冷風機とは別名「気化式冷風機」と呼ばれます。
水を蒸発させることで生まれる気化熱を利用し、冷たい風を発生させる機器のことを指します。
ワキタ MEIHO 気化式冷風機
引用:楽天市場
エアコンとは違い、冷風機は屋内の熱を外に逃がすということをしません。
冷風機のデメリットを知ることで、賢く活用しましょう!!
冷風機のデメリットは3つ
毎年、猛暑に悩まされている人はたくさんいますよね。
更新され続ける最高気温に、どうやってこの猛暑を乗り切ろうか、頭を悩ませている人も多くいることでしょう。
暑さ対策といえばエアコンが一般的ではありますが、電気代を抑えたい・エアコンを設置できない、などの理由で冷風機を取り付けることもあります。
ですが、冷風機にもデメリットはあるんです。冷風機を使っている、または冷風機の購入を検討している人は、デメリットを知ることで、より良く活用していきましょう!
- 運転音が大きい
- 部屋全体の温度は下がらない
- 排水に手間がかかる
デメリット①運転音が大きい
冷風機は室内機と室外機が一体となっているため、運転音がやや大きくなります。
部屋での作業でそこまで妨げになるほどの大きさではありませんが、人によっては気になってしまうかもしれません。
最近では、テレワークといった在宅勤務をされてる人も増えていますよね。
より静かな環境が必要な方にとっては、少し不向きかもしれませんね。
デメリット②部屋全体の温度は下がらない
冷風機は部屋全体の温度を下げるわけではなく、設置している「周辺」の温度を下げるものです。
もちろん、周辺には気化熱を利用し冷たい風が出ているのですが、それは一定の範囲に限ったことだと思っていてください。
むしろ、冷風機の背面からは冷たい風を出すとともに、暑い空気も出してしまうため、この排熱をしっかり逃がしておくことが必要になります。
この排熱を外に出さないと、部屋の温度が余計に上がってしまいます。
冷風機を使うときは、排熱を外に出せるようにしておくことが必要ですよね。
デメリット③排水に手間がかかる
冷風機は水の蒸発によって起こる気化熱を利用しています。そして涼しい風を効率的に出すために、排熱と同時に排水にしているのです。
その結果、水が排水タンクに溜まっていってしまうので、これを定期的に捨てる必要があります。
この処理を行うと、機種によっては運転が停止してしまうものもあるようです。暑い中、運転が止まってしまうのは避けたいですよね・・・。
こうした手間をなくすためには、冷風機の「ノンドレンタイプ」という、排水も同時に行ってくれるものを選ぶと良いでしょう。
ノンドレンタイプでないものを選ぶと、手間がかかってしまうので、そちらを確認してから購入しましょう!
冷風機のメリットも3つ
さて、冷風機のデメリットばかり見てきましたが、もちろんメリットもありますよ!!
私も家に一台冷風機を置いている部屋がありますが、その存在に毎年助けられています。
その部屋全体は涼しくできなくても、「今いる場所を冷やす」という点においてはとっても優秀なんです。
デメリットも押さえたうえで、メリットと見比べてみることで購入するかどうか検討してみてくださいね。
- 電気代の節約になる
- 部屋を冷やしすぎない
- 工事が必要ない
メリット①電気代の節約になる
なんと言っても最大のメリットは電気代の節約になるという点です。
夏場は厳しい暑さの日も多く、何かとエアコンを使ってしまいがちですよね。様々なものが値上がりされている中、少しでも節約できるなら節約したいと考えるでしょう。
冷風機は消費電力がエアコンよりも少ないため、コストを抑えることができます。
エアコンに比べると約半分の電気代で済むため、扇風機よりは高いですが、十分に節約できることが期待されてます。
メリット②部屋を冷やしすぎない
エアコンはたしかに部屋中がしっかりと冷えて、快適に過ごせます。
ですが、その一方でエアコンによって体調を悪くしてしまう人もいますよね。夏場に外と中の温度差で夏バテをしてしまう人もいます。
部屋全体が冷えすぎてしまうエアコンに対し、冷風機なら設置している周辺の暑さが和らぐだけなので、極端に部屋が冷えすぎることはありません。
排熱さえしっかりすれば、ひんやりと涼しい部屋で過ごすことができます。
エアコンで体調を崩しがちな人にはオススメです!!
メリット③工事が必要ない
冷風機はエアコンのように、業者に取り付けてもらったり、大がかりな工事をしてもらう必要はありません。
構造上、室内機と室外機が一体になっているため、設置工事をする必要がないんです!!
また、キャスターがついているため、移動もスムーズに行うことができます。どんな部屋でも工事せずに設置できるのは、すごく魅力的ですね!!
冷風機と冷風扇の違い
ここまで冷風機について見てきましたが、「冷風扇とどう違うの?」と疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。
YAMAZEN FCR-D405-WC 冷風扇
引用:楽天市場
ちなみに、冷風機と冷風扇をまとめて「冷風機」と呼ばれることも多いので、同じものとして認識している人も多いはず。
仕組みがやや異なるので、冷風機と冷風扇の違いを知って、自分に合った方を選んでくださいね!
違い①湿度
この2つの大きな違いは「空気を冷やす仕組み」です。
冷風機は水が蒸発する時の気化熱を利用し、冷たい風を出しています。
一方、冷風扇も気化熱を利用して冷たい空気を送風するのですが、大きく違うのは「気化した水蒸気も送風する」ことです。
そのため、湿度が下がるどころかむしろ上がってしまうんです。
ムシムシした日にはあまり向かないかもしれませんね・・・。
違い②冷える範囲
冷風機は部屋全体は冷やすことはできないものの、設置している周辺はひんやりとさせることができます。
冷風扇は、風があたる部分のみ涼しく感じられるため、冷風機よりもさらにピンポイントで使うことをオススメします。
小型のものであれば枕元で使ったり、お風呂の脱衣所で使ったりすると良いでしょう。
冷風機を選ぶときのポイントは4つ
冷風機にも多くの種類があり、自分がどんな環境で使いたいかによっても変わってきます。ぜひ選び方を知っておいてくださいね!
ポイント①冷房機能
もちろん冷風機を買うからには、より冷えるものを買いたい人が多いのではないでしょうか。
その冷風機にどれほどの冷房機能があるかは、「kw」という単位で表示されます。
この数値の高いものは、より冷房機能が高いということになります。
ポイント②タイマー機能
切り忘れを防ぐために、タイマー機能が搭載されたものもあります。
タイマーがセットできれば、切ったかどうか心配せずにすみますね!!
ポイント③除湿・衣類乾燥機能
多くの冷風機には除湿機能がついています。
夏場は湿度がすごく上がりがちなので、この機能はありがたいですね。
また、衣類乾燥機能が付いたものもあり、梅雨などの雨が続いた時に重宝できる機能ですね。
ポイント④ドレン水のタンクの容量
冷風機からもエアコンの室外機同様、水が出ます。この水のことを「ドレン水」といい、溜まると処理しなければなりません。
タンクの容量が多ければ処理する回数を減らすことができるため、手入れの手間を省けます。
また、ノンドレンタイプといってドレン水が出ない構造のものもありますが、湿度が高い場所であれば同じようにタンクに水が溜まってしまうようです。
湿度が高い日が続くときは、タンクを確認する方が良いでしょう。
冷風機のデメリットって知ってる?賢く活用するコツとは!?まとめ
夏になるとエアコンや扇風機、冷風機など様々な機器を使いますよね。
冷風機や冷風扇はデメリットもあるものの、使い方によっては効果を発揮できるので、ぜひ効果的に活用してみてください!!
- 冷風機のデメリットは「部屋全体が涼しくなるわけではない」など、3つ挙げられる。
- 冷風機のメリットは「エアコンより電気代の節約になる」など3つある。
- 冷風機と冷風扇は「湿度が上がるかどうか」や「冷える範囲」が違う点である。
- 冷風機を買う時のポイントは4つあり、冷房機能などを確認すると良い。
毎年の暑さ対策に、冷風機という選択肢を入れてみるのも良いかもしれませんね!
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