みなさんは、定期的に太陽の光を浴びてますか?
コロナ禍で在宅勤務をする人が増えている中、太陽の光を浴びないという人が増えています・・。
しかも、美白美肌を意識している女性も多く休みの日は昼間室内で過ごし、夜に活動するといった方も多いのではないでしょうか。
不規則な生活をしていると生活習慣が崩れ体のあちこちに異常をもたらします!!ただでさえ、ストレス社会の中、太陽の光を浴びずに生活するとどうなるのでしょうか⁉私も危ないかも・・?
この記事では、「太陽の光を浴びないとどうなる?」を解説していきます。
また、太陽の光によって得られる効果と注意点も紹介していきたいと思います。
太陽の光を浴びないとどうなる⁉
太陽の光を浴びないでいると、ズバリ!ビタミンD欠乏症になります!!
ビタミンD欠乏症とは
太陽の光を十分に浴びないことで、体が吸収するカルシウムとリンがの量が少なくなります。そのため健康的な骨を維持するのに必要なカルシウムとりんが不足することによってビタミンD欠乏症という病気の一つです。
ビタミンD欠乏症になると、次のような病気になる可能性も・・
骨粗鬆症
ビタミンDは、吸収されにくいとされるカルシウムを腸の中で吸収をサポートし、健康な骨や歯を維持してくれますが、浴びないことによって骨粗鬆症になるリスクが大きくなりなす。
子どもへの影響
子どものビタミンD欠乏症が増えています。骨の発育不良を起こし、O脚や背中が曲がる「くる病」の引き金にもなる怖い病気で、近年は、過剰な日焼け対策が原因になってると指摘もあります。
また、妊娠中に浴びる太陽光の不足も一因になっているとの報告もあります。
2006年に生まれた1,100人の新生児の頭蓋骨を調べたところ、指で軽く押してみるとピンポン球のようにへこむ状態の「頭蓋ろう」という症状が約2割に認められました。ビタミン欠病症によって起きたとみられます。
生活習慣病
ビタミンDの生成がうまくいかなくなると、高血圧・脳卒中・心臓発作など心臓血管疾患の主なリスクの要因になります。
英国では、30歳以上のおよそ半数が高血圧とされています。
ストレスと不眠
太陽の光を浴びなくなると、ストレスを感じやすくなります。これは、太陽の光を浴びることで分泌されるセロトニンが不足するため。
普段気にならないことが必要以上に気になったり、気分が落ち込みやすくするため、心が疲れてしまいます。そのため不眠と共にうつのリスクが高まります。
太陽の光を浴びることで人体に悪影響も・・・
しかし太陽の光を浴び過ぎるのも、人体に悪影響があるようで、次のような懸念があります。
紫外線って何?
私たちが日々浴びている太陽光は、波長により「紫外線」「可視光線」「赤外線」に分かれます。「紫外線」は目に見える可視光線よりも波長が短いのが特徴で、地球に届く太陽光の約6%を占めると言われています。
7色に分かれる可視光線の紫側にある光線が紫外線。化粧品などでは「UV」と表現されますが、これは「紫を超えた」という意味の“ultra-violet”に由来しています。
「赤外線」に地球を暖める作用があるのに対し、「紫外線」は殺菌作用や、体内でビタミンDを生成するといった化学的な作用を持つのが特徴です。
皮膚がん
紫外線は皮膚がんの発症リスクを高めます。日本人は皮膚がんの患者が少ないといわれていますが、子どもの頃から長年にわたって紫外線を浴びすぎていると、歳をとってから皮膚がんを発症する可能性が高まります。
また、足の裏にできる「悪性黒色腫」という日本人特有の腫瘍ができる可能性も高まります。
良性腫瘍
老人にできやすい黒褐色のイボのこと。顔、首、手の甲など普段露出している部位にできやすいです。
日光アレルギー
慢性光線過敏症といわれ、紫外線が当たった部分に、500円玉ほどの大きさの紅斑ができます。
白内障
日本人にもっと、多いのは水晶体の皮質が混濁する「皮質白内障」といわれるもので、紫外線の影響が関係しています。
免疫機能の低下
皮膚の表皮内には、ランゲルハンス細胞という免疫細胞が存在しています。この細胞は外部から異物がした場合など、皮膚内部の情報を伝達する役目を持っています。
このランゲルハンス細胞が紫外線に当たってダメージを受けると、情報伝達がうまく機能しなくなり、免疫力が低下し病原菌が体内に入ってしまい、免疫力低下の原因になります。
老化
紫外線を浴びることで、メラニン色素作るメラノサイトが活性化され、このメラノサイトが過剰にメラニンを生成し蓄積してシミやそばかすを目立たせる原因になります。
さらに紫外線ダメージにより肌の細胞が傷つくことで弾力が失われ、たるみの原因になることもあります。
どうでしたか⁉太陽の光を浴びないとビタミン欠乏症になることがわかりましたね。
ですが反対に、浴び過ぎることで人体に悪い影響を与えることもわかりました。
それでは、なるべく人体に影響がでないための対策を考えていきましょう。
次の解説するのは、太陽の光の上手な取り入れ方について説明していきます。
ビタミンD生成に必要な時間や効果・注意点などを紹介
体内に必要な「ビタミンD」の生成に必要な時間や効果について解説していきますね。
ビタミンDは太陽の光を浴びることで生成される
ビタミンDは健康の為にはなくてはならない栄養素の一つで、食事からも摂取することができますが、太陽の光を浴びることで効率よく生成されます。
太陽の光を浴びて夜眠くなるホルモンの分泌を促そう
メラトニン、このホルモンは私たちを夜の眠りへといざないます。寝ている間に、抗酸化作用細胞の酸化を防ぎ、肌を若々しく保ってくれます。
睡眠サイクルに支障が出ている方は、窓際でも大丈夫なので、朝起きてから太陽を浴びる習慣をつけましょう。
太陽の光によって夜快眠へと導くホルモンが分泌されるため、お肌のはもちろん身体への健康にも良い影響を与えます。
日光浴は一日何分浴びる?
紫外線の量は季節や場所、皮膚のタイプによって変動しますが、日差しが強い午前10時から午後2時までの外出は、できるだけ避けると良いでしょう。
一日に必要な日光照射時間は、夏であれば15~30分程度。顔と両手だけでなく、両腕、足などの部分に当てると照射面積が2倍になるため必要なビタミンD量に対する照射時間は半分になります。
20分の日光浴で血圧が下がり、心臓や脳卒中の予防につながります。
太陽の光を浴びる際の注意点3つ
①日焼け対策をする
日光浴を行う際は、日傘・帽子・サングラスで日焼け対策をしましょう。
どうしても日焼けが気になる場合は、手のひらや足の裏の部分的な日光浴でも効果があります。
②日光浴の前は柑橘類を食べない
柑橘類にはソラニンという物質が含まれているため、紫外線の感受性を高め太陽の光に反応して、皮膚のかゆみ・赤み・シミなどの肌のダメージを与えてしまいます。
柑橘類を食べたあとや、柑橘系の精油(アロマオイル)、クリームを肌に塗ったあとに太陽に当たるのは避けましょう。
③花粉症の方は室内でOK!
室内での日光浴は野外より効果は薄まりますが窓を通して紫外線が入るため、日焼けにご注意ください。花粉症の方や肌が弱い方は室内でもOKです。
太陽の光を浴びないとどうなる⁉知らないとあなたも危ないかも!?のまとめ
- 太陽の光を浴びないとビタミンD欠乏症になり、さまざまな病気のリスクが高まりまた、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなったり、生活習慣病のリスクが高まる。
- セロトニン不足で体内のリズムが整はないと、心のバランスが乱れうつ病などの精神疾患につながることもある。
- 反対に悪影響もあり、皮膚がんや白内障といった浴びすぎることによっての免疫力低下を起こすこともある。
- 上手な太陽のとり入れ方を知っていれば効果的にビタミDを吸収できる。
これからの季節、紫外線が強くなりますが、太陽の光を上手に取り入れて健康的な生活を送りたいですね。