近頃は異常気象で、春先から秋口まで、お弁当の腐りやすい時期が長くなっています。
食中毒は予防できます。今回は、特に人気の卵焼き・おにぎりについて、気をつけたいことを紹介していきます。
食中毒は怖い!
原因は 加熱不足のとり肉から、カンピロバクターという菌に感染したことでした。
約2週間下痢と高熱に苦しめられ、お尻は拭きすぎて痛くなる(笑)、という大変な思いをし、家族にも迷惑をかけてしまいました。
脱水症状も起こしており、退院する時にお医者さんから、「実は結構、危なかったんだよ(笑)」と言われました。
今では笑い話にできますが、アラフォーの私でも、それだけ危険な状態になったのです。
小さな子供や、年配の方、疲労の溜まっている方は、特に気をつけないと。大変なことになるかもしれません。
作ってから食べるまでに時間の空くお弁当は、腐らないように気をつける必要がありますね。
定番のおかず卵焼き、そしておにぎりは、人気があり、あまりにも当たり前なので、何気なく作っている人もいると思います。
ですが定番だからこそ、食べる人の安全を考えて、腐らないように気を付けたいものです。
卵焼き、おにぎり、それぞれ腐らないように気をつける点が違いますので、一つずつ紹介していきます。
卵焼きやおにぎりが腐る原因【卵焼き編】
卵焼きはフライパンの上で巻いて作ります。卵が固まらないうちに巻いて、卵どうしが、くっつくようにしなければうまくできません。
卵の加熱が十分でないと、生焼けになり腐る原因にます。
細菌は湿ったところで増えます、生の部分は食中毒を起こす菌があり、細菌が増えやすい環境になっているからです。
卵焼きを腐らせない工夫
- 卵焼きは、巻き終わってもしばらくフライパンの上で熱して、中まで火が通るようにします。
不安な人は、出来た卵焼きを、電子レンジでチンするのも良い方法です。
- 卵焼きは冷めてからお弁当箱に入れます。熱いまま入れると、湯気から水分が出て、細菌が増える原因になる。
- 菜箸と、まな板、包丁は清潔なものを使います。
私のオススメは、キッチン泡ハイターです。調理器具にスプレーして、しばらくしてからすすぐと殺菌できます。
- ヒビの入った卵を使わない。卵は生産者が殺菌消毒をして、出荷しています。
それはあくまでも、殻の表面の話。ヒビが入った卵は、その時点から細菌が増え、腐っていきます。
ヒビが入ってから、時間が経った卵は、捨てましょう。
- お弁当箱に入れる時は、おかず用の仕切りパックを使いましょう。
紙製やアルミホイルの使い捨てのものと、シリコン製の何度も使えるものがあります。
もちろんシリコン製のものをまた使う時は、しっかり殺菌してから使いましょう。
卵焼きが腐ったらどうなる?
- 酸っぱい匂いがする。
- ネバネバする。
- 変な味がする。
卵焼きやおにぎりが腐る原因【おにぎり編】
おにぎりは素手で握った方が美味しいと言う人がいます。
確かに素手で握ったおにぎりはなぜか美味しい気がします。
手には雑菌がついています。作ってすぐに食べるのでしたら、素手でも良いですが。
ですが食べるまで時間が空いてしまう場合は、手に付いていた菌が、おにぎりに付いて繁殖し、腐る原因になります。
また具材に、生モノ等の腐りやすいものを使うと、具材から腐り始めることがあります。
おにぎりを腐らせない工夫
- おにぎりはラップを使って握るか、使い捨てのビニール手袋を使用して握ぎる。
ビニール手袋は、100均やドラッグストアなどで、売っているので手軽に手に入ります。
- ご飯を炊く時にお酢を加える。
お酢は殺菌作用があります。ご飯2合に対して大さじ1杯を加えて炊くと腐りにくくなります。
また、味には影響しないので、酸っぱいのが苦手な人でも大丈夫です。
- おにぎりはよく冷ましてから、ラップかアルミホイルに包みます。
- おにぎりの具は腐りやすいものを避ける(生たらこ等の生モノ、マヨネーズ等の水分が多いもの等)。
梅干しや昆布の佃煮、おかかなど、水分の少ないものがおすすめです。
- 混ぜご飯やチャーハンは使わない。
おにぎりが腐ったらどうなる?
- 食べると酸っぱい味がする。
- 食べるとべちゃっとした感じがする
- おにぎりを触るとベタベタ・ネバネバする。
- 変な匂いがする。
- お米同士が糸を引いている。
- お米が溶けている。
- おにぎりが変色している。
卵焼きやおにぎりが腐るのを防ぐには?お弁当を腐らせない基本の対策法
消毒
- 使用する調理器具と、お弁当箱はキッチン泡ハイターや、熱湯消毒などでしっかり消毒してください。
蓋にパッキンがついているものは、外してパッキンと溝も、消毒してください。
保管方法
- お弁当箱、おにぎりは、保冷できる容れ物に、保冷剤と一緒に入れてください。
- 保冷剤は食べる時まで、冷やすのに充分な量を入れます。
100均 などで、保冷剤は売っているので、毎日冷凍して、朝には使えるようにしてください。
- 職場や学校に、冷蔵庫がある場合は、食べる時まで冷蔵庫に保管してください。
関連記事 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
厚生労働省ホームページより引用
お弁当が腐るより怖い!?ノロウイルスについて
時々ニュースにもなる、ノロウイルスによる集団食中毒。
感染力がとても強い厄介なウイルスです。
子供がノロウイルスに感染して、嘔吐したものから、家族がうつって一家全員感染なんて話もよく聞きます。
感染のルートは主にウイルスが付着した物や手、感染した人の飛沫です。
ノロウイルスは乾燥すると、空気中に舞い上がり、それを吸い込むことで、感染することもあります。
ですから嘔吐した場合は、すぐに片付けることが大切です、感染した人が嘔吐したものは、片付ける時に、充分に気を付けなければ、感染が広がってしまいます。
きちんと処理をしないと、ウイルスが残ってしまうのも厄介なところです。
ノロウイルスにはアルコール系の消毒は効きません
家庭では塩素系の消毒液で、消毒することができます。
塩素系の消毒液は家庭用の塩素系の漂白剤から作ることができます。
消毒液の作り方
2リットルの水に、約40mlの家庭用塩素系漂白剤を入れて、よくかき混ぜる。2リットルのペットボトルを使うと、作りやすいです。
塩素系漂白剤によっては、濃度が違うので下記の表を参考にしてください。
引用 佐世保市ホームページ
なお、作り置きは効果がうすくなっていくので、暗くて涼しい所で保管し、早めに使ってください。
片付ける時には、使い捨てのビニール手袋、マスク、エプロンを身につけて、掃除し、周りも消毒します。
使い捨てのエプロンは、ゴミ袋を切リ開いて、真ん中にあたまを通す穴を開けて、被る事ができるようにして、代用できます。
嘔吐したもの、片付け掃除に使ったもの、消毒に使ったものは、ビニール袋にまとめて入れて、密封してください。
卵焼き、おにぎり、お弁当の定番が腐る?!怖い食中毒を予防しよう!!のまとめ
- 調理器具、食品を入れる容器は消毒する。
- 卵焼きは、中まで充分加熱する。
- おにぎりは、素手で握らない。
- 卵焼き、おにぎり、どちらも冷めてから、容器に入れる、または包む。
- 保管する時は、保冷できる容れ物を使う。
- 保冷できる容れ物には、食べる時まで保冷できる量の保冷剤を入れる。
美味しい卵焼きを食べ、おにぎりにかぶりつくひと時は、とても楽しいですよね。
食中毒に注意して作られたものを食べて、元気に過ごしたいものですね