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組み合わせでビジネスを考える方法

起業でも、新規事業の立案でも、新サービスの立ち上げでも良いのですが、

ビジネスを考える方法というのは、ある程度形が決まっている場合が多いものです。

発想法のようなものが実はあったりします。

今日は、大前研一氏の著作を元に、組み合わせでビジネスを考える方法を

見ていきたいと思います。

組み合わせでビジネスを考える方法について

大前研一氏は、コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーの

日本支社長も勤められていた経験もあり、最近は、ご自身が学長となった大学、

大学院も運営されていて、ものすごい行動力なので、経歴とか書き出すと、切りがないのですが。

ここで参考にしたい書籍は「0から1の発想術」を見ていきたいと思います。



まあ、大前さんと言えば、名著企業参謀に始まり、数え切れないほどの本を執筆されていますが、

この「0から1の発想法」は、ビジネススクールや、いわゆるちょっと高額の講座で

話されている内容のエッセンスが本当に良く切り出されている本になります。

ぜひ、機会があれば手にとって読んでいただきたい本です。

ニューコンビネーション

ニューコンビネーションというのは、既存のものを組み合わせて、新しいものを

生み出す考え方で、ドイツ人のヨーゼフ・シュペンターという経済学者が唱えた概念です。

1912年に刊行され、26年に改訂された「経済発展の理論」という著書のなかで

経済成長を起動するのは起業家(アントレプレナー)による新結合(ニューコンビネーション)だ

と述べています。

当然、大前さんはこの事実を踏まえた上で、いろいろな事例を提示されています。

ニューコンビネーションの具体例を見ていきましょう。

バス+船=水陸両用バス

個人の知識+個人の知識+個人の知識=ウィキペディア

携帯電話+クレジット=おサイフケータイ

携帯電話+ネットオークション=モバオク

と言ったところが、紹介されていますが、

別の記事でも紹介しています、インテルのMPU+ボード=マザーボード

というのも、ニューコンビネーションの一つの例と言って良いでしょう。

これもよく知られている話ですが、アップルのiphoneも、

携帯電話+ウォークマンの発想で出来上がっていると言われますので、

これ以外にも様々な例があるはずです。

今ある機能を分解して再構築してみる

0から1の発想術の中では、リビングルームの製品の機能を分解して、

再構築する例が説明されていますが、家の中にある家電をいろいろ眺めてみると

音を出す製品だけで、テレビ、ラジオ、パソコン、スマートフォンと言ったものが

あり、映像を写す機能というと、テレビ、パソコン、スマートフォンで映像を

見ることが可能でしょう。

当然、そういった中で、どの端末でも同じようなことができるように機能が修練

されていき、いまでは、

パソコンでラジオを聞けます。

スマホではワンセグでテレビが見られます。

パソコンの中にテレビチューナーが入った製品があります。

と、ニューコンビネーション的な発想を持った製品が沢山出てきていますよね。

本当は、ここで、これと、これを合わせると、いい製品ができる!とか

書きたかったんですけど、凡人の私には、ちょっとすぐにアイデアが浮かびません。

アイデアが浮かんだら、こっそり検討します。(笑い)

大きな視点で考えることが大切です

この話は、大前さんが言っておられる、戦略的自由度の話に関連してくる

内容になるはずですが、0から1の発想術のなかでは、ソニーのフェリカの失敗として

書かれていますが、個人的には、Suicaもフェリカ出し、会社の事務所の入退館システムも

アマノの営業さんに聞いたら、やはりSuicaが主流ですといった話を聞いているので、

え、フェリカの失敗って何?という感じなんですが、大前さんから見ると、失敗という

ことになるようです。

ソニーのFelica(フェリカ)の研究は1988年から始まっています。偉い昔の話なんです。

JR東日本では、Suicaを2001年に始めています。

そして、ソニーはビットワレットという会社を立ち上げ、電子マネー「Edy」のサービスを

2001年から始めています。「Edy」の技術はフェリカがベースになっています。

という経緯を踏まえ、あとから気づくと何が言えるかというと、

ソニーは電子通貨で世界を取れたのではないか?今で言う、フィンテックの基幹技術の

トップランナーを走っていたわけで、うまく進めれば、フィンテックのプラットフォームを

築いていたかも知れない、といった話になります。

JR東日本についても似たような話になるのですが、JR東日本が、自らの会社を決済銀行と

仮定していれば、日本最大の決済銀行になるチャンスもあったという話です。

 

まあ、ソニーはどこまで言っても電機メーカーなのかなあとか、でも、保険とか、不動産とか

結構果敢に他の分野を攻めているように見えますが、フィンテックへの取り組みでは、大きな

チャンスを逃してしまったのかなとか思ってしまいますね。

JR東日本については、分割民営化(古い話ですが)以降、大健闘していると個人的には

思っていますが、まあ、銀行にはならなくても良かったんじゃないですかとか思います。

毎朝、駅のニューデイズで、Suica支払いで、「ちょうどになります。」と言われ、

そりゃ、Suicaで支払えば、お釣りはでないよなとか思いながらもSuicaを愛用していますよ。

既存知の組み合わせがイノベーションを起こす。

似たような分野の本を読んでいると、似たようなことが書いてあることが

よくあるのですが、「既存知の組み合わせがイノベーションを起こす。」

というのは、出口治明氏の「知的生産術」の中にある言葉です。

「ソラノイロ」というラーメン屋さんの話ですが、「ベジソバ」という

野菜をつかったラーメンのお店の話になりますが、店主の宮崎千尋さんという方が

「ベジブロス」というキャベツやニンジンなどを煮出して作るものを、ラーメンと

掛け合わせて、「ベジソバ」が完成したそうです。

豊富な知識を自分の頭の中で様々に組み合わせ、それを外に向けて発信する力がこれからは何よりも求められるのではないでしょうか。

引用:知的生産術より

正にそんな気がします。

ちなみに、この出口治明氏の「知的生産術」。袋帯に書いてあるキャッチがまた、

これからは、「自分の頭」で考えられる人の時代

とあります。

大前研一氏の日本のサラリーマン評価は「残念なことに多くの日本のサラリーマンは、

自分で考えないように訓練されている。」とか言われています。

なかなか、自分の頭で考えるということは、難しいわけです。


組み合わせでビジネスを考える方法についてのまとめ

組み合わせでビジネスを考える方法、いわゆるニューコンビネーションのポイントは

・既存の2つのものを足してみる。

・足したことで、価格と価値がいかに変化するか。

といったところを、キチンと検討することにあります。

機会があれば、自分の会社のサービスでもどんなことができるか考えてみたいものです。


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