荷物の受け取りなどによく使われているシャチハタですが、場合によってはシャチハタ不可という注意書きがあることがあります。
深く知らずにいたその理由は、文字の歪みやなりすましを防止する為でした。
今回はシャチハタについて詳しく紹介します。
シャチハタはなぜだめ?理由は文字の歪みやなりすましを防止する為!
まず結論からお話しすると、『シャチハタはだめ』と言われることがあるのは、文字の歪みやなりすましを防止する為というのが理由のようです。
シャチハタは印面がゴム製で、柔らかい素材のため変形しやすく、押す強さで印影が変わりやすいからです。
使用頻度が高かったり、年期のあるシャチハタはゴム部分が欠ける事もあります。
そのため、その時々で印影が別のハンコの物に見える可能性があります。
また、量産されていることもあり、本人確認をする印鑑としては、木や金属で作られた変形しない印鑑に比べて正当性や信頼性が低いとされています。
よって、ぱっと見では変化がわからない程度かもしれませんが、重要な書類や公的な文書などの本人の意思を確認する物への使用には不向きということになります。
そして、印影の部分だけでなく、インクは朱肉より消えやすいというところも、長期保管が必要な重要書類に不向きとされる理由のひとつになります。
朱肉は油性顔料で作られているので、数千年経っても変色や変質しないようになっています。
それに対してインクは水性顔料や水性染料、油性顔料や油性染料などで作られていて、色によっても配合に違いがあります。
水性は粒子が細かく、にじみやすかったり、油性に比べて耐水性や耐光性が弱いので、長期保管をする書類には不向きのようです。
ですが、シャチハタの人気メーカーであるシヤチハタ株式会社の商品のほとんどは、油性顔料系のインクが使用されているようです。
個人的には、シャチハタの用途も考えると『消えやすい』という点に関しては、あまり問題がないように思います。
さらに、朱肉に比べて速乾性が優れているので、荷物の受け取りなどの認印にはとても適しています。
シャチハタの名前の由来は?
シャチハタと呼ばれているハンコは、インク浸透印(インク内蔵印)といわれるハンコの種類になります。
インク浸透印は、浸透性の高いインクが本体に内蔵されていて、そのインクがゴム製の印面に染み込む仕組みになっています。
朱肉がいらない手軽に使える便利なハンコです。
中でも、シヤチハタ株式会社のナンバー9というインク浸透印のシリーズが人気で、多くの方に使用されています。
よっておそらく、インク浸透印=シャチハタのような呼び方になったのではないかと思われます。
インク浸透印よりシャチハタという呼ばれ方がメジャーになっているので、他メーカーのインク浸透印もシャチハタと言われていることがあります。
シャチハタと印鑑の違いは何?
シャチハタと印鑑の違いは、重要な書類や公的な手続きをする際に、本人の意思を確認する物として使用できるかできないかというところが大きな違いのように思います。
シャチハタについては先程どんな物か説明しましたが、印鑑も、ハンコや印という意味合いではシャチハタと変わりません。
ですが、印鑑は銀行印や実印として使用している、決められた特定のハンコ(印影)のことをいいます。
銀行印は、口座開設や大金の引き出し時などに使用する、金融機関に印影を届け出ている印鑑のことです。
また、実印は、住宅や車の購入、遺産相続などの公的な手続きをする際に使用する、住民登録をしている役所に印影を届け出ている印鑑になります。
実印は第三者(役所)が本人であることを証明するため、より正当性や信頼性の高いハンコになります。
そのことを証明する実印証明書(印鑑登録証明書)も役所やコンビニなどで発行する事ができ、住宅や車の購入に使われます。
このような、銀行印や実印などの印鑑は、シャチハタはではなく木や金属や動物の角などの変形しない素材で、消えにくい朱肉を使用する印鑑が向いています。
朱肉を使用した印影は数百年前の物でも鮮やかに残っているくらい、インクより断然消えにくいです。
また、銀行印や実印はなりすましや盗難を防ぐためにも、兼用せずにそれぞれ特定の印鑑を作ることをすすめられています。
特に、荷物の受け取りなどに使用する認印としての兼用は、使用頻度が高いので、なくしてしまう可能性もあり大変危険です。
認印こそ、朱肉いらずで持ち運びにも便利なシャチハタがおすすめです。
シャチハタはいつ使う?契約書にはシャチハタはだめ?
先程も少しお話ししましたが、シャチハタは基本的に認印を必要とされるシーンで使用します。
認印は実印として届け出をしていないハンコのことです。
荷物の受け取りや、職場での回覧板などに使用され、「確認しました」「承認しました」などの意味合いで使用されます。
実印を使用する時程の重要性はなく、使用頻度の高い認印には、手軽で使いやすいシャチハタが人気です。
シヤチハタ株式会社の商品は種類が豊富!人気のネーム9やキャップレス商品を紹介!
シャチハタ ネーム9(別注品)
引用 シャチハタ館
こちらは、ベーシックな朱色のシャチハタです。
珍しい名字の方におすすめの別注品タイプになります。
漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベットなどの書体や、文字のレイアウトも縦書きや横書き、1行や2行などを選ぶことができます。
細かいオーダーが可能なので、用途によって作り分けたり、好みの物を作ることができるのが魅力です。
本体のカラーも、以前私が購入した頃に比べてかわいらしいパステルカラーなどの種類が豊富になっていました。
シャチハタ ネーム9(既製品)
引用 シャチハタ館
こちらは一つ前の別注品タイプと同じ作りの既製品のシャチハタです。
写真のように、縦1列の楷書体になります。
別注品よりもお安く手に入るので、特に書体やレイアウトにこだわりがなければ、既製品の名字の中に自分の名字があるか、一度探してみる事をおすすめします。
2,960もの種類があるようなので、多くの方は、自分の名字が見つかると思います。
シャチハタ キャップレス9(別注品)
引用 シャチハタ館
こちらは、文字・書体・レイアウトを選ぶことができるだけでなく、ワンタッチで使用できるキャップレスの便利なシャチハタです。
ウィングシャッターという物が付いていて、押す時に自動的に開き、通常は閉じているのでインクが他の物には付かない構造になっています。
ロック付きなので、持ち運びにも便利です。
片手だけで使うことができるので、荷物の受け取りの時にとてもおすすめです。
この他にも、高級感のあるデザインのシャチハタや、キャラクターデザインなど、別注品タイプだけでもたくさんの種類がありました。
名字だけでなく、オリジナルロゴや日付、済や休など事務作業で使用する商品も展開されています。
幅広い用途に使用できるハンコが数え切れない程展開されているので、気になる方は是非チェックしてみてください。
他メーカーのおすすめのシャチハタを紹介!
Jointy J9 ジョインティ ジェイナイン イラスト入り回転式ネーム印
引用 楽天市場
こちらは、名字や書体、本体の色味に加えて、可愛いイラストも10種類の中から選べるシャチハタです。
オフィシャルなシーンで使用するシャチハタとは別で、柔らかい印象のシャチハタを持っていると、シーンによって使い分けることができるのでおすすめです。
特にこのようなイラスト付きのシャチハタは、お子さんの連絡網や音読カード、ちょっとした回覧板、持ち物の名前を手書きする代わりになど、使い道が色々あります。
保育園や学校の先生にもおすすめです。
タニエバー ツインGT
引用 楽天市場
こちらは、認印として使用できる9ミリ丸と、訂正印として使用できる5ミリ丸がセットになったシャチハタです。
楷書体という指定はありますが、文字はオーダーすることができます。
本体が、洗練されたシンプルなデザインなので、可愛いよりきれいめなデザインを好む方や、職場用としてもおすすめです。
いろいろなメーカーにもこのような商品はありますが、こちらは税込み1,270円というお手頃な価格なところもおすすめするポイントです。
シャチハタはなぜだめ?文字の歪みやなりすましを防止する為だった!のまとめ
Q.シャチハタがだめと言われる理由は?
A.文字の歪みやなりすましを防止する為・長期保管が必要な書類の印影が消えるのを防ぐ為
Q.シャチハタの名前の由来は?
A.シヤチハタ株式会社のXスタンパーのナンバー9というインク浸透印が人気でインク浸透印=シャチハタと呼ばれるようになった
インク浸透印‥‥浸透性の高いインクが本体に内蔵されていて、そのインクがゴム製の印面に染み込む仕組みの、朱肉がいらないハンコ
Q.シャチハタと印鑑の違いは?
A.重要な書類や公的な手続きをする際に、本人の意思を確認する物として使用できるかできないか
印鑑‥‥印鑑は銀行印や実印として使用している、決められた特定のハンコ(印影)のこと
銀行印‥‥口座開設や大金の引き出し時などに使用する、金融機関に印影を届け出ている印鑑
実印‥‥実印は、住宅や車の購入、遺産相続などの公的な手続きをする際に使用できる、住民登録をしている役所に印影を届け出ている印鑑
Q.シャチハタはいつ使う?
A.荷物の受け取りや職場での回覧板などの、認印を必要とされるシーンで使用する
認印‥‥実印として届け出をしていないハンコのこと
シヤチハタ株式会社の人気商品
- ネーム9(別注品・既製品)
- キャップレス9(別注品)
他メーカーのおすすめのシャチハタ
- Jointy J9 ジョインティ ジェイナイン イラスト入り回転式ネーム印
- タニエバー ツインGT
いかがでしたでしょうか。
何気なく普段使っていたシャチハタについて、詳しく知る良い機会になれば嬉しいです。
最後まで読んで下さりありがとうございました。