健康に良いと世界中で注目されている緑茶。日本人にとってはとても身近な飲み物ですね。緑茶を飲むことを習慣にされている方も多いのではないでしょうか?
かくゆう私も緑茶を飲むことを習慣にしています。毎日飲むからこそ感じていたこと…それは、抽出済みのお茶っ葉(茶殻)を捨ててしまうのが何だかもったいない…。
何か再利用方法はないものかと調べたところ、お茶っ葉の利用価値は無限大でした。
みなさんは抽出済みのお茶っ葉をどうしていますか?まさか、そのままゴミ箱にポイ!なんてしていませんよね!?
お茶っ葉を捨ててしまうなんてとんでもない!
お茶っ葉は料理や美容、掃除などに再利用ができる優秀アイテムなのです!
この記事では、お茶の恵みを最後まで余すところなく活用するための、茶殻の再利用術をご紹介します。
お茶っ葉は再利用できる?
お茶っ葉は再利用できます!
ただし、抽出後のお茶っ葉(茶殻)は痛みやすく、すぐに腐ってしまいます。なので、まずは、乾燥茶殻を作るのがおすすめです。乾燥茶殻にすることで、活用方法の幅もグンと広がります。
茶殻を乾燥させるとき、もっとも手軽なのは天日干しです。茶殻の水気を切ったら、新聞紙やザルの上に広げて、日当たりの良いところに置いておくだけです。天気が良ければ、数時間で乾燥茶殻になります。
急いで乾燥茶殻を作りたい場合は、電子レンジで加熱したり(30秒ほどでOK)、フライパンで炒るのがおすすめです。
そうして作った乾燥茶殻には暮らしに役立つ様々な再利用方法があります。
お茶っ葉に含まれる成分を利用しないなんてもったいない!まずは、茶殻に含まれる成分による効能を一部ご紹介致します。
参考資料:公益財団法人世界緑茶協会
抗菌・殺菌効果
- 食中毒予防
お茶っ葉に含まれるカテキンには、食物についた細菌が産み出す毒素を消す解毒作用、食物についた細菌自体を破壊する殺菌作用があり、食中毒予防に大きな効果を発揮します。
- インフルエンザ予防
抗ウイルス作用があるので、お茶でうがいをするとインフルエンザ予防に有効的であるといわれています。
ウイルスは表面にトゲを持ち、トゲによって細胞に取り付きますが、お茶っ葉に含まれるカテキンはこのトゲに吸着してウイルスの侵入を阻止すると考えられています。
- 虫歯予防
虫歯は、歯表面に付着した原因菌(ミュータンス菌)がつくる酸によって、歯の表面のエナメル質が溶けることで起こります。
つまり、虫歯の予防には、原因菌がつくり出す酸を抑えることが重要です。お茶っ葉に含まれるカテキンは、原因菌自体の増殖や付着を抑えるため、虫歯予防に効果的であることが知られています。
- その他の作用
お茶っ葉は、腸管に感染するコレラ菌、赤痢菌、チフス菌、呼吸器に感染する百日咳菌、肺炎マイコプラズマ、また水虫を起こす白癬菌、胃十二指腸潰瘍の原因菌とされるヘリコバクター・ピロリ、溶血性尿毒症症候群を起こす腸管出血性大腸菌O157、さらに多くの抗生物質が効かないMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、ペニシリン耐性肺炎球菌など、多くの細菌や真菌(かび)に対して抗菌効果を示します。
消臭効果
お茶っ葉に含まれるカテキンは、ニオイの原因となる成分と結合して中和したり、ニオイの原因となる雑菌を殺菌・抗菌したりすることで、気になる様々なニオイをすっきり消臭してくれます。
カテキンは特に、雑菌による腐敗臭や部屋のニオイの原因となるアンモニア臭を抑える効果があるといわれているため、お掃除に役立つこと間違いなしですね。
健康・美容効果
お茶っ葉には、水溶性の成分として、抗ガン・抗アレルギー・抗肥満・抗ストレスなどの効果があるカテキン、美肌効果のあるビタミンC、皮膚や粘膜の再生に役立つビタミンB2、リラックス効果のあるテアニンやアミノ酸などが含まれています。
さらに、脂溶性の成分として、腸内環境を整える食物繊維、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンA、抗酸化作用のあるビタミンE、貧血予防に効果的なクロロフィルが含まれています。
茶殻の再利用方法その①お料理アイテムとして利用する
また、お茶っ葉には消臭効果があり、卵や魚、肉の臭みを取り除いてくれます。料理の際に、お茶っ葉を一緒に入れるだけでOK。そのまま入れても良し、お茶パックなどに入れても良し、お手軽な活用方法としておすすめです。
その他、おすすめのレシピをご紹介致します!
お茶っ葉ふりかけ
- お茶殻を乾燥させてすり鉢で細かく砕き粉末にします。
- 【1】と塩・胡麻・鰹節と混ぜて完成です。
お茶っ葉炊き込みご飯
- お米・水と一緒にお茶殻と昆布、煮干しと塩を入れます。
- そのまま炊飯器や鍋で炊き上げたら完成です。
お茶っ葉焼飯
- お茶殻を乾燥させてすり鉢で細かく砕き粉末にします。
- 卵を溶きほぐし、熱したフライパンでふんわりと炒めて取り出しておきます。
- ソーセージ、ベーコン、ハムなどお好きな具材を炒めてからごはんを入れて、パラパラになるまで炒めて、塩コショウ、しょうゆなどお好きな調味料で味付けします。
- 【1】【2】を入れて軽く炒め合わせて完成です。
お茶っ葉卵焼き
- お茶殻を乾燥させてすり鉢で細かく砕き粉末にします。
- ボウルに卵を割り入れ、【1】と砂糖、しょうゆを一緒に、菜箸で溶きほぐします.
- 卵焼き器に【2】を数回に分けて流しいれ、巻いていけば完成です。
お茶っ葉の佃煮
- お茶殻と醤油、砂糖、みりんを鍋で煮詰めて汁気を飛ばします。
- 最後に胡麻を和えたら完成です。
お茶っ葉の天ぷら
- 天ぷらの生地に茶殻を混ぜます。
- 【1】をスプーンですくって、油で揚げたら完成です。
お茶っ葉スイーツ
- ホットケーキミックスやクッキー生地に混ぜ込む。
- 焼き上げて完成です。
茶殻の再利用方法その②美容アイテムとして利用する
どのようにして活用すればいいのか?美容アイテムとしての活用法を一挙ご紹介!
お風呂に入れる
お茶パックやネットなどに入れたお茶殻を、お風呂に入れて、入浴剤として利用できます。
茶殻の成分に入っているビタミンCには美肌効果があり、アミノ酸やテアニンにはリラックス効果が、カテキンにはアンチエイジング効果があるので、美容効果が期待できます。
髪に揉み込む
軽く洗い流した髪に、お茶殻を揉み込みます。このとき、頭皮マッサージをおこなうと頭皮を衛生的にすることができます。少し放置したらシャワーでお茶を洗い流します。その後、シャンプーで洗い流して完了です。
カテキンの持つ抗酸化作用や抗菌作用には高いヘアケア効果が期待できますので、美髪を目指す方におすすめです。またお茶に含まれているカテキンには薄毛を予防する効果も期待できますので、抜け毛が気になる方にもおすすめです。
枕に入れる
乾燥させたお茶殻をお茶パックやネットなどに入れて、枕カバーの中に入れます。
香りによるリラックス効果・抗菌効果・脱臭効果があり、安眠効果が期待できます。
足に塗り込む
お茶殻を足の気になる部分に塗布します。
カテキンの殺菌作用は水虫の原因菌にも有効だと言われており、水虫を押さえる効果が期待できます。
茶殻の再利用方法その③お掃除アイテムとして利用する
以下で、お茶殻のお掃除アイテムとしての活用方法をご紹介致します!
消臭剤として利用する
お茶殻に含まれるカテキンには消臭作用があり、お茶殻を気になる場所に置いておけば、消臭剤として利用できます。利用例は次の通りです。
- 乾燥させたお茶殻をお茶パックやネットなどに入れて、靴や下駄箱に入れておく
- 乾燥させたお茶殻を穴の空いたケースやコップに入れて冷蔵庫に置いておく
- 乾燥前のお茶殻を魚焼き器の受け皿に入れておく
- 乾燥前のお茶殻を電子レンジで温める
キッチン周りの掃除に利用する
お茶殻に含まれるカテキンには抗菌・殺菌作用があり、キッチン周りの掃除に最適。利用例は次の通りです。
- お茶殻をお茶パックやネットなどに入れて、シンクや蛇口磨きに利用するとピカピカになります
- お皿洗い用のスポンジに代わりに、お茶パックやネットに入れたお茶殻を利用すると、汚れや油分が取れやすくなります
- 鉄瓶や鉄鍋を片付ける時、お茶パックやネットに入れたお茶殻でひとふきするとさび防止になります
- お茶パックやネットに入れたお茶殻でまな板をこすると天然の抗菌剤になります
家中の掃除に利用する
除菌・消臭効果があることから、お茶殻は昔から、家の掃除に活用されてきました。利用例は次の通りです。
- 湿ったままの茶殻を玄関に撒き、ほうきで掃くことで、湿った茶殻にごみや砂埃が吸着し、掃除がしやすくなります。
- 湿ったままの茶殻を畳に撒き、ほうきで掃くことで、畳の目に入り込んだほこりを取ることができます。水分を飛ばすために、最後は乾拭きをするのがポイントです。
- 湿った茶殻で鏡をふくとくもり止めになります
- 気になる場所の拭き掃除に利用すると、除菌効果が期待できます
お茶っ葉は再利用できる?茶殻の再利用方法は?日常の節約術をご紹介!のまとめ
|
お茶を淹れる度に出るお茶殻の、様々な場面での再利用方法をご紹介致しましたが、いかがでしたでしょうか。
飲んで美味しい!飲んで嬉しい!持て余すことのないお茶っ葉!こんな魅力的な素材を捨ててしまうなんてもったいない!
お茶っ葉を最後まで無駄なく利用して、健康的で経済的な緑茶習慣を始めてみませんか?
再利用方法を知って、お茶っ葉を最後まで無駄なく使うことで、毎日の緑茶習慣をさらに豊かな気持ちで楽しめるはず。
この記事をお読み頂いたことを機に、皆様の緑茶ライフが豊かになれば幸いです。