ご飯のお供にぴったりのしらす。
炊きたてのご飯にたっぷりかけて食べるのは最高ですよね。
パスタやピザなどにトッピングにしたり、和え物などに入れたりしてもとっても美味しいです。
私もしらすが大好きなので、つい食べ過ぎてしまいます。
ですが、しらすは食べ過ぎ注意!
しらすはプリン体が多い食べ物なんです。
プリン体を日常的に過剰摂取してしまうと、痛風の原因に。
では、しらすにはどのくらいプリン体が含まれているのでしょうか。
また、1日に摂取して良いプリン体の量や、しらす以外でプリン体が多い食べ物は?
詳しく解説しますので、ぜひご参考ください!
しらすはプリン体が多い!食べ過ぎるとどうなる?
しらすはプリン体が多いので注意!
しらすにはプリン体が多く含まれているので、食べ過ぎに注意しましょう。
特にしらす干しやちりめんじゃこは、干物にすることで水分が減り小さくなりますが、プリン体の量は変わりません。
小さくなった分、一度に食べる量が増えてしまうので、プリン体の摂取量も増えてしまいます。
しらす干しやちりめんじゃこは、特に食べ過ぎに注意した方が良いでしょう。
しらす干しとちりめんじゃこのプリン体の量を調べたところ、以下の通りでした。
プリン体は100gあたり300mg以上含まれていると「極めて多い」と言われるようです。
しらす干しとちりめんじゃこは相当プリン体が多いということがわかりますね。
また、「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」では、プリン体の摂取量の目安は1日400mg以下になっています。
私はしらすをたっぷりかけて食べたいタイプなので、目安の400mgを簡単に超えてしまいそうです…
ちなみに生しらすや釜揚げしらすについても調べたのですが、プリン体の量についての記載があまり見当たりませんでした。
ただ干物にしていない分、しらす干しやちりめんじゃこよりは、100gあたりのプリン体が少なくなると思います。
また、プリン体は水溶性なので、茹でることでお湯に溶け出すようです。
それを考えると、生しらすよりは釜揚げしらすの方が、プリン体は少し抑えられるかもしれません。
(長く茹でる訳ではないのでさほど変わらないかもしれませんが…)
もしプリン体を気にしているのなら、釜揚げしらすを選ぶのが良さそうです。
プリン体の摂りすぎは痛風の原因になります!
しらすにはプリン体が多く含まれていることがわかりました。
では、プリン体を摂りすぎると、体にどのような影響を与えるのでしょうか。
厚生労働省が運営するe-ヘルスネットというサイトでは、以下のように記載されています。
プリン体は肝臓で代謝されて、最終的には尿酸となって身体の外に排泄されますが、尿酸が多くなり過ぎると血液の中に尿酸がたまって高尿酸血症を起こします。高尿酸血症の状態が続くと、尿酸が結晶化した尿酸塩が関節に沈着し、急性関節炎を引き起こします。これが痛風と呼ばれるもので、ほかに腎臓や尿路に沈着して腎臓障害や尿酸結石を起こすこともあります。
「プリン体=痛風」ということは知っていましたが、どうして痛風になるのかまでは知りませんでした。
文章を読むだけでもかなり痛そうに感じますね。
これを読むと「プリン体は体に悪いもの」と思ってしまいますよね。
ですが、プリン体には細胞の代謝や増殖などの役割があり、生命活動にとって必要不可欠なものなんです。
ただ、プリン体の8割は食事ではなく体内で生成されるため、プリン体の多い食べ物を食べてしまうと過剰摂取になってしまうのだそう。
プリン体は体に必要なものではありますが、やはり摂りすぎには注意したいですね。
しらすはプリン体が多いだけじゃない!栄養もたくさんあります!
しらすにはプリン体が多いですが、栄養素も多く含まれているんです。
そのため食べ過ぎには注意しつつも、上手に食事に取り入れたいですね。
それでは、しらすに含まれる栄養素を解説していきます。
カルシウム
しらすには、「カルシウム」が多く含まれています。
カルシウムはミネラルの一種です。
骨や歯を作る役割があり、骨粗しょう症の予防になります。
また、細胞分裂・筋肉収縮・神経興奮の抑制・血液凝固作用の促進などの役割もあります。
たんぱく質
しらすには、「たんぱく質」が含まれています。
たんぱく質には、筋肉・臓器・皮膚・毛髪などを形成する役割があります。
また、ホルモンや免疫物質などの調整機能をつくる材料にもなります。
生命維持や身体活動に欠かせない栄養素のひとつです。
ビタミンD
しらすには、「ビタミンD」が多く含まれています。
ビタミンDには、カルシウムとリンの吸収を促進させる役割があります。
カルシウムと一緒に摂取することで、骨や歯の形成、健康維持の効果が高まります。
また、ビタミンDは日光に当たることでも形成されます。
日光に当たることが少ない場合は、ビタミンDを積極的に摂取するのがおすすめです。
ビタミンB12
しらすには、「ビタミンB12」が多く含まれています。
ビタミンB12は、脳神経や脳細胞の再生を促す役割があります。
そのため摂取することで、自律神経失調症や不眠症などの症状を和らげることができるそうです。
さらに、ビタミンB12には、貧血を予防する効果もあると言われています。
マグネシウム
しらすには、ミネラルの一種である「マグネシウム」が含まれています。
マグネシウムはリンやカルシウムとともに骨を形成したり、体内の様々な代謝を助ける役割があります。
また、筋肉の収縮や神経情報の伝達、体温や血圧の調整にも役立っています。
さらに、血管を拡張させる働きもあり、高血圧や不整脈の予防・改善などの効果もあるようです。
しらす以外でプリン体が多い食べ物は?
しらす以外にも、プリン体が多い食べ物はたくさんあります。
プリン体は内蔵類、肉類、魚介類などに多く含まれます。
また、プリン体は水に溶ける性質があるので、プリン体が多い食べ物を使ったスープなどの飲み過ぎにも気をつけましょう。
※プリン体の摂取は1日400mg以内を目安にしてください。
プリン体が極めて多い食べ物
食材100gあたり300mgのプリン体が含まれていると、プリン体が「極めて多い」とされます。
プリン体が極めて多いとされる食べ物は以下の通りです。
・鶏レバー
・干物(マイワシ)
・あんこう(肝酒蒸し)
など
この中で普段から食べそうなのは干物ですね。
干物はとても美味しいですが、食べ過ぎないようにしましょう。
プリン体が多い食べ物
食材100gあたり200~300mgのプリン体が含まれている場合は、プリン体が「多い」とされます。
プリン体が多いとされる食べ物は以下の通りです。
・豚レバー
・牛レバー
・カツオ
・マイワシ
・干物(マアジ)
など
プリン体が中程度含まれている食べ物
食材100gあたり100~200mgのプリン体が含まれている場合は、プリン体が「中程度」とされます。
プリン体が中程度含まれている食べ物は、以下の通りです。
・肉類(豚・牛・鶏)の多くの部位
・魚類
レバーなどに比べれば少ないですが、肉類・魚類にもプリン体が中程度含まれているなんて驚きでした。
肉や魚ばかり食べるのではなく、野菜などの割合を増やして、バランスよく食事することが大切ですね。
しらすはプリン体が多い!食べ過ぎるとどうなる?徹底解説します!のまとめ
まとめ
・しらすはプリン体が多く含まれている。
・しらす干しとちりめんじゃこは、生しらすや釜揚げしらすに比べてプリン体が多い。
・プリン体の摂り過ぎは痛風の原因になる。
・プリン体は細胞の代謝や増殖などの役割がある。
・しらすにはプリン体だけでなく、栄養もたくさん含まれている。
・しらす以外でプリン体が多い食べ物は、内臓類、肉類、魚類など。
・プリン体は水に溶けるため、プリン体が多い食べ物を使ったスープなどの飲み過ぎに注意。
しらすにはプリン体が多く含まれていることがわかりました。
ですが、しらすにはプリン体以外にもたくさんの栄養素が含まれています。
また、私たちが普段普通に食べている肉類や魚類にも、少なからずプリン体が入っています。
「プリン体が気になるから絶対に食べない!」ではなく、上手に取り入れながらバランスよく食事をすることが大切ですね。