重曹といえば掃除の万能アイテムで、料理にも使用されるので安心安全で安く購入できるのが魅力的です。しかし、ドラム式洗濯槽の掃除は使用できたとしてもあまり向いてないのです。今回は、重曹がドラム式洗濯槽の掃除に向いていない理由と、オススメの掃除クリーナーを紹介したいと思います。
ドラム式洗濯機の洗濯槽が汚れる原因と掃除頻度
ドラム式洗濯機の1番の汚れの原因は「カビ」です。
縦型洗濯機と比べ、ドアが横についているものが多く普段から閉めてしまいがちになり湿気がこもってカビが発生しやすくなります。
また、最近では洗剤自動投入機能がついているのもありますが洗剤や柔軟剤を多く入れ過ぎてしまったり、洗濯槽を洗濯カゴの代わりに使用しているのもカビの原因になります。
なのでカビの発生を防ぐためにも月1回は洗濯槽を掃除する必要があります。
ドラム式洗濯槽のクリーナー代用に重曹が向いていない理由
クリーナーに比べて洗浄力が弱い
重曹は料理にも使用されるほど安心・安全で消臭効果もあり、低コストなのが魅力的です。
しかし、クリーナーと比べると洗浄力が弱く1回の掃除では十分にカビを断捨するのは難しく、十分な効果を得ようとすると重曹の使用量も多くなりつけおき時間も長くなってしまいます。
重曹は水に溶けにくく詰まりの原因になりやすい
重曹は水に溶けにくく、掃除後に排水経路に残る可能性があり使用回数が増えると詰まりの原因にもなり得ます。
千葉県・埼玉県などミネラルが多い硬水の地域などでは重曹は特に固形化してしまい、更に詰まりの原因にもなってしまいます。1度詰まってしまうとその後取り除くのも大変なので、重曹を使っての掃除はあまり向いていないと言えます。
ドラム式洗濯槽のクリーナー代用に重曹を使用するメリット
ここまで重曹が洗濯槽の掃除に向いていない理由を説明しましたが、必ずしも使えないというわけではありません。
クリーナーが自宅になくてどうしても洗濯槽を掃除したい時や、敏感肌の方には重曹を使用して掃除することも可能です。
『手順』
①洗濯機からこぼれない程度のぬるま湯(20〜30℃)と大さじ3の重曹を入れる
②「つけ置きコース」を選択し、8時間ほど放置する
③時間が経ったらすすぎを2回行う
④水気を拭き取り、乾燥させる
このようにすれば重曹でもドラム式洗濯槽の掃除は可能ですが、先ほど挙げたように詰まりの原因にもなりやすいのでデメリットを理解した上で掃除されるのをオススメします。
ドラム式洗濯槽のクリーナーは塩素系と酸素系のどちらを選ぶ?
塩素クリーナーの特徴
次亜塩素酸ナトリウムが主成分で、細菌類を「殺菌」する力に特化しています。汚れを落とす力は酸素系に劣ります。
また、すすぎ残しがあった場合には洗濯した衣服が色落ちしてしまう可能性もあります。
梅雨入りや梅雨の時期など、細菌が繁殖しやすい時期などに使用するのがオススメです。
酸素クリーナーの特徴
過炭酸ナトリウムが主成分で、発泡した泡で汚れを剥がし落とします。殺菌力は塩素系に劣ります。また、ドラム式では使用できないものもありますので注意が必要です。
年末の大掃除の時期などに使用し、1年以上洗濯槽を掃除していない人は塩素系と酸素系を両方使用することでより効果が期待できます。この方法は定期的に掃除されている方にもオススメです。
ドラム式洗濯槽の掃除にオススメのクリーナー2選
ジョンソン『洗濯槽カビキラー』
引用 Amazon
全ての洗濯槽で使用できるクリーナーです。洗濯槽の主な汚れである「洗剤カス」「ヌメリ」「雑菌」「洗濯槽カビ」を分解し、カビ胞子も99.9%除去してくれます。
また、防錆成分も配合されているので、ステンレス製にも安心して使用できます。容器の大きさもコンパクトなので収納にも困りません。
リベルタ『カビトルネード ドラム式用』
引用 Amazon
ドラム式にも使用できる酸素系洗濯槽クリーナーです。塩素・界面活性剤・アルコール不使用なので、環境にも優しいです。
配合されている銀ゼオライトの働きで、洗濯槽にカビが生えづらくなります。
ドラム式洗濯槽の掃除方法
乾燥フィルター:毎回
乾燥フィルターは洗濯機の上部に取り付けられていることがほとんどです。
乾燥時に出た衣類の糸くずなどが付着しているので、毎回取り除くようにしましょう。この毎回のお手入れを省いてしまうと、詰まりの原因になります。
掃除機などでゴミを吸い取り、それでもゴミが付着している場合は使用ずみの歯ブラシなどを使用して取り除きましょう。
排水フィルター:2週間に1回
排水フィルターは洗濯機の下部に設置されていることが多いですが、種類によって違いますので取扱説明書を確認してください。
排水フィルターも乾燥フィルター同様にゴミを取り除き、中々落ちないものに関しては使用ずみの歯ブラシなどを使用してください。
洗剤投入ケース:月1回〜2ヶ月に1回
ここの掃除を怠ってしまうと、洗剤によるベタつきや残った洗剤が水分を含みカビが繁殖する原因にもなります。
投入ケースは洗濯する頻度によって掃除するペースも変わってきますが毎日洗濯される方は月1回、週に2・3回選択される方は2ヶ月に1回の頻度で掃除されるのが良いでしょう。
投入ケースはぬるま湯を使用しスポンジでこすり洗いし、十分に乾燥させてください。
ゴムパッキン:毎回
洗濯機の扉付近にあるゴムパッキンにも埃などが付着しやすいので、毎回掃除しましょう。
マイクロファイバーなど細かい埃も取れるタオルを濡らして使用し、ゴムパッキンを拭きましょう。中々汚れが落ちない場合は台所用中性洗剤を含ませて使用すると効果があります。
洗濯槽:月1回
洗濯槽の掃除は簡単です。洗濯槽にクリーナーを入れて槽洗浄コースを選択するだけです。終了後は必ず乾燥させましょう。
ドラム式洗濯槽のクリーナー代用に重曹は向かない!?その理由とは?のまとめ
・ドラム式洗濯槽の掃除に重曹はあまり向いていないが、使用することはできる
・クリーナーは掃除している頻度、季節によって使い分けるか両方使用するのがオススメ
・ドラム式は詰まりやすいのでこまめに掃除する必要がある
自分で掃除が困難なものはクリーニング屋を使用するのも1つの手段ですが、古い掃除機は対応していないところもあります。そのため、日頃からどれだけ丁寧に掃除しているかが大事になります。
洗濯機の寿命は6〜8年と言われていて、製造から8年以上経過しているものは買い替えを検討しましょう。