世界三大栽培きのこのひとつである、しいたけ。お出汁にも使えるほどの豊かな香りが食欲をそそります。
そんな日本人になじみ深いしいたけですが、デリケートな食材で高温多湿に弱いので腐るのも早い...。
そんなしいたけの保存方法は、断然冷凍保存がおすすめですよ。
また、冷凍する事によってしいたけのうま味がさらにアップすることをご存じですか?
これはもう、しいたけを冷凍しない手はないです!!
ただ、冷凍すれば腐ることはないの?と疑問が出てきます。
そこでこの記事では、しいたけは冷凍すれば腐ることはないのか、冷凍する時の注意点や解凍法などをご紹介します。
しいたけの冷凍調理法や腐ったときの見分け方も、ぜひ参考にしてみて下さいね。
しいたけは冷凍すれば腐ることはない!?
結論から言うと、しいたけは冷凍すれば腐ることはないです!!
ただ、しいたけを冷凍をすれば腐る事はほぼないのですが、ずっと冷凍したまま放置すると冷凍焼け・食感や風味が変わるといった劣化は必ずします。
冷凍して腐ることがないからといって永遠に美味しく食べられる訳ではないので、せっかくなら美味しいしいたけを美味しく食べられる期間内に消費するようにしましょう。
しいたけは冷凍すれば腐ることはない!?【腐るとは】
まず、腐るとはどんな状態でしょうか。
腐敗とは、微生物の増殖によって食べ物の成分が変質し、食べられなくなる状態のことです。
この微生物は、温かい所や湿った所にある食品に付着すると、より活動的になります。
そして、マイナス18℃以下では活動できません。
そのことから、冷凍保存は食品が腐る事を食い止められるということがわかります。
ただし、家庭の冷凍室は開け閉めをよくするので、冷凍室内の温度が上がってしまう可能性が高いのです。
正しい温度をキープできれば腐ることなく冷凍室での保存が可能といえるでしょう。
次は、しいたけが腐るまでの期間の目安を保存法別に見ていきましょう
しいたけが腐るまでの期間の目安【常温】
しいたけの常温保存での賞味期限は、1~2日です。
しいたけは、高温(20℃以上)にとても弱いので、夏場に常温保存していると約半日で腐る場合があります。
すぐに使う時は常温でも良いですが、後で使う予定の時は他の保存法にしましょう。
しいたけの常温保存
高温多湿に弱いため、買ってきてすぐに食べない時は必ず冷蔵庫で保存するのがポイントです。
しいたけが腐るまでの期間の目安【冷蔵】
しいたけの冷蔵での賞味期限は、約1週間です。冷蔵保存の方法はこちら。
- 石づき(軸の先端部分)をつけたまま、下の写真のように軸を上にして、2、3個ずつキッチンペーパーで包みます。
- そのまま軸を上にした状態で保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
引用 KAGOME
しいたけの冷蔵保存
しいたけが腐るまでの期間の目安【冷凍】
しいたけの冷凍での賞味期限は、約1ヶ月です。冷凍保存の方法はこちら。
- 石づきを取って、かさと軸を切り離します。
- かさを冷凍用保存袋に入れて冷凍します(軸も冷凍保存できます※)。
すぐ調理に使えるよう使いやすい大きさに切っておくのもいいですが、凍っていても包丁で簡単に切れるので、かさ丸ごとの冷凍でもOKです。
引用 KAGOME
しいたけの冷凍保存
冷蔵保存と同様、汚れが気になる場合はキッチンペーパーでやさしく拭き取ってくださいね。
しいたけが腐るとこうなる!!見分け方
このしいたけ、ちょっと変色している気がするけど腐っているのかな?
しいたけの色がいつもより少し濃い、ニオイがきつい...冷蔵庫で保存していても腐らせてしまったかもしれないと思うことありますよね。
しかも、腐っているのかの判断が難しかったりもします。
しいたけが腐るとどうなるのか、新鮮なしいたけと比べてみました。
【腐ったしいたけ】 | 【新鮮なしいたけ】 | |
見た目 | 黒っぽい・断面が変色 | 茶色・断面は白 |
におい | ツンと酸っぱい刺激臭 | ほぼ無臭 |
感触 | しなびている・ヌメヌメしている | ハリがある・ふっくらしている |
比べてみると、はっきり差があることがわかります。
腐ったしいたけは、加熱しても食中毒になる危険性があるので、残念ですが処分しましょう。
しいたけを冷凍するメリット
しいたけは冷凍保存にピッタリな食材です。きのこの中でも、しいたけは食感が変わらないという特徴があるので、冷凍しても本来の食感が楽しめます。
さらに、しいたけを冷凍すると嬉しい効果もあるのです。
しいたけを冷凍するメリットはこちら。
しいたけを冷凍するメリット
- 長期保存が可能
- うま味アップ
冷凍したしいたけは1ヶ月ほど保存可能と先ほどお伝えしましたが、しいたけを冷凍するメリットもうひとつははうまみアップです。
解凍法も一緒に詳しく見ていきましょう。
しいたけを冷凍すると最大限のうま味アップ!!
しいたけを冷凍するとうま味がアップするって本当!?
本当です!!しいたけを冷凍するとうま味がアップする理由はきちんとあります。
- しいたけを冷凍することによって、しいたけの中の水分が膨らみ、細胞壁が壊れる。
- しいたけのうま味成分であるグアニル酸を作り出すヌクレアーゼという酵素は、しいたけの細胞が壊れることにより活動を始める
家の冷凍室で保存する場合、緩慢冷凍になりやすく、食材の組織が壊れてしまうというデメリットがあるのですが、しいたけにとっては細胞が壊れることがメリットなのです。
しいたけはどんどん冷凍しよう!!
冷凍したしいたけの解凍方法
実は、しいたけは、冷凍していても使いたいときに使えるめちゃくちゃ便利な食材なんです!!
なぜなら、しいたけは冷凍状態のまま料理に使えるから。
むしろ、しいたけは冷凍状態で調理するのがベストです!!
完全に解凍してから調理すると、解凍中に出てくる水分と一緒にうま味が流れてしまうのでもったいないです。
なので、しいたけは解凍せずに凍ったまま調理しましょう。
まるごと使う場合は凍った状態で調理して下さい。
スライスして使う時は、冷凍庫から出して1~2分すればすんなりと包丁が入りますよ。私も試したのですが、サクサク切れる感触がやみつきになりそうです(笑)
冷凍しいたけを使った調理法・レシピ
ここからは、冷凍保存したしいたけをスライスしてから調理するレシピと、まるごと使ったレシピを紹介していきます。
まずは、冷凍したしいたけをスライスしてから調理したレシピです。
【材料2合分】
- 米 2合
- 冷凍しいたけ 4枚
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 大さじ1
- 顆粒だし 小さじ2
- ごま油 小さじ1
- 水 2合分
【作り方】
step.1 米を2合といで2号目盛りまで水を入れる。
step.2 大さじ3杯分の水をすくって捨てる。
step.3 調味料を入れて軽く混ぜる。
step.4 冷凍しいたけを3㎜厚くらいに切って釜に入れる。硬いので崩れることもあるが気にせず…
step.5 炊飯器にセットしたら時間をおかずにスイッチオン!
冷凍室から出して少し置けばすぐ切ることができるので、使いたいときにパッと使えて便利ですね。
次は、冷凍したしいたけをまるごと使ったレシピです。
【材料】
- 椎茸小ぶり 15個
- 醤油 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 水 100cc
【作り方】
step.1 鍋に全入れ。途中アクをこまめに取って下さい。
step.2 10分程中火で煮詰めお好みの濃さになったら火を止めて。
うま味が詰まったしいたけの料理、美味しそう~
ちなみに私も冷凍のしいたけを使った茶碗蒸しを作ってみました。
【材料】 4人分
- 卵 4個
- 白だし 大さじ5
- 顆粒だし 小さじ1
- 冷凍しいたけ 4個
- 水 500ml
- お好みの具材
【作り方】
step.1 冷凍しいたけを約2分くらい置いたらスライスして茶碗蒸しの容器に入れる
step.2 水・白だし・顆粒だしを合わせた所に卵を割り入れる
step.3 こしながら、しいたけが入った容器に流し入れる
step.4 ラップをして電子レンジで200w7分チンする
私は、しいたけと一緒にタラを入れて作りました。
冷凍のおかげでしいたけのうま味がものすごく出ていて美味しかったです。家族にも好評でしたよ。
買ったしいたけは冷凍して、うま味をアップさせてから調理してみてくださいね。
しいたけは冷凍すれば腐ることはない!?上手な冷凍保存活用術!!まとめ
- しいたけは冷凍すると腐る事はない
- しいたけが腐るまでの期間の目安として常温で1~2日・冷蔵で1週間・冷凍で1ヶ月程度
- しいたけが腐っているサインは黒っぽく変色・酸っぱい刺激臭・ぬめりがある
- しいたけを冷凍するメリットは長期保存可能・うま味アップ
- しいたけは凍ったまま調理するのがベスト
【しいたけは冷凍すれば腐ることはない】という事がわかりました。
ただ、劣化はするので1ヶ月ほどで食べるようにしましょう。
もともとうま味の強いしいたけですが、冷凍する事によってさらにうま味アップなら冷凍必須ですね!!
下処理もほとんどなく、解凍させる手間もいらないのでじゃんじゃん冷凍しちゃいましょう!!