいいです。
【重複表現の例】
「新年あけましておめでとうございます」
この一文、結構見かけますよね。しかし、実は重複表現なのです。
「新年=年が明ける」という意味のため、重複表現になり間違った使い方です。
「あけましておめでとうございます」や「新年おめでとうございます」を使いましょう。

 

 

年賀状に一言添えて疎遠になっている友達に送りたい時どんなことを書けばいい?【例文あり】

一年に一度の年賀状を送る機会に、疎遠になった友達へ気持ちを伝えたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
疎遠になった理由は、引っ越しに伴う転校や進学した学校が異なるなど様々あると思いますが、年賀状をきっかけに再会できれば素敵ですよね。

 

疎遠になってしまった友達に送る場合の例文

●久しぶり!元気にしてる?また地元で会えたら嬉しいな
●最近会えなくて寂しいよー!新しい学校はどう?また遊ぼう!

 

疎遠になった友人に年賀状を送る時の注意点

疎遠になっているということは、普段あまり連絡を取り合えていないということです。
この場合気を付けたいことは、ずばり相手を不快にさせてしまう可能性のある内容は書かないことです。

疎遠になっていたあの子から年賀状がきた!と思ったら「私は学校で人気者で、成績も優秀なの!」みたいな内容だったらがっかりしますよね。

あまり連絡が取れないからこそ、相手への配慮が重要です。

 

 

年賀状に一言添えて友達に送りたい学生必見!年賀状の準備をしよう まとめ

まとめ

  • 年賀状とは新年を祝う挨拶状のことで、旧年中の交流への感謝や新しい年もよろしくお願いしますと伝えるために送る
  • 年賀状は平安時代後期から始まったとされている
  • 年賀状には書き方のマナーがある
  • 年賀状を友達に送る場合、まず誰に送るのか決め、送る相手とのエピソードを添え書きに書くと好印象
  • 疎遠になってしまった友達に送る場合は、前向きなメッセージを簡潔に書く

 

年賀状には長い歴史があり、昔から日本人は年始の挨拶を大切にしていることがわかりました。
親しい人やお世話になっている人に感謝や相手を思う心を伝えたいという日本人らしい感性は日本人として誇らしいですし、今後も続けたい文化です。

SNSやメールなど、便利な機能がある現代でも年賀状を送りたいと考えるあなたはとても素敵です。

年賀状のマナーや慣習を知り、年賀状を送る準備をしっかり行って素敵な年始にしましょう♪