4月頃から飛び回るスズメバチを見つけて、恐怖を感じる方も多いのではないでしょうか?
日本でスズメバチに刺され死亡する人は、年間約20人ほど。
そんな危険なスズメバチの活動時間や生態、種類と対策を知り、危険から身を守って行けるよう調べてみました。
スズメバチの活動時間は早朝から日没まで!?
スズメバチの活動時間は早朝6時から日没21時頃です。
『朝出掛け日中にエサを探し、日没後に巣に戻ります』
この中でも一番活発に活動するのは、朝7時~8時の日中です。
・6時頃 エサや巣の材料を集める活動を開始
・8時ー9時 いったん巣に帰り収集したエサや巣の材料を搬入
・10時ー11時 再び活動を開始
・12時ー14時 日差しが強くなるため、活動は少し低調
・15時ー17時 日差しが弱まり再びエサや巣の材料を収集
・18時ー19時 日が暮れてほとんどのスズメバチが巣に帰る
・19時ー翌朝 巣に帰ったスズメバチは幼虫にエサを与えたり、休息したりします。
(一部のスズメバチは外の見張りを行っています)
スズメバチは夜は視界が悪くなるため活動が低下するようです。
ただ、完全に活動をストップするわけではないようですね。
『モンスズメバチ』という種類のスズメバチは夜間でも活動するようです。
スズメバチの活動時間・時期からみる生態
スズメバチから身を守るために、活動時間・時期からみる生態を知っておきましょう。
【活動時間】
スズメバチの活動は朝6時~7時頃になるとエサ探しにでかけます。
巣にいる幼虫が食べるエサを探しに出かけるのです。
主に『早朝から活動し、夜間は巣に帰る』といった私達人間と同じような活動時間ですね!
【活動時期】
スズメバチが活動する時期は4月頃~11月下旬頃までの間です。
一番活動的になり『危険』とされる時期は『夏から秋(7月~10月頃)』です。
スズメバチの種類やその年の気候によっては冬頃まで活発に活動することもあります。
スズメバチの働きバチは冬になると死んでしまいます。
巣は空っぽになり、新しい女王バチだけが生き残って枯れ木の中などで冬眠するのです。
スズメバチは雨の日や気温の低い日にはおとなしくなると言われています。
雨が降ると『羽が濡れて重くなり飛びにくい』などという状況になるので、余り活動しないようですね。
またスズメバチは変温動物ですので、『気温が低くなると体温が下がり動きが鈍くなる』といった習性を持っています。
具体的な気温は15℃から20℃を下回ると徐々に活動しにくくなるようです。
それとは逆の『熱』に弱い習性もあります。
スズメバチの種類は!?
日本には『スズメバチ属・クロスズメバチ属・オオナガスズメバチ属』の3属17種のスズメバチが生息しています。
その中でも危険性の高い3種のスズメバチをご紹介します。
オオスズメバチ
引用:wikipedia
オオスズメバチ | |
攻撃性 | 極めて高い |
毒量 | 最大 |
大きさ | 女王バチ:4cm~、働きバチ:2.5~4cm、雄バチ:2.7~4cm |
営巣時期 | 5月から11月頃 |
エサ | コガネムシ・バッタ・ミツバチ・その他スズメバチ |
スズメバチの中でも昆虫界最強とされるオオスズメバチ!
女王バチの体長は4cm以上、働きバチ、雄バチの体長も他のスズメバチと比べてかなり大きいです。
攻撃性は極めて高く、毒性も強力と世界最強と言われるのも納得できるオオスズメバチ!
オオスズメバチは発達した大きなアゴを使って、エサをかみ砕いて肉団子状にして巣に持ち帰ります。
秋になるとそのパワーを最大限に発揮し、大量の幼虫が入っている他のハチの巣を大群で襲うようになります。
他のハチの幼虫やサナギまでも襲い、エサとするとても凶暴なハチです。
刺されるとショック死することもありますので、決して近づかないようにして下さい。
キイロスズメバチ
引用:昆虫図鑑
キイロスズメバチ | |
攻撃性 | 高い |
毒量 | 大 |
大きさ | 女王バチ:3cm、働きバチ:2cm、雄バチ:2cm |
営巣時期 | 5月から11月頃 |
エサ | アブ・ハエ・ミツバチ・クモ |
ハチに刺された被害が最も多いのが、キイロスズメバチです。
活動ピーク時の夏から秋にかけては、働きバチの数が1000頭以上にものぼります。
キイロスズメバチの食事は雑食で、昆虫から人間の食べ残しまで。
キイロスズメバチは雑食ですので、市街地から山間部にまで様々なところに巣を作ります。
このため、都市でもキイロスズメバチが増加している訳ですね。
モンスズメバチ
引用:wikipedia
モンスズメバチ | |
攻撃性 | 高い |
毒量 | 大 |
大きさ | 女王バチ:2.5~2.8cm、働きバチ:2~2.5cm、雄バチ:2.2~2.5cm |
営巣時期 | 5月から10月頃 |
エサ | セミ・トンボ・バッタ |
スズメバチの中でも唯一、日没後の夜間も活動するのが、このモンスズメバチです。
腹端へと徐々に黄色のラインが太くなり、左右対称の黒い斑点模様があるのが特徴です。
モンスズメバチはセミやトンボの大きな昆虫を好んで食べます。
食性が狭く都心では適応できないようです。
巣を作る場所は、大きな木の空洞が多いですが、最近では民家の屋根裏にも進出しているようです。
夜間でも活動しているので、気を付けるようにしましょう。
スズメバチの対策は!?その①
スズメバチを寄せ付けない工夫を行うことはとても大切です。
今すぐ実践できる予防策を頭に置いて、スズメバチから身を守ってくださいね。
黒色はNG!
スズメバチや蜂類は黒いものに反応する性質があります。
黒いものを見ると敵だと思い襲い掛かってくるのです。
白色にはあまり反応することはありません。
ですから、登山やハイキング、蜂の巣がある場所にお出かけの際は、白色のものを身に着けるよう心掛けてくださいね。
頭も白っぽい帽子を被るなどして、しっかりと対策をとってください。
匂いの強いものはNG!
蜂は匂いが強いものに対して反応します。
特に香水や整髪料などの甘い香りがするものは、蜂を寄せ付けてしまいます。
また、人の汗のにおいに対しても反応することがあります。
無香料タイプの汗拭きシートなどを使って、汗をこまめに拭くようにしましょう。
蜂は活動時間にかかわらず匂いに敏感に反応しますので、ハチの巣がある場所などに出かける際は、匂いを消すことを意識してくださいね。
庭木や雑草を取り除こう!
草木は蜂がエサとする昆虫が発生しやすく、蜂を寄せ付けるきっかけとなります。
家の周りの雑草はコマめに抜き取っておきましょう。
スズメバチの対策は!?その②
自分の身を守る対策だけでなく、根本的なハチの巣を作らせない対策をお伝えします。
スズメバチだけでなく、蜂の巣全般に悩まされている方はぜひ試してみてくださいね。
忌避剤・殺虫剤を使う
蜂が巣を作りそうな場所や、過去に作られたことがある場合に、蜂用の忌避剤や殺虫剤を散布しておくと効果的です。
2週間に1度の間隔で、定期的に散布しておくがおススメです。
雨が降った後は効果が薄れてしまうので、新たに散布しておきましょう。
水をかける
ハチの巣は、雨風をしのげる場所に作られることが多いので、水をかけておくと巣作りを防止する効果が期待できます。
但し、木造住宅の方は腐食などに繋がるため他の方法で対策されることをおススメします。
木酢液をまく
庭木にも蜂は巣を作りやすいので、強い薬剤を使用すると悪影響を及ぼさないかと心配になりますよね。
そんな時は、木酢液を使用することをおススメします。
木酢液を水で薄めてスプレーで吹き付けたり、ただバケツにいれて置いておくだけでも効果があります。
スズメバチの活動時間は早朝から日没まで!?生態と種類や対策は!?のまとめ
今回は、スズメバチの活動時間、生態と種類や対策をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
スズメバチは4月頃から活動しだしますが、一番活発になる時期は『夏から秋(7月~10月)』でしたね。
活動時間は、朝6時~7時頃になるとエサを探しにでかけ、夜は巣に帰るといった、私たち人間と同じような活動をしています。
スズメバチの種類でも最も危険とされる3種類のスズメバチをご紹介しました。
・オオスズメバチ
・キイロスズメバチ
・モンスズメバチ
昆虫界最強のオオスズメバチは特に危険です!
縄張り意識が高く、巣があると知らなくても近づいただけで攻撃されることもあります。
更には同じスズメバチを攻撃し、食べてしまうこともあります。
そんな危険なスズメバチの生態を知ることによって、普段から対策をとることができます。
【身を守る】
・黒色はNG!
・匂いの強いものはNG!
・庭木や雑草を取り除こう!
【巣を作らせない】
・忌避剤・殺虫剤を使う
・水をかける
・木酢液をまく
いかがでしたでしょうか?
何種類もいるスズメバチから身を守る対策をしていれば安心できますよね。
これから夏に向けてスズメバチが活発に活動する時期です。
皆様が少しでも安心して過ごせますようお祈りしています。
対策をしっかりとって気を付けてお過ごしください。