突然ですが、【オートファジー】という言葉を知っていますか?
オートファジーとは、人間が持つ細胞が自分自身を食して新しい細胞に生まれ変わる機能のことです。
古い細胞から、新しい若々しい細胞に変わって、病気の予防や不調を改善、若さを維持するなどの効果があると言われています。
ですが、これは普通にしているだけでは機能しません。なんと、16時間もの空腹状態を作ることで機能が働くというではありませんか!
できることなら、効率よく細胞を若返らせたい!と思いますが、我慢はしたくない!
食事は制限できたとしても、お酒はダメなの?お酒だって、適量なら健康にいいって言われてるじゃない!
わかります、その気持ち。あとは、急に断れない大事なお誘いが来たりとかね。
オートファジーへのお酒の影響はあるのか、調べてみましょう。
【オートファジーとお酒】オートファジーが働く条件
しかも、その間ドリンクだったら飲めるし、絶食時間の多くを睡眠時間に回せばあっという間なのよ♪
絶対の条件は?なんで16時間なの?
オートファジーの機能が働き出す条件は、以下のこれだけです。
- 細胞が飢餓状態に達した時
- ヒトの場合、最後に食事を摂ってから16時間経過後から
なぜ16時間なのかと言うと、オートファジーは常に働いていますが、その機能が活性化するのが、最後に食事をしてから16時間後という報告が出ている為です。
とは言え、糖尿病などを患う方は低血糖になったり体調を崩す危険性が高くなるので、担当医師に相談されることをオススメします。
絶食の時間は、睡眠時間と残りの時間を合わせて16時間でOK
16時間絶食と聞くと、それだけで「えー!絶対無理!!」となりそうですが。睡眠時間も含めてよいそうです。よかった...(笑)
うちの娘も、学校が休みの日にはいつまでも寝ています。
だから若い世代の子たちは、いつまでも細胞から活き活きした感じで、元気で若々しいんだ!と納得できました。
という訳で、やってみました(笑)
若返りという言葉に惹かれて、私も16時間、水分のみの絶食に挑戦してみました!
時間は夜の7時~翌朝の11時まで。色々な作業を終えて、夜の10時には眠ってしまい、朝は8時に覚醒したので、その時点で既に13時間経過。(笑)
それで、残り3時間を普通に仕事をしていたらあっという間に16時間経っちゃいました。
その後も仕事が残っていたので継続して、結局18時間の絶食時間。
感想は、ちょっとお腹空いてきたな~ってくらいだったので、特に苦しいこともなし。
でも、頭と身体はスッキリした感じです。エネルギーの消費を抑える為なのか、余計なことを考えなかった気がします。
若返りの効果は、1回ではわからないので、習慣化して見て行きたいと思います。
これを書いてて、とある女優さんも、1日1食ですごい量をまとめて食べるというのをTVで観たのを思い出しました。
もしかしたら、美容と健康にいい習慣なのかも知れないですね。
【オートファジーとお酒】お酒の及ぼす身体への影響
ただ、ダイエットするのが目的ならきちんとした情報を得て判断した方がいいわね。
プラスの影響
お酒を摂取した場合のメリットとしてはこちらです。
- 胃酸分泌が増え、食欲が増す
- 精神的緊張やストレスを緩和してくれる
- 血行促進
- 人との関わりを円滑にしてくれる
飲んで酔っ払っても、その場を和ませてくれるムードメーカーの方には、本当に癒されますよね。
マイナスの影響
お酒を摂取した場合のデメリットはこちらです。
- 車の運転ができなくなる
- 空腹時にアルコールを摂取する事で、気分不良を起こす・酔いやすくなる可能性
- お酒自体のカロリーが高い
- 大量のアルコール代謝によって、必要以上に中性脂肪の合成が進む
どうでしょうか。
自分に合った適量を嗜む程度であれば、お酒とも仲良く付き合って行けますが、お酒に飲まれてしまっては元も子もありませんね。
しかも、アルコールを飲むことで脂肪が増えるのなら、考え物です。
お酒が及ぼすオートファジーへの影響は?
基本的に絶食の時間である16時間以外であれば、食べたいもの、飲みたいものを摂取してOKです。
もちろんお酒だってOK。なんの影響もありません。
ただ、効果をより上げたいのであれば、食事の内容も栄養成分をしっかり考えられたものに越した事はありませんよね。
また、お酒もOKと言いましたが、飲みすぎると判断力が鈍って、自分で決めたことを守れなかったりします。
なので、そういう点ではやはり飲まないという選択か、適量に留めるのがベストでしょう。
美味しいお酒を飲む方を選ぶのか、美しく生まれ変わるのを選ぶのか。ですね。
結果、ファスティング期間中にお酒の制限はないけど、飲むなら食事を摂ってOKの時間に!ということです。
【オートファジーとダイエット】適度な空腹状態は身体にいい
そもそも、ダイエットと聞くと「体重が落ちればいい」「痩せればいい」みたいな印象を持っている方も少なくないのではないでしょうか。
健康的なダイエットは、体重だけではなく、身体の余分な脂肪を落として、適度な筋肉をつけることなんです。
骨と皮だけのガリガリな身体よりも、出るとこは出て、適度な筋肉でギュッと引き締まっている身体が、健康的ですごく憧れますよね。
なので、食事ひとつにしても自分の身体の状態に合わせて、上手に調整したいものです。そんな中、こんな記事を見つけました。
栄養環境の変化というストレスに対してオートファジーが誘導され、結果としてミトコンドリアにおけるタンパク質合成の開始に重要なアミノ酸セリンが供給される、細胞の迅速な環境への適応が可能になるという、オートファジーの生理学的機能を初めて明らかにした。
引用:東京工業大学
つまり空腹状態にすることで、環境に適応できる新しいたんぱく質を合成して、身体づくりに役立っているという研究報告ができたということですね。
食べないことを推奨しているわけではありませんが、なんてすごい!人間の身体!!って思いませんか?
では、ここでは具体的に空腹な状態が及ぼす身体へのいい影響を見てみましょう♪
消化管を休ませて、元気を回復させる
一般的に1日3食の食事を摂っておられる方がほとんどではないでしょうか。
その3食分の食事の消化吸収に費やされるエネルギーは、なんとフルマラソン1回分(2,000~2,500kcal)にあたるそうなんです!
つまり、その消化吸収にあてるエネルギーを、別にしなくてもいい余計な代謝に回さずに、細胞の回復や美容の維持などに使うことができるということですね。
現代、食べすぎ、飲みすぎで消化管は疲れ切っている状態とも言えます。
それだけ頑張っているのに、自分の細胞の回復ではなく、自分に鞭打って働かせる為にエネルギーを使われているなんて......。
まだまだ長い人生、大事な身体と付き合って行くわけですので、たまには休憩を取らせてあげたいですね。
脂肪燃焼効果
2016年後半の肥満学会年次総会で発表されたこの研究では、20~45歳の11人の過体重者が2つの異なる1週間の試験に参加した。
1回目の試験では、参加者は4日目以降、午前8時から午後2時までにすべてのカロリーを摂取した。対照試験では、参加者は4日目以降に午前8時から午後8時までに全カロリーを摂取し、各参加者は両方の試験に参加した。午後2時から翌朝午前8時まで食事をできなかったパターンでは、参加者は擬似的なファスティング(断食)状態にあったと考えられる。
両試験の間で参加者の体重を調べてみた結果、体重の減少に関しては違いがなかったが、脂肪燃焼レベルに関して言えば、午前8時から午後2時までで食事を終えたパターンの方が6%高かったという。また、同様に空腹感も安定していたとのこと。
引用:マイナビニュース
絶食して12時間までは、動物が体内で作る炭水化物のひとつであるグリコーゲンが燃焼され、12時間以降は脂肪を燃焼させるそうです。
ということは、やはりファスティングで脂肪燃焼効果が上がるという説は、理にかなっているということですね。
身体の細胞ひとつひとつが若々しくなる
ファスティングによって、細胞自体を回復させ、消化吸収・代謝の能力を高めることで、消化管の機能も回復し、便秘の改善・美肌への効果や、腸内環境が整うことでの免疫力アップの効果も期待できます。
また、腸内環境が好転することで、幸せホルモンの分泌が増え、気分や脳の活性化にも繋がるのです。
【オートファジーへのお酒の影響】16時間ダイエットの及ぼす効果のまとめ
さて、いかがだったでしょうか。
私は、16時間空腹が及ぼすいい影響の情報を得てさらに、空腹状態を作ることが楽しみになって来ました。(笑)
そんなまとめはこちらです。
まとめ
- オートファジーとは、人間が持つ古い細胞を新しい細胞に生まれ変わらせる機能のこと
- オートファジーによって、病気の予防や不調の改善、若返りや免疫力アップにも効果がある
- お酒はオートファジー自体への影響はないが、判断力が鈍ったり、しっかり実行できなくなる可能性もある為、飲まないか適量に留めるようにする
- ファスティング期間中にお酒の制限はないけど、飲むなら食事を摂ってOKの時間に!
- 健康的なダイエットとは、体重を落とすだけじゃなく、余計な脂肪を落として、筋肉をつけること
- 何事も体調に合わせて、無理なく行う事が一番!
食事もお酒も楽しみながら、無理なく健康な毎日を過ごせたらいいですね。
それでは、ここで失礼します。また!
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