料理を作る時、玉ねぎを使うことって多いですよね。サラダや肉じゃが、ハンバーグ、炒め物。私たちの食卓には、日常的に玉ねぎを使った料理が並びます。
玉ねぎ自体はとても美味しく、どんな料理にも欠かせない食材です。しかし、どうしても悩まされることがありますよね。
そう。玉ねぎを切った後の手に残る、あのにおい。洗っても洗っても、なかなか落ちずしつこく残っていますよね。
どうすれば消えるのか、毎回悩まされている方や、すでに落ちないものと諦めている人も多いことでしょう。
ここでは、そんな悩みから解放される、手についた玉ねぎのにおいを消す方法を紹介していきます!!
玉ねぎのにおいを手から消すには家にあるものを活用しよう!
手に玉ねぎのにおいがついた時、とっさに家にあるものでにおいが取れたらすごく便利ですよね。そこで、普段家にあるものを使って、玉ねぎのにおいを消す方法を紹介してきます。
酢
玉ねぎには、においの元となる「硫化アリル」という成分が含まれています。硫化アリルはアルカリ性の性質をもつため、酸性の酢と中和するで、においが消えます。
まずしっかりと手を石鹸で洗い、そのあと酢水を作ります(酢:水=1:2)。ここに手を漬け、洗います。そして最後にもう一度手をしっかりと洗ったら、においが消えているんです!!
また、酢は爪の中のにおいを取る作用があります。手のにおいは消えても、爪の中のにおいが落ちず、長時間においが消えないということも少なくありません。
酢を使うことで、手のにおいを根本から落とせるということです。
ただ、酢自体にもにおいがあり、それが気になるという人もいることでしょう。しかし、酢は揮発性があり、時間が経てばにおいが消えるためあまり気にする必要はありません。
柑橘系の果汁・果皮
レモンやミカン、ゆずなど柑橘類の果汁や果皮も玉ねぎのにおいを落とす効果があります。酸性の性質が硫酸アリルを中和させる働きがあることは、上でも書いています。
柑橘系に含まれるクエン酸には「殺菌効果」があり、雑菌などのにおいの元を除去してくれるんです。また、果汁がない場合もあるでしょう。そんな時は、調味料のレモン果汁などを使うことも有効です。
また、果肉もったいなくて使えない!!という人には、果皮を使うことをおすすめします。果物の皮を揉みながら、よく手を洗ってください。
果皮の中には「リモネン」という成分があり、柑橘独特の香りのもとになっています。リモネンを手につけて洗い流すことで、においを消し去ってくれるんです。
しかし、この方法は手を洗ったあと柑橘のにおいが残ってしまうため、柑橘のにおいが嫌いだという人には、あまりおすすめできません。
茶葉やコーヒーの出がらし
においのキツイ食べ物を食べたあとの、口臭対策としても使われる緑茶やコーヒー。その消臭効果は玉ねぎのにおいにも有効なんです。
茶葉の出がらしやコーヒーのカスを手によく揉みこんで、洗い流すとにおいが落とせます。
茶葉の出がらしも、コーヒーのカスも水分を含んでいるため、簡単ににおいが落ちます。捨ててしまうものを有効活用できるため、ぜひ試してみたい方法ですね!
歯磨き粉
歯磨き粉は、どんな家にも常備されているものですよね。そんな毎日使っている歯磨き粉も、玉ねぎのにおいを落とすのに効果的です。
様々な種類がある歯磨き粉ですが、ほとんどの種類のものがにおいを落とす効果があります。
本来は口に使うものなので、少し抵抗のある方もいるかもしれませんね。
ただ、歯磨き粉に使われている「研磨剤」「殺菌剤」「香味剤」がにおいを消す効果を高めてくれるため、しっかりとにおいを落としてくれますよ。
爪の中のにおいまで落としてくれるのですが、一方で爪の間に入った歯磨き粉は落としづらいので、爪の間に入り込まないように注意してくださいね。
洗う際には、少量の歯磨き粉で十分な消臭効果があるので、手によく揉みこみながら洗うようにしてください。
柿の皮
柑橘系の果汁と果皮も消臭効果がありますが、柿の皮も負けていません。柿に含まれる「タンニン」という成分が、においを落とす効果があるんです。
タンニンには殺菌・消臭効果があり、柿は緑茶のタンニンの数十倍も多く含んでいます。捨てるはずのものを再利用できて、消臭効果があるという点は魅力的ですよね。
先に石鹸で手を洗い、次に柿の皮を手に揉みこみながら洗ってくださいね。
効果は抜群ですが、柿は期間限定の果物なので、1年中使うことができないという欠点があります。
ステンレス
これまで見てきたのは食品でしたが、家庭にある「ステンレス製品」もにおいを落とすのに効果抜群なんです!!
家にあるステンレス製品としては、シンクが代表的ではないでしょうか。シンクに手を擦り付けながら水で洗い流すと、においが消えます。
これは、金属イオンが硫化アリルと化学反応を起こし、洗い流しやすい物質に変わるからなんです。水で洗い流すため、錆びづらい性質を持つステンレスがオススメですが、他の金属でも可能です。
しかし、金属がコーティング加工されているものは効果がないため、その点には要注意です。これらのように、家にあるもので対策できるのはとても魅力的ですね。
手軽にステンレスソープでにおいを消そう!
玉ねぎのにおいを消すときに、ここまでは家にあるものでの対策をお伝えしてきました。
ですが、毎回そんなマメなことできないよ!!なんて人もいるかと思います。たしかに毎回玉ねぎを切るたびに、と考えると面倒に感じてしまうかもしれませんね。
そんな方には、「ステンレスソープ」がおすすめ!!ステンレスソープとは、その名の通り石鹸の形をしたステンレス製品です。金属イオンが硫化アリルと化学反応を起こし、においが消えます。
使い方はいたって簡単で、手を洗う時に石鹸と同じように手に擦り付けるだけです。
注意点としては、石鹸のように殺菌作用はないので、先に石鹸で手を洗っておく方が良いでしょう。安いものであれば百均でも買うことができ、手軽に入手することができます。
引用 DAISO
百均で手軽に購入するのも良いですし、ネット通販で購入することも可能です。
ステンレスソープにもシンプルな物から、少し変わった形の物など種類は様々にあります。たとえば、こんな魚の形をしたものもあるんです。
引用 amazon
一言にステンレスソープといっても、多様な種類があり面白いですよね。好きな形の物を見つけて、使ってみるのも楽しいかもしれません。
ただし表面が汚れてきたら、効果が弱まってしまうので、汚れてきたと思ったら買い替えるようにしてくださいね♩
玉ねぎのにおいは何が原因??
なんとなく手に残る玉ねぎの独特なにおい。そもそも、あのにおいの原因は何なのでしょうか。まずは、手から消えないにおいの正体をみていきましょう。
玉ねぎが独特のにおいを放つのは「硫化アリル」という成分が原因です。硫化アリルはネギ類やニラ、にんにくなどに共通して含まれています。
また、玉ねぎを切った時に涙が出るのも硫化アリルが原因なんです。目が痛くて、玉ねぎを切るたびに涙が止まらない!と悩んでいる人も多くいると思います。
玉ねぎを切ることによって、硫化アリルが気化し、空気中に漂います。空気中に漂うと、催涙成分である硫化アリルは目や鼻を刺激し、涙や鼻水が出てしまうんです。
硫化アリルの分泌を抑えるためには、
- 電子レンジで20〜30秒加熱しておく。
- 玉ねぎを冷やしておく。
- 包丁は切れ味の良いものを使う。
といった方法が有効です。涙や鼻水に悩んでいる人は、ぜひ試してみてくださいね。
玉ねぎのにおいが手について取れない!困った時に役立つ方法!!のまとめ
- 玉ねぎが手についたにおいを消すには家にあるもので活用できる
- 手軽ににおいを消すには「ステンレスソープ」を使う
- 玉ねぎが独特のにおいを放つのは「硫化アリル」という成分が原因
ここまで玉ねぎのにおいを手から消す方法について見てきました。
身近にあるものや、手軽に買えるアイテムなど、玉ねぎのにおいに悩む人には、ぜひ試していただきたい方法ばかりです。
ここで紹介した方法は魚やネギ類、にんにくにも効果があるので、そちらでお悩みの人にもおすすめですよ。
これらの方法を活用して、お料理の時間のストレスを少しでも減らしていきましょう!!