レモンをたくさんいただいたり、おうちでレモネードを作って飲みたいなどで、レモンの砂糖漬けを作ってみたという方もいますよね。
私は健康のためにビタミンC を摂りたくて、レモンの蜂蜜漬けを作ったことがあります。
レモンの砂糖漬けはそう簡単にダメにならない、長持ちするものと思っていませんか?
長期保存ができるものではありますが、カビが生えてしまうこともあります。レシピのまま作ってもカビが生える条件が出来れば、有り得ることです。
せっかく作ったものを捨てる羽目になるのは嫌ですよね。
皆さんのレモンの砂糖漬けを無事に完成させるために、なぜカビが生えるかを徹底的に調べてきました。
レモンの砂糖漬けにカビが生える原因は常温保存?
長期保存できるレモンの砂糖漬けなのにカビが生えるなんて、なんで?と心配になりますよね。
レシピ通りに作って、清潔を保って気を付けて作って、カビが生えているのは何がいけなかったのでしょうか?
実はどんなレシピでも、レモンの砂糖漬けを作る過程にはカビが生える原因があるのです。
砂糖が溶けるまでは常温だから
レモンの砂糖漬けは一般的には氷砂糖を使うレシピが多いです。
氷砂糖は溶けるのが遅く、溶けきるまで常温保存をしなければならないことがカビが生えやすい理由です。
溶けるまでに1か月もかかることもあります。
春先や冬の間なら陽が当たらない、暖房器具の側を避ければ、極端に暑いことはないです。
その他の時期では、日が当たらないところは湿気が多くてカビが生えやすい環境になります。
梅雨時期のジトジト感は加熱した食べ物でも、冷ましたらすぐに冷蔵庫に入れないと食中毒の危険がありますよね。
レモンの砂糖漬けのために部屋の空調を最適にするのは現実的ではありません。
レモンの洗い方が足りなかった
レモンは1年を通して手に入るものですが、外国産のレモンは防カビ剤がついています。
防カビ剤は添加物としてパッケージにしっかり書いてあります。
レモンの砂糖漬けのレシピには国産のレモンを使うのをオススメしていますが、防カビ剤をしっかり洗う手間があるからですね。
もちろん、国産のレモンを使う時でも洗い方が足らないとカビが生える原因になりますので、レモンの洗い方をしっかり確認しましょう。
洗い終わったら、しっかり水気を拭き取らないとカビの原因になるので気を付けましょう。
密閉できる容器じゃない
レモンの蜂蜜漬けを作ったときに、瓶を買うのが面倒でグラタンを作る耐熱容器で作り、ラップをして保存をしていました。
私のやり方は空気が触れる面積が多くて、カビが生えやすい原因になるのでマネはしないでください。
レトルトカレーなどの真空パックの食品が常温でも長持ちするのは、空気に触れないからカビが生える状態になりにくいためです。
一度加熱しても、開封しなければ大丈夫というのを知ったときはレトルト食品ってすごいなと思いましたね。
ですが、しっかりフタが閉まる瓶でも隙間なく入れるのは難しいです。
空気が触れる面積を減らすためにラップで落し蓋みたいにして保存するのもオススメです。
もちろん、砂糖が溶けきるまでかき混ぜる時には新しいラップに交換しましょう。
砂糖の量が少ない
レモンの砂糖漬けを食べたいけど、甘くてカロリーが心配などで砂糖を少なめに、というのはやめましょう。
レモンの砂糖漬けはレモンと砂糖が1:1が基本です。
砂糖が少ないとレモンの水分が抜けきらず、カビが生える原因になります。
砂糖は塩と同じく食材の水分を抜く効果があるため、保存食を作る時に重宝されています。
羊羹が常温で保存されていても未開封ならカビが生えないのは砂糖のおかげです。
レモンの砂糖漬けは発酵しても食べられます
レモンの砂糖漬けはカビが生えなくても、ビールみたいなアルコールの匂いがしたり、泡が浮いているのは発酵をしてしまっています。
発酵=腐っている!食べられない!と焦ることは必要ありません。
レモンの砂糖漬けのさわやかな風味は消えてしまいますが、発酵止めをすることで食べることは可能ですよ。
加熱して発酵止めをする
常温保存で発酵したなら冷蔵庫に入れれば発酵は止まるのでは?と思いますよね。
残念ながら、一度発酵したものは加熱しない限り発酵し続けます。
レモンの砂糖漬けが発酵してしまう原因はレモンについている酵母の働きによるものです。
発酵を止めるには加熱とレモンを取り除く必要があります。
発酵止めのやり方
- レモンと溶け残ってる氷砂糖があれば取り除く
- シロップのみを小鍋に移して、火にかける
- 弱火で15分(沸騰をさせてはダメ)
- アクが出たら取り除く
- 粗熱を取ってから新しい容器に入れて冷蔵庫で保存
発酵止めはカビが生えた場合でも、カビがあるところとレモンを取り除いて発酵止めをすれば、飲むことが出来ます。
注意
カビが多すぎる、腐敗臭がする場合は処分しましょう。
あと数日で飲み切る量で発酵してしまった場合は発酵止めをしなくても、そのまま飲むことが出来ます。
加熱なしで飲み切る場合でも発酵を遅らせるためにレモンを取り除くことを忘れないようにしてくださいね。
加熱後は冷蔵庫で3週間以内
発酵止めをしたレモンの砂糖漬けのシロップは、冷蔵庫に入れて3週間で飲み切るようにしてください。
加熱止めをしたことでレモンの香りはなくなってしまいますが、レモンの砂糖漬けを使う時と同じように飲むことは可能です。
せっかく手間ひまをかけて作ったレモンの砂糖漬けですから、最後まで美味しく飲み切りましょう。
レモンの砂糖漬けを日持ちさせる方法3選
レモンの砂糖漬けにカビが生える原因と発酵止めという方法は分かりましたね。
ですが、できればレモンを残したまま保存しておきたいです。
3つのポイントに気を付けることで、最後までレモンを残したまま、レモンの砂糖漬けを楽しむことが出来ますよ。
小さめの瓶にする
空気が触れる面積を減らすことでカビが生えにくくなります。
大きめな瓶では煮沸消毒をする時も鍋に入りきらないことや、熱湯をかけて消毒しても十分に熱湯が行きわたらないことがあります。消毒する前の洗う時が大変です。
小さめの瓶に小分けにして作ることで砂糖が溶けるのも早くなりますし、砂糖が溶けてから冷蔵庫に保存をする時も楽に済ませることが出来ますね。
冷凍保存をする
ガラスの保存容器は冷蔵庫には入れられますが、冷凍庫に入れることはできません。
場所も取りますし、厚みがあると使いたい分をすぐに使うことは難しいですよね。
ジップロックなど冷凍保存が可能な食品保存袋に平らに入れて保存しましょう。
ポイント
レモンは重ならないように入れること
必要な分を砕いて取り出して、そのままアイスキャンディーみたいに食べることも可能です。
白砂糖や蜂蜜にする
蜂蜜や上白糖でも入れる量はレモンと同じ量で構いません。
私はレモンの蜂蜜漬けしか知らなかったので、氷砂糖で作るレシピが新鮮でした。
私は冷蔵庫に保存するものと思っていたので最初から冷蔵庫に入れていましたが、蜂蜜は常温でも溶けます。
また蜂蜜漬けは最短半日で完成しますが、下に蜂蜜が溜まっているのでかき混ぜてさらに6時間置くと完璧です。
使う砂糖によって味が少しずつ変わるので、お好みのレモンの砂糖漬けを見つけてみてはいかがでしょうか。
レモンの砂糖漬けにカビが生えた!のまとめ
まとめ
- カビが生える原因は砂糖が溶けるまで常温保存しなければならないから
- レモンはしっかり洗って水気を拭き取ろう
- ラップで落し蓋をしてや空気が触れる面積を減らす
- 砂糖の量はレモンと同じ量を使う
- カビや発酵してしまったら発酵止めをする
- ジップロックに入れて冷凍保存も可
- 氷砂糖ではなく、上白糖やはちみつを使うこともあり
小さなポイントの積み重ねでレモンの砂糖漬けにカビが生えるのを防ぐことが出来ますね。
発酵止めをすることで、カビが生えたり、発酵してしまった場合でも飲み切ることが可能なので安心しました。
ぜひレモンの砂糖漬けを作るときの参考にしてみてくださいね。