お住まいの顔となる庭木には、外観のバランスを整える役割や、目隠しの効果もあります。
ですが、忙しいと庭の手入れは後回しにしてしまいがちですよね。
「手入れのいらない庭木があるのか知りたい」
「庭をおしゃれに彩りたい!」
そんな方におすすめの内容になりますので、最後まで見ていただけると嬉しいです。
手入れのいらない庭木はある?
植物も生き物なので、全く手入れがいらない庭木はありませんが、忙しい方にもおすすめの手がかからない育てやすい庭木はあります。
庭木におすすめなのは常緑樹
手入れのあまりいらない庭木は常緑樹です。
常緑樹は1年中、常に葉っぱをつけている樹木のこと。
その反対となる落葉樹は、秋〜冬頃に葉を落とし冬眠する樹木のことです。
常緑樹のメリット
- 1年中葉があるので目隠しになる
- 樹形が綺麗
- 比較的掃除が楽
- 夏は涼しく冬は温かい
常緑樹のデメリット
- 季節感が薄い
- 寒さに弱い傾向にある
- 下草が育ちにくい
掃除も楽で、冬場にも緑が残る常緑樹が庭にあると、常に自然を身近に感じられるはずです♪
手入れのいらない低木の常緑樹3種
低木とは、樹高【1.5m】以下の樹木のことを指します。
一般的にガーデニングなどでは【3m】以下の樹木を低木としていることがほとんど。
低木は、あまり場所を取らず、鉢植えでも育てやすいです。
陽射しも遮らないので、庭の規模や雰囲気によっては低木が良い場合もあるでしょう。
【ローズマリー】
葉に爽快で力強い香りのある常緑樹です。
原産地が地中海沿岸地方ということもあり、比較的塩害にも強い丈夫な植物です。
伸びた枝はハーブとして料理などにも使うことができ、お茶で楽しんだり、汎用性が高いです。
使いたい時に収穫できるのが魅力のひとつですが、芳香を活かしたい場合は、時期として開花前の朝に収穫するのがおすすめ。
別名 | マンネンロウ |
学名 | Rosmarinusofficinalis |
科名 | シソ科 |
開花期 | 11月〜5月 |
【シルバープリペット】
寒さや暑さに比較的強い植物です。乾燥にも強く、水やりの必要はほとんどいりません。
斑入りの小さな葉と、華奢な枝を放射状に広げる樹形が人気で、春から初夏には白い小花を咲かせます。
葉が伸びてきた場合は切り落とさないと、白い斑がなくなってしまうので注意してくださいね。
手入れがしやすく、育て方も簡単なので、庭木や生垣として好まれています。
別名 | セイヨウイボタノキ |
学名 | Ligustrum sinense |
科名 | モクセイ科 |
開花 | 5月 |
【マホンニアコンフューサ】
600種もの数があるとされるヒイラギナンテン(マホニア)の園芸品種で、中国が原産地となっています。
枝先から細長い葉を複数枚付けるスタイリッシュな常緑樹で、和洋それぞれの雰囲気に自然に馴染み、他の花が咲くことの少ない10月〜12月頃に黄色い花を咲かせます。日陰に強く病害虫も少ないので初心者でも育てやすい庭木。
花の時期が終わると緑の実をつけ、翌年の春に紫色に熟します。
別名 | コンフーサナンテン |
学名 | Mahonia confusa |
科名 | メギ科 |
開花期 | 1月〜2月 |
手入れのいらない植木中木の常緑樹
中木は【2m〜5m】程度の種類のものを指しています。
【オリーブ】
葉の表面は光沢のある緑色で、玄関先などにあるとおしゃれですよね。
風が吹くと銀灰色に輝きます。花を咲かせたあとは実をつけ成熟していきます。
木は乾燥に強く、樹勢が強く大木になります。寒さにも強く、−12℃までの寒さにも耐えるという報告もあるそうです。
ある程度寒さに当てないと花や果実をつけないため、1月の平均気温が10℃以下になるような場所で管理するとよいでしょう。
別名 | オリバ、オレイフ |
学名 | Olea europaea |
科名 | モクセイ科 |
開花期 | 5月〜7月 |
【キンモクセイ】
ジンチョウゲ、クチナシと並ぶ「三香木」のひとつ。
私もキンモクセイの香りが大好きで、秋になるとオレンジ色の小花を探してしまいます。
寒さに弱いため、温かい地域の方がおすすめです。日当たりのいい場所に置くと花がよくつくようになります。
放っておくと、どんどん伸びてしまうため定期的に剪定しておきましょう。
別名 | モクセイカ |
学名 | Osmanthus fragrans var.aurantiacus |
科名 | モクセイ科 |
開花期 | 9月〜10月 |
手入れのいらない高木の常緑樹
高木とは、人の背丈をゆうに超える高さの樹木のことです。
シンボルツリーに利用しやすい【4m〜10m】程度の高木が、一般家庭に好まれています。
【シマトネリコ】
玄関先で植えられているのを、よく見かけますよね。
繊細な枝にみずみずしい柔らかな葉を持ち、ナチュラルでおしゃれな印象を与えるシマトネリコ。
初夏に白い花を咲かせたり、斑入りの品種もあるので観葉植物としても人気です。
原産は熱帯地方で、日本では沖縄に自生しています。
日差しに強い性質のため、強い日照りが続いても青々としていますよ。
別名 | タイワンシオジ |
学名 | Fraxinus griffithii |
科名 | モクセイ科 |
開花期 | 5月〜6月 |
【ソヨゴ】
常緑樹としては、軽めの樹形と小さめの葉が人気の樹木です。
風に「そよぐ」ことからソヨゴという名がついたそう。小さい白い花を咲かせたあとに、赤い実がつきます。
耐寒性、耐暑性が強く、育てやすい庭木です。半日陰でも育ちますが、西日が強く当たる場所での育成には向きません。
植え付けてから2年以上経つソヨゴは、水やりの心配は必要ありません。
別名 | フクラシバ |
学名 | Llex pedunculosa |
科名 | モチノキ科 |
開花期 | 5月〜6月 |
【シラカシ】
昔から「家を守る木」として使われ、防風・防塵・防火の役割があります。
暑さや寒さにも強い丈夫な樹で、一度植えれば水やりの必要はなく、降雨で十分なのもおすすめの理由のひとつです。
最大の特徴は、どんぐりが生えることです。夏の終わりに生り始め、10月頃に実を落とします。
別名 | クロガシ |
学名 | Quercus myrsinifonlia |
科名 | ブナ科 |
開花期 | 4月〜5月 |
庭木の役割
庭木には、様々な役割がありますのでご紹介します。
目隠し
通りからの人の視線を遮ったり、洗濯物などを見せたくない場合など、プライバシーを守る役割もあります。
特に人通りが多い場所にお住まいの場合は、外からの視線が気になるという方が多いようです。
日差しのコントロール
庭木を植えることで、自然な影を作ることができます。
直射日光を避けた風通しの良い空間ができるで、夏の厳しい暑さも回避できます。
庭を大きく見せられる
高低差のある庭木を何本か植えることで、立体的になり広く感じられます。
小さめの庭の場合は、あまり大きくならない庭木や成長の遅い庭木を選ぶとよいです。
手入れのいらない庭木葉ある?常緑樹がおすすめの理由まとめ
庭木は種類が豊富なので、何を植えたらよいか迷う方も多いと思います。
手のかからない常緑樹の中から、目的や環境に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
癒しだけではなく目隠しや日差しのコントロールもできる庭木を植えて、素敵なお庭作りを楽しんでください。