お弁当のおかずで定番の卵焼きやゆで卵。
明るい黄色がお弁当に彩りを与えてくれますよね。
ゆで卵はお湯を沸かして卵を入れるだけで簡単に作れますが、入れてから時間を計って冷水につけて殻をむいて。工程を考えたら朝には少し面倒くさい…。
何かと忙しい朝は少しでもラクをしたいですよね。できることなら前日に少しでもお弁当の準備をしたいところ。
ゆで卵なら火を通すのだから前日に準備しておいても大丈夫??
この記事では気になるゆで卵の賞味期限とお弁当に適したゆで卵の茹で方、お弁当にぴったりのゆで卵アレンジレシピなど幅広くご紹介していきます!
お弁当に入れるゆで卵は前日に作っても大丈夫?
結論からいうとお弁当用のゆで卵は前日に作っておいても大丈夫です。
まずは賞味期限から見ていきましょう。
調べたところ、ゆで卵は保存状態によって食べられる期間が変わるようです。
冷蔵庫で保管した場合
・殻付きのままは3日
・殻にひびが入っていると2日
・殻をむいた状態で半日~1日
もちろん当日に作るのが安心ですが、他のお弁当のおかずの準備もあるし朝食も作って、朝は何かと忙しいので少しでも手間を省きたい…。
それなら殻がついたままなら3日もつので前日に茹でて準備しておいても問題なさそうですね!
ただし前日に殻までむいてしまうと長持ちしないので、殼むきは当日にしてあくまで下準備までにしておきましょう。
そしてお弁当に詰める直前まで冷蔵保存を徹底してくださいね。
これで簡単!ゆで卵の殻をむきやすくする方法
お弁当作り当日の朝、いざ殻をむこうとしたら殻が膜がくっついてうまく剥けない!ってことありませんか?
薄皮が残ってしまったり、白身が殻にくっついてボロボロになってしまったり…
忙しい朝にイライラする~!
ですが、ゆで卵の殻は少しの工夫でつるんと気持ちよくむけるようになるんです。ここからはその方法をいくつかご紹介します。
画びょうで穴を開ける
茹でる前に卵の尖っていない方(下側)に画びょうやピンで穴を空けます。
※針先が清潔なものを使ってくださいね。
あとは沸騰したお湯に入れて茹で、出来上がったらすぐに冷水にさらします。
実はダイソーやセリアなど100均にも同じ要領でゆで卵が簡単にむける商品が売っているんですよ。
引用 Daisoネットストア
殻に画びょうがうまく刺せない方はこういった商品を使うのもひとつの手ですね!
スプーンでヒビを入れる
こちらも茹でる前の卵の下側に今度は軽くスプーンなどを使ってヒビを入れます。あとは同じように茹でて冷水で冷やしたら出来上がりです。
タッパーを使ってむく
茹でてしっかり冷ましたゆで卵を大きめのタッパーに入れて少量の水を加えます。そうしたらあとは殻にまんべんなく細かいヒビが入るまで振るだけです!
タッパーから出したらつるんときれいにむけますよ。こちらはひとつはもちろん複数個でも一気にできるのがいいですね!
どの方法でも大切なのは茹で上がったらすぐに冷水で冷ますこと。急激な温度差で殻と中身が収縮してずれることでむきやすくなります。
お好きな方法でぜひ試してみてくださいね!
お弁当のゆで卵を夏に入れるのは危険!?
ただ、夏場のお弁当にゆで卵を入れる場合は注意が必要です。
気温や湿度が高いため食材が傷みやすいので、食中毒に気をつけなければいけません。
夏場の食中毒の原因となるのは多くが、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、カンピロバクターなどの細菌によるものです。
食中毒の細菌は約30度~40度で最も繁殖しやすくなります。そして高めの室温の中で2~3時間放置しておくと増殖し、食中毒を発症するくらいの菌数にまで増えてしまいます。
お弁当は調理してから食べるまで時間があるので気をつけなければいけませんね…。
それでは夏のお弁当での食中毒を防ぐためにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか?
お弁当作りで夏に気をつけるポイントとは?
しっかり冷ましてから詰める
温かいままお弁当の蓋をしてしまうと湯気がこもり、湿度が上がることで細菌が繁殖しやすくなります。
朝茹でた玉子は中までしっかり冷めるのに時間がかかるので、夏の場合は前日に作って朝殻を剥いた方が安心かもしれませんね!
素手で詰めない
たくさんのものに触れている私たちの手には多くの雑菌がついています。
おかずは素手で触らず、清潔な菜箸で詰めるようにしましょう。
ゆで卵の場合丸々ひとつそのまま詰めることはおそらくあまりないですよね。
少し手を加えて切り口をかわいくしたり、デコレーションしたりする場合も使い捨て手袋をつけるなどして食材に触れない工夫をすることが大切です。
十分に加熱する
どのおかずも十分に加熱することが大切です。多くの細菌が熱に弱いため、中までしっかり火を通すことで食中毒のリスクを下げることができます。
ゆで卵は固茹でにしましょう。半熟卵はNGです!
保冷剤を利用する
大切なポイントとして、保冷剤はお弁当箱の上に置きましょう。冷気は上から下に流れるので、下に置いたお弁当をよりしっかりと冷やせますよ。
一緒に凍らせたペットボトルを入れるのもおすすめです。
また保冷剤と合わせて保冷バッグを使えば低温を保ってくれるので効果的です。保冷バッグは100円ショップでも購入できるので試してみて下さいね。
お弁当のゆで卵は何分茹でがベスト?
みなさんは何分茹でたくらいのゆで卵が好きですか?
ゆで卵は好みの固さが分かれるところですよね。トロっととろける半熟卵が好きな方も多いと思いますが、半熟卵は傷みやすいのでお弁当に入れる時はきちんと火を通すことが重要です。
ではお弁当に入れるゆで卵は何分茹でればいいのでしょうか?
10分~12分で固ゆで卵に
冷蔵庫から出してすぐの卵で沸騰してから10分~12分茹でると固ゆで卵になります。
8分~9分ではまだ半熟状態なのでタイマーなどできちんと時間を計れば毎回変わらない固さで茹でることができるのでおすすめです。
ただし、沸騰したお湯は温度差で卵が割れやすくなります。いったん弱火にしてから卵をお玉などにのせてゆっくり入れてくださいね。
お弁当に注意!茹ですぎもNGなのはなぜ??
しっかり加熱した方がいいなら12分以上何分茹でても良さそうですよね?
ですがゆで卵は茹で過ぎると特有のにおいが出やすくなってしまいます。
ゆで卵から温泉の硫黄のにおいがしたことはありませんか?
卵は茹で時間が長くなると卵白に含まれるアミノ酸が熱により分解されて、硫化水素と呼ばれるガスが発生します。このガスが気になる硫黄のようなにおいの正体です。
とはいえゆで卵からにおいがしたら食べられるか心配になりますが、この硫化水素の硫黄のにおいは茹ですぎが原因なので問題なく食べられます。
ただもし「いつもと味が違う」「酸っぱいにおいや異臭がする」などおかしいと思ったら本当に腐っている可能性もあります。不安な時は食べないようにしてくださいね。
お弁当のふたをあけてにおいが強いと周りの目も気になってしまうところ。
食中毒防止のために半熟にならず、においの発生を防ぐためにも、茹で時間を正確に計ることがお弁当に入れても安全でおいしいゆで卵作るポイントです。
お弁当のゆで卵は味付けで変化を!アレンジレシピをご紹介!
そのままのゆで卵ももちろんおいしいですが、毎日のお弁当でいつも同じでは飽きてしまいますよね。
そんな時は味付けを変えてみましょう。
味付け卵
味付け卵は手間なし簡単! ゆで卵の殻をむいたら調味液につけて寝かせておけば完成です。
お弁当なのに殻をむいて大丈夫?と思うかもしれませんが、濃く味付けすることで日持ちするんですよ。ただしこちらも固ゆで卵を使ってくださいね。
メジャーな醤油味からピリ辛中華風、カレー味までアレンジし放題! ネットにレシピがたくさんあるのでお好みのものを探してみてください。おかずのレパートリーが広がります。
おつまみ風
好みの大きさに切ったゆで卵をごま油と粉末の鶏ガラスープの素、刻みネギと白ごまで和えるだけ。
ピリ辛にするならラー油を使ってもいいですね。塩こんぶを加えてもおいしいですよ。ご飯が進みます!
また、少し大人な味にするならカリカリのベーコンとアボカド、ブラックペッパーを加えた一品もおすすめ。見た目もおしゃれなのでお弁当にぴったりです!
グラタン風
半分に切ったゆで卵にマヨネーズ、チーズのせてレンジでチンすればあっという間にグラタンに!
少し手を加えるなら小さく切ったゆで卵をお好みのお野菜、ベーコンやウインナーと一緒にアルミカップに入れてマヨネーズとチーズをのせてトースターで焼いたらボリュームある一品になりますね。
どれもおいしそう!
ゆで卵は簡単でおいしいアレンジ方法がたくさんあるので試してみてください!
お弁当のゆで卵は前日準備していい?安心の茹で方やアレンジ方も!まとめ
ゆで卵は前日に作っても殻をむかずに冷蔵保存していればお弁当に持っていっても大丈夫なことがわかりました。
お弁当づくりで忙しい朝でも殻をむくだけなら簡単ですね!前日に作っておけるならお弁当での登場回数が増えそうです(笑)
まとめ
- お弁当のゆで卵は固茹でにする
- 卵の下側にピンを刺して茹でれば殻むきも楽チン
- おかずは中までしっかり火を通すことで食中毒を予防する
- 食材に素手で触るのはNG! 詰める時は菜箸利用で
- 夏のお弁当は保冷剤と保冷バッグを活用する
- 茹で時間は10分~11分で! 茹ですぎはにおいの元に…
- グラタン風やおつまみ風にも! ゆで卵はアレンジおかずが盛りだくさん♪
前日の下ごしらえができて彩りきれいなゆで卵。保存方法に気をつけてお弁当づくりに役立てて下さいね♪