皆さん庭の苔はどう対策していますか?
少し放っておくとどんどん増えてきて困りますよね。
見栄えは悪いし、場所によっては滑る危険もあるし…
今回はそんなあなたに庭の苔の正しい対策方法をご紹介します。
しっかり手入れをして、きれいな庭を手に入れましょう。
庭に生える苔の対策方法とは?苔が生える前に行う3つの方法
雨が降ったり、湿度の高い日が続いたりすると、庭に苔が生えてきます。
最初は気にならなくても、苔の面積が増えてくると見栄えが悪くなりますよね。
しかも、庭に生えた苔をそのままにしておくと、苔を住処にしようと虫がやってきて、またその虫を食べようと虫がやってきて…と多くの虫が発生する原因にもなります。
そうなる前に苔の対策方法をしっかりと行いましょう。
今回は3つご紹介するので、ご家庭の庭にあった方法を選んでみてください。
庭に生える苔の対策方法①庭に石灰をまく
庭に石灰をまくことで、苔が生えにくい土壌を作ることができます。
石灰とは、小学校のグラウンドなどによく引いてある白い線のことです。
なぜ庭の苔対策に石灰がいいの?
「なぜ、苔に石灰がいいの?」と思いますよね。
結論からいうと、石灰をまくことで、土壌をアルカリ性にすることができるからです。
苔は、酸性の土壌を好んで生息します。
そして、自然に降る雨は弱酸性のため、雨が降ると、どうしても土壌が酸性になってしまいます。
そのため、苔が生えそうな場所や生えていた場所に石灰をまいておくと、土壌が酸性からアルカリ性に変わるため、苔が生えにくい土壌になるのです。
庭の苔に効くのはどんな石灰?
石灰といっても、いろいろな種類があります。
どの石灰を使ってもいいですが、その中でも、一番庭の苔に効くのは「消石灰」です。
消石灰は、石灰の中でもアルカリ性が一番強く、苔に対して即効性があります。
苔が生えにくくなる持続性は低いですが、「いつも苔が広範囲に生えてくる」「もうすでに庭が苔まみれ」という方にはおすすめです。
ホームセンターで取り扱いがありますが、ネットでも買うことができます。
引用 Amazon
石灰をまいても、雨が降るたびに土壌が酸性になってしまうので、定期的に石灰をまく必要があります。
石灰をまく際には、以下のことに注意してください。
石灰をまく際の注意
必ず、長袖・長ズボン・手袋・眼鏡を着用して作業しましょう。
どんな石灰でも、皮膚や粘膜に付着すると、かぶれたり、最悪の場合、失明したりする恐れがあります。
また、庭にアルカリ性に弱い植物があると枯れてしまう可能性があるので、事前に調べておきましょう。
庭に生える苔の対策方法②土壌環境を整える
庭にアルカリ性に弱い植物がある、体質的に石灰をあまり使いたくない、という方もいますよね。
そういう場合は、石灰を使わずに、土壌環境を整えて、苔が生えにくい環境を作りましょう。
どうやって、土壌環境を整えるのか、ご説明していきます。
まずは新しい土に取り替える
最初にやることは、新しい土に取り替えることです。
苔の生えそうな場所や生えていた場所の土を取り除き、そこに新しい土を入れることで土壌を改良していきます。
先ほどもご説明したとおり、雨が降ると土壌は酸性になり、苔の好む環境になります。
そのため、酸性になった土を取り除き、まるごと入れ替えることで、苔の生えにくい土壌にすることができます。
土を入れ替えた後は、なるべく平らにしましょう。
土がデコボコしていると、水はけが悪くなり、苔の生えやすい環境になります。
しかし、この方法でも雨が降れば土壌が酸性になってしまうので、定期的に土の取り替えをしましょう。
土を変えたところに砂利を敷き詰める
次は、土を変えたところに砂利を敷き詰めましょう。
砂利を敷くことで、水はけがよくなるため、苔が生えにくくなります。
本来であれば、土を変えた後、数週間に1度くらい石灰を混ぜたほうがいいのですが、
他の植物や体質などで石灰を使いたくない方は、砂利でも効果があります。
庭に生える苔の対策方法③苔防止剤を使う
苔が土ではなくて庭石やコンクリートブロックに生えている、苔の他に植物がないので薬を使うことに抵抗がない、という方は、苔防止剤がおすすめです。
苔防止剤を使うことで、文字通り、苔が生えるのを防いでくれます。
完全に苔を生えなくするということは出来ませんが、石灰を使ったり土壌環境を整える方法よりも、かなり長い間苔が生えないようになります。
引用 Amazon
庭に苔が生えてしまった場合の除去方法は?4つご紹介
庭の苔の対策をしていても苔が生えてきてしまうことがあります。
それほど、苔の生命力は強いんです。
ここでは、庭に苔が生えてしまった場合の除去方法を4つご紹介します。
庭に苔が生えてしまった場合の除去方法①スコップで苔を取り除く
一番オーソドックスで簡単な方法です。
苔が生えている場所に、表面をこそげ取るようにして苔をはがします。
苔の生えている範囲があまり広くない場合は、すぐに出来るのでおすすめです。
広範囲に苔が生えている場合は、かなり大変な作業になります。
はがした苔は、そのまま捨てても大丈夫ですが、太陽に数日間あてて苔を枯れさせてから処分するといいですよ。
庭に苔が生えてしまった場合の除去方法②苔に熱湯をかける
苔に熱湯をかけて枯らす方法です。
苔に熱湯をかけて数日おいておくと、苔が枯れて黄色くなってきます。
枯れた苔を取り除けば完了です。
熱湯をかけるだけなので、苔が広範囲に生えている場合に便利です。
また、薬を使わないので、薬害を気にする方にもおすすめです。
しかし、お湯を沸かして運ぶ労力がいりますし、他の植物に熱湯がかかってしまうと、その植物も枯れてしまう可能性があります。
庭に苔が生えてしまった場合の除去方法③苔に酢をかけて枯らす
昔から苔には酢が効くと言われています。
お酢には殺菌作用があるので、これが苔に効くそうです。
苔が広範囲に生えていたり、コンクリートや家屋の壁面などに生えている場合にお酢をスプレーする方法が有効です。
苔を除去するためのお酢の作り方は以下のとおりです。
苔を除去するためのお酢の作り方
お酢と水を1:3の割合で混ぜます。
60度~70度のお湯を使って作ると、より効果的です。
お酢を使う方法は効果的ですが、お酢のにおいがするのがデメリットです。
使う際は、ご近所に迷惑がかからないように気を付けましょう。
また、お酢も他の植物にかかると枯れる可能性があるので、心配な場合は、ハケなどを使って直接苔に塗ると安心です。
庭に苔が生えてしまった場合の除去方法④苔専用の除草剤を使う
お酢をスプレーしても苔が枯れない場合は、苔専用の除草剤を使いましょう。
除草剤を選ぶ場合には、必ず「苔専用」のものを選びましょう。
よく見かける雑草用の除草剤を買ってしまうと、苔には効かないことがあります。
苔専用の除草剤は、苔だけでなく土にも苔を生えにくくする効果があるため、長期的な効果が期待できるのがメリットです。
だた、小さいお子さんやペットの口に入ると危ないので、気を付けましょう。
引用 Amazon
庭に苔が生えると雑草が生えにくくなる?苔にもいいところがあるんです!
これまで苔の対策や駆除のお話をしてきましたが、苔には悪いところばかりではありません。
コケが生えると雑草が生えにくいんですか!?
引用 Yhoo知恵袋
結論からいうと、100%ではありませんが、かなり雑草は生えにくくなるようです。
苔は、根を地中表面に張り巡らせて成長します。
そのため、苔が生えていると、雑草が根をはるスペースがなく自生することが出来ないということになるのです。
いつも苔に悩まされている方も、「苔が雑草を防いでいる」と思えば、少しは許せるのではないでしょうか。
雑草対策に庭に苔を生やして、苔庭にしている方もいます。
苔がコロニーを形成するまでは、雑草が生えてくるので手入れが大変ですが、
苔が成長してくるにつれ、雑草も生えにくくなり、素敵な和風のお庭が出来上がります。
庭に生える苔の対策方法とは?しっかり手入れして綺麗な庭にしようのまとめ
- 庭に苔が生える前の対策方法は以下の3つ
- 庭に石灰をまく
- 土壌環境を整える
- 苔防止剤を使う
- 庭に苔が生えてしまった場合の除去方法は以下の4つ
- スコップで苔を取り除く
- 苔に熱湯をかける
- 苔に酢をかけて枯らす
- 苔専用の除草剤を使う
- 庭に苔が生えるとかなりの確率で雑草が生えにくくなる
近年では、苔玉ブームやテラリウムで苔も人気になってきています。
ですが、庭のあるご家庭にとっては、苔が生えていることがいいことばかりではありませんよね。
「庭のイメージに苔が似合わない」という方は、しっかりと苔の対策をして、綺麗な庭を保ちましょう。