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スーパーハトジェットでツバメに対策?法律違反する前に読むべきこと

桜の開花がニュースになる季節になると、ツバメがあちこちで飛び始めます。

懸命に子育てする姿も雛も愛しいものですが、フン害は困りますよね。

ひどいと巣を撤去したくなりますがちょっと待ってください! それ、法律違反です!

対策いろいろ調べてみました。

 

 

スーパーハトジェットはツバメに効く?

引用 虫退治.com

スーパーハトジェットがツバメに効くかどうかはタイミングが大事です。

 

スーパーハトジェットはどんな商品?

スーパーハトジェットはスプレータイプの忌避剤です。基本的にハト専用で、他の鳥類に対しての効果は謳っていません。

特殊な強力ノズルで遠くにまで届くので、手の届きにくいところにも簡単に使えるのが魅力です。強力すぎて、ちょっと長く押すと30~40秒でなくなるほどです。

ハトが嫌う特殊な香りの効果でハトを寄せ付けないようにするそうです。でも、本当に香りで撃退できるんでしょうか?

口コミなどを調べてみると

・バラの香りがかなり強烈。人間のほうが参りそう。

・いろいろやってみたけどこのスプレーが一回で効いて助かりました。

・雀に使用。逃げてすぐ戻るけど、粘り強く撒き続けたらかなり来なくなった。

・ものすごく匂うので近所に周知してからやったほうが良いくらい。ハトには効いていそう。

・慣れるみたいで効かなくなった。

 

バラに似た香りで、近所に言ってから使ったほうがいいなんてかなりきつくて、効果ありそうですね。

ハトはバラが苦手とはちょっとびっくりです。ほかにどんな香りが苦手か、調べると面白そうなので後でまとめることにしますね。

効果あるかどうかは半々ぐらいの感じでしたが、使い方やタイミングでかなり効果が上がりそうです。ではどんな使い方をしたらいいのでしょうか。

 

どう使えば効果的?

調べた口コミにもありましたが、スプレーなので戸外だと雨で流れてしまって…ということが効き目が薄くなってしまう一つの原因のようです。

また、ハトやツバメは巣を作ってしまうと帰巣本能が強く働き、子育てし始めると簡単に諦めることはないそうです。

ツバメは子育てのために日本にくる渡り鳥なので、確かに巣を作ったら離れそうもないですよね。

これらのことから以下のような対策が有効です。

 

巣を作る前に「ここはイヤなところ」と覚えさせる

巣を作ってしまうと、追い払うのはかなり難しいです。なので、巣を作りそうなところや作られたら困るところに継続的にスプレーすることが効果的です。

実際、効果があるのは1~2日と説明書にもあるのでこまめにスプレーするのが大事です。

ただし、口コミにもあるように香りが強いので、匂い移りすると困るものをそばに置かないことや近所への配慮は注意したいですね。

 

香りが薄まらないようにする

せっかくスプレーしても雨で流れてしまってはもったいないです。でも、そうしょっちゅうスプレーする暇もない、という人は多いと思います。

布切れやスポンジにスプレーして吊るしたり置いておくといいそうです。布切れだったら黒がいいそうですよ。説明書に書いてあるので、確認してみてください。

なぜ黒なのかはわかりませんでした。基本的に鳥類が嫌う色というものはないので、スプレーしてシミになったりして見た目に汚らしくなることを避けるためでしょうか。

あるいはハトなどの脅威になるカラスを連想する色だからかもしれませんね。

 

 

ツバメの巣を撤去したら法律違反?

 

鳥獣保護管理法

ツバメは益鳥っていうし、巣を作ったらその家は繁栄すると昔から言われています。

そうは言っても、頭やお気に入りの服、大事な車にフン爆弾を落とされたりすると、巣を撤去したくなる人もいると思います。

でも、ちょっと待ってください。それは法律違反になる可能性があります。

 府や市町村の許可なく卵やヒナがいる野鳥の巣を撤去することは、鳥獣保護管理法により禁止されています。巣については、鳥が巣立った後であれば撤去しても問題ありませんが、中に卵やヒナが残っていないか必ず確認してください。違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金いずれかの刑罰が課される可能性があります。ご注意ください。

引用 長岡京市

 

わかりやすかったので京都府長岡京市から引用しましたが、鳥獣保護法というものは以下のとおりです。

鳥獣の保護と狩猟に関することを全般的に定めた法律。 鳥類や哺乳類などの野生動物を捕まえたり、鳥の卵を採取したりすることを原則として禁止し、鳥獣の飼養・販売や輸出を規制している。 また、鳥獣保護区での鳥獣の捕獲を禁止するとともに、特別保護地区内での工作物の設置などの行為を規制している。

引用 緑のgoo

 

つまり、巣を作ってしまうと巣立ちして巣が空っぽになるまで撤去してはいけないということになります。

だから巣を作らないよう対策することが大事なんですね。駆除ではなく、予防なので「防除」というそうです。

この法律があるので、カラスや雀などがケガしたのを見つけて保護しようとしても、法律違反になる可能性があります。

よくYou Tubeなどでカラスを保護しているのを見かけたりしますが、きちんと許可を取っているそうです。ちょっと注意しないといけませんね。

 

ツバメの一年を知って巣対策をする

ツバメは春に日本に来て夏の間を過ごす、夏鳥といわれる渡り鳥です。

ベトナム、マレーシアなど東南アジア方面から渡ってくるといわれ、その距離は2,000㎞を超えます。

3月ごろ九州に姿を見せ、それから徐々に北上していきます。そして巣作りをし、産卵をして子育てが始まります。3月から徐々に北上するなんて桜前線みたいですね!

巣は最初から作るときもありますし、残っていた巣に改良を加えて使うときもあります。大体一つの巣に5個ぐらいの卵を産むそうです。

卵の孵化から巣立ちまで3週間。巣作りから数えると巣で過ごす時間は約1ヶ月ほど。巣立ったあとは集団で水辺のヨシの茂みなどにねぐらを定めて過ごします。

秋が近づく9~10月になると日本を離れていきます。そして冬を南方で過ごし、再び日本へやってくるのです。

スズメより少し大きいくらいの小さな体で2,000㎞を超える旅をするので、ツバメの寿命は2年ほどといわれます。なので、去年の巣に同じつがいのツバメが戻ってくるとは限らないのです。

同じところで毎年巣作りをしていると感じるのは、安全で子育てしやすい場所と認識されていることと、巣の再利用をしているということです。

スーパーハトジェットのほかの鳥類忌避剤にも注意書きされていますが、巣を作られてしまうと忌避剤の効果はほぼ見込めなくなります。だから巣を作らせないことが大事なんですね。

巣を作らせないようにするためには九州地方なら3月ごろから、ほかの地方は桜前線の北上に合わせて作ってほしくないところにスーパーハトジェットを撒いてやるといいでしょう。

また、ここ以外なら別に作っても構わない、という寛大な人なら、古巣を撤去した後、元の場所にはスプレーしつつ大丈夫な場所に誘導してやるというのも一つの手です。

ツバメのエサはアブやユスリカ、ガなどです。それらの虫は私たち人間にとってはあまり近くにいて欲しくない存在です。

そしてツバメの雛たちが食べるエサの量は1日100匹以上といわれます。一つの巣に産む卵は5個ぐらい。すごい量の虫がツバメの雛たちのお腹に収まってくれるのです。

虫の死骸を始末する気持ち悪さもありません。約1ヶ月軒先を貸してやるだけでいい虫対策になりますよね!

誘導するには巣の形に似たものを誘導したい場所に設置してやるといいそうです。

ツバメ観察全国ネットワークでは誘導の事例と人口巣の作り方のサイトが載っていますので参考にしてみてください。

わざわざ手間暇かけたくないよ、という場合はカップ麺の深さ6㎝ほどのお椀型でもよいようです。

フンさえ落ちてこなければいい、という、さらに寛大な人のためにツバメ観察全国ネットワークでは可愛いフン受けを配布しています。

引用 ツバメ観察全国ネットワーク

ツバメ飛来情報もありますので、対策する時期の参考にしてください。

他には突っ張り棒が使えるところで、突っ張り棒を2本使い、間に布をハンモックのようにかけて自作されている人もいました。

広島のタクシー会社では車庫内に巣を作られたので、ビニール傘を逆さに吊り下げて営業車にかからないようにされていました。

いろいろな工夫があって面白いですね。子育てが済んで巣立ってしまったら、空っぽなのが確認できれば巣を取り外しても大丈夫です。

巣があると虫が湧きそう、なんて心配がありますが、実はツバメはいたって清潔好き。感染症なども心配する必要はありません。

雛が小さいときは親が雛のフンを外につまみ出しますし、大きくなってくれば雛自身が外にフンをするので巣の中はきれいなんですよ。

自治体で保護を呼び掛けているところがあります。

ツバメを見守ってください

本県では、生息数が減少しているツバメの保護をお願いしています。

お願い

ツバメの繁殖期間中(4~7月)は、鳴き声がうるさい、糞が大量に落ちるなど、生活上、被害を被る可能性があるかと思います。

ツバメは、かつては県内に広く分布していましたが、現在は生息地あるいは生息個体数が著しく減少している減少種として区分されています。

(神奈川県 希少種に関する情報)

そこで、ツバメの成長を、多少の期間温かく見守っていただけないでしょうか。抱卵期間は13~14日であり、ヒナは17~22日で巣立つため、長くとも期間はおおよそ一ヶ月程です。

なお、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律により、ツバメ及びツバメの卵の捕獲や採取は禁止されており、例外的に県の許可を受ければその捕獲や採取を行うことが認められます。

また、巣立ち後であれば、許可なく巣を取り外すことは可能です。

ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、県内の自然環境保全のため、ご協力をお願いします。

引用 神奈川県

 

現在、建築の技術も進み、ツバメが巣をかけにくい滑る素材なども増えています。昔よりも田んぼも減り、暮らしにくくなっているのでしょう。

別にフンさえ落ちてこなかったら、という人は置いておいてあげて欲しいなと思いました。

余談ですが、ハトに巣を作られたら困る、という人はほとんどなんですが、ツバメの場合は65%の人が「別に構わない」と回答しているそうです。

うまく付き合って、ひと夏を過ごしたいですね。

 

 

スーパーハトジェット以外の対策は?

 

スーパーハトジェットは自作できる?

スーパーハトジェットは鳥類が嫌がる香りを応用しているということがわかりました。

鳥類が嫌がる香りはほかにどんなものがあるのでしょうか。

・酢

・木酢液

・バラ

・ニコチン

・ミント

・ローズゼラニウム

結構いろいろ苦手な香りがあるものですね。バラは、とげがあるのを鳥類が知っていて嫌がるということのようです。

ではこの香りを利用してスーパーハトジェットもどきを自作できないでしょうか?

 

実はできるんです!

作り方と使い方をを表にしてみました。

酢、木酢液 そのままスプレーする。
ニコチン 500㎖のペットボトルに水を満タンにしたところにタバコ3~4本分をほぐして入れる。1~2日放置したら完成。そのまま2日に1回程度スプレーする。
カビキラー、漂白剤 そのままスプレーする。フンの掃除、除菌もできるしお手軽。
蚊取り線香 ローズの香りの蚊取り線香がお勧め。普通に火をつけて使う。煙と香りで効果あり。
ミント 100㎖に数滴垂らしてスプレーする。継続的にスプレーすること。鉢植えにしてもよい。

赤枠のニコチンは猛毒です。子供やペットがいるお家では誤飲しないよう、取り扱いは本当に気を付けてください。

また、酢や木酢液、漂白剤などは人間でもかなり苦手な部類の香りだと思います。カビキラーなどは掃除を兼ねてならいいですが、そう何度もやりたいものではありません。

 

そういった点からお勧めしたいのはミントです。虫よけ効果もあり、爽やかな香りです。百均で購入できるほど手に入れやすいアロマオイルです。

百均になければ薬局で買ってもそう高いものではありません。私が買ったときは600円ほどだったと記憶しています。洗濯のときに数滴入れると加齢臭も軽減できますよ。

鉢植えにするなら日当たりのよいベランダなどは最適ですし、勝手に育つほど繁殖力が強いです。バラは植えたいけど、手入れが難しいですしね。

育った葉っぱを摘んで、煮だしたものをスプレーしてもいいですね。

※くれぐれもミントは地植えやほかの植物との寄せ植えは避けてください。繁殖力が強く、根が伸びて子株を増やすので無限に増えますし、ほかの植物を枯らしてしまいます。

 

スプレー以外の対策は?

 

まず何よりフンを掃除しよう!

フンがあるということは、前に仲間が来たということです。安全な場所と認識されてしまいます。

ハトなどの場合、匂いがきついこともあります。また、菌の温床にもなりかねません。

とにかく、一つでも見つけたらできるだけ早く取り除いておかないといけません。その際、カビキラーや漂白剤を使うと香りが残って、次から来にくくなることが期待できます。

 

ジェルタイプなどほかの忌避剤を使ってみよう

ジェルタイプや固形タイプのものはスプレーよりも効果が長持ちします。また、香りだけでなく味やべたつきといった五感の複数に働きかけます。

固形タイプなら吊るすだけで簡単です。効果は約1ヶ月ほどもちます。

ジェルタイプはコーキングガンという道具でその場所に塗るか、容器に入れて設置します。

効果は約1年と長期間で、夜もハトが来るようになった、など深刻な事態になっても効果が望めます。

他にはCDのキラキラを利用する、タカやフクロウの模型を置くなどもありますが、危険がないとばれてしまうと効果がなくなってしまうかもしれません。

鳥が来たときに反応して音や光で追っ払う防獣・防鳥アラームというものもあります。ずっと動いているのではないので慣れるのに時間がかかってよさそうです。

防鳥ネットを張るのは有効ですが、集合住宅の場合隣との壁を塞ぐと避難経路をつぶすことになるので注意してください。

 

巣を作ってしまったらプロに頼もう

いずれの忌避剤も、巣を作られてしまっては効果がありません。こうなってしまってはプロに頼むのがベストでしょう。

もちろん、子育て期間を待てるならそのほうがお金もかかりませんが、そういっていられない事態というときは仕方がありません。

プロに頼めば、行政に申請することなどもやってくれますし、素人では思いつかないような工夫などのノウハウもあります。

あれこれ試している間に費用がかさんでしまって、プロに最初から頼んでいたほうが安かった、という事例もあるそうです。

一度検討してみるのもいいかもしれませんね。

 

 

スーパーハトジェットでツバメに対策?法律違反する前に読むべきこと まとめ

  • スーパーハトジェットはツバメにも効果は望めるが、巣作り前のタイミングが大事。
  • スーパーハトジェットは香りで鳥類に近づけさせないようにする商品。繰り返し使用が効果的。
  • ツバメやハトが巣を作ってしまうと、スーパーハトジェットでもあまり効かない。
  • 子育て中の巣を撤去するのは法律違反になる。巣立ってから撤去しよう。
  • スーパーハトジェットもどきは自作できる。ミントがお勧め。
  • ほかの対策もあるが、巣ができてしまったらプロに頼むことも検討しよう。

いかがでしたか?

いろいろな対策を知って、ツバメの子育てともうまく付き合っていきたいですね。