ふと机にあったお茶を飲んだらカビが生えていた・・・ギャーーーー!!!
こんな経験はありませんか?
カビたお茶を飲んでしまったらどうなるのか、心配になりますね。
同じことが起こらないように、お茶がカビる原因や保存方法についてお伝えします。
お茶にカビが!気付かずに飲んだけど大丈夫?
お茶にカビが!飲んだけど大丈夫?どうしよう
お茶のカビに気付かず飲んでしまった・・・そんなことになれば、その後どうなるのか心配になりますよね。
カビの多くは食べたり飲んだりしたすぐ後に嘔吐や下痢を起こすような急性の中毒が少なく
何も症状が出ないことが多いです。
しかし注意が必要な場合もあります。
カビ毒を生産する有害なカビも存在することや、すぐに症状が出なくても体の中に少しづつ溜まり、ある日アレルギーを起こしたり、
ガンの原因になることもあります。
カビが発生したお茶には、カビだけでなく、細菌が繁殖していることも考えられます。
環境により食中毒を起こすレベルの数の菌が増殖していれば、腹痛や下痢、嘔吐の症状が出る可能性があります。
体調に異変を感じた場合は、医療機関を受診しましょう。
お茶にカビが!知恵袋Twitterの声は?
カビの発生したお茶を誤って飲んでしまいました。
今朝、知人宅でペットボトルのお茶を飲んだのですが、よくよく見るとフワフワと浮遊物が…。
うっすらとした綿のようなカビと、真ん丸でマリモのようなカビです。
私は目が悪く、知人に指摘されるまで気付かずにコップ1杯(200mlほど)飲んでしまいました。
今のところ体に異変はないのですが、このまま放っておいても問題はないでしょうか?
大至急!カビの浮いた古いお茶を飲んでしまいました。
飲んで味がおかしかったので見たら白い物が浮いていました。一口だけだったんですが、大丈夫でしょうか?
何か対処法はありますか?
かなりパニックです!カビで死ぬことはありますか(T_T)?
お茶の中に
「うっすらとした綿のようなカビ」
「真ん丸でマリモのようなカビ」
「白い物が浮いていた」
このような経験をされ、体調面を心配されている方がおられました。
また、Twitterにてお茶のカビを飲んでしまった投稿を検索しました。
お茶のカビを飲んでしまったけれど、何も症状があらわれなかった人もいれば
お腹が痛くなったり下痢をしてしまったという方もみられました。
お腹を壊す場合もあるようです。
仮に症状がなかったとしても、同じことが起こらないようにしたいものです。
お茶にカビが発生する原因
カビが生える食品のイメージは、おもち、パン、みかんなどではないでしょうか。
お茶にカビが生えるなんて意識していない方も多いかもしれません。
なぜお茶にカビは生えるのでしょうか。
4つの項目に分けてお伝えします。
お茶にカビが!ペットボトルを開封する
カビはとても小さな状態で空気の中をただよっています。
ペットボトルのお茶は、工場で製造される過程で、加熱処理をした後、無菌室でペットボトルに詰められています。
ペットボトルのお茶が開封するまで常温保存でもカビることはないのはこの為です。
しかし、いったんキャップをあけてしまうと、空気に触れることでカビや菌が入ってしまいます。
お茶にカビが!直接口をつけて飲む
500mlのペットボトルは特に、直接口につけて飲むことが多いですよね。
直接口をつけて飲むことで、口の中の細菌や食べかすがたくさん入ります。
さらに常温に置いておいた場合、菌やカビの適温となりどんどんカビや菌が増殖してしまいます。
お茶にカビが!家庭で作ったお茶の冷ます時間
家庭で作ったお茶も、工場のような無菌状態ではないので、どうしてもカビの胞子や細菌が入ってしまいます。
また、温度が下がっていくまでの時間がカビや菌が増えやすい温度となり、繁殖する原因となります。
常温放置はその時間が長くなります。
お茶にカビが!保存容器が汚れている
お茶に空気中のカビや菌が入ってしまうことがありますが、保存容器が汚れていることも原因のひとつです。
容器を洗わずに新しいお茶をいれるなんてことはないでしょうか。
保存容器にも気を配る必要があります。
お茶にカビが!カビってなぁに?
カビってなぁに?
カビはこの地球上に何万種類もいると言われています。
カビは生き物です。
菌糸と胞子で構成されていて、胞子(植物でいう種のようなもの)を飛ばして増えていきます。
目には見えなくても、空気の中にはたくさんの胞子が存在しています。
胞子から菌糸をという糸のようなものを伸ばして増えていきます。
菌糸は栄養を吸収したり、胞子を形成したりします。
どんどん増えて大きくなると、目に見えるようになります。
例 コウジカビ アオカビ クロカビ
一方で細菌は2つに分裂することで増えていきます。
例 ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌など
細菌とカビは異なる生物です。
お茶にカビが!カビが増殖する条件とは?
カビの増殖には、温度・湿度・酸素・栄養の4つの要素が関わっています。
温度:【5~45℃】で増殖します。かなり低い温度でも増えることが分かります。
色々な種類のカビが存在しますが、一般的には【20℃】を超えると活発になり【28℃前後】で最も繁殖します。
湿度:カビの繁殖には水分が必要です。湿度【60%以上】で増え、【80%】を超えると勢いを増して繁殖します。
酸素:カビの繁殖には酸素が必要です。酸素がなければカビが生えることはありません。
真空包装や食品の包装に脱酸素剤が入っているのは、酸素濃度を低く保つためです。
栄養:カビが増えるには栄養が必要です。胞子が食品につき、食べ物を栄養にしてどんどん増殖します。
ホコリや汚れも栄養源となります。
カビの生育にとって良い条件が整うと発芽して菌糸をのばし2~3日で目に見えるようになります。
カビの種類
茶飲料でよく発育するカビの種類です。
Cladosporium sp.(クラドスポリウム) クロカビ(クロカワカビ)
住居内に黒色の集落があればほとんどがこのカビで、最も多く空中にほこりとして浮遊し、木材、皮革、繊維など多くのものを劣化させます。多くの種類の食品からも頻繁に検出されますが、かび毒の報告はありません。
Penicillium sp.(ペニシリウム) アオカビ
食品から頻繁に検出され、青緑色の集落を作ります。種類は非常に多く、その中には抗生物質のペニシリンを作ったり、チーズの製造に用いられるものもあります。
また、黄変米の原因となったり、カビ毒を産生するものも含まれます。多くの種類の食品、ほこりや土壌など環境中に広く分布しています。
Aspergillus sp.(アスペルギルス) コウジカビ
日本酒、醤油など醸造に用いられるもの、発ガン性の強いカビ毒(アフラトキシン)を産生するものなどPenicillium と同様、種類により有益と有害をもたらします。
多くの種類の食品に分布しています。種類により集落の色調は緑、黄土色、茶、黒、白、青緑と様々です。
クロカビ アオカビ コウジカビ の3種類がよくみられるものです。
有益なもの、カビ毒のないもの、有害なものがあるようです。
見ただけでは判断できないので、カビが生えないように管理することが大切です。
カビと食品の関係
カビは普段よく口にしている食品に利用されています。
コウジカビ | 酒 みそ しょうゆ かつお節 |
アオカビ | ブルーチーズ カマンベールチーズ |
酵母 | パン ビール ワイン |
嫌われがちなカビですが、私たちはカビの力に大変お世話になっています。
正しく保存して、カビを人間の敵にしないようにしたいですね。
お茶にカビが!お茶を安全に飲むためのコツ
お茶にカビを発生させず、安心して飲むためのコツを5つご紹介します
お茶は冷蔵庫で保管する
カビは20℃以上で活発になり、28℃前後が最も繁殖する温度です。
冷蔵庫は低温であるため、カビや菌の繁殖のスピードを緩やかにすることができます。
ペットボトルのお茶はコップに移して飲む
ペットボトルに直接口をつけて飲むと、口内の菌がたくさん入り、どんどん増殖します。
お茶は、コップに移して飲み、飲み切れない分は冷蔵庫で保存しましょう
とはいえ、外出先でペットボトルを直接口を付けて飲むこともあると思いますが、
直接口をつけて飲む場合には、その日のうちに飲みきってください。
その日に飲み切れなかったものは処分したほうが安全といえそうです。
やかんで沸かしたお茶は冷水で冷やす
上記のお茶がカビる原因でもお話ししたように、
やかんで沸かしたお茶は、温度が下がっていくまでの時間がカビや菌が増えやすい温度となり、繁殖する原因となります。
やかんを水を張った桶にいれて粗熱をとると、カビや菌が増えやすい温度を早く通り過ぎることが出来るので
傷みにくくなります。
お茶を入れる容器は清潔なものを使用する
自分でお茶を作る際、温度帯に気を付けても、容器が汚れていては努力が水の泡です。
飲み終わり空になった容器は、毎回きれいに洗い乾燥させることが大切です。
そのためには、洗いやすい容器を選ぶと良いでしょう。
時々塩素系漂白剤を使用すると、蓄積した汚れもきれいになって安心です。
お茶は早めに飲み切る
お茶には空気中のカビや菌がどうしても入ってしまいます。
冷蔵保存するなど方法はありますが、数日で飲み切れる分を用意するということも大切です。
冷蔵庫に入れると、カビや菌の繁殖のスピードは遅くなりますが、死滅するわけではないことを忘れてはいけません。
ペットボトルのお茶も自宅で作ったお茶も早めに飲み切ることが大切です。
お茶にカビが!気づかずに飲んだけど大丈夫?まとめ
カビたお茶を飲んでも何も症状が出ないことが多いですが、
カビ毒を生産する有害なカビも存在することや、ある日アレルギーを起こしたり、ガンの原因になることもあります。
カビだけでなく、菌が繁殖していて腹痛や下痢、嘔吐を起こすこともあすので注意が必要です。
安心してお茶を飲むためには
- お茶は冷蔵庫で保管をする。
- お茶はコップに移して飲む
- やかんで沸かしたお茶は冷水でひやす
- お茶を入れる容器は清潔なものを使用する
- お茶は早めに飲み切る
直接口をつけて飲んだペットボトルのお茶はその日のうちに飲み切るようにしましょう
見ただけではどんなカビか判断できません。
カビは私たちが普段口にしている食品にも利用されています。
カビが発生しないように保管し、安全でおいしいお茶を飲みましょう。