最大の危機こそ最大の好機といった言葉もあり、ピンチとチャンスに関することわざ、名言というのは多数あります。今回は、そんなピンチとチャンスに関することわざ、名言についてまとめてみました。
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人間万事塞翁が馬
この人間をニンゲンと読むのか、ジンカンと読むのかについては様々な議論があり結論が出ていません。。個人的にはジンカンと読んだほうがこの言葉にあっていると思うのでジンカンと読むようにしています。
もともとは、中国の前漢時代の書物「淮南子」の人間訓「人間万事塞翁が馬」または「塞翁が馬」とは、中国前漢時代の書物『淮南子』の人間訓に由来する故事成語です。故事成語と言われただけで、ちょっと頭が痛くなるのは、私だけでは無いでしょう。
もともとの話は、老人の馬が逃げたところ、その馬が優れた別の馬を連れて帰ってきた。
今度は老人の子供がその馬から落馬して足を折ったが、そのおかげで兵役を逃れて命が助かった。
といった話がベースになっており、何が幸いするかわからないといった意味合いで使う言葉です。ひょっとしたら、今はピンチだけど、次の瞬間、チャンスに変わるかも知れないわけです。
禍福は糾える縄の如し
禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如し、と読みます。意味合いとしては、幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互にやってくると言うことを指しています。
そう、開けない夜はないということです。
出典は、中国の代表的な古典である史記の南越伝にあります。史記というのは、ご存知の方ももちろん多いと思いますが、同じく中国の前漢の時代に司馬遷が執筆したとされる書物です。史記の中には、後に故事成語となった言葉が数多くあり、中国の古典の中でも日本に多くの影響を与えた書物と言って良いでしょう。
代表的な言葉としては
「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」
この言葉を見ると、何かを思い出す方もいらっしゃると思いますが、そうです、成蹊大学の成蹊はこの言葉から取られています。ご存知でしたか?
それから
「四面楚歌」、「背水の陣」と言った言葉も、もとは史記を出典としています。いきなり原書とか小説で読むのもなかなか大変なので、最初は、漫画でもいいので親しんでみると良い書籍でしょう。歴史物の漫画は、馬鹿にできません。「マンガ日本の歴史」を始めとして、絶対に読んでおいたほうがいい歴史マンガはたくさんありますよね。
死中に活を求める
これもまた出典は「晋書」という中国の古典になります。絶望的な状態にあって、切り抜けていく方法を探し求めると言った意味合いになります。ピンチの中で、尽力することにより、チャンスを掴むこともあり得るということでしょう。
失敗は成功の母
「失敗は成功の元」という言うことも多いと思いますが、発明王、トーマス・エジソンが残した言葉と言われています。「私は失敗などしていないよ。1万通りのダメな方法を見つけただけだ。」というのも、エジソンが残した有名な言葉ですが、発明王に至るまでの
過程は、たくさんのダメな方法があったんでしょうね。きっと。たくさんの失敗をピンチと捉えてそこで終わってしまうのが凡人で、最後のチャンスを掴むのが偉人なのかも知れませんね。
雨降って地固まる
「雨降って地固まる」という言葉の意味は「いざこざや喧嘩の後には、返って以前より良い状態になること」を指します。まあ、お互いに理解が深まると行った効果があるのかも知れませんね。
さすがに、中国の古典が出典といったことはなく、日常生活の中で生まれた言葉になります。大変良く使われる言葉と言ってもいいでしょう
虎穴に入らずんは、虎子をえず
危険を冒さなければ、大きな成功は得られないことのたとえを指します。もともと、中国の古典の、後漢書という歴史書の中に記載のある言葉です。伸るか反るかの大勝負の際に、虎穴に入らずんば、虎子を得ず、とか言うとカッコイイかも知れません。
ピンチ!! それはチャンスだ!
大野正人さんという方の執筆された書籍になります。
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ピンチとチャンスのことわざ・名言についてのまとめ
世の中、ずーと良くないことが続くこともなければ、ずーと良いことが続くことも無いものです。
次のチャンスを掴むために、今の苦境を如何にして頑張っていくのか。そういうことを意識して、辛いときでも踏みとどまって生きていこうじゃないか。そんなことを考えました。
明日はいい日であるといいですね。。。