もうすぐ春ですね。
春といえば嬉し恥ずかし入学式。子供の成長は嬉しくて、親もそわそわしちゃいます。
でもそわそわの理由はそれだけじゃない、という親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
上司の方やおじいちゃんおばあちゃん、普段交流のない親戚から入学祝を頂いて、どうしようと困っておられませんか?
祖父母ならまだ予想がつくから準備できるけど、予想外の方にいただいたときは準備もしてないし、対処に困りますよね。
いただきっぱなしでいいの?どれぐらいお返ししたらいいの?から始まって、いつまでに返したらいい?熨斗(のし)の名前はどうしたら?そもそも何を選んだら…。
そんなお悩みはここを読めば一発解決!いまさら聞けない入学祝のお返しはお相手別に、なにがいいのか、どこに注意すべきか、まで徹底解説します!!
入学祝のお返しは何がいい?お相手別おすすめ
子供の成長を祝って、入学祝を頂けるのはありがたいけど、お返しってどうしたらいいのか悩みますよね。
よく入学祝のお返しはいらないとも聞きますが、頂きっぱなしって気持ちが落ち着かない気もします。
頂いた金額や品物も気になりますが、お相手が上司だったりすると恐縮するやら慌てるやら…。悩みの種はどんどん増えていきます。
そんなあなたのために、お相手別にいろいろと選んでみました。
おじいちゃんおばあちゃんの場合
親以外で子供の成長を一番喜んでくれるのはやっぱりおじいちゃんおばあちゃん。
次のようなものが喜ばれますよ。
◆入学式の写真
なかなか会えない分、孫のはじけるような笑顔を喜ばない人はいません。こんなに大きくなったのかと目を細めて喜んでくれるでしょう。
飾りやすく写真立てに入れて、お子様直筆のありがとうというメッセージカードを添えたらより気持ちが伝わるでしょう。
◆ビデオレター
遠方でなかなか会えないおじいちゃんおばあちゃんなら、入学式の様子を撮ってビデオレターを贈るのもいいでしょう。
お子様の声でありがとうと伝えることもできますし、式に一緒に出席できたように感じられて感慨もひとしおです。
最近はタブレットなどを自在に操るおじいちゃんおばあちゃんもいらっしゃるのでビデオ通話もしやすくなりました。お礼をまず伝えてから、ビデオを編集してお届けすると、一緒にお子様の成長を実感できます。
◆一緒にお食事
飛行機の距離でないなら、集まってお食事もいいでしょう。お子さんから直接お礼を言うこともできますし、おじいちゃんおばあちゃんも孫の顔が見られてお互い近況報告もできて喜ばれます。
おじいちゃんおばあちゃんと同居ならお家でパーティーでもいいでしょう。みんなで楽しい時間を共有できるのがいいですね。
ご親戚の場合
ちょこちょこ行き来のあるご親戚の場合はどうなんでしょう。
気になって身近な人たちにリサーチしてみたところ、似たような子供を抱えていることが多いので、親同士で話し合いをして金額を決めてお祝いを贈ってお互い様、で終わらせることが多いようです。
私の親戚は子供の多い少ないは気にせず、金額を決めて集めて渡していたので、お返しは無しとしていました。
行き来がある親戚だけに、つまらない見栄などでおつきあいにしこりは残したくないものです。事前に取り決めをしておくと良さそうです。
上司からの場合
特に上司から頂くのって気を使いますよね。しなくていい、という話もあるけど、やはり今後の人間関係のことを考えると何かお返しはしておきたいものです。
◆カタログギフト(人気上昇中!)
最近カタログギフトが根強い人気となってきました。贈るほうは相手の趣味嗜好をリサーチしなくてもいいし、もらう方は好みで選ぶことができるし、いいことづくめです。
◆タオル
今治産だとブランドとして定着してきており、良いものはなかなか自分で購入できないお値段です。でも顔や手にあたるものなので上等の品を贈ると使いやすく喜ばれます。
◆グルメ
定番の消えものですが、もらう方も辞退することなく受け取ってもらいやすいのが何より良い点です。ご家族がいらっしゃるなら家族で楽しめるお菓子の詰め合わせ、お酒が好きな方にはお好みのお酒やおつまみ。
上司だからと気張りすぎないよう、軽く受け取っていただけるものを選びましょう。
おじいちゃんおばあちゃんのお知り合いから頂いた場合
あんまり面識ないし(全然ない場合もあり)、どういうのがお好みかさっぱりわからないという、ある意味一番厄介な相手かもしれません。
でも、お返ししないとおじいちゃんおばあちゃんの面目がどうなるか、嫁であるお母さんにとっては悩ましい問題です。
◆カタログギフト
なかなかリサーチもしにくいお相手でしょうから、相手に選んでもらいましょう。
◆昆布
喜ぶにかけて昆布ものを贈るのもよいでしょう。おじいちゃんおばあちゃんのお知り合いとなるとご年齢もそこそこ。お子様たちは独立されてご夫婦で過ごされているのではないでしょうか。
そういうご家庭なら、日々の食卓に華を添える上等の昆布の佃煮の詰め合わせなどは食事時の話のネタにもなって喜んでいただけるでしょう。
余談ですが、近畿地方に住んでいる私の母ほどの年齢の同僚は、特に関東方面への贈り物は「神宗(かんそう)」というブランドのおぼろ昆布に決めていました。「神宗」はそちら方面にはなく、大変喜ばれるのだと教えてくれました。参考にしていただければ幸いです。
いまさら聞けない知っておきたいお返しのマナー
入学祝って、子供にもらったんだからお返しはなくてもいいんじゃない?でも世間的にはお祝い返しって普通だし。考えが頭をぐるぐる回って悩みますよね。
お返しするにしても熨斗(のし)はどうしたらいい?とやっぱり困ることいっぱい。まず困りそうなことをひとつづつ解決していきましょう。
お返しってしなきゃダメ?
入学祝は後でも書きますが、お金を稼げない子供のために援助をするという側面があります。なので、基本的にはお返しはしなくてよいとされています。
ただ、これはかなり地方によって差があります。嫁入りしてきたお母さんが通常のお返しぐらいと考えて半額で準備しようとしたらお姑さんに怒られてほぼ同額にした、ということをよく聞きました。
これは極端だとしても、お返しは内祝として祝い事できる幸福を皆さん(身内)におすそ分けする、という意味を持ちます。
ですから、気張りすぎないものをお返ししておくほうが今後のおつきあいのためにも良いと思われます。
でもまず第一に電話でお礼を伝えましょう。
一緒に出掛けてランドセルや机を買ってもらったのなら、お会計が済んだ後、お子様と一緒に言うようにしましょう。そういう気遣いが何より一番大事です。
金額的にはどれぐらい?
先ほども書きましたが、地方によりかなりの開きがあります。
郷に入っては郷に従え、ということわざもあるので、離れた地域にお返しするときはその地方に住むご親戚などに確認をとったほうがよさそうです。
熨斗(のし)にも違いがあって、私は六角形ぽい形の、絵に描かれたものを思い浮かべますが、北海道だと四角いものなんだそうです。しかもそれは簡略な熨斗なんだとか。そういうのも聞けたらいいですね。
ただ、なかなか聞きにくいのも事実。こんな時は1/3~半額が内祝の目安とされています。
お返しを選ぶ際の注意点は?
注意点は次のようなものが挙げられます。
◆贈られたものと似たようなもの
例えばお金を頂戴した方に商品券でお返しする、などは少なかったよ、と嫌味なお返しになりかねません。それに金額がもろにばれてしまうのも心証が良くありません。
◆受け取るのに躊躇(ちゅうちょ)するもの
大きさなどより注意しなければいけないのが金額です。特に上司や目上の方などから頂いたら気合を入れすぎて高額なものを選びがち。
せっかくのお志を無にしてしまいかねません。
1/3~半額でよいのです。気軽に受け取っていただきやすいことを第一に考えましょう。
◆もし頂いた品物の値段がわからなかったら?
ある品物を入学祝として頂戴したけど、どう調べてもいくらぐらいのものか見当もつかない…ネットが主役の現代社会ならわかりそうなものですが、なかなか検索にヒットしないことってありますよね。
こういった場合はお祝いの相場を考えてみましょう。おつきあいの深さにより予算は変わるものですが、遠いご縁の方だとお祝いは大体10,000円ぐらいが相場のようです。
それを目安に3~5,000円ぐらいで用意すれば問題ないでしょう。
お返しはいつまでにすればいい?
そろそろ入学の準備するでしょうと2月ごろに入学祝を頂いても、急ぐ必要はありません。
入学式を済ませてから概ね一か月ぐらいまでにお渡しすれば失礼にならないでしょう。
そうすれば入学式の写真も用意できますし、何よりこの時期はお互い忙しいので、落ち着いてからで大丈夫。
ただあまりに遅くなると、お祝いを渡したこと自体忘れてしまっていて、「え、なんで今頃?」となりかねません。
それにすぐお中元の季節になってしまいます。忘れないうち、次のイベントに突入しないうち、というのが概ね一か月ということです。
熨斗(のし)の名前は誰の名前?
熨斗(のし)とか水引とか、わかりにくいですよね。表にまとめてみました。
水引 | お祝い事なので紅白。何度あってもいいお祝いなので蝶結びが良い |
熨斗(のし) | 幸せのおすそ分けなので、 包装紙の内側にかける「内熨斗」 |
表書き | 「入学内祝い」「内祝い」※1 |
名前 | 水引の下に子供の名前をフルネームで書く。※2 |
日取り | 仏滅、赤口は避けたほうがよい。 |
※1…日本では奇数が縁起が良いとされるので、3文字または5文字にする。
ただし9は「苦」に通じるので使わない。
※2…フルネームが基本だが、複数人いる場合、苗字を書いてその下に子供の名前を並べる、でもよい。
そもそも入学祝とは何か?入学祝の使い見
入学祝の意味
入学祝は子供の成長を喜び、その節目の入学を祝うものです。
小学生ならランドセルや机など、これからのさらなる成長を願うものが多いですが、遠くの親戚や、中学生高校生ともなってくるとお金でいただくことも増えてきます。
お金は、入学となると教科書や制服など何かと物入りな家計を稼げない子供の代わりに援助する意味もあります。
入学祝をもらう主役は子供
お金であっても主役は子供。子供は物理的に稼ぐことはできないのでその分をお祝いで援助しようという気持ちが入学祝いです。
ただ、子供を養育するのは親の義務。どこまでお祝いで賄うのか、子供名義の貯金にするのか、ご家庭できちんと話し合いましょう。
入学祝いを頂いたけどお返しって何がいいの?お悩み徹底解決!!まとめ
◆お返しはしなくてもいいけど、やったほうがいい。
◆おじいちゃんおばあちゃんなら孫の成長がわかるように写真や直接会えるお食事会
◆上司や遠いご縁の方ならカタログギフトやタオル、消えもの。喜ぶにかけて昆布など。
◆お返しは気張らず受け取りやすいことを第一に。でもまず真っ先に電話でいいからお礼を伝えること。
◆入学式後から一か月ぐらいまでにお返しする。
◆熨斗(のし)は内熨斗、水引は紅白で蝶結び。
◆表書きは「入学内祝い」または「内祝い」、名前は子供のフルネームを書く。
いかがでしたか?
改めて調べると地域の風習もあり一見ややこしそうに感じますね。
でも肝心なのは子供の成長を祝うことと、祝ってくれた人に感謝を伝えること。それさえ忘れなければ、きっと大丈夫です。気持ちを安らかにお過ごしください。